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バンダイ スーパービデオセレクション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

バンダイ スーパービデオセレクションBANDAI SUPER VIDEO SELECTION)』とは、1988年 - 1995年にかけてバンダイ メディア事業部(バンダイ ホームビデオ)→バンダイビジュアル[注 1]より発売されていたアニメ特撮作品を扱う販売専用VHSソフトのレーベルである。公式略称はSVS(以下、SVSと表記する)。収録時間は1巻分につき基本的に30分だが、一部30分以上の尺の作品も存在した[注 2]

概要

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1988年11月東映ビデオから発売された東映および東映動画制作のアニメ、特撮作品を扱う、テレビシリーズの数話分の内容を30分に凝縮した低価格のセルビデオシリーズ『ヒーロークラブ』シリーズの玩具店専用版として発売開始。本編映像そのものはヒーロークラブシリーズで発売されたものと同じ映像をそのまま使用していたが、1991年以降、東映作品はヒーロークラブと同一の映像を使用することはなくなり、東映がSVS用に編集した独自の編集版が、1作につき全2巻構成で発売されるようになった。また、東映動画制作のアニメ作品も1990年を最後にヒーロークラブへとほぼ一本化している[注 3]

なお、東映作品に関しては、いずれも東映ビデオが発売元扱いとなり、バンダイ メディア事業部→バンダイビジュアルは販売元扱いとなっていた。

取り扱われる作品はヒーロークラブ同様の東映および東映動画制作作品に加えて、性質上、東映作品のみを扱うヒーロークラブとの差別化のため、円谷プロ制作の特撮作品(一部、アニメ作品も含む)であるウルトラシリーズや、サンライズ制作のアニメ作品であるガンダムシリーズを取り上げていた。ただし、ガンダムシリーズの場合はSDガンダムを扱うことが多かった。末期にはシンエイ動画制作のアニメ『クレヨンしんちゃん』の劇場版シリーズの初期2作品もラインナップされていた。

特に『ウルトラシリーズ』の名場面を抜粋した帯番組『ウルトラ怪獣大百科』をテーマごとに再編集した『ウルトラビッグファイト』シリーズは、SVSのメインシリーズとなり、増刊号および特別編を含めて累計20巻発売されるロングランシリーズとなった。

ソフトのラベルシールは自由に貼り付けできるコンバーチブルタイプとなっていた。また、ラベルシール以外の同梱品として、そのソフトで扱われたキャラクターのカードや解説書などのおまけが付属することもあった。

1995年からは後続レーベルとして、より低年齢層向けに娯楽度を強めた『ばっちしV』シリーズの展開を開始。東映制作の特撮作品はそのままSVSで発売されていたが、同年限りでSVSの発売を打ち切り、翌1996年以降はSVSで発売されていたほとんどの作品がばっちしVシリーズへと移行するようになる。

発売作品一覧

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  • ★マークがある作品は、東映ビデオのヒーロークラブシリーズの玩具店販売用として発売された作品。
  • 作品名が斜体表記の場合は、単一タイトルで発売されず、複数の作品をまとめた作品でのみ紹介された作品。

特撮

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ウルトラシリーズ

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円谷プロ制作。ウルトラシリーズも参照。量が多いため、伸縮型のメニューとして掲載する。右にある[表示]をクリックすると一覧表示される。

東映特撮作品

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東映制作の特撮作品。量が多いため、伸縮型のメニューとして掲載する。右にある[表示]をクリックすると一覧表示される。

その他の特撮作品

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ウルトラマンVS仮面ライダー』は便宜上、円谷プロと東映の共同制作であるため、こちらに分類する。

アニメ

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量が多いため、伸縮型のメニューとして掲載する。右にある[表示]をクリックすると一覧表示される。

その他

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  • 動くパワフル恐竜ワールド(全2巻) - 1993年発売。小畠郁生監修によるSVSオリジナルの恐竜図鑑ビデオ。

