イオンモール宮崎
イオンモール宮崎 ÆON MALL MIYAZAKI | |
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サウスモール外観(2018年3月撮影) | |
地図 | |
店舗概要 | |
所在地 | 宮崎県宮崎市新別府町江口862番地1 |
座標 | 北緯31度55分22.7秒 東経131度27分10.2秒 / 北緯31.922972度 東経131.452833度座標: 北緯31度55分22.7秒 東経131度27分10.2秒 / 北緯31.922972度 東経131.452833度 |
開業日 | 2005年5月19日 |
施設所有者 | イオンモール株式会社 |
施設管理者 | イオンモール株式会社 |
敷地面積 | 190,669 m²[1] |
延床面積 | 97,074 m²[1] |
商業施設面積 | 77,355 m²[1] |
中核店舗 | イオンスタイル宮崎 |
店舗数 | イオンスタイルと約250の専門店 |
営業時間 |
ÆONSTYLE/9:00 - 22:00 (食品売場は8時開店、イオンバイクは21時閉店、ガーデニング外売場は20時閉店) 専門店街/10:00 - 21:00 フードフォレスト/9:00 - 21:00 レストラン街(ノースモール)/10:00 - 22:00 テラスダイニング(サウスモール)/10:00 - 22:00 楽市楽座/10:00 - 22:00 セントラルシネマ宮崎/9:00 - 24:00 朝日スポーツクラブ BIG-S宮崎/平日:10:00 - 23:00、土曜:10:00 - 22:00、日祝:10:00 - 21:00 (休館日:毎月5日・15日・25日) |
駐車台数 | 4,300台(無料)台 |
商圏人口 | 50万人 |
最寄駅 | JR宮崎神宮駅・JR宮崎駅 |
最寄IC | 東九州自動車道宮崎西IC・宮崎自動車道宮崎IC |
外部リンク | 公式サイト |
イオンモール宮崎(イオンモールみやざき)は、宮崎県宮崎市にあるイオンモールのショッピングセンターである。イオンスタイル宮崎(イオン九州)を核に約250の専門店が並ぶ。規模は宮崎市、宮崎県最大の規模を誇る商業施設。
概要
[編集]2005年5月19日[2]に、九州最大級(宮崎県内においては最大、九州第2位)の店舗面積を有する大型ショッピングセンター『イオン宮崎ショッピングセンター』(核店舗はジャスコ宮崎店)として開店。2007年9月22日に全体の店舗名を現在の『イオンモール宮崎』に[3]、2011年に核店舗のブランド名を『イオン』に[4]それぞれ変更し、2018年3月16日に新棟(サウスモール)を増床した。宮崎市内のショッピングセンターとしては宮交シティ以来32年ぶり、2番目の開業となった[5]。
来場者数は2005年度は約993万人、2006年度は1,014万人。平日は約2万人、休日は約5万人が来場する。年間売上高は約300億円。2007年の元日には4万人が来店し、1億円を売り上げた。正式開業前の2005年5月16日からの3日間は「プレオープン期間」として営業した。
核店舗のジャスコ(現:イオン)はかつて橘百貨店が倒産した際、支援に乗り出し、1976年11月に橘ジャスコを設立し、翌1977年1月10日に橘百貨店の営業を終了して、4月に橘ジャスコとして再オープンして1988年にボンベルタ橘にリニューアルするまで営業した。ボンベルタ橘も当時のジャスコグループだったが、ジャスコとしては一度宮崎から撤退していた。17年後の2005年に当時のイオンショッピングセンター宮崎(現:イオンモール宮崎)に再進出し、イオンへの社名変更を経て現在に至る。
開業まで
[編集]イオンモールは1996年から宮崎への出店を計画していたが、地権者(農民)の賛同が集まらず2000年に一度断念していた。
2001年4月22日付の宮崎日日新聞で「イオン宮崎ショッピングセンター」の出店構想が報道された。このときにはすでに地権者も「土地の有効利用のためなら出店を歓迎」として賛同していた[要出典]が、九州最大級の店舗面積であり年商300億円を見込むとあって周辺自治体(西都市・宮崎郡(佐土原町・田野町・清武町)[6]・東諸県郡(高岡町(2006年に宮崎市へ編入)・綾町・国富町・児湯郡(川南町・木城町・新富町・高鍋町・都農町・西米良村)の13市町村が設置した「イオングループショッピングセンター対策会議」および中心市街地(橘通り)の危機感は強く、正式に出店を発表するまでに反対を表明した。ただし、宮崎市は当事者ということもあり「中立」の立場(イオングループショッピングセンター対策会議にはオブザーバーとして参加)であり、中心市街地にあった映画館『宮崎セントラル会館』(現・セントラルシネマ宮崎)は「ショッピングモールが完成すれば移転を考えている」としていた。
