アルガリ

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アルガリ
アルガリ
アルガリ Ovis ammon の剥製。
国立科学博物館の展示。
保全状況評価
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 NT.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
亜目 : ウシ亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ヤギ亜科 Caprinae
: ヒツジ属 Ovis
: アルガリ O. ammon
学名
Ovis ammon (Linnaeus, 1758)
和名
アルガリ
英名
Argali

アルガリOvis ammon)は、動物界脊索動物門哺乳綱ウシ目(偶蹄目)ウシ科ヒツジ属に分類される偶蹄類。

分布[編集]

アフガニスタン東部、インド北西部、ウズベキスタン北東部、カザフスタン東部、キルギスタジキスタン東部、中華人民共和国ネパールモンゴルロシア南部[1][2][3]

  • O. a. ammon アルタイアルガリ

模式標本の産地(模式産地)はオスケメン周辺(カザフスタン)。[2]

アルタイ山脈[2]

  • O. a. darwini モンゴルアルガリ

モンゴル南部、中華人民共和国(内モンゴル自治区[2]

  • O. a. hodgsoni ヒマラヤアルガリ

中華人民共和国(チベット自治区)、ネパール[2]

  • O. a. humei カシガルアルガリ

中華人民共和国(タリム盆地西部)[2]

  • O. a. karelini アラタウアルガリ

カザフスタン南東部(バルハシ湖周辺南東部)[2]

  • O. a. littledalei テンシャンアルガリ

キルギス、中華人民共和国(天山山脈[2]

  • O. a. nigrimontana カラタウアルガリ

カザフスタン南東部(バルハシ湖周辺南部)[2]

  • O. a. poli パミールアルガリ

インド北西部、タジキスタン東部、中華人民共和国西部[2]

  • O. a. sairensis ジュンガルアルガリ

カザフスタン東部、中華人民共和国北西部(ジュンガル盆地[2]

形態[編集]

体長180-200cm。[2][3]尾長10-15cm。[3]肩高115-130cm。[2][3]体重95-180kgとヒツジ属最大種[1][2][3]

染色体は56本。[1][2]

  • O. a. ammon アルタイアルガリ

最大亜種。[1][2]頸部の体毛は伸長しない。[2]角長147-155cm。[2]角は45-50cmと太く、ほぼ1回転し先端は外側へ向かう。[2]

分類[編集]

  • Ovis ammon ammon (Linnaeus, 1758) アルタイアルガリ
  • Ovis ammon darwini Przewalski, 1883 モンゴルアルガリ
  • Ovis ammon hodgsoni Blyth, 1841 ヒマラヤアルガリ
  • Ovis ammon humei Lydekker, 1913 カシガルアルガリ
  • Ovis ammon karelini Severtzov, 1873 アラタウアルガリ
  • Ovis ammon littledalei Lydekker, 1902 テンシャンアルガリ
  • Ovis ammon nigrimontana Severtzov, 1873 カラタウアルガリ
  • Ovis ammon poli Blyth, 1841 パミールアルガリ
  • Ovis ammon sairensis Lydekker, 1898 テンシャンアルガリ

生態[編集]

標高5,000m以下にある岩場、砂漠、渓谷、疎林などに生息する。[3]オスのみで3-5頭からなる群れと、メスと幼獣からなる群れを形成し生活する。[2][3]薄明薄暮性[2]だが、気温の高い季節は夜間に活動する。[3]

食性は植物食で、、木の葉、コケ植物地衣類などを食べる。[2][3]夏季は草、冬季は枯れ草やコケ、地衣類を食べる。[2]

繁殖形態は胎生。秋季や初冬に雌雄からなる10-15頭の群れを形成し交尾を行う。[2][3]妊娠期間は5-6か月。[3]1回に2頭の幼獣を産む。[2][3]

人間との関係[編集]

和名や英名はモンゴルでの呼称に由来する。[2]亜種パミールアルガリの亜種小名poliMarco Poloへの献名[2]

野焼きや放牧による生息地の破壊、角目的の乱獲などにより生息数は激減している。[3]1997年における生息数は80,000頭以下と推定されている。[3]

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c d 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、144、146、149頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』、東京動物園協会、1988年、115-116頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、40、132頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]