キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲
ジャンル | アクションRPG |
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対応機種 |
ゲームボーイアドバンス[GBA] 対応機種一覧
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開発元 | コナミコンピュータエンタテインメント東京 |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | [GBA]64MbitROMカートリッジ |
発売日 |
ゲームボーイアドバンス 日本: 2002年6月6日 2005年11月3日(廉価版) 北米: 2002年9月16日 欧州: 2002年10月11日 |
対象年齢 |
CERO:B(12才以上対象)(廉価版・VC版) ESRB: Teen ELSPA: 11+ PEGI: 12+ |
コンテンツアイコン | 暴力(廉価版) |
『キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲』(キャッスルヴァニア びゃくやのコンチェルト、英題: Castlevania: Harmony of Dissonance)は、コナミから2002年6月6日に発売されたゲームボーイアドバンス用ソフトのアクションRPG。
概要
[編集]ゴシックホラーアクションゲーム『悪魔城ドラキュラ』シリーズの『悪魔城ドラキュラ サークル オブ ザ ムーン』に続くゲームボーイアドバンスでの2作目。システムは『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』と同じ探索型アクションRPG。主人公ジュストの基本武器は鞭のみで、防具もほとんどが数値のみで分類されている。本作から欧米版タイトルの「Castlevania」が日本でもシリーズタイトルとなった(2005年作品からまた「悪魔城ドラキュラ」に戻る)。本作は開発に『月下の夜想曲』スタッフだった数人が参加しており、2001年の『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』(X68000版のプレイステーションへのアレンジ移植作品)からシリーズのプロデューサーとなった五十嵐孝司(IGA)プロデューサー作品としては2作目で初のオリジナル作品となった。
前作『サークル オブ ザ ムーン』が同日発売だった新機種ゲームボーイアドバンスの性能を確かめるものとなったのに対し、「ハードの限界に挑戦する」というスローガンで作られている。本作の特徴としては、『月下の夜想曲』のように2つの城を舞台としステージが広く、派手なイベントが豊富に盛り込まれ、巨大ボスキャラクターも多数出現する。しかし、容量の関係か敵の密度が低い。そのかわり、フロントダッシュやバックダッシュが初めから使えるなど、移動は速い(デフォルトの移動が走りなのもシリーズでは珍しい)。また、サブウェポン(ナイフ、斧、十字架、聖水、聖書、聖拳の6種類)と全5種類あるスペルブックとを組み合わせて強力な攻撃を行う「スペルフュージョン」というシステムがある。
『サークル オブ ザ ムーン』と比べると、画面のグラフィックが格段に明るくなった。主人公の鞭振りの攻撃モーションも俊敏になったが、ジャンプの滞空速度は遅くなった。BGMは『サークル オブ ザ ムーン』は高音質なPCM出力であったが、本作では多関節ボスなどのグラフィックにCPUの処理を割いたためか、あるいは容量の関係か、本体内蔵PSG音源がふんだんに使用されている。
クリア後のおまけ要素として、倒したボスと何度でも戦えるシリーズ初のボスラッシュモードや、ハードモード、マクシームモードが用意されており、シリーズ第1作『悪魔城ドラキュラ』の主人公シモンがボスラッシュモードの隠し要素として使用できる。他に本編攻略に関係ないものとして、悪魔城の各地に散らばっている家具を収集して悪魔城のある一室に飾る要素もある。
ストーリー
[編集]1748年、シモン・ベルモンドがドラキュラの呪いを破ってから50年程の歳月が流れた。ベルモンド一族の末裔ジュストは今なお、トランシルヴァニア各地のドラキュラの残存勢力を狩る運命にあった。
ある日、2年前に修行に出ていたはずのライバルであり親友でもあるハンターのマクシーム・キシンが、あろうことか傷だらけの姿で再びジュストの前に現れた。彼が言うには、2人の親友であり憧れの存在でもあったリディーが何者かに連れ去られたという。マクシームは傷ついた体を必死に動かし、ジュストを案内した。そこには、不気味に佇む古城があったのだった。
キャラクター
[編集]- 人物
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- ジュスト・ベルモンド
- 主人公。先祖代々ヴァンパイアハンターであるベルモンド家の末裔。バンパイアキラー(鞭)で不気味に佇む古城に立ち向かう。ヴェルナンデスの血を強く受け継いでおり、サブウェポンと魔導書を組み合わせた「スペルフュージョン」も可能。
- マクシーム・キシン
- ジュストの幼い頃からの友で、ライバルでもある。おまけモードでは、三段ジャンプやMPゲージの続く限り使える空中回転攻撃など、機動力はジュストより優れている。