2001年7月10日にイオンモールは出店計画を公表。投資額約200億円、年商約300億円、店舗面積7万平方メートル、120-130のテナント、2,000人の従業員、4,000台の駐車場とイオン倉敷ショッピングセンター(当時)をモデルとしたものであった。商圏は半径20キロメートルで50万人。これは自家用車で40分圏内という判断であり、宮崎の交通事情から更に広範囲からの集客も可能と判断していた。このとき、イオンモールは開業予定を2003年秋ごろとしていた。
建設予定地の宮崎市新別府町は市街化調整区域であり、イオンモールの出店には市街化区域への変更と農地転用が必要であった。つまり、出店の可否は津村重光宮崎市長(当時)に委ねられていた。
計画発表後賛成派・反対派の論争は激化していったが、この状況を一変させたのは2002年2月の宮崎寿屋百貨店(現・カリーノ宮崎)の閉鎖であった。これを受けて津村市長は2002年3月12日、宮崎市議会[7]で「イオンモールの出店を回避するなら、宮崎山形屋の増床もしくは寿屋の再開店が必要である」と表明した。これは、宮崎市「全体」として福岡市などとの都市間競争に打ち勝ち、購買客の流出を食い止めるという観点から、そのためには中心市街地が自ら魅力を創出すればイオンモールを導入せずに事足りる、との考えによる表明であった。
しかし、宮崎山形屋は「イオンモールの出店で売り上げ減が見込まれるため、宮崎からの撤退を視野に入れている」ほどの状況から「増床はなし」とした。ただし市側は宮崎山形屋の増床の可能性を予見しており、後述のとおり宮崎山形屋は2006年9月に増床を実施した。
寿屋は再開店に向けてテナントとの交渉を進めていたが、2002年7月16日に津村市長は「文書では数店舗しか決定していない」として「開店の見込みはなし」と判断した。宮崎寿屋百貨店は寿屋の店舗中2番目の売り上げを記録していたことや、前日に寿屋自身も「再開の目途が立った」としていたことから、この判断には疑問符がつくものであった[8]。
この時点で事実上、イオン宮崎ショッピングセンターの出店が認められることとなった。農地転用などの諸手続きを済ませ、正式に宮崎市が開発を許可したのは2004年5月12日であった。
増床工事
[編集]イオンモール宮崎では2017年春より既存棟の南側(駐車場部分)に新棟の増床工事を行い、2018年3月16日に既存棟やイオン宮崎店も含めてリニューアルオープンした。増床棟は「サウスモール」、既存棟は「ノースモール」の呼称となり、2棟の間には中庭(hinata TERRACE)が設けられた。総賃貸面積は従来(約7万平方メートル)の1.2倍の約8万4,000平方メートル、店舗数は91店舗増の254店舗となった[9]。
開業後における中心市街地等の対応
[編集]増床前
[編集]イオンモールの出店は、宮崎市内の各店舗に影響を及ぼしている。中心市街地の空き店舗率はイオンモールの出店以前から上昇傾向にあった。この対策として、2005年には宮崎市中心部の345の事業者により「Doまんなかモール委員会」(どまんなかもーるいいんかい)を結成。各種イベントの実施や営業時間の延長などの対策を共同で行っている。これに関連して、宮崎市中心部にある宮崎山形屋はイオンモールの出店を受け、2006年9月に売場面積を1.4倍とする増床を行い、売上を前年同期比で2割増加させた。2007年10月には、カリーノ宮崎が中心市街地のオフィス客をターゲットにした改装を完了した。更に2008年6月には宮崎山形屋の東側に、地権者と宮崎市による再開発事業として立体駐車場 (Y・Y PARK) が完成した。
また、宮崎市中心部にはイオングループの百貨店「ボンベルタ百貨店」のひとつであるボンベルタ橘が既にあり、イオンモールの出店時にはイオングループの店舗としての存続が強調されていたが、結局、2007年11月にクアトロエクゼキューションズがイオンの所有する全株式を取得したことにより、イオングループを離脱した。その後、クアトロ社のオーナーの不祥事により、地元資本による立て直しを図った。
増床後
