「三菱鉛筆」の版間の差分
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|社名 = 三菱鉛筆株式会社 |
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|英文社名 = MITSUBISHI PENCIL CO., LTD. |
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|ロゴ = |
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2011年10月16日 (日) 10:50時点における版
本社 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
略称 | 菱鉛筆 |
本社所在地 |
日本 〒140-8537 東京都品川区東大井5丁目23番37号 |
設立 | 1925年4月17日 |
業種 | その他製品 |
法人番号 | 6010701009457 |
事業内容 | 鉛筆、シャープペンシル、シャープ替芯、油性・水性ボールペン、油性・水性サインペン等の筆記具、乾電池、OA用紙、ファイル等のOA関連商品、またシャープナー、セロハンテープ、筆入れ、消しゴム、修正用品等の机上用品、並びに化粧品、印章関連商品、精密機械器具、炭素材製品その他の製造及び仕入販売 |
代表者 | 代表取締役:数原英一郎 |
資本金 | 44億97百万円 |
売上高 |
単体444億円、連結539億円 (2008年12月期) |
純資産 |
単体363億円、連結431億円 (2008年12月) |
総資産 |
単体547億円、連結643億円 (2008年12月) |
決算期 | 12月31日 |
関係する人物 |
近藤賢二(元・眞崎大和鉛筆社長、次女が嫁いだ高島家を通じて岩崎家と姻戚関係で結ばれる) 数原洋二(元社長、近藤家及び岩崎家と間接的な姻戚関係がある) |
外部リンク | 三菱鉛筆株式会社 公式サイト (日本語) |
三菱鉛筆株式会社(みつびしえんぴつ)は、日本の文房具製造メーカー。本社は東京都品川区東大井5丁目23番37号。
創業から現在に至るまで三菱グループとは関連はないが、その名称からしばしば混同されている。このため、三菱グループの公式サイト『三菱グループについて』ではその旨を明記し、三菱鉛筆の公式サイトを紹介している。
ブランド
国内では「三菱鉛筆」と、旧財閥の三菱グループ各社と混同されないように「uni」(ユニ)のブランドも使っている。「uni」は、英語で「単一の」を表す接頭語で、「比類無き品質」ということを表したもの。
旧財閥・三菱との関わり
三菱の文字も、使用するロゴマークも同じであるが、旧三菱財閥系列に属する三菱UFJフィナンシャル・グループ、三菱商事、三菱重工などを始めとした三菱グループとは資本・人材関係が一切ない[1]。また、三菱鉛筆の有価証券報告書の「大株主の状況」では筆頭株主は横浜銀行、みずほコーポレート銀行である。過去に、財閥側から「傘下に入らないか」との話も出たが、それを断り現在に至る。眞崎大和鉛筆(三菱鉛筆の前身)の社長を輩出した近藤家及び三菱鉛筆の現オーナー一族となっている数原家と三菱財閥の岩崎家には間接的な婚姻関係があるが、それ以上の関係はない。このことについては、岩崎家と三菱鉛筆関係者との間の親族・姻戚関係を参照。また本来の創業一族である眞崎家は近藤家や数原家と異なり岩崎家との姻戚関係すらない。
なお、歴史上スリーダイヤ・マークを使ったのは三菱鉛筆の方が先であり、競合する事業もないため、双方が同じ商標を用いる事に同意している。また、戦後の財閥解体では、GHQですら三菱財閥の系列と勘違いし、商標変更を迫ったのに対して当時の経営陣が財閥とは関係ない旨を再三反論し、GHQを退けた経緯がある。そのためか、その当時の鉛筆の外箱には、財閥三菱とは関わり無い旨が記載されていた。
また、ローマ字表記する際に三菱鉛筆ではハイフンを入れてMITSU-BISHIとし、三菱グループ (MITSUBISHI) と区別することもある。
もっとも、過去には三菱グループの企業が記念品などとして配布した社名入りボールペンなどで三菱鉛筆の製品を利用している事が多々見受けられる。また三菱鉛筆顧問・数原祥三の長男(現社長・数原英一郎の従弟にあたる)が三菱グループのビールメーカー・麒麟麦酒に勤務しており[2]、眞崎大和鉛筆の元社長・近藤賢二の長男が三菱財閥と密接な関係にあった立憲民政党所属の政治家・川崎卓吉の長女と結婚している。
歴史
1887年に、眞崎仁六が「眞崎鉛筆製造所」(まさきえんぴつせいぞうじょ)を東京市四谷区(現在の東京都新宿区四ツ谷地区)内藤新宿1番地にて創業。その後、1918年に横浜市神奈川町(現在の横浜市神奈川区)に「大和鉛筆」が誕生し、両者が合併して「眞崎大和鉛筆」とした。
1901年に、国産初の量産型鉛筆3種類を、当時の逓信省(後の郵政省、現総務省・日本郵政・NTTグループ)への納品に成功。これを記念して、1903年に、「3種」や創業者の家紋「三鱗(みつうろこ)」などを表す意味で、赤い三つのひし形を模した「三菱」をロゴマークとして商標登録した(登録番号18865)。なお、三菱グループが商標登録を行ったのは1914年のことである。
1952年には、正式に社名を「三菱鉛筆」と変更し、現在に至る。
1985年には、これまでに培った開発力やノウハウを活かし、化粧品事業として株式会社ユニコスモを設立し、ペンタイプの化粧品を開発・販売、OEMを行なっている。
主な製品
鉛筆
- uni(ユニ)
