スタージョン級原子力潜水艦

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スタージョン級原子力潜水艦
USS Trepang;0867402.jpg
水上航走中のスタージョン級原子力潜水艦(SSN-674 Trepang)
艦級概観
種別 攻撃型原子力潜水艦
艦名 魚名、人名
建造者 {{{建造者}}}
運用者 {{{運用者}}}
建造期間 {{{建造期間}}}
就役期間 {{{就役期間}}}
同型艦 {{{同型艦}}}
前級 パーミット級原子力潜水艦
次級 ロサンゼルス級原子力潜水艦
主要諸元
排水量 (水上/水中):4,229t/4,762t
4,460t/4,960t(後期)
総トン数 {{{総トン数}}}
全長 89.1m
92.1m(後期)
全幅 9.7m
吃水 7.4m
9.1m(後期)
深さ {{{深さ}}}
機関 原子力ギアード・タービン方式
WEC S5W加圧水型原子炉×1基
蒸気タービン×2基
・7翼ハイスキュード・スクリュー×1軸
機関出力 15.000SHP
電力 ガピーIC型電池×126個1群
速力 最大(水上/水中):15kt/25kt
燃料 {{{燃料}}}
航続距離 {{{航続距離}}}
潜航深度 396m (安全潜入深度)
乗員 107名(士官12名、先任兵曹12名、下士官兵83名)
搭載量 {{{搭載量}}}
装甲 {{{装甲}}}
兵装 Mk.63 533mm水圧式魚雷発射管×4門
魚雷ミサイル(サブロック対潜ミサイル、後にハープーントマホークが追加)×23、または機雷
搭載機 {{{艦載機}}}
搭載総数 {{{総艦載機数}}}
搭載艇 {{{艦載艇}}}
C4ISTAR Mk.113 mod.6 UBFCS
レーダー
ソナー BQQ-1Bシステム(BQS-6B、BQR-7、BQS-8)、BQG-3 PUFFS、WLR-9A
電子戦
対抗手段
BPS-14またはBPS-15、BRD-6、WLR-4
特殊装備 {{{特殊装備}}}
その他 予備浮力: 12.6%/11.2%(後期)

スタージョン級原子力潜水艦(スタージョンきゅうげんしりょくせんすいかん、英語: Sturgeon class submarine)はアメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦。基本計画番号はSCB 188AないしSCB 188M(SSN-678~684、686、687)。

パーミット級の後継で、パーミット級(14隻)を上回る37隻が建造され、1960年代末から1980年代前半にかけて攻撃型潜水艦の主力をなした。最後期に建造された9隻(SSN-678~687、以下後期建造艦)は船型が拡大され、またパーチー(SSN-683)は大規模な改装を受けているため、要目に変化がある。

概要[編集]

本級は、対潜戦を第一の任務とし、速力よりも静粛性と探知能力を重視して設計され、初めて7翼のハイスキュード・プロペラが採用された。本級以前の潜水艦開発を踏まえて、安全対策、兵装、居住性を改善する機軸が盛り込まれた。これにより本級は高い評価を得たものの、排水量の増大と船型の大型化は避けられなかった。特に、涙滴型から魚雷型(こちらの方が水中抵抗が増大する)に船型が変更されたにもかかわらず、出力の向上がなかったため、速力はいっそうの低下(パーミット級の28ノットから25ノットに)を見た。

就役期間中に、トマホーク巡航ミサイルハープーンなどの新兵器が登場し、魚雷サブロック対潜ミサイルのみだった攻撃型潜水艦の兵装は著しく多様化したが、兵装搭載可能量の増大は小幅にとどまったため、搭載量の分配にやや悩まされた節がある。[1]

冷戦後の研究により、設計命数は当初の20年間から30年間に延長可能であることが示され、ソナー・システムの改良、燃料交換、新型の曳航式ソナー・アレイの増設を含む改装が検討された。しかし、冷戦後の軍縮により、情報収集任務に従事するパーチー (SSN-683) を除く全艦が1990年代末までに、また、2004年10月19日にパーチーが、それぞれ退役したことにより、スタージョン級は米海軍から完全に姿を消した。

派生型[編集]

本級の船体を元に、自然循環循環式原子炉を搭載するナーワル (SSN-671) と、ターボ・エレクトリック方式推進を採用したグレナード・P・リプスコム (SSN-685) の2隻が建造され、さらなる静粛性の向上を含んだ次世代攻撃原潜の原型が模索された。詳細は各記事を参照。

特殊任務艦[編集]

1979年パーチー (SSN-683) は、シーウルフ (SSN-575)ハリバット (SSN-587) に続く特殊任務艦に改装された。この場合の「特殊任務」とは、ソ連領海内に進出しての情報収集任務に従事することを意味し、同年、電子情報収集及び分析装置を増載する改装を受けた。19871991年には、「研究開発(Research & Development)」計画に従い、メア・アイランド海軍工廠で、セイル前方に約30mの区画を挿入し、船体を延長する工事が行われた(同時に炉心交換も行われた)。これにより、海底作業用の区画および無人遠隔作業艇(ROV: Remote Operation Vehicle)格納庫が増設され、さらに72名の追加人員を輸送可能となる。これに伴い要目は大きく変わり、水中排水量は7,800tに増大し、速力はさらに低下した。

また、この大改装に伴って、代替艦として、リチャード・B・ラッセル (SSN-687) が所要の改装を施された上で、4隻目の特殊任務艦に指定された(1987年)が、パーチーの復帰に伴って指定は解除された。

パーチー (SSN-683 Parche)
  • 全長:122.4m
  • 喫水:8.8m
  • 排水量(水上/水中):不明/7800t
  • 水中速力:20kt以上
  • 乗員:179名(士官22名、先任兵曹含め下士官兵157名)

(注:1987~91年の改装後の数値)

同型艦[編集]

同型艦の一覧を示す。艦名の後ろの略号は追加的な能力が付与されていることを示す。

略号[編集]

  • (DDS):ドライデッキシェルター(Dry Deck Shelter)の搭載・運用能力。海軍特殊部隊の人員と装備を収容し、水中からの出動を可能にする装備。
  • (DSRV):深海潜水救難艇(Deep Submergence Rescue Vehicle)の搭載・運用能力。
  • (R&D):「研究開発(Research & Development)」計画による改装。上記「特殊任務艦」の項を参照。

前期建造艦[編集]

後期建造艦[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 1980年代における標準的な武装はMk48魚雷15本、ハープーン4本、サブロック4基。1990年のサブロック運用停止後、SSN-671、678~687にはトマホーク4基が替わって搭載されるようになった。結局、米海軍の攻撃原潜での兵装搭載量の問題の解決は、ロサンゼルス級以降におけるVLSの導入や、シーウルフ級以降における弾庫容量の根本的見直しを待つことになった。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]