ケヴィン・ローチ
ケヴィン・ローチ(Kevin Roche、1922年6月14日 - )は、アメリカ合衆国の建築家。アイルランド人でダブリンに生まれる。20世紀後半のアメリカにおける大手建築設計事務所「ケヴィン・ローチ・ジョン・ディンケルー・アンド・アソシエイツ」の創業者であり、ガラスを使用した創造的な建築で有名。
アイルランド国立大学のユニバーシティ・カレッジ・ダブリンを卒業したローチは、1948年アイルランドを去りアメリカ合衆国に移民した。イリノイ工科大学に入学しミース・ファン・デル・ローエの下で学んだが、学費が足らず中退。国連本部設計のドラフトマンの職を得て働いた後、同僚の口利きによりエーロ・サーリネンの下で働いた。サーリネンが1961年に没すると、ローチはサーリネンが未完成のまま残した10個の大プロジェクトを完成させる。その中にはサーリネンの代表作であるセントルイスのゲートウェイ・アーチ、ジョン・F・ケネディ国際空港にある表現主義的なTWAターミナルビル、ワシントン・ダレス国際空港、厳密なモダニズム建築であるモーリン (イリノイ州)のジョンディア(John Deere)本社ビル、ニューヨーク市のCBS本社ビルなどがある。
1966年、ローチは技術者のジョン・ディンケルー(John Dinkeloo)とパートナーシップを組み、コネチカット州ハムデンに建築設計事務所「ローチ・アンド・ディンケルー」を設立した。彼らの最初の大きな仕事はコンクリートによる建物、カリフォルニア州のオークランド博物館(Oakland Museum of California)であった。1969年に完成した博物館は、美術館・歴史博物館・自然博物館に使用される三つの建物が、屋上庭園とテラス、中庭、池などで一つに統合されるという構造だった。彼らはその他、ニューヘイブンのベテランズ・メモリアル・コロシアムなどを設計している。
ディンケルーは1981年に死去し、パートナーシップは解消された。ローチは1982年にプリツカー賞を受賞し、1993年にAIAゴールドメダルを受賞している。
主な作品 [編集]
- 1966年 オークランド博物館(Oakland Museum of California)、オークランド、カリフォルニア州
- 1967年 フォード財団ビル、ニューヨーク市(12階分の高さの、緑に覆われたアトリウムがある)[1]
- 1969年 コロンブス騎士会本部ビルディング(Knights of Columbus Building)、ニューヘイブン、コネチカット州
- 1969年 郵便局、コロンバス、インディアナ州
- 1972年 ニューヘイブン・コロシアム(New Haven Coliseum)、ニューヘイブン、コネチカット州
- 1975年 UNプラザ、ニューヨーク
- 1975年 美術センター、マサチューセッツ大学、アムハースト
- 1981年 パワー・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ、ミシガン大学、アナーバー、ミシガン州
- 1981年 ボルチモア国立水族館、ボルチモア、メリーランド州
- クインシー・マーケット近代化事業、ボストン
- ロチェスター工科大学の多くの施設、ロチェスター、ニューヨーク州
- ネイションズバンク・ビル(現在のバンク・オブ・アメリカ・プラザビル)、アトランタ、ジョージア州
- 汐留シティセンター、東京
外部リンク [編集]
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