選り抜き記事
中国の女性史では、中国の歴史における女性の地位の変遷や女性に関する政治制度の変化、また政治や文学といった場面で活躍した著名な女性、そしてその研究史について述べる。
古代中国における女性は、社会生活への参加を制限されており、女性は室内に留め置くべきという社会規範のもと、室外で仕事をする場合でも男性の管理下にあった。女性は土地の所有、科挙試験への参加、官吏への在任などの権利は持たず、その個人名が現代に伝わらない場合も多い。一方、女性が女性特有の職業や文学界の中で活躍し、まれに男性には手の届かない政治的影響力を獲得することもあった……
- 後光厳天皇は、日本の北朝第4代天皇。諱は弥仁(いやひと)。正平一統で北朝が一時的に解消した後、急遽、三種の神器も太上天皇の詔宣も無くして践祚。在位中、南朝に三度も京都を追われる。兄崇光上皇との皇位継承問題では、室町幕府や公卿たちの支持を得て、自身の皇子への譲位に成功した……
- 清凉寺木造釈迦如来立像は、嵯峨清凉寺の本尊である木造釈迦如来立像。製作は北宋時代(雍熙2年・985年)で、製作者は張延皎と張延襲。入宋した奝然が日本に請来し、寛和3年(987年)に入洛。4年後の正暦2年(991年)に棲霞寺釈迦堂(のちの清凉寺)に安置された。揚州開元寺の栴檀像を摸刻した像である……
- ワリード1世は、第6代のウマイヤ朝のカリフである。第5代カリフのアブドゥルマリクの息子として生まれ、その中央集権化政策、イスラーム的イデオロギーに基づいた国家建設、そして領土の拡張といった各種の努力を継承した。ワリードの治世は国内的には平和と繁栄の時代であり、ウマイヤ朝の全盛期であったと考えられている……