「マッスル (プロレス)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
19行目: 19行目:
2009年5月4日の興行を最後に実質的に活動を休止していたが[[2010年]]2月6日に[[666 (プロレス)|666]]との合同ディナーショーで活動再開。
2009年5月4日の興行を最後に実質的に活動を休止していたが[[2010年]]2月6日に[[666 (プロレス)|666]]との合同ディナーショーで活動再開。


[[5月4日]]に一年ぶりの興行となる「マッスルハウス」にて「[[キングオブコント|リングオブコント]]」を開催した。
[[5月4日]]に一年ぶりの興行となる「マッスルハウス9」にて「[[キングオブコント|リングオブコント]]」を開催した。


2010年[[10月6日]]にマッスル坂井が家庭の事情によりプロレスラーを引退することとなり、自身最後の興行となる「マッスルハウス10 負けるから即引退させてくれSP」が後楽園ホールにて開催されることが発表された。この大会はインディでは異例となる[[スカチャン]]PPV生中継が決定した。
2010年[[10月6日]]にマッスル坂井が家庭の事情によりプロレスラーを引退することとなり、自身最後の興行となる「マッスルハウス10 負けるから即引退させてくれSP」が後楽園ホールにて開催されることが発表された。この興行はインディでは異例となる[[スカチャン]]PPV生中継が決定した。





2010年10月1日 (金) 14:49時点における版

マッスルとは、DDTプロレスリング内の別ブランドとしてマッスル坂井により始められた全く新しいスタイルのプロレス大会である。

歴史

2004年10月13日、北沢タウンホールにおける「マッスル」で「ファイティングオーディション」として旗揚げ。当初は「ハッスル」のパロディとしてローカル団体、インディー団体の所属ながら光を放つ存在を発掘するというコンセプトで開始されたが、2005年1月4日の「マッスル2・ファイティング入学式」、2005年3月6日の「マッスル3・ファイティング道場破り」で通常のプロレス興行とは一味も二味も違う独特のテイストを確立する。特にマッスル2から参加したアントーニオ本多はマッスルがプロレス界に送り出した最大の鬼才と言える。

2005年5月5日北沢タウンホールの「マッスル4」においてはツルティモ・ドラゴン(鶴見五郎)の甥で、「アメリカで高名な演出家」と称した鶴見亜門(劇団『双数姉妹』に所属する俳優・今林久弥が扮している)を演出に迎え、プロレスにおける「演出」とは何かについて問題を提起する。さらに2005年8月14日北沢タウンホールの「マッスル5(~8)」ではツルティモ・ドラゴンの娘婿のサイモン鶴見(こちらも今林が扮している)がプロレス興行の長時間化に疑問を投げかけ、総当りリーグ戦4大会を1日で終わらせるという快挙(?)を達成。またプロレスの試合にリング上での討論(「しゃべり場」形式)を導入という斬新な試みも見せた。2005年10月2日には「マッスルハウス」として後楽園ホールに初進出、満員の観衆を集める。酒井一圭HG(酒井一圭)戦で生まれた趙雲子龍の「泣いて馬謖を斬る」という技はその後何度もクライマックスに使われた。

2006年に入っても、1月17日北沢タウンホールでの「マッスル9」でマッスル史上最高と呼ばれる興行を実現する一方で、3月5日新宿FACE「マッスル10」ではマッスル史上最いまいちと呼ばれる興行を提供する。2006年5月4日、2度目の後楽園ホール大会「マッスルハウス2」では超満員の観衆を集め、プロレス興行に「どっきり」「仮装大賞」のエッセンスを加えるという、常人には予想も付かない発想で賞賛を浴びた。この大会には大鷲透ディック東郷も参戦、「えーるえる、ぴーだぶりゅ!」の流行語を生み出した。9月29日、30日の「マッスル11」ではプロレス興行初の「追加公演」で北沢タウンホールと新木場1st.RINGで二日間開催した。

2007年1月3日に後楽園ホールで「マッスルハウス3」、5月4日、5日に東京と初の地方公演となった名古屋にて「マッスルハウス4」、9月5日から7日に北沢タウンホールにて3日間すべて異なる内容の「マッスル15」が開催された。

2008年1月3日、後楽園ホールにて「マッスルハウス5」をFIGHTING TV サムライの生中継で開催。5月6日の後楽園ホールで開催された「マッスルハウス6」はマッスル史上最大の出場選手数となった。

2008年10月6日新木場1stRINGにて「マッスル坂井自主興行」が行われた。 従来のマッスルシリーズとは異なりスクリーンにマッスルのロゴや締めのマッスルポーズは行われなかったが、興行内容や出演陣から、マッスルシリーズの番外編といえる。

2009年1月3日、「マッスルハウス7」のリング上で、毎月29日(ニクの日)にマッスルに関連する何らかの企画を行うと発表する。

2009年5月4日の興行を最後に実質的に活動を休止していたが2010年2月6日に666との合同ディナーショーで活動再開。

5月4日に一年ぶりの興行となる「マッスルハウス9」にて「リングオブコント」を開催した。

2010年10月6日にマッスル坂井が家庭の事情によりプロレスラーを引退することとなり、自身最後の興行となる「マッスルハウス10 負けるから即引退させてくれSP」が後楽園ホールにて開催されることが発表された。この興行はインディでは異例となるスカチャンPPV生中継が決定した。


興行のクライマックスには「エトピリカ」(葉加瀬太郎)が流れスローモーションで物語が進行していくところはプロレスの演出として非常に特徴的である。日本武道館への進出を大目標としており、「マッスルハウス4」でその旨を明言している。OPテーマはPENPALSの「LONELY DAYS」。

特徴

「行こうよ!プロレスの向こう側!」というキャッチコピーに象徴されるように、一般的なプロレスという枠をはみ出したところで興行を成立させている点が最大の特徴である。プロレスとしてのファイトを見せるシーンをはさみつつも、「プロレスを考えるプロレス」を題目に掲げたり、鶴見プロデューサーに扮した俳優・今林久弥の存在、更に舞台仕立ての興行(マッスルに参加している俳優・酒井一圭は自身のブログで「プロレスというより舞台」と指摘したこともある。)など、他団体からの影響も見せつつも、一味違った演出を持ち味としている。
尚、マッスル坂井は「マッスルの中でも『台本があると言う演出はしても、プロレス業界の隠語は絶対にマッスルでは使わない』『リング上で人が死ぬにしても、プロレスの技や攻防で人が死ぬと言う演出は一切しない』ということを絶対に守っている」と言っている。

放送形態

マッスル4より、格闘技専門チャンネルFIGHTING TV サムライにて興行の録画中継および再放送を行っている。また初の地上波放送として、テレ玉において2007年10月3日から、同年12月26日までマッスル牧場classicという番組が放送された。

実況

テレビでの実況はフリーアナウンサーの村田晴郎、解説は週刊プロレス鈴木健

興行形態

北沢タウンホールや新木場1stRING等、300~500人程度の小規模の会場で行う「マッスル」と、主に後楽園ホールで行う「マッスルハウス」(第1回は2005年10月2日、後楽園ホール)とに分かれる。 各々の大会がそれぞれ独立した一話完結のストーリーになっている為、会場規模以外の違いは無いが、ハウスではサプライズ的に大物レスラーが参戦する事がある。

主な登場人物

レギュラー

参戦した事があるレスラー・人物

タイトルホルダー

IMGP(International Muscle Grand Prix) 世界ヘビー級王座・・・タイガースマスク(第6代)

  • 「マッスル11」で某団体の大舞台の煽り映像に感動した鶴見亜門が「レッスルエキスポ2006」で自分達が無かったことにされた(パンフレットに自分達のデータが載っておらず、新聞等の試合結果でも載っていなかった)原因を考察し、「プロレスっぽさが無いから」という結論で作った王座。アントーニオ本多、諸橋晴也、男色ディーノの3-WAY戦で男色ディーノが初代王者になった。
    • 6代目 タイガースマクス
    • 5代目 サソリ
    • 4代目 飯伏幸太
    • 3代目 藤岡典一
    • 2代目 李日韓
    • 初代 男色ディーノ

6人タッグ王座・・・諸橋晴也 佐野直 タノムサク鳥羽組

IWGT(International Wrestling Goro Tsurumi)王座・・・会場敏(初代)

  • 2005年8月21日、国際プロレス鶴見青果市場大会におけるマッスル提供試合で決定。急遽行われた初代王者決定戦で坂井が勝利したがベルトが巻けなかったため剥奪、再試合で乱入した会場が王座獲得。マッスルでの防衛戦の予定はない。

DVD

店頭による販売は無く、各会場における販売か通信販売でのみ購入できる。

  • マッスルヒストリーvol.1:マッスル1,2,3,4(廃盤)
  • マッスルヒストリーvol.2:マッスル5~8、マッスルハウス(廃盤)
  • マッスルヒストリーvol.3:マッスル9、10
  • マッスルヒストリーvol.4 SKI-XX4:マッスルハウス2
  • マッスルヒストリーvol.5 SKI-XX5:マッスル11
  • マッスルヒストリーvol.1+2 SKI-XX6:マッスルヒストリーvol.1と2の再発(2枚組)
  • マッスルヒストリーvol.6 SKI-XX7:マッスルハウス3
  • マッスルヒストリーvol.7 SKI-XX8:マッスルハウス4(2枚組)
  • マッスルヒストリーvol.8 SKI-XX9:マッスル15(2枚組)
  • マッスルヒストリーvol.9 SKI-XX10:マッスルハウス5
  • マッスルヒストリーvol.10 SKI-XX11:マッスルハウス6
  • マッスルヒストリーvol.11 SKI-XX12:マッスルハウス7
  • マッスルヒストリーvol.12 SKI-XX13:プロレスキャノンボール2009

製作・発売・販売(有)DDTテック

関連リンク