[編集]宮崎山形屋は2018年のイオンモール宮崎増床に伴い、イオンモール宮崎へサテライトショップ「宮崎山形屋ギフトショップ」を出店した。また、イオンモール宮崎増床オープン後、JR九州と宮崎交通が宮崎駅西口に「アミュプラザみやざき」を2020年11月に開業した[10]。ボンベルタ橘はパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス傘下のドン・キホーテにより買収され、2020年秋に「宮崎ナナイロとして」リニューアルオープンした[11][12]。
南宮崎駅前に立地する宮交シティを運営するいちごホールディングスも、2019年に宮交シティ・イオン南宮崎店(旧ダイエー宮崎店)をリニューアルオープンさせた。その一方でイズミヤ宮崎店が2020年2月で閉店となった。
ロードサイド型の小売店の開業も進み、南宮崎駅周辺にニトリモール宮崎、旧清武町中心部にクロスモール清武などが開業している。
宮崎市旧市街の大規模小売店の開店・閉店・リニューアルが立て続けて行われており、宮崎市の商業圏は「中心市街地」・「市街地郊外」・「南宮崎駅周辺」の3極化する構図になるとみられる。
主なテナント
[編集]出店テナントの詳細は、公式サイト「ショップリスト」を参照。
核店舗
[編集]- イオンスタイル宮崎(2018年3月15日まではイオン宮崎店)
- スポーツオーソリティ
- 楽市楽座(元はアリサカ(後の:RRB、VISION PLANNING)が運営していた「アーバンスクエア」だった)
- セントラルシネマ宮崎(宮崎県初のシネマコンプレックス)
サテライトスタジオ
[編集]1階東側のスペースコートにサテライトスタジオがあり、県域ラジオ局が平日に生放送番組を編成していた。プレオープン日の2005年5月16日から実施されていたが、2017年6月1日をもって運用を終了し[14]、サテライトスタジオは閉鎖された。増床後、サウスモールに宮崎放送のアンテナショップが設置されていた。
- 放送されていた番組
- 宮崎放送
- 日向かぼちゃでこんにちは♪(2005年5月16日 - 2009年4月3日)
- スイッチ♪音Time(2009年4月6日 - 2017年5月31日)
- エフエム宮崎
- Radio Paradise 耳が恋した!(2005年5月16日 - 2017年6月1日)
- 同番組はイオンモール宮崎開業15周年記念として、2020年11月3日にスペースコートでイベントを開催している[15]。
- Radio Paradise 耳が恋した!(2005年5月16日 - 2017年6月1日)
出店していたテナント
[編集]- ニトリ
- タワーレコード
- 2014年8月20日をもって閉店、跡には同業者の新星堂が入居するも、2024年1月14日に閉店し、宮崎から撤退した。
- 旭屋書店
- 2017年11月26日をもって閉店、跡には、同業者で且つイオングループの未来屋書店が入居する。
- 朝日スポーツクラブ[BIG-S宮崎]
- 2021年2月28日をもって閉店[16]。前述したように営業終了後、運営会社の移管と共に「ゴールドジム」へ転換された。
周囲 宮崎交通接続
[編集]イオンモールの西隣を宮崎県道11号宮崎島之内線が貫き、周辺にはロードサイド店舗が林立している。南隣は宮崎市中央卸売市場。東側は「一ツ葉海岸」と呼ばれる日向灘に面した地域で、一ツ葉道路(宮崎県道10号宮崎インター佐土原線、有料道路)が南北をとおり阿波岐原森林公園が所在する。宮崎港や宮崎県総合自動車運転免許センターにも比較的近い。敷地南西に宮崎善仁会病院が立地するほか、
アクセスは自家用車が主となる。公共交通機関については宮崎駅東口からの直行バス(宮崎交通)が運行されている。
◉宮崎交通接続
・宮崎駅東口〜イオンモール宮崎 (直行便)
・宮交シティ〜大淀大橋〜江田原〜イオンモール宮崎 往復運転を実施 系統15番
・イオンモール宮崎〜月見ヶ丘(池の上)平日のみ運行系統60番
・イオンモール宮崎北口〜イオンモール宮崎〜宮崎駅東口(映画館方向・北側に位置するバス停)ほぼ臨時
脚注・出典
[編集]- ^ a b c 2005年開業当時の数値(イオンモールの2005年4月11日付プレスリリースを参照)
- ^ プレオープン日の5月16日を開業日とすることもある(当時の宮崎日日新聞記事など)。
- ^ “新生”イオンモール株式会社の概要 (PDF) イオンモール、2007年8月20日。同年8月にイオンモールがダイヤモンドシティを吸収合併した後の店舗名統一のための変更。
