アメリカ海洋大気庁士官部隊

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アメリカ海洋大気庁士官部隊
NOAA-Corplogo.jpg

アメリカ海洋大気庁士官部隊の紋章
創設 1807年2月10日[1][2] - 現在
国籍 アメリカ合衆国
兵科 武官組織
規模 士官321名 [1]
船舶19隻、航空機14機[3]
上級部隊 商務省
司令部 メリーランド州シルバースプリング
,         
行進曲 Forward with NOAA
主な戦歴
指揮
NOAA部隊長官 マイケル・S・デヴァニー少将
(RADM Michael S. Devany)
海洋・航空運用センター長 デヴィッド・A・スコア准将
(RDML David A. Score)
士官人事センター長 アン・リンチ大佐
(CAPT Anne Lynch)
著名な司令官 ヘンリー・A・カロ中将
(VADM Henry Arnold Karo)
イヴリン・J・フィールズ少将
(RADM Evelyn J. Fields)
サミュエル・P・デボウ少将
(RADM Samuel P. De Bow, Jr.)
使用作戦機
偵察機 WP-3D オライオン
AC-500S
AC-695A
ガルフストリーム IV
CE-550
デ・ハビランド・カナダ DHC-6

アメリカ海洋大気庁士官部隊 (あめりかかいようたいきちょうしかんぶたい、: National Oceanic and Atmospheric Administration Commissioned Corps、通称: NOAA Corps) は、アメリカ合衆国連邦政府の傘下にある組織の1つ。

連邦法上は士官部隊(Commissioned Officer Corps)の形をとり[5]、非公式的にはNOAA Corps(NOAA部隊)という略称で知られる。

海洋大気庁士官部隊は、商務省海洋大気庁(NOAA)に属する部隊であり、陸軍などと並ぶ連邦政府の下に置かれている7つの武官組織のうちの1つである[6]。武官組織であり、制度上は海軍沿岸警備隊と同様の階級制度を採用しているが、約321名の人員は全て士官のみで構成されており[7]下士官あるいは准士官の階級はない。

歴史[編集]

海洋大気庁士官部隊の起源・前身はトーマス・ジェファーソン大統領政権下の1807年に設置された「沿岸および測地調査所」(U.S. Coast and Geodetic Survey)である。「沿岸および測地調査所」は当初は文民組織であったが、南北戦争中に必要とされた各種の測図業務に従事するため、文民の身分のまま戦場で測図業務を遂行した。

その後、第一次世界大戦中の1917年に、「沿岸および測地調査部隊」(Coast and Geodetic Survey Corps)が設立され、このときに「沿岸および測地調査所」の職員は戦時国際法上の士官(つまり武官)として任官された。これは、彼らが戦場で測量に従事した場合に、 スパイとして処刑されないようにするためである。沿岸および測地調査部隊の最初の将官は、1936年に大佐から昇任したレイモンド・S・パットン(Raymond S. Patton)少将であった。

沿岸および測地調査所は、その後1965年に出された組織再編計画2号に基づき、同年7月13日に新設された環境科学事業局(Environmental Science Services Administration。略称:ESSA)に改編・移管され、この時沿岸および測地調査部隊も「環境科学事業局士官部隊」(通称:ESSA部隊)として再編された[8]。ESSA部隊の初代長官はジェイムズ・C・タイソン(James C. Tison)少将であった。また、1965年7月13日に中将に昇任したヘンリー・アーノルド・カロ(Henry Arnold Karo)中将は、1955年から1965年までの約10年間にわたって沿岸および測地調査所の所長を務め、ESSAを新設する業務を指揮し、最終的には上級組織であるESSAの初代副局長となった。カロ中将は「沿岸および測地調査部隊」・「ESSA部隊」・「NOAA部隊」の歴史を通じて、最も高位まで昇進した士官である。

ESSAは、1970年の組織再編計画4号により同年10月3日に新設された「海洋大気庁」(National Oceanic and Atmospheric Administration。略称:NOAA)に改編・移管され、ESSA部隊は「海洋大気庁士官部隊」(NOAA部隊)として再編された[5]。NOAA部隊の初代長官はハーレー・D・ナイグレン(Harley D. Nygren)少将であった。NOAA部隊は米国に7種類ある武官組織の1つであり、300名以上の士官のみで構成され、下士官あるいは准士官の階級はない。1985年から2010年までの間に、NOAA部隊の少将の定員は5名から2名に削減された。

