ライフフォース

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ライフフォース
ジャンル 縦横両スクロールシューティング
対応機種 アーケード
開発元 コナミ
発売元 コナミ
プログラマー 町口浩康
MITSUO TAKEMOTO
高取利明
IKUKO MINOWA
音楽 波多野よしあき
東野美紀
美術 JUN SAKURAI
MIKI YOSHIKATA
IKUKO BANDO
シリーズ グラディウスシリーズ
人数 1 - 2人
メディア 業務用基板
稼働時期 1987年
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ライフフォース』(らいふふぉーす、LIFE FORCE)は、1987年コナミが日本国内向けに発売したアーケードシューティングゲーム

沙羅曼蛇』の海外版も本作と同様の名称で存在するが、内容は異なる(#ライフフォースの国内版・海外版)。本稿では、日本国内版『ライフフォース(LIFE FORCE)』をメインに取り扱う。

概要[編集]

本作は『沙羅曼蛇』の海外版である『LIFE FORCE』をアレンジし、国内向けに販売した作品である。

ステージ構成的には『沙羅曼蛇』と同じではあるが、「超生命体ライフフォースに立ち向かう」というストーリー上、グラフィックが全体的に生物的な感じにアレンジされている。

『沙羅曼蛇』ではアイテム方式となっていたのに対し、本作では『グラディウス』と同じカプセルストック方式となっているのが最も大きく異なる点である。『沙羅曼蛇』では不可能であった1面でのレーザー装備や、全方位にシールド装着なども可能となっている。なお、1P側と2P側でパワーアップゲージの順番が異なっている(詳細はパワーアップゲージの順番を参照)。このためプレイヤーが『グラディウス』のシステムに習熟しているかにより『沙羅曼蛇』と比較した場合の相対的な難易度は変わってくる。

また『沙羅曼蛇』で未使用だったBGMが、それぞれ2面、4面、5面において差し替えられている(ステージ2のBGMはファミコン版『沙羅曼蛇』、ステージ5のBGMはMSX版『沙羅曼蛇』で採用されている)。

『沙羅曼蛇』よりもボイスの種類が多いことも特徴で、ステージ名を発したり、プロミネンスが発生する瞬間を教えてくれるなど一部の地形に注意を促したり、ボスの弱点を述べたりする。

その他、『沙羅曼蛇』では残機が増えない仕様だったが、エクステンド要素が追加されており最初は7万点、その後は20万点ごとに1機増えるようになっている(工場出荷時設定)。その他自機同士に当たり判定がなくなっている、一部の安全地帯が使用不可能になっているなど、細かなシステム面での変更もある。『沙羅曼蛇』で目立っていたバグの幾つかは修正されており、完成度は『沙羅曼蛇』よりも高められているが、反面、全編背景が細胞組織のようなものに固定されるようになったためか、『沙羅曼蛇』よりも見づらい部分もある。

開発期間は3ヶ月ほどで、開発スタッフのひとりである高取利明は、「(開発期間が5ヶ月のグラディウスIIに比べると)さらに地獄だった」と後年語っている[1]

ゲーム内容[編集]

自機[編集]

自機のグラフィックは『沙羅曼蛇』とほとんど変わりなく、1P側はビックバイパー(青)、2P側はロードブリティッシュ(赤)となっている。ただし、作品のストーリーには惑星グラディウスやビックバイパーについて触れられているものの、惑星ラティスやロードブリティッシュのことは一切言及されておらず、『沙羅曼蛇』との関連性も不明である。そのため、2P側自機がロードブリティッシュなのかは定かではない。

パワーアップ[編集]

パワーアップの効果は『沙羅曼蛇』とほぼ同じ。なお、各種パワーアップの制約・性能は、シールドの特性が少々異なる、レーザーのグラフィックが細くなっている、などの細かい違いがある。

パワーアップの名称が『沙羅曼蛇』とは異なっているものがある。またパワーアップゲージでの表記も名称と一部異なる。以下はその対比である。

沙羅曼蛇 ライフフォース パワーアップゲージ
スピードアップ ハイパースピード SPEED
ミサイル デストラクトミサイル MISSILE
リップルレーザー パルスレーザー PULSE
レーザー LASER
マルチプル MULTIPLE
フォースフィールド シールド  ?

パワーアップゲージの順番[編集]

前述の通り、本作は1P(ビックバイパー)と2P(ロードブリティッシュ)はそれぞれパワーアップゲージの順番が異なっている。

パワーアップゲージ構成は二人同時プレイをすることから、グラディウスシリーズのように1行表示ではなく、以下のように2段落で表示される。上段左から順にパワーアップしていく。

1P(ビックバイパー
SPEED MISSILE PULSE
LASER MULTIPLE  ?

グラディウスと同じ順番となっている。

2P(ロードブリティッシュ
MISSILE LASER MULTIPLE
PULSE SPEED  ?

