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渡島当別駅

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渡島当別駅
駅舎(2018年6月)
おしまとうべつ
Oshima-Tōbetsu
(トラピスト修道院入口)
sh06 茂辺地 (5.0 km)
(4.9 km) 釜谷 sh04
地図
所在地 北海道北斗市当別鉄道用地[1]
北緯41度44分15.0秒 東経140度34分46.2秒 / 北緯41.737500度 東経140.579500度 / 41.737500; 140.579500座標: 北緯41度44分15.0秒 東経140度34分46.2秒 / 北緯41.737500度 東経140.579500度 / 41.737500; 140.579500
駅番号 sh05
所属事業者 道南いさりび鉄道
所属路線 道南いさりび鉄道線
キロ程 22.6 km(五稜郭起点)
函館から26.0 km
電報略号 マト
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線[1]
乗降人員
-統計年度-
50[2]人/日
-2019年-
開業年月日 1930年昭和5年)10月25日[1]
備考 無人駅
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渡島当別駅(おしまとうべつえき)は、北海道北斗市当別にある道南いさりび鉄道線電報略号マト。駅番号はsh05。副駅名はトラピスト修道院入口日本国有鉄道JR北海道における事務管理コードは▲141406[3]

歴史

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1976年の渡島当別駅と周囲約500m範囲。下が江差方面。相対式ホーム2面2線で、この写真の6年前に既に貨物取扱をやめており、駅裏側にあった貨物積卸線は一旦外された。その後1983年までに保線車用として江差方から引込線が敷かれている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

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所在地名より。開業時すでに「十弗」(とおふつ)など類似の駅名が存在していたため、旧国名「渡島」を冠したとされる[1][8]

「当別」はアイヌ語の「トペッ(to-pet)」(沼・川)に由来する[9]

駅構造

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相対式ホーム2面2線をもつ地上駅である。当駅の上磯方面にはすぐ当別トンネルがあり、その中で当駅設備の上下線の分岐が行われている。ホーム間の移動は跨線橋を使う。

現駅舎は、渡島当別郵便局との合築であり、局舎の総面積のうち1/3程度、吹き抜けの塔屋の下を待合室やホームへの通路などとしている[7]。駅西方のトラピスト修道院の最寄りであることから修道院を模した外観をしており、駅舎内には陶器製の聖像が飾られている[1]。以前はキヨスクが入居し[7]、乗車券を発売していたが[1]、撤退後に無人駅となった。2016年3月の道南いさりび鉄道移管に際しても引き続き無人駅として運営されることになっており、かつ同社の無人駅では唯一自動券売機の設置予定がない[10]

有人駅時代の末期は、駅長と助役のみが常駐し、運転業務の合間に団体乗車券特別企画乗車券補充券による遠距離乗車券・料金券・定期乗車券の発売を行っていたが、地元の江差線と松前線を中心とした近距離乗車券を、駅前の個人商店に簡易委託する形態を取っていた[11]

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1 道南いさりび鉄道線 上り 木古内方面
2 下り 函館方面

駅周辺

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隣の駅

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道南いさりび鉄道
道南いさりび鉄道線[注 1]
釜谷駅 (sh04) - 渡島当別駅 (sh05) - 茂辺地駅 (sh06)

脚注

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注釈

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  1. ^ 下り順・駅ナンバリング順に記載。路線は茂辺地方の五稜郭駅が起点である。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j さよなら江差線編集委員会 編『さよなら江差線』北海道新聞社、2014年、156頁。ISBN 978-4-89453-743-9 
  2. ^ 北海道 駅乗降客数”. 2021年3月11日閲覧。
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編「江差線」『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、218頁。doi:10.11501/1873236https://dl.ndl.go.jp/pid/1873236/1/1302023年5月11日閲覧 
  4. ^ 大蔵省印刷局 編「鐵道省告示第二百七十三號」『官報』 1144巻、日本マイクロ写真、1930年10月21日、493頁https://dl.ndl.go.jp/pid/2957611/1/22023年5月11日閲覧 
  5. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、827頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  6. ^ 大蔵省印刷局 編「鐵道省告示第四百八號」『官報』 2953巻、日本マイクロ写真、1936年11月4日、38頁https://dl.ndl.go.jp/pid/2959435/1/42023年5月11日閲覧 
  7. ^ a b c 渡島当別郵便局は渡島当別駅」『郵政』第40巻第9号、郵政弘済会、1988年9月、68頁、doi:10.11501/28097052022年12月10日閲覧 
  8. ^ 札幌鉄道局編 編『駅名の起源』北彊民族研究会、1939年、21頁。NDLJP:1029473 
  9. ^ アイヌ語地名リスト ツキサ~トヨコ P81-90P” (PDF). アイヌ語地名リスト. 北海道環境生活部アイヌ政策推進局アイヌ政策課 (2007年). 2023年5月11日閲覧。
  10. ^ 道南いさりび鉄道 ご利用者説明会』(PDF)(プレスリリース)道南いさりび鉄道https://www.shr-isaribi.jp/wp-content/uploads/2016/01/briefing.pdf2015年2月26日閲覧 
  11. ^ 近藤喜代太郎『国鉄きっぷ全ガイド』日本交通公社〈交通公社のガイドシリーズ〉、1987年1月、240頁。ISBN 9784533007545 同書では、この場合の簡易委託化は券売機を入れる代わりだったと解説されている。

関連項目

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外部リンク

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