アンナ・ゼーガース

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アンナ・ゼーガース
Anna Seghers
Bundesarchiv Bild 183-P1202-317, Anna Seghers.jpg
アンナ・ゼーガース(1975年)
誕生 ネティ・ライリング
1900年11月19日
Flag of the German Empire.svgドイツ国マインツ
死没 1983年6月1日(満82歳没)
東ドイツの旗 東ドイツベルリン
職業 小説家
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アンナ・ゼーガース(Anna Seghers、1900年11月19日 - 1983年6月1日)は、ドイツ小説家である。本名はネティ・ラドヴァーニ(Netty Radványi)旧姓ライリング(Reiling)。

経歴[編集]

前半生[編集]

マインツ古美術商イージドーア・ライリング(Isidor Reiling)と妻のヘートヴィヒ(Hedwig)の長女として産まれる。両親ともに宗教はユダヤ教正統派

1907年より個人塾へ通い始める。1910年、高等女学校へ進学。1920年、アビトゥア合格。ハイデルベルク大学に進学して美術史・中国学を専攻。1924年「レンブラントの作品中のユダヤ人とユダヤ教(Jude und Judentum im Werk Rembrandts」という論文にて博士号取得。

1925年、学生時代に知り合った亡命ハンガリー人の社会学者ラースロー・ラドヴァーニ(László Radványi)と結婚してベルリンへ移る。1926年、長男ピエール(Pierre)を出産。1927年、小説『グルーベチュ』(日本語訳は同学社から刊行)を「ゼーガース」という苗字だけのペンネームにて発表。ペンネームから筆者の性別が特定できなかったため、作品を読んだ批評家からは男性作家の手によるものと推測された。「ゼーガース」というペンネームはオランダの画家ヘラクレス・セーヘルス(Hercules Segers)に由来する。

1928年、長女ルート(Ruth)を出産。同年、『聖バルバラの漁民一揆(Aufstand der Fischer von St. Barbara)』(日本語訳は集英社から刊行)をアンナ・ゼーガースというペンネームで発表。この作品によりクライスト賞(Kleist-Preis)受賞。1928年、ドイツ共産党に入党。1930年、初めてソビエト連邦を訪れる。

亡命時代[編集]

1933年、ナチスがドイツで政権を取ると、ゲシュタポに逮捕されるが、結婚してハンガリー籍であったため、ほどなく釈放される。しかし、ゼーガースの作品はドイツ国内で禁止される。この年、ドイツを去りスイスへ。後に家族と合流しフランスへ移る。この頃、後に代表作となる「第七の十字架、(発表は1942年)」(日本語訳は筑摩書房から刊行)や「トランジット(Trandit、発表は1944年)」(日本語訳は中央公論社から刊行)を執筆。また、ジェルジ・ルカーチリアリズム論をめぐっての往復書簡を発表した(日本語訳はれんが書房新社から刊行)。1940年にナチスの勢力がフランスに及んでくると、更なる亡命先を求めてパリ近郊を去りマルセイユへ。1941年、メキシコへ亡命。

帰国、東ドイツへ[編集]

1947年、アメリカ、スウェーデンを経てドイツへ帰国。先にベルリンに戻っていたベルトルト・ブレヒト夫妻の元に身を寄せた後、西ベルリンに居を構える。同年、ゲオルク・ビューヒナー賞を受賞。1950年、東ベルリンへ移る。1951年、ドイツ民主共和国国民賞(Nationalpreis der DDR)を受賞。同年、中国を訪れる。1952年、作家連盟(Schriftstellerverbandes der DDR)の会長に就任。1955年、現在のアンナ・ゼーガース記念館のあるアパートへ移る。

ゼーガースの墓

1961年、ブラジルを訪れる。この時の滞在を元に「渡航-ある恋の物語(Überfahrt. Eine Liebesgeschichte、発表は1971年)」を執筆。1978年、夫のラースロー・ラドヴァーニ死去。1983年6月1日に死去すると、芸術アカデミーにて国民葬。夫やベルトルト・ブレヒトも眠るベルリン市中央部にある市立ドローテン墓地に葬られている。

日本語訳[編集]

  • 死んだ少女たちの遠足(1946年) (Der Ausflug der toten Mädchen)(講談社)
  • 死者はいつまでも若い(1949年) (Die Toten bleiben jung)(白水社)
  • 決断(1958年) (Die Entscheidung)(三一書房)
  • ほんとうの青色(1967年)(Das wirkliche Blau)(ワイマル友の会東海支部)
  • 約束の場所(1971年) (Der Treffpunkt)(明星大学出版部)
  • 石器時代(1975年) (Steinzeit)(同学社)

文献[編集]

  • Frank Wagner, Ursula Emmerich, Ruth Radvanyi(著)、『ANNA SEGHERS Eine Biographie in Bildern』、Aufbau Verlag、2000年、ISBN 3-351-02201-8
  • Sonja Hilzinger(著)、『ANNA SEGHERS』、Rechlam、2000年、ISBN 3-15-017623-9
  • Pierre Radvanyi(子; 著)、『Jensaits des Stroms, Erinnerungen an meine Mutter ANNA SEGHERS』、Aufbau Verlag、2005年、ISBN 3-351-02593-9