悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん

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悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
開発元 コナミ(チーム村田企画)
発売元 コナミ
ディレクター 村田司朗
デザイナー 吉本陽一
プログラマー 村田司朗
蛭子悦延
山本泰弘
音楽 田坂真二
宮脇聡子
美術 吉本陽一
藤岡謙治
矢内一則
シリーズ 悪魔城ドラキュラシリーズ
人数 1人
メディア 2メガビットロムカセット[1]
発売日 日本 199010191990年10月19日
その他 型式:RC847
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悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』(あくまじょうすぺしゃる ぼくドラキュラくん)は、コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)のゲームソフト。ジャンルはアクションゲーム悪魔城ドラキュラシリーズの外伝作品。

概要[編集]

1990年10月19日ファミリーコンピュータ(以下FC)版が、1993年1月3日ゲームボーイ(以下GB)版が発売された。ストーリー上はFC版の続編がGB版となっており、そのためGB版では内容も大きくアレンジされている[2]。欧米ではGB版のみ発売された。

2006年6月30日には携帯電話向けサイト「コナミネットDX」にて、『コナミ名作シリーズ』の第4弾としてFC版がFOMA90xシリーズ専用iアプリへ移植され、2007年4月2日からはSoftBank 3G端末向けS!アプリにも登場した。

『悪魔城ドラキュラ』のラストボスであったドラキュラ伯爵の息子が「ドラキュラくん」として主人公となって活躍する。ホラー風の悪魔城ドラキュラシリーズの本編とは打って変わって、可愛らしいコミカルなゲームとなっている[2]

ゲーム内容[編集]

世界を征服した魔王「ガラモス」を倒すため、1万年の眠りから覚めたドラキュラくん(1万9歳)がドラキュラ城を飛び出し冒険する物語[2]

ステージ1はドラキュラ城の内部となっており、『悪魔城伝説』を髣髴とさせるマップ(BGMは悪魔城伝説のステージ1のアレンジ)となっている。ステージ2以降は空の上、水中、氷原、ニューヨーク砂漠宇宙などのステージがある[2]。ニューヨークステージでは走行する地下鉄の屋根を駆け抜けたり、3択クイズでボスと勝負したりと風変わりな演出もある。

システム[編集]

横スクロールジャンプアクション。全9つのステージから構成される[2]

武器の「妖気弾」を操って敵を倒しながら進んでいく。また、特殊攻撃(FC版で一度覚えているが、思い出したという設定で取得できる)として6種類の「ため撃ち妖気弾」があり、これらは攻撃だけでなく、コーモリになって空を飛んだり、逆さで天井に張り付いたりすることもできる[2]。使用できる「ため撃ち妖気弾」はステージを進むごとに増えていき、これらを駆使しないと先に進めない箇所もある。ステージの最後に出現するボスキャラクターを倒せばステージクリア。

「ため撃ち妖気弾」で敵キャラクターを倒すとコインを得ることができる。ステージクリア時にこのコインを使ってサブゲーム(ルーレット福引など)に挑戦することができ[2]、ゲームの結果によってはドラキュラくんの残り人数を増やすことができる。

また、ゲーム開始時にパスワード(とはいっても、3文字の簡単な単語である)を入力することにより、途中のステージからゲームを始めることもできる[2]。ただし、パスワードが存在するのは、ステージ7までである。


ため撃ち妖気弾[編集]

ノーマル
初期から使える妖気弾。普通の3倍のダメージを与える。
ホーミング
1ステージクリア後使用可能。一度に5発繰り出され、敵を追跡する妖気弾。
さくれつだん
2ステージクリア後使用可能。敵や壁に当たると爆風が発生し、これに触れた敵にダメージを与えることができる。
コーモリ
3ステージクリア後使用可能。弾を発射する代わりにコーモリへ変身し、空を飛べる。ただし、5秒を過ぎたり、壁や敵に当たると元の姿に戻り落ちてしまう。変身中に攻撃ボタンを押しても元に戻る。
れいとうだん
4ステージクリア後使用可能。ダメージを与えることはできない(9ステージ初めの中ボスを除く)が、当たった敵を一定時間凍らせることができる。凍っている敵には触れてもダメージを受けず、上に乗ることができる。
さかさ
5ステージクリア後使用可能。天井があるところで使用するとドラキュラくんが逆さまになり、5秒間天井に張り付いて歩くことができる。天井がないところでは使用できない。また、天井に張り付いている状態で天井の無い場所に移動すると転落死扱いとなる。

ステージ[編集]

