ツルナ

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ツルナ
Tetragonia tetragonioides (Flower).jpg
ツルナ(開花時)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ナデシコ目 Caryophyllales
: ハマミズナ科 Aizoaceae
: ツルナ属 Tetragonia
: ツルナ T. tetragonioides
学名
Tetragonia tetragonioides
(Pall.) Kuntze
和名
ツルナ(蔓菜)
英名
New Zealand spinach

ツルナ(蔓菜、Tetragonia tetragonioides)はハマミズナ科(ツルナ科[1]ともいう)の多年草多肉海岸の砂地に生え、食用にもされる[1]。別名ハマヂシャ(浜萵苣)。主として太平洋沿岸(アジア、オセアニア、南米)の熱帯から温帯の海岸に広く分布し、日本では北海道南部以南に自生する[1]

性質[編集]

は高さ40-60cmで[1]つる状に地面を匍匐する。は互生し、長さ1-2cmの葉柄があり、葉身は多肉で長さ4-7cmで鏃形から菱形、表面は細かい粒状突起に被われるため、ざらつき白く光って見える。は葉腋につき、4-11月に開花する[1]。花は径数mm、両性、子房下位で、花弁はなく、は4-5裂し[1]開花すると黄色になる。雄蕊は10本前後、花柱は4-6本[1]果実は萼に包まれ4-5個の突起のある堅果(ヒシの実に似た形)で、海流散布する。

利用[編集]

は癖がないため、古くから各地で食用にされてきた。ニュージーランドマオリ人が食べていたことから英語ではNew Zealand spinach(ニュージーランドのホウレンソウ)と呼ぶ。

沖縄県では「ハマホウレンソウ」や「ハマナ」の名で親しまれており、鹿児島県奄美群島の一部でも食用にされる。沖永良部島ではハマチシャと呼ぶ。日本では、ゆでておひたしにすることが多いほか、炒め物味噌汁などの汁物にもされる。

台湾では「蕃杏」や「豬母耳」の名で、野草の扱いであるが、食用にする時は入りのスープや炒め物にされることが多い。ブタの餌として与えることもある。

癖は少ないが、シュウ酸を含むので食べるにはゆでて水さらしするとさらに食べやすくなる。野生化した地方もあり、自生とされるものも一部は栽培から野生化した可能性がある。

現代では食用ではなくグラウンドカバーとしても栽培される。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 『日本の野生植物』p.30

参考文献[編集]

外部リンク[編集]