順番的に素早くフルパワーに近づける利点があり、ゲームを有利に進めることができる。一方で、スピードが取りにくいため、パワーアップする前に敵や地形等を避けることが難しくなる。

ステージ構成[編集]

使用曲のタイトルについては1992年に発売された『沙羅曼蛇 -Again-』に基づく。『沙羅曼蛇』と異なるものについては強調表示している。

Stage 内容 解説 使用曲 ボス
1(横) 腹筋 網状の筋繊維、復活する細胞壁などがある。 Power of Anger ゴーレム
2(縦) 腎臓 大量の腎臓結石が浮遊している地帯。 Thunderbolt サイラン
3(横) 胃酸が吹き出す地帯。 Planet RATIS イントルーダ
4(縦) 肝臓 左右や下に配置された火山から火山弾が降り注ぐ。 Slash Fighter 要塞ヴァリス
5(横) 細胞の塊が浮遊する地帯で目玉や敵の編隊と戦う。 Combat ガウ
6(縦) 頭脳 前半は都市上空。後半は要塞内部。 Destroy Them All , Aircraft Carrier ビッグコアゼロスフォース

媒体によってはステージ2とステージ4の設定が逆に紹介されたこともあった。さらにステージBGMのタイトルも『沙羅曼蛇』同様にコナミ内部でも十分に浸透していなかったようで、この2種類の混乱の結果、1995年に発売された『パーフェクトセレクション コナミシューティングバトルII』に収録されたステージ4BGMのアレンジのタイトルは"Slash Fighter"でも「肝臓ステージ」でもなく「腎臓ステージ」となっている。

国内版・海外版[編集]

ここでは、便宜的に『ライフフォース』を『LIFE FORCE』と記述する。

『LIFE FORCE』というタイトルの作品は2種類存在する。その1つが『沙羅曼蛇』を日本国外向けにアレンジし販売されたもの(以下「海外版」)で、もう1つが前述の「海外版」を、更に日本国内向けに手直しして販売された、いわば逆輸入したもの(以下「逆輸入版」)である。この2種は同じ『LIFE FORCE』という商品名だが、内容は異なる。

海外版『LIFE FORCE』は『沙羅曼蛇』と同じ1986年にリリースされ、ストーリー解説デモが追加され、背景グラフィックやアイテム名(パワーアップ名)の変更などが行われているが、その他は『沙羅曼蛇』と変わらない。

対して逆輸入版『LIFE FORCE』のリリースは1987年で、海外版『LIFE FORCE』のストーリーを元にグラフィック全体を生物的なイメージで統一した上で、パワーアップシステムが『グラディウス』と同様カプセルストック方式としたり、一部のステージのBGMを『沙羅曼蛇』での未使用曲に変更するなどのアレンジが施されている。海外版にて追加されたストーリーデモも省かれている。

すなわち両者は同一の作品ではないが、類似点が多いため、これらは混同されたり同一の物と誤解される場合もある。逆輸入版の『LIFE FORCE』を収録した『沙羅曼蛇 DELUXE PACK PLUS』が販売された当時、あるゲーム雑誌が「収録された『LIFE FORCE』は海外版『沙羅曼蛇』である」と誤った記事を掲載したこともあった。

他機種版[編集]

No. 発売日 対応機種 タイトル 開発元 発売元 メディア 型式 価格 売上本数 備考
1 1997年6月19日 セガサターン 沙羅曼蛇 DELUXE PACK PLUS KCET コナミ CD-ROM T-9520G 5,800円(税別) - 沙羅曼蛇』、『沙羅曼蛇2』とのカップリング
2 1997年7月6日 プレイステーション 沙羅曼蛇 DELUXE PACK PLUS KCET コナミ CD-ROM SLPM 86037 5,800円(税別) - 沙羅曼蛇』、『沙羅曼蛇2』とのカップリング
3 2007年1月25日 PlayStation Portable 沙羅曼蛇 PORTABLE M2 コナミデジタルエンタテインメント UMD VP031-J1 3,980円(税別) - 沙羅曼蛇』、『XEXEX』、『沙羅曼蛇2』、『グラディウス2』とのカップリング
4 2008年3月13日 PlayStation Portable 沙羅曼蛇 PORTABLE コナミ・ザ・ベスト M2 コナミデジタルエンタテインメント UMD VP031-J2 2,940円(税込) - 廉価版
5 2009年7月30日 PlayStation Store 沙羅曼蛇 PORTABLE コナミ・ザ・ベスト M2 コナミデジタルエンタテインメント ダウンロード - 2,300円(税込) - 廉価版

尚、ファミコン版やMSX版の『沙羅曼蛇』は、パワーアップ方式が本作と同じ「カプセルストック方式」となっているので、その点に関してはどちらかと言えば本作の移植に近いと言える。

スタッフ[編集]

  • ゲーム・プログラマー:町口浩康、MITSUO TAKEMOTO、高取利明、IKUKO MINOWA
  • ビデオ・グラフィックス:JUN SAKURAI、MIKI YOSHIKATA、IKUKO BANDO
  • サウンド・エディター:波多野よしあき、東野美紀
  • エンジニア:YASUSHI FURUKAWA

脚注[編集]

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  1. ^ 「GRADIUSII INTERVIEW」、『グラディウスポータブル 公式ガイド 〜レジェンド オブ I・II・III・IV・外伝〜』、コナミ2006年3月28日、 60頁、 ISBN 978-4-86155111-0

外部リンク[編集]