今日、NOAA部隊は工学地球科学海洋学気象学水産学、その他関連分野の訓練を受けた専門家集団の幹部を育成している。NOAA部隊の士官は船舶や航空機を運用し、調査計画を遂行し、潜水任務を実施し、またNOAAの各部門の専門職として勤務している。

士官[編集]

NOAA部隊旗

NOAA部隊の士官の階級は、アメリカの海軍および沿岸警備隊と同じものを採用している。大将の階級は、連邦法上NOAA部隊にも使用が許されているが、歴史上大将まで昇任した士官はいない[9]。また、中将の階級についても存在はするが現在は用いられておらず、中将の階級を復活させるためには議会の承認が必要である(少将を昇任させるなどの形で)。歴史上中将の階級まで昇ったのは、1965年に昇任したヘンリー・アーノルド・カロ(Henry Arnold Karo)中将ただ1人である。

現在のNOAA部隊の階級は少尉から少将までであり、それぞれアメリカ政府の定める武官俸給表のO-1級からO-8級までに相当する。NOAA部隊の士官は直接任官(direct commission)により任命され、米国の他の武官組織の構成員と同様に軍人俸給を受ける。NOAA部隊の士官は他の武官組織との間で二重に任官される事はできないが、他の武官組織との間での組織間異動は時々許可されている。

アメリカ海洋大気庁士官部隊の士官階級表

中将
少将 准将 大佐
O-9 O-8 O-7 O-6
USA - NOAA - O9 insignia.png USA - NOAA - O8 insignia.png USA - NOAA - O7 insignia.png USA - NOAA - O6 insignia.png
Vice Admiral(VADM) Rear Admiral(upper half)(RADM) Rear Admiral(lower half)(RDML) Captain(CAPT)
中佐 少佐 大尉 中尉 少尉
O-5 O-4 O-3 O-2 O-1
USA - NOAA - O5 insignia.png USA - NOAA - O4 insignia.png USA - NOAA - O3 insignia.png USA - NOAA - O2 insignia.png USA - NOAA - O1 insignia.png
Commander(CDR) Lieutenant Commander(LCDR) Lieutenant(LT) Lieutenant(junior grade)(LTJG) Ensign(ENS)

制服[編集]

公式の勤務服としては、NOAA部隊は海軍と同じサービスドレス・ブルー(Service Dress Blue)とサービスドレス・ホワイト(Service Dress White)を着用するが、海軍徽章を付けるべき所にNOAA部隊徽章を付ける。また日常の作業服としては、沿岸警備隊と同じ作業服(Operational Dress Uniform)を着用するが、沿岸警備隊徽章を付けるべき所にはNOAA部隊徽章を付けることになっている。

また、徽章以外にも勲章やユニット・アワード、あるいはそれらを授与されることで着用する略綬についても、NOAA部隊独自のものが存在する(詳しくはen:Awards and decorations of the National Oceanographic and Atmospheric Administrationを参照)。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ a b About NOAA Corps
  2. ^ Survey of the Coast - Thomas Jefferson Encyclopedia
  3. ^ New Commander to Direct NOAA’s Aircraft Operations
  4. ^ a b c History of the NOAA Commissioned Corps
  5. ^ a b Reorganization Plan No. 4 of 1970, reprinted with amendments in 5 U.S.C. app. at 1557-61. 3(d)節 によれば: "環境科学サービス局(Environmental Science Services Administration)の士官部隊(Commissioned Officer Corps)は、アメリカ海洋大気圏局士官部隊とする。"とある。
  6. ^ 海洋大気庁士官部隊以外の6つの武官組織とは、アメリカ軍を構成する四軍(陸軍海軍空軍海兵隊)と、準軍事組織であり前記の四軍と併せてしばしば「五軍」と呼ばれることもある沿岸警備隊、そして保健福祉省公衆衛生局の傘下に属している公衆衛生局士官部隊(PHSCC)である。
  7. ^ http://www.noaacorps.noaa.gov/about/about.html NOAA Corps
  8. ^ Reorganization Plan No. 2 of 1965, reprinted in 5 U.S.C. app. at 1517
  9. ^ [1] 10 USC 201. Pay grades: assignment to; general rules

外部リンク[編集]