1ステージ
ドラキュラくんの眠っていたドラキュラ城。BGMは悪魔城伝説のステージ1のアレンジ。
2ステージ
の上のステージ。途中ジェットコースターがあり、BGMも変わる。
3ステージ
主に水の中のステージ。
4ステージ
氷のステージ。コーモリを使わなければ進めない箇所がある。
5ステージ
夜のニューヨークステージ。後半は地下鉄の中を進み、BGMも変わる。コーモリか、れいとうだんを使わなければ進めない箇所がある。スパイダーマンキングコングジェイソンを彷彿とさせる敵キャラが登場する。ボスは戦闘が苦手なのでクイズで対決する。
6ステージ
砂漠のピラミッドのステージ。さかさかコーモリを使わなければ進めない箇所がある。
7ステージ
高速エレベーターに乗って宇宙を上昇していく強制スクロールのステージ。一度でもダメージを受けると下に落ちるか、スクロールに追いつけずやられてしまう。最上部にはガラモスが待ち受ける。
8ステージ
空中に浮かぶのステージ。ボスはホーミングまたはさかさを使うと楽に倒せる。
9ステージ
ラストステージ。一部強制スクロール。さかさを使わなければ進めない箇所がある。中ボスが二体存在し、最深部ではガラモスキングとの最終決戦が繰り広げられる。最初の中ボスはれいとうだんでなければダメージを与えられない。また、ミスとなるとたとえラスボスまで辿り着いていたとしても強制的にステージの最初に戻される。

ミニゲーム[編集]

ステージクリアごとにミニゲームがあり、これに勝つと残機が増える。ミニゲームには、ステージ途中で拾ったコイン(ため撃ち妖気弾で雑魚敵を倒すと出現する)を使い、枚数に応じてプレイ回数が増える。

最初に行われるあみだくじ。どのミニゲームをプレイするか決める。

  • まわってポン

-ルーレットゲーム。コナミレジャック時代にリリースした「ピカデリーサーカス」と非常に似ている。

  • まくってカンカン

-フレンチカンカンのダンサーが登場し、穿いているドロワースの色を当てる。

  • ふくびきガラガラ

-福引きの抽選機を回して、出てきた玉の色に応じて残機が増える。

  • グサッといっぱつ

-黒ひげ危機一髪と同様のゲーム。ガイコツが入ったドラム缶にナイフを刺していき、刺せた本数に応じて残機が増える。途中でガイコツの頭が吹っ飛んでしまうと終了。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 日本 悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん
アメリカ合衆国 Kid Dracula
ヨーロッパ Kid Dracula

日本 199301031993年1月3日
アメリカ合衆国 1993031993年3月
ヨーロッパ 1993年
ゲームボーイ コナミ コナミ ロムカセット 日本 DMG-DFJ
アメリカ合衆国 DMG-DF-USA
ヨーロッパ DMG-DF-UKV
-
2 悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん
日本 200606302006年6月30日
iアプリ コナミデジタルエンタテインメント コナミデジタルエンタテインメント ダウンロード - -
3 悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん
日本 200704022007年4月2日
S!アプリ コナミデジタルエンタテインメント コナミデジタルエンタテインメント ダウンロード - -

ゲームボーイ版[編集]

ストーリーはFC版のその後を描いており、技の習得はFC版で覚えた技を思い出していくという設定である。このためステージ構成も変わっており、また攻撃技に「コーモリしんえいたい」が追加された。

パスワードは4文字であり、中々起きないドラキュラくんに死神さんがドラキュラくんの朝食(好物)を報告するというものである。ただし、ドラキュラくんが食べたくないもの(パスワードを間違える)を繰り返すと、死神さんが怒って強制的にステージ1が開始する。

GB版には、ミニゲームだけ遊べるモードとサウンドテスト用の隠しパスワードが用意されている。

スタッフ[編集]

ファミリーコンピュータ版
  • プログラム:村田司朗、蛭子悦延、山本泰弘
  • キャラクター・デザイン:吉本陽一、藤岡謙治、矢内一則
  • サウンド:田坂真二、宮脇聡子
  • パッケージ:すみだひろみ、松田裕
  • 企画協力:たなかきみえ
  • パーティー・マネージャー:EBISU MARU
  • 企画:吉本陽一
  • ディレクター:村田司朗
ゲームボーイ版
  • プログラム:早野由香里
  • グラフィック:まつもとのぶあき
  • サウンド:いとうあきこ
  • パッケージ:ふなびきひろこ
  • サンクス:船内秀浩、萩原徹、樹下國昭、山田善朗

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 25/40点 (FC)[3]
24/40点 (GB)[4]
NintendoLife 9/10点 (GB)[5]
ファミリーコンピュータMagazine 22.10/30点 (FC)[1]
21.5/30点 (GB)[6]
ファミリーコンピュータ版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計25点(満40点)[7][3]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票レビュー「ゲーム通信簿」では以下の通り、22.10点(満30点)だった[1]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 4.33 3.66 3.53 3.61 3.61 3.36 22.10
ゲームボーイ版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計24点(満40点)[4]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、21.5点(満30点)だった[6]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 4.2 3.5 3.6 3.6 3.5 3.2 21.5

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」、『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店1991年5月10日、 42頁。
  2. ^ a b c d e f g h M.B.MOOK『懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』 (ISBN 9784866400259)、82ページ
  3. ^ a b 悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年7月2日閲覧。
  4. ^ a b 悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん まとめ [ゲームボーイ] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年7月2日閲覧。
  5. ^ Kid Dracula for Game Boy (1993) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2017年7月2日閲覧。
  6. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」、『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 458頁、 ISBN 雑誌26556-4/15
  7. ^ 「お買い物に便利 : 新作ゲームクロスレビュー」、『ファミコン通信』第22巻、アスキー1990年10月26日、 19頁。

外部リンク[編集]