- 1958年発売。製図からデッサンにまで使用できる品質を目指して生み出され、日本での高級鉛筆の先駆けとなった商品。1ダースセットには、プラスチックケース入り(消しゴム付き)と紙ケース入りの2種がある。マークシート仕様もある。発売当初は4H - 4Bの硬度のみで、現在では9H - 6Bの17硬度が発売されている。
- GOLD uni
- 1974年10月に発売。ハイユニの芯を使用してハイユニとユニの間に位置する製品として4種類を発売した。
- Hi-uni(ハイユニ)
- 1966年発売、uniの上位版。JISで定められた9H - 6B全ての硬度を揃え、「世界最高品質」を目指して開発された。軸の筆記しない端には、樹脂のスペーサーが組み込まれている。現行モデルでは、ここに黄色のポイントが彫り込み塗装されている。発売初期は、このポイントは白色だった。2008年に10H 及び 7B - 10Bが追加され、全22硬度の世界一の硬度幅[3]を持った鉛筆ブランドとなった。単品販売、1ダースセット(硬質ケース入り、紙ケース入りの二種)の他、全22硬度がセットとなった「ハイユニ アートセット」が発売されている。
- uni★star(ユニスター)
- 1975年発売。uniより安価だが同等の書き味が特徴。1ダースセットはプラスチックケース入りと紙ケース入りがある。
- uni-Popular
- 廉価盤のUniで、頭部を塗り込んでいない。
- No.2351
- 赤鉛筆。白字でVERMILIONと刻印されている。
- No.5500-50
- 販売当時は製図用。暗緑色の軸。
- No.2800
- 黒軸の普通鉛筆。
- No.7700
- 黒軸の普通鉛筆。
- No.8800
- 贈答用の刻銘鉛筆の素材となっていた若草色の鉛筆。
- No.9000
- 1950年発売。No.9800と並ぶロングセラー鉛筆。
- No.9800
- 1946年発売。トンボ鉛筆のNo.8900と共に、世界的なベストセラーで国産鉛筆のスタンダードである。
- No.9800EW
- 木材の端材などのそのままでは使えない材料を使える部分だけ切り出し、ジョイント工法でつなげて普通の長さとしたもの。無塗装(刻印のデザインはNo.9800と同じだが色は緑)で芯はNo.9800と同じ。
消しゴム付き鉛筆
- 3680
- 3680
- 9850
- 9852
- ECOWRITER-9950
- COPYRITE-2000
- 筆鉛筆(硬筆書写用鉛筆・10B芯)群馬県・埼玉県で限定発売されている。
その他の筆記具
- POWER TANK
- 2001年発売。特殊なリフィルの採用により、上向きに書けるなどの特徴を持つ。その後廉価版も発売された。
- JETSTREAM
- 2006年発売。POWER TANK同様、滑らかな書き味、にじみが殆ど出ない特殊なインクで、POWER TANKよりボディーを量販タイプに近づけた商品で、ヒット商品となった。2007年は「クセになる、なめらかな書き味」をキャッチコピーとし、文具業界では初めてである「Second Life」に参入するなどしている。
- 取り扱い店は少ないが、αGEL搭載タイプが存在する。2008年から多色タイプと多機能(ボール2色&シャープ)が発売されている。POWERTANK同様にボール直径は0.7mmと1.0mm。スタイルフィット専用リフィルもある。
- いくつかのグレードがあり、150円・250円(インクは黒のみ)・400円(多色)・500円(多機能・ボール0.7mmのみ)・1000円(α-gel・インクは黒のみ)がある。インクに変わりは無い。
- SIGNO
- 1994年発売。滑らかに書け、にじみにくい点が特徴。同社の主力商品の1つで、その後もほぼ毎年新色や新機能を持った製品が発売されている。同シリーズのシグノビットはボール直径0.18mmで世界記録をだしている。
- PURE MALT
- オークの森の木を使った酒樽を再利用して作られた高級品。多機能ペン(全4種)、芯ホルダー、ボールペン(ゲルインク含む全9種)、シャープペンシル(全6種)、ネーム印がある。
- BOXY(復刻版)
- 断面が四角いことが特徴。スーパーカー消しゴムを跳ばして遊ぶノック式のボールペン。
- uni α-gel
- 2003年発売。グリップ部にαGELと呼ばれる衝撃吸収素材を採用し、今までにない感触で話題を呼んだ。その後も様々なタイプが発売されている。
- ALESSI PENS
- ポスカ
- uni プロッキー (PROCKEY)
- ポスカと同程度の性能を持つ水性顔料インクマーカー。ガラスやプラスチックにも書け、一部商品は両端にペン先を有し、インクの詰め替えが出来る。
- ダーマトグラフ
- クルトガ
- 2008年発売。シャープ芯が紙に触れるたびに、シャープメカについているギアが回転して芯を回るようにした、シャープペンシル。片減りなどが起きず、常に細い字を書ける。2008年5月14日のテレビ東京、ワールドビジネスサテライトのコーナー「トレンドたまご」で紹介された。ターゲットは、学生や製図者と公式サイトで語っている。
- 故郷の木持ち
- 地域限定ボールペン、シャープペンシルのシリーズ。軸素材に各県産の木材を使用している。
この他にも、シャープペンシル・芯ホルダーや色鉛筆など、数々の文具品を製造している。
関連項目
- ミツウロコ - 創業者田中家の家紋が、眞崎家と同じ「三鱗」(みつうろこ)だったことから命名。
- αGEL - uni α-gelに採用されているシリコーンゲルのブランド。製造メーカーは株式会社タイカ。
- F-104 (戦闘機) - 細い胴体に極端に小さな主翼という形状から、航空自衛隊の現場では「三菱鉛筆」の愛称もある。
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脚注
外部リンク
- 三菱鉛筆株式会社 公式サイト (日本語)