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'''アメリカ合衆国国防総省'''(アメリカがっしゅうこくこくぼうそうしょう、{{Lang-en-short|United States Department of Defense}}、略称:'''DoD''')は、[[アメリカ合衆国]]の[[国防省]]である。[[アメリカ軍]]の八武官組織のうち、[[アメリカ沿岸警備隊|沿岸警備隊]]、[[アメリカ公衆衛生局士官部隊]]、[[アメリカ海洋大気庁士官部隊|合衆国海洋大気局士官部隊]]を除く[[アメリカ陸軍|陸軍]]、[[アメリカ海軍|海軍]]、[[アメリカ空軍|空軍]]、[[アメリカ海兵隊|海兵隊]]、[[宇宙軍]]の6つの軍を傘下に収める。陸海空軍各省の統括組織であるため、[[日本]]では単に「国防省」とれることもある。2015年現在、同国の官庁の中で最大規模の組織となっている。
'''アメリカ合衆国国防総省'''(アメリカがっしゅうこくこくぼうそうしょう、{{Lang-en-short|United States Department of Defense}}、略称:'''DoD''')は、[[アメリカ合衆国]]の[[国防省]]である。[[アメリカ軍]]の八武官組織のうち、[[アメリカ沿岸警備隊|沿岸警備隊]]、[[アメリカ公衆衛生局士官部隊]]、[[アメリカ海洋大気庁士官部隊|合衆国海洋大気局士官部隊]]を除く[[アメリカ陸軍|陸軍]]、[[アメリカ海軍|海軍]]、[[アメリカ空軍|空軍]]、[[アメリカ海兵隊|海兵隊]]、[[宇宙軍]]の6つの軍を傘下に収める。英語名称は[[国防省|諸外国の国防省]]と同じ「Department of Defense」であるが、空軍各省の統括組織であるため、[[和訳]]では「国防省」と呼ばれる場合が多い。2015年現在、同国の官庁の中で最大規模の組織となっている。


本庁舎は、五角形の形をしていることから'''[[ペンタゴン]]'''と呼ばれている。[[アメリカ合衆国大統領]]の官邸組織が[[ホワイトハウス]]と呼ばれるように、ペンタゴンという名称自体が国防総省を指す呼称となっている。
本庁舎は、五角形の形をしていることから'''[[ペンタゴン]]'''と呼ばれている。[[アメリカ合衆国大統領]]の官邸組織が[[ホワイトハウス]]と呼ばれるように、ペンタゴンという名称自体が国防総省を指す呼称となっている。

2020年12月21日 (月) 20:59時点における版

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国行政機関
アメリカ合衆国国防総省
United States Department of Defense
ペンタゴン(国防総省庁舎)
ペンタゴン(国防総省庁舎)
役職
長官 クリストファー・C・ミラー(代行)
副長官 デイビット・ノークイスト英語版
概要
所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
バージニア州アーリントン郡ペンタゴン
北緯38度52分15.56秒 西経77度3分21.46秒 / 北緯38.8709889度 西経77.0559611度 / 38.8709889; -77.0559611座標: 北緯38度52分15.56秒 西経77度3分21.46秒 / 北緯38.8709889度 西経77.0559611度 / 38.8709889; -77.0559611
定員 軍人144万人
文官66万人
年間予算 4,993億米ドル
政府支出の18.8%
GDPの3.8%
2007年度推計値
5,488億米ドル
政府支出の19.7%
GDPの4.0%(2006年度)
設置 1947年7月26日
業務開始:1947年9月18日
改称 1949年8月10日
ウェブサイト
http://www.defense.gov/
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アメリカ合衆国国防総省(アメリカがっしゅうこくこくぼうそうしょう、: United States Department of Defense、略称:DoD)は、アメリカ合衆国国防省である。アメリカ軍の八武官組織のうち、沿岸警備隊アメリカ公衆衛生局士官部隊合衆国海洋大気局士官部隊を除く陸軍海軍空軍海兵隊宇宙軍の6つの軍を傘下に収める。英語名称は諸外国の国防省と同じ「Department of Defense」であるが、陸・海・空軍各省の統括組織であるため、和訳では「国防総省」と呼ばれる場合が多い。2015年現在、同国の官庁の中で最大規模の組織となっている。

本庁舎は、五角形の形をしていることからペンタゴンと呼ばれている。アメリカ合衆国大統領の官邸組織がホワイトハウスと呼ばれるように、ペンタゴンという名称自体が国防総省を指す呼称となっている。 国防総省の本庁舎は、ワシントンD.C.の外郭部、ポトマック川を越えたバージニア州アーリントン郡に所在する。

歴史

国防活動の調整の提案は、1944年に下院に最初に提出された。陸軍、海軍および統合参謀本部による計画は1945年に提出され、1945年12月19日、トルーマン大統領による下院への特別教書で国防に関する統合部門の設立が提案された。提案は下院に1946年4月に上申されたが、権力の集中に対する反対により、海軍事務委員会での公聴会によって遅れた。トルーマンは結局1947年2月に下院に対して新たな提案を行い、それは数か月にわたって討議、修正された。

1947年7月26日に、トルーマンは国防法案に署名した。同法案によって1947年9月18日に国家軍政省 (National Military Establishment) が発足し、初代国防長官にはジェームズ・フォレスタルが就任した。同省は略号の「NME」が enemy (敵)の発音に似ていたため、1949年8月10日国防総省 (Department of Defense) に改名された。国防長官には陸海空三軍に対する強大な権力が与えられた。

1789年に設立された旧陸軍省が1947年に継承された陸軍省と、1780年に設立された海事部が1798年に名称変更した海軍省、および1947年に新設された空軍省を傘下に持つ。よって、アメリカの行政機関の中で唯一、「省」の内部に「省」を有する官庁である。

アメリカ同時多発テロ

衝突現場

2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件において、ハイジャックされたヴァージニア州ダレス(ワシントン・ダレス国際空港)発ロサンゼルス行きアメリカン航空77便(ボーイング757)が9時38分に国防総省本庁舎(ペンタゴン)に激突した。

乗客・乗員59名とテロリスト5名は全員死亡。離着陸時の事故と違い、高速で建築物に激突・炎上したために機体の残骸はほとんど原形をとどめなかった。ペンタゴン職員125名も死亡した。激突の瞬間の映像は、ペンタゴンの駐車場監視カメラによって記録された。また、付近を通行中の多くのドライバー歩行者によって激突の瞬間が目撃された。

組織

組織図 (2013年12月)
軍司令部所掌エリア

国家通信システム (NCS) は、2003年に、国土安全保障省へ移管。

技術開発

情報通信分野では、内局にあった高等研究計画局(ARPA)(現国防高等研究計画局(DARPA))はインターネットの原型であるARPANETを開発し、現在、インターネットの基礎プロトコルであるTCP/IPを開発した。また現在、多くのオペレーティングシステムのマイクロカーネルとして利用されているMachを開発した。 さらに知られている技術では、GPS(全地球測位システム)を開発した。最初は軍事用として利用されていたが、現在は民間用に開放されている。

関連項目

出典

アメリカ政府の分野別支出、軍事の分野別支出、政府総支出・軍事総支出・GDPに対する比率の出典
アメリカの軍事関連の総支出・分野別支出のより詳細な内訳の出典
アメリカの軍隊、国防総省、軍需産業の雇用者数と総雇用者数・総人口に対する比率の出典

外部リンク