小倉久佳

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小倉 久佳
出生名 小倉 久佳
別名 OGR
小倉久佳音画制作所
生誕 (1959-04-02) 1959年4月2日(65歳)
出身地 日本の旗 日本 福岡県福岡市
学歴 日本大学文理学部哲学科卒業
ジャンル ゲームミュージック
職業 作曲家編曲家
担当楽器 キーボード
活動期間 1983年 -

小倉 久佳(おぐら ひさよし、1959年4月2日 - )は、ゲームミュージック等の作曲家福岡県福岡市出身。日本大学文理学部哲学科卒業。

タイトー所属時代のクレジット(スタッフロール)では、小倉の愛称である"OGR"の表記が多く使われた。2007年の独立以降は小倉久佳音画制作所(おぐらひさよしおんがせいさくしょ、: Ogura Hisayoshi Onga Seisakushow)を名乗る。

略歴[編集]

出版社の営業職時代にゲームセンター日本物産クレイジー・クライマー』に出会い、ゲーム内で声を出していることに驚き、ゲーム音楽の仕事に興味を持つようになった。1983年、株式会社タイトーに入社[1]。サウンド制作部門(1987年より「ZUNTATA」を名乗る)に所属し、主にアーケードゲームの作曲・編曲業務に携わる。

1987年アルファレコードG.M.O.レーベルの『ダライアス―タイトー・ゲーム・ミュージック VOL.2』は、同レーベル初にして唯一の単一タイトルのみの収録。

アーケードゲーム専門誌「ゲーメスト」で毎年開催されていたゲーメスト大賞では、第1回のゲーメスト大賞に『ダライアス』が選出。以降、VGM(音楽)部門では第2回のベストVGM賞(1位)に『ニンジャウォーリアーズ』、第3回の第2位に『ダライアスII』、第6回の第6位に『ギャラクティックストーム』、第8回の第4位に『ダライアス外伝』、第11回のベストVGM賞に『Gダライアス』と、多くの作品がランクインしていた。

ZUNTATA名義でのアルバム編曲、演奏陣は松前公高上野耕路棚橋UNA信仁上杉洋史鈴木Daichi秀行らで構成されていた。

2007年3月にタイトーを退社。フリーランス(「小倉久佳音画制作所」名義)にて、作曲・編曲活動を行っている。2015年2月1日には、自身初のトークイベント「VISIONNERZ〜幻視人〜VOL.0.5」を開催した。

2020年7月8日より、「音画制作所解剖室」と題したネットラジオYouTubeにて配信開始(毎週水曜日19時更新)。小倉は「ダディ小倉(コンポーザー父)」と名乗り、実娘の「sayPaPa娘」とともにトークを行う。

作品[編集]

アーケードゲーム[編集]

作曲・編曲[編集]

作曲以外[編集]

その他プラットフォーム[編集]

楽曲・アレンジ提供[編集]

アルバム[編集]

ゲーム音楽のサウンドトラックは除く。

  • ZUNTATA RARE SELECTION Vol.1 STOIC ROMANCE
    • 「東京SHADOW」のBGMを中心に構成したセレクションアルバム。
  • GALLERY 〜オブジェ〜 the VERY BEST of OGR
    • 小倉自身が選りすぐった楽曲を堀内鴻多郎上杉洋史らがアレンジしたトラックと「Gダライアス」のオリジナル楽曲で構成されるベストアルバム。
  • 俯瞰した事実と客観的な虚構 このふたつで僕は世界をつくる MMXV-I
    • イベントにて販売[6]の後、通信販売を開始[7]
    1. Model K -scientist's delusion-
      完全オリジナル曲。
    2. Negative Return -Apollo11-
      『COZMO 〜ZUNTATA 25th Anniversary〜』提供の同名曲のリミックス。
    3. SiLent ErRors -Un-True-
      『ベクトロス』の同名曲のリミックス。後に『グルーヴコースター2』に収録。
    • 2016年1月23日、東京ゲーム音楽ショー2016にて、TECHNOuchiによるリミックス「SociAl ErRors I)-GalaXY dUb - II) eXperiencE-」を加えた刷新版が発売[8]
  • レトロニトロガールUTA(DEMO MIX. Vox by say PaPa娘)
    • 「Retro-Nitro-Girl」ボーカルバージョン。ボーカルは小倉の実娘。
    • テスト版をコミックマーケット88にて販売、のち製品版をコミックマーケット89ほかにて販売。
  • 罪摘花 −N.minus One−
    • エコツミに提供した楽曲のライブ用マイナスワン音源。コミックマーケット89ほかにて販売。
  • SiLenT ErRors -STAREC Mix- [DEMO]
    • 表題曲のTECHNOuchiによるリミックス。コミックマーケット89ほかにて販売。
  • O-parts
    • 小倉久佳音画制作所10周年企画アルバム。タイトー在籍時の2000 - 2007年に作曲した未CD化音源をエディット[9]
  • BeEple 俯瞰した事実と客観的な虚構 このふたつで僕は世界をつくる MMXIX-II-
    • 2020年1月30日発売。
    1. BeEple -CPU beginning-
    2. Go ahEad -Holic-
      『ベクトロス』の同名曲のリミックス。
    3. 2045 initiAtIve -Liar-

影響[編集]

  • 妖精帝國のギタリスト・橘は、小倉から大きな影響を受けたことを公言している[10]

脚注[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]