脚注

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注釈

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  1. ^ 1992年に統合。
  2. ^ 特撮、アニメの一部劇場映画作品および、テレビアニメウルトラマンキッズ 母をたずねて3000万光年』シリーズなど。
  3. ^ それ以前でも、『キン肉マン』や『マジンガーZ』はヒーロークラブのみの発売だった。
  4. ^ これのみ『ウルトラ怪獣大百科』の再編集ではなく、新規に編集した映像で各作品の主題歌をフルサイズで収録したもの。
  5. ^ 初代マン、A、タロウ、ジョーニアス、ゾフィーの活躍を特集したもの。
  6. ^ セブン、新マン、レオ、アストラ、キング、80、ユリアンの活躍を特集したもの。
  7. ^ 1990年発売。前半6話分(ゴーデス編)の総集編。
  8. ^ 1991年発売。後半7話分の総集編。
  9. ^ 1991年発売。初代マンからグレートまでの全戦士の初登場エピソードを特集したもの。
  10. ^ 1993年発売。本編8巻に続いての主題歌集だが、前作で主題歌が採用された作品に関しては後期主題歌および、挿入歌が採用されている。
  11. ^ 1993年発売。歴代のバルタン星人との死闘を紹介したもの。『アンドロメロス』登場のメカバルタンや映画『ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦』のバルタン星人も収録されている。イデ隊員の「そりゃあボクは宇宙語に関してはかなりのきちがいさ」という部分が無音となっている。
  12. ^ 本編第3話「湖のひみつ」をノーカット版で完全収録したもの。巻末には『ウルトラファイト』の制作ナンバー73話「セブンは見た エレキングの最後」を特典映像として収録している。
  13. ^ 1988年発売。『BLACK』の最終回終了後に放送された特番『仮面ライダー1号~RX大集合』の増補版。V3の紹介パートに一部、追加映像が加えられている。
  14. ^ 1989年発売。RXまでの歴代ライダーと幹部怪人の決戦をまとめたもの。RXの強化変身であるロボライダーとバイオライダーの初戦も収録されている。
  15. ^ 1989年発売。歴代ライダーのオープニング主題歌の映像をまとめたもの。『V3』登場のライダーであるため、主役番組の存在しないライダーマンおよび、映像作品が特番『10号誕生!』のみのZXについては、それぞれのイメージソングをBGMにしたPVが編集されている。また、RXの主題歌はフルサイズ収録となっている。
  16. ^ 1989年発売。『ストロンガー』の最終決戦編の映像をまとめたもの。
  17. ^ ヒーロークラブ版2巻に相当するタイトルはSVSでは未発売。
  18. ^ 1989年発売。本レーベル初の戦隊シリーズ関連作品。バトルフィーバーからターボレンジャーまでのオープニング主題歌集。ただし、一部の主題歌はフルサイズで収録されているほか、テレビサイズを使用している主題歌も映像がオリジナルと異なる編集である。
  19. ^ 1989年発売。バトルフィーバーからターボレンジャーまで(ターボロボのみ)の巨大ロボの映像を収録したもの。
  20. ^ ヒーロークラブ版2巻に相当するタイトルはSVSでは未発売。
  21. ^ 「ジバン誕生! メタルヒーロー大集合」との副題が添えられており、ギャバン~メタルダーまでの6作品の映像も収録されている。
  22. ^ ヒーロークラブ版2巻に相当するタイトルはSVSでは未発売。
  23. ^ 両方とも、ウインスペクターの映像も収録されている。
  24. ^ 本作がSVSシリーズの最終巻(SVS-109)となった。
  25. ^ 初代~RXまで。
  26. ^ 宇宙刑事シリーズ~ウインスペクターまで。
  27. ^ 1巻は『ウルトラマン編』としてウルトラシリーズ、2巻は『仮面ライダー編』としてライダーシリーズを紹介。2011年に本作のBlu-ray Discが発売された際、特典DVDとして2巻を1巻にまとめて復刻された。
  28. ^ 同作がSVSで収録されたのは本作のみ。本編同様、ほかのウルトラシリーズはグレートまで、ライダーシリーズはZOまでの収録となっている。
  29. ^ ヒーロークラブ版2 - 4巻に相当するタイトルはSVSでは未発売。
  30. ^ 本放送がNHK-BS2で放送されていたため、本シリーズはNHKエンタープライズが発売元となっている。

出典

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  1. ^ バンダイビジュアル”. 2017年3月30日閲覧。

関連項目

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