ツルムラサキ

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ツルムラサキ
Basella alba-2.JPG
ツルムラサキ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ツルムラサキ科 Basellaceae
: ツルムラサキ属 Basella
: ツルムラサキ B. alba
学名
Basella alba L.
和名
ツルムラサキ(蔓紫)
英名
Indian spinach, Malabar spinach

ツルムラサキ(蔓紫、学名:Basella alba)はツルムラサキ科のつる性一年生草本である。東南アジア原産の野菜で、現在は東南アジアから中国南部に分布する。

特徴[編集]

名の通りつるが紫色のものと緑色の品種がある。紫色のもの(赤茎種とよばれる)は花が美しく観賞用に栽培される場合も多い。は淡紅色、果実は紫色で1個の種子を含む。

利用[編集]

葉と茎を食用にする。味はホウレンソウに似るが、モロヘイヤにやや似た独特のぬめりや粘り気がある。中華料理では木耳菜(ムーアルツァイ)、潺菜広東語 サーンチョイ)などと呼んで炒め物にすることが多い。つるが紫色のものは、炒めると汁が赤くなる場合があるため、中国語で臙脂菜(イエンジーツァイ)とも呼ばれる。ベトナム料理ではモントイ(ベトナム語: mồng tơi)と呼び、スープの具にすることが多い。

日本料理では主に沖縄で栽培され、じゅびん(地紅)と呼ばれ島野菜の一つと認識されている。おひたし味噌汁にしたりじゅーしーの薬味として用いられたりする。

栄養価が高く、ホウレンソウよりも優れている。ビタミンAビタミンCカルシウムなどのビタミンやミネラルを非常に多く含む。日本でも栽培されており、春に種を蒔けば一年草として収穫できる。

ツルムラサキのスピナコシド(spinacoside)類とバセラサポニン(basellasaponin)類には小腸でのグルコースの吸収抑制等による血糖値上昇抑制活性が認められた[1](詳細はサポニンを参照のこと)。

産地[編集]

現在では食味の良い主に緑色品種のものが、宮城、福島、山形、埼玉県を中心に栽培、出荷されている。

脚注[編集]

  1. ^ 薬用食物の糖尿病予防成分、吉川雅之、化学と生物Vol.40、No.3、2002