カプリチオシリーズ

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カプリチオシリーズ(正式名:CAPRICCIO)は、かつてタイトーが販売していた、プライズゲームに分類されるアーケードゲーム機。クレーンゲーム機と呼ばれるジャンルの代表格の一つである。


概要[編集]

一般的なクレーンゲームと同様で、プレイヤーがクレーンを操作し、景品を獲得するゲームである。この「カプリチオシリーズ」の場合、操作には2つまたは3つの押しボタンを使用する機種、スティックと押しボタン各1つずつを使用する機種に分かれる。

3つボタン操作の機種の場合、操作手順は

  1. 景品口上または、各台設定の初期位置に位置しているクレーンを、第1ボタンで左右いずれか(単方向のみ)に移動させる。移動中は限界点に到達する以前であれば動き続け、ボタンを離すと停止、再度押してもそれ以上は動かない。
  2. 第2ボタンでクレーンを奥方向に移動させる。なお、クレーンはボタンを離すか限界点に達するまでは動き続ける。
  3. 第3ボタンでクレーンを左右に回転させる。その際クレーンは左右に約180°ずつ回転し、ボタンを離すか制限時間が来るまでは回転し続ける。
  4. 自動的にアームが開き、クレーンが下降する。この時、第3ボタンを押すと下降を止めることもできる。使用しなければ、限界点まで降りる。
  5. アームが閉じる→クレーンが上昇する→クレーンが景品口上に移動する→アームが開閉、という動作が行われ、初期状態に戻る。

となる。2つボタンの機種では、このうち第3ボタンを用いる操作が無い以外は同様である。

スティックとボタンの操作の場合は、

  1. 景品口上または、各台設定の初期位置に位置しているクレーンを、スティックで移動させる。移動方向は前後左右斜めの8方向で、制限時間であれば、何度でも移動可能である。
  2. ボタンでクレーンを左右に回転させる。その際クレーンは左右に約180°ずつ回転し、ボタンを離すか制限時間が来るまでは回転し続ける。
  3. 自動的にアームが開き、クレーンが下降する。この時、ボタンを押すと下降を止めることもできる。使用しなければ、限界点まで降りる。
  4. アームが閉じる→クレーンが上昇する→クレーンが景品口上に移動する→アームが開閉、という動作が行われ、初期状態に戻る。

となる。

なお、3ボタン搭載機やスティック操作機でも、回転機能やボタンでの降下停止機能を店側が意図的に切っていることもある。

主なシリーズ機[編集]

ここではタイトーカプリチオシリーズの機種について記述する。

  • CAPRICCIO(カプリチオ)
    カプリチオシリーズの初代機種。2人用。1991年登場。
    移動ボタンは横移動の第1ボタンと奥移動の第2ボタンを搭載。
    ルーレット機能が搭載されており、「LUCKY CHANCE!」に止まると1プレイ追加となる。
  • NEW CAPRICCIO(ニューカプリチオ)
    カプリチオシリーズの2代目。2人用。1992年登場。
    移動ボタンは2つ。
    スロット機能が搭載されており、3つの数字が揃うと「777」で2プレイ、それ以外は1プレイ追加となる。ピンク色を基調としている。
  • CAPRINA(カプリーナ)
    カプリチオシリーズの3代目。2人用。1993年登場。
    移動ボタンは2つ。
    基本構造は「NEW CAPRICCIO」と変わらない。デザイン、BGMが変更されている。黄色を基調としている。
    タイトー店舗向けバージョンとして発売された。
  • CAPRICCIO SPIN(カプリチオスピン)
    カプリチオシリーズの4代目。初めて「回転機能」が搭載した機種。2人用。1994年登場。
    スティックと回転ボタンで操作する。制限時間内なら再移動が可能となった。
    スロット機能が搭載されており、3つの数字が揃うと1プレイ追加となる。
  • CAPRiCCiO SPiN2(カプリチオスピン 2)
    カプリチオシリーズの5代目。スティックと回転ボタンで操作する。2人用。1996年登場。
    景品口の大きさが変更された。
    スロット機能が搭載されており、3つの数字が揃うと1プレイ追加となる。
  • NEW CAPRICCIO2(ニューカプリチオ2)
    カプリチオシリーズの6代目。2人用。1998年登場。
    移動ボタンは2つ。
    スロット機能が搭載されており、3つの数字が揃うと1プレイ追加となる。
  • Capriccio Cyclone(カプリチオサイクロン)
    クレーンの可動スペースが広くなった。また、再度ボタンによる移動方式へ戻され、景品口が後ろに変更となった。2人用。1999年登場。
    操作ボタンは横移動の第1ボタン、奥移動の第2ボタンと回転機能の第3ボタンの3つ。ビルボードは黄色、その他はピンク色及び白色を基調。
    スロット、ルーレット機能はこの機種より搭載されなくなった。
    • Capriccio Cyclone SR(カプリチオサイクロン SR)
      「Capriccio Cyclone」の系列機種。2人用。2000年登場。ビルボードは黄色、その他は白色基調に変更された。BGMはノーマルBGM、クリスマスBGM、夏用BGMの3曲。
    • Capriccio Cyclone Pure(カプリチオサイクロン ピュア)
      「Capriccio Cyclone」の系列機種。2人用。2001年登場。ビルボードは赤色、青色、緑色。その他は白色。サイクロンやSRと違い、アーム動作音やBGMが異なっている。
  • CAPRiCCIO PRO(カプリチオプロ)
    「CAPRiCCiO SPiN2」と同じスティックと回転ボタンの移動方式へ、景品口についても前側に戻った。2人用。2001年登場。
    ビルボードは黄色、その他はピンクを基調としている。
  • CAPRICCIO LIFT(カプリチオリフト)
    フックに景品を引っかけてゲットするクレーンゲーム。2人用。2002年登場。
    ビルボードは白色、その他はブルーを使用。
  • CAPRICCIO mini(カプリチオミニ)
    1人用の省スペースな機種。2002年登場。
    ボタンは横移動と奥移動の2つのみ。
    オレンジ、イエロー、ピンクの3色が存在する。
    小さな景品に対応する。アームが3本仕様。
  • CAPRICCIO MOVE(カプリチオムーブ)
    2人用。2002年登場。
    クレーン移動はスティックによる移動とボタンによる移動とで店側が選ぶことができる。
    加えて、前後スイングボタンを用いて操作する。スイングボタンでアームが前後にスイングし、従来の機種ではとることができなかった、フロントガラス付近の景品にも届くようにしてスペースを無駄なく使えるようになった。
  • CAPRICCIO LIGHT(カプリチオライト)
    後に登場する「CAPRICCIO G-one」の試作機的存在。2人用。2003年登場。
    操作方法は、移動ボタン2つと回転ボタンの組み合わせ。
    「CAPRICCIO G-one」と違いディスプレイフィールドの高さは変更できない。
    カラーバリエーションは「イエロー」のみ。
  • CAPRICCIO G-one(カプリチオジーワン)
    2人用。2003年登場。
    操作方法は「スティックと回転ボタン」の組み合わせと「移動ボタン2つと回転ボタン」の組み合わせのコントロールパネルがあり、変更可能。また、回転ボタンを使用後、クレーンが下降している際に再度回転ボタンを押すことにより好きな高さで下降を止める機能も付いている。
    カラーバリエーションとして「ピンク」「