- リディー・エルランジェ
- ジュストとマクシームの幼なじみ。何者かにさらわれる。
- ナゾのしょうにん
- 城内で勝手に商売する商人。
- シモン・ベルモンド
- ゲームクリア後のおまけモードのみで使用可能なゲストキャラクター。ファミコン版のドット絵・性能そのままで、追加要素はないが、攻撃力が非常に高い。
- 敵(ボス)
-
- おおこうもり
- 吸血鬼の化身と恐れられる巨大な蝙蝠。
- リビングアーマー
- 動き出した巨大な鎧。
- スカルトナイトロード
- 骸骨兵士たちのボス。
- ゴーレム
- 岩でできた人形。ある程度ダメージを与えると頭部が崩れ、第2形態へと移行する。
- ミノタウロス(アナザー)
- 斧を持った獣人。本作に登場するものは、他より巨大なデザイン。また、復活したのか別の個体なのか不明だが「ミノタウロスアナザー」となって再度襲い掛かってくる。
- デビル
- 羽の生えた悪魔。口から炎を吐き出す。
- きょだいはんぎょじん
- 巨大なはんぎょじん。大波を起こし、はんぎょじんやフィッシュマンを使役する。
- スライマキシム
- ゲル状の姿の巨大な怪物。攻撃されるとスライムに分裂する。
- ピーピングビッグ
- ピーピングアイの親玉で巨大な悪魔の目玉。
- レギオン(セイント、ムクロ)
- 数多の肉体で出来ている、丸い体に触手をもつグロテスクな怪物。本作は容量の関係か差別化かわからないが、レギオン・セイントとレギオン・ムクロという前者は天使、後者は死骸を取り込んだ新たな亜種が登場した。
- シャドウ
- 決まった形のない影の悪魔。
- パズス
- 馬の頭と悪魔の翼をもった怪物。プチデビルを使役する。
- タロス
- 巨大な鎧の怪物。ゲーム序盤でジュストを追跡中に崖から転落し、足を損壊する。ゲーム後半でボスとして改めて戦う。
- しにがみ
- ドラキュラの腹心。リディーをさらって逃げる。
- サイクロプス
- 強靭な肉体と巨大なハンマーをもった1つ目の怪物。
- ドラキュラファントム
- 50年程前、シモン・ベルモンドにより倒されたドラキュラの遺骸から生まれた、ドラキュラの姿を模倣した邪悪な意思体。本作には「城主の間」はあるがそこではなく狭い部屋で戦う。マクシームがジュストに抱いていた嫉妬心を利用し、ひそかに体を乗っ取っていた。一定条件を満たしてマクシームを倒したあとで連戦となる。
ステージ
[編集]Stage | BGM | Boss(悪魔城・表) | Boss(悪魔城・裏) |
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Entrance | 宿命を継ぐ者(ジュスト・ベルモンドのテーマ) | - | - |
大理石の廊下 | 攻防 | おおこうもり | |
夢幻の間 | - | ||
慟哭参道 | 慟哭参道 | ||
背教祀廟 | リビングアーマー | サイクロプス | |
悪魔城宝物庫 | 悪魔城の中心へ | マクシーム(悪魔城中心部にて) | マクシーム(悪魔城中心部にて) ドラキュラファントム(悪魔城中心部にて) |
悪魔城最上部 | パズス(城主の間にて) ミノタウロスアナザー |
ミノタウロス | |
骸骨魔窟 | 骸骨魔窟 | レギオン・ムクロ | スカルトナイトロード |
ひかりごけの洞窟 | ひかりごけの洞窟 | タロス しにがみ |
ゴーレム |
空中回廊 | 礼拝堂の空 | デビル | レギオン・セイント シャドウ |
異端礼拝堂 | - | - | |
架橋龍水道 | 架橋龍水道 | きょだいはんぎょじん | |
因果律機械塔 | 因果律機械塔 | スライマキシム | ピーピングビッグ |
移植版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 備考 | 出典 |
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1 | Castlevania 白夜の協奏曲 Castlevania: Harmony of Dissonance Castlevania: Harmony of Dissonance |
2015年1月21日 2014年10月16日 2015年2月19日 |
Wii U | KDE | KDE | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
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2 | Castlevania Advance Collection |
INT 2021年9月24日 |
Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One PC(Steam) |
M2 | KDE | ダウンロード | 収録ソフトのひとつ 日本版、北米版、欧州版を収録 |
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脚注
[編集]- ^ “『キャッスルヴァニア アドバンス コレクション』がマルチプラットフォームで発表&本日より配信開始。GBA3作品+悪魔城ドラキュラXXの計4作品を収録” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2021年9月24日). 2021年9月24日閲覧。