アイスランドの国章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
アイスランドの国章
アイスランド語: Skjaldarmerki Íslands
Coat of arms of Iceland.svg
詳細
アイスランドの国旗(スカイブルーの地に、内部に赤の十字が入った銀色の十字)
サポーター ランドヴェッティル (en(アイスランドの4体の守護者)
コンパートメント パホイホイ溶岩の板

アイスランド国章(アイスランドのこくしょう Coat of arms of Iceland、アイスランド語:Skjaldarmerki Íslands)は、スカイブルーの地に内部に十字が入った銀色の十字すなわちアイスランドの国旗が描かれているを、コンパートメントとしてのパホイホイ溶岩の上に乗ったアイスランドの4体の守護者がサポーターとして支えている意匠である。雄牛はアイスランド南西部の、肉食グリフォンとも)は北西部、ドラゴンは北東部(特にヴォプナフィヨルズル)、巨人は南東部の守護者である。アイスランドでは、これらの生物に最大の敬意が払われており、ヴァイキングの時代には、アイスランドに寄航する船は、グリフォンの旗を掲げてはならないという法律があったほどである[要出典]

アイスランドの守護者は、アイスランド・クローナの硬貨の片面にも描かれている。もう片面には、カニイルカ等の海洋生物が描かれている。また、アイスランドの元首は、アイスランドの国章が描かれた燕尾形の国旗を用い、アイスランド国家警察は、国旗の使用ができない場合は、白地にアイスランドの国章が描かれた旗を用いる。その他の国家組織も、同様の旗を用いている。

紋章記述は、「Azure, on a cross argent a cross gules」である。

この守護者たちは、次のような由来による。

13世紀にアイスランドで書かれた『ヘイムスクリングラ』にある、昔デンマーク国王ハラルド・ゴルムスソンがアイスランドを征服するために魔術師をアイスランドに派遣したところ、アイスランドの各方角にこの4体が存在していて征服をあきらめざるを得なかった、という伝承[1]に基づいている。東(ヴォプナフィヨルズル)をドラゴン、北を鳥、西を雄牛、南を巨人が守護するとされている。

歴史[編集]

アイスランドは、時代によって、下記のようないくつかの国章を用いてきた。

  • 最初の紋章は、6本の青い横縞と6本の銀色の横縞が描かれた盾で、12のアイスランドコモンウェルスを表していた。
  • 次の紋章は、1258年にノルウェーホーコン4世からギッスル・ソルヴァルドソン英語版(アイスランド初代総督[2])に与えられたもので、ノルウェーの国章の盾とライオンの色を変え、盾の下部に青と銀色の横縞を入れたものだった。
  • 1500年頃の紋章は、赤い盾に王冠をつけたタラの干物が描かれているものだった。魚は、場合によって様々な描かれ方をされた。
  • 1903年10月3日、紋章は、青い盾に白いハヤブサが描かれたものに変更された。1919年2月12日に、4対の守護者が描かれた紋章に代わるまで使われた。ハヤブサは、クリスチャン10世の時代まで王家の紋章に使われた。
  • 1944年7月17日に独立を果たすと、現在の紋章が正式に採用された。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ スノッリ・ストゥルルソン『ヘイムスクリングラ - 北欧王朝史 -(二)』(谷口幸男訳、プレスポート・北欧文化通信社、2009年、ISBN 978-4-938409-04-3)62-63頁(第三十三章 ハラルド・ゴルムスソン)。なお、異なるコードの ISBN 978-4905392040 も同一の本である。
  2. ^ 『アイスランド小史』(グンナー・カールソン著、岡沢憲芙監訳、小森宏美訳、早稲田大学出版部、2002年)32頁。ISBN 4657027182

関連項目[編集]

外部リンク[編集]