- ^ 3月1日(火)「新生イオン」誕生! 九州内のジャスコ及びサティが「イオン」に生まれ変わります (PDF) イオン九州、2011年1月25日。イオンリテールとマイカルの合併に伴うもの。全国的に店舗ブランド名をジャスコ・サティからイオンに統一した。
- ^ 当時の報道による。全国都道府県別SC一覧 (PDF) (日本ショッピングセンター協会)の定義ではイズミヤ、MRT micc、ボンベルタ橘などもショッピングセンターとしている。
- ^ 佐土原・田野は2006年に、清武は2010年に宮崎市へ編入。
- ^ 正確には平成14年第1回定例会(第3号)。
- ^ 参考文献『検証転換期宮崎 - シーガイアの挫折を乗りこえて』による。実際に寿屋は社名をカリーノに変更した後の2003年3月に「カリーノ宮崎」として開業している。
- ^ 『宮崎日日新聞』2018年3月17日26面。
- ^ 宮崎駅西口共同開発の概要決定~ 宮崎駅西口に“アミュプラザ宮崎”誕生 ~ JR九州 2018年10月18日
- ^ “ドン・キホーテ運営のPPIH、宮崎の橘百貨店を買収”. 日本経済新聞(2020年2月1日作成). 2020年2月1日閲覧。
- ^ “「ボンベルタ橘」と「エアラインホテル」が PPIH グループに~地域の活性化に寄与する店舗づくりおよびサービス提供を目指します~”. 株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(2020年2月3日作成). 2020年2月3日閲覧。
- ^ “朝日スポーツクラブ BIG-S 宮崎 営業終了後の当施設について” (PDF) (2021年2月8日). 2022年5月29日閲覧。
- ^ サテライトスタジオ、ありがとうございました!…byえび『Radio Paradise 耳が恋した!』番組ブログ エフエム宮崎、2017年6月2日。
- ^ 2020/11/04 イオンモール宮崎✖耳恋プレゼンツ 15years together!!!!『Radio Paradise 耳が恋した!』番組ブログ エフエム宮崎、2020年11月4日。
- ^ “朝日スポーツクラブ BIG-S宮崎 閉店のお知らせ” (PDF) (2020年12月1日). 2022年5月29日閲覧。
参考文献
[編集]- 九州最大級のショッピングセンターが誕生 5月19日(木)「イオン宮崎ショッピングセンター」オープン イオンモール、2005年4月11日。
- ~九州最大級のショッピングモールへ進化~「イオンモール宮崎」3月16日(金)AM9:00増床リニューアルグランドオープン (PDF) イオンモール・イオン九州、2018年1月11日。
- PDFファイルの文書ではニュースリリースの日付を増床オープン日の2018年3月16日としている。
- 住谷史雄 『検証転換期宮崎 - シーガイアの挫折を乗りこえて』鉱脈社、2003年2月、ISBN 978-4860610494
- 平成20年11月 宮崎市版『その時歴史が動いた』[リンク切れ] - 津村宮崎市長によるコラム(宮崎市公式ウェブサイト)、2010年の市長交代後にリンクは削除されている。
- 南日本新聞(2007年9月14日、17日) - イオン鹿児島ショッピングセンター(現・イオンモール鹿児島)開業前の連載記事。
- 宮崎日日新聞(2001年4月22日1面、7月11日1・7・28・29面、2005年5月17日1面、5月20日8面、2008年5月15日、2018年1月12日8面、3月17日26面)
- 高い集客力維持し2年連続売り上げ増 イオンモール宮崎[リンク切れ](2008年5月15日の記事)
- 「イオンモール宮崎 新規90店 3月16日増床オープン」(2018年1月12日の記事)
- 「イオンモール増床開業 中心市街地は独自色PR 宮崎市」(2018年3月17日の記事)
- 関連:宮崎日日新聞記事見出し検索 - 宮崎県立図書館、1996年から2006年の見出しが検索可能。例として2001年に「イオン」と検索すると、イオンモール宮崎(当時はイオン宮崎SC)関連の記事が49件ヒットする。
- 宮崎市議会 会議録の検索と閲覧 - 2008年7月17日時点で「イオン」と検索して102の文書がヒットする。
関連項目
[編集]外部リンク
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