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警保局長は[[勅任官]]であり、特別任用の政務官であった。[[警視総監]]や[[内務次官]]と並んで内務省三役と言われ、退官後は約半数が[[貴族院 (日本)|貴族院]]の[[勅選議員]]となった。[[大蔵省]]、[[外務省]]などではこのようなことは滅多になかった。
警保局長は[[勅任官]]であり、特別任用の政務官であった。[[警視総監]]や[[内務次官]]と並んで内務省三役と言われ、退官後は約半数が[[貴族院 (日本)|貴族院]]の[[勅選議員]]となった。[[大蔵省]]、[[外務省]]などではこのようなことは滅多になかった。


== 歴代の警保頭・警視局長・警保局長 ==
== 歴代の警保頭・警保局長 ==
*([[司法省]])警保頭 (1872年(明治5年)8月28日 司法省に警保寮を設置)
*警保頭
**1872年(明治5年)9月2日 - 1873年(明治6年)11月10日 [[島本仲道]]
**明治 7 年(1874.01)- [[村田氏寿]]
**1873年(明治6年)11月10日 - 1873年(明治6年)12月5日 [[河野敏謙]]
*警保局長
*(内務省)警保頭 (1874年(明治7年)1月9日 警保寮を司法省から内務省に移管)
**1874年(明治7年)1月29日 - 1876年(明治9年) [[村田氏寿]](1875年(明治9年)11月27日以前は警保権頭)
*警保局長 (1876年(明治9年)4月17日 警保寮を廃止し警保局を設置)
**明治 9 年(1876.04)- [[村田氏寿]]
**明治 9 年(1876.04)- [[村田氏寿]]
*(警視局)大警視 (1877年(明治10年)1月11日 警保局を廃止し警視局を設置)
*警視局長
**明治10年(1877.01)[[川路利良]]
**明治10年(1877.01)- [[川路利良]]
   以下、「内務省人事総覧」(日本図書センター、1990)所収の名簿より抽出したものを日付とともに示す。<!--任免の日付ではないので、日付の分かるものは補記されたい。--><!-- こうしたメッセージは本文中に残さない -->
   以下、「内務省人事総覧」(日本図書センター、1990)所収の名簿より抽出したものを日付とともに示す。<!--任免の日付ではないので、日付の分かるものは補記されたい。--><!-- こうしたメッセージは本文中に残さない -->
*警保局長 (1881年(明治14年)1月14日 警視局を警保局に改称)
*警保局長
**明治14年(1881.06.01改正)- [[西村捨三]]
**明治14年(1881.06.01改正)- [[西村捨三]]
**明治14年(1881.10.21改正)- [[田邊良顯]]
**明治14年(1881.10.21改正)- [[田邊良顯]]

2010年8月6日 (金) 16:27時点における版

警保局(けいほきょく)は、日本に1947年(昭和22年)まで存在した内務省内部部局。警察部門を所管した。

概略

内務省の局には統廃合の歴史があるが、警保局は戦後のGHQによる内務省解体まで強大な権力を握り、国民の思想、生活全般を支配・誘導した。

下部組織にも統廃合の歴史があるが、主に保安課図書課が著名である。警保局は国内・植民地の警察を主管し、特に保安課は特別高等警察を設置して秘密警察の役割を果たした。図書課も特高警察と連携し、ガリ版刷りの同人誌や学校の同窓会誌、村の青年会誌にいたるまで検閲して、反戦思想、反君主制思想を徹底的に取り締まった。

警保局長は勅任官であり、特別任用の政務官であった。警視総監内務次官と並んで内務省三役と言われ、退官後は約半数が貴族院勅選議員となった。大蔵省外務省などではこのようなことは滅多になかった。

歴代の警保頭・警保局長等

  • 司法省)警保頭 (1872年(明治5年)8月28日 司法省に警保寮を設置)
    • 1872年(明治5年)9月2日 - 1873年(明治6年)11月10日 島本仲道
    • 1873年(明治6年)11月10日 - 1873年(明治6年)12月5日 河野敏謙
  • (内務省)警保頭 (1874年(明治7年)1月9日 警保寮を司法省から内務省に移管)
    • 1874年(明治7年)1月29日 - 1876年(明治9年) 村田氏寿(1875年(明治9年)11月27日以前は警保権頭)
  • 警保局長 (1876年(明治9年)4月17日 警保寮を廃止し警保局を設置)
  • (警視局)大警視 (1877年(明治10年)1月11日 警保局を廃止し警視局を設置)

   以下、「内務省人事総覧」(日本図書センター、1990)所収の名簿より抽出したものを日付とともに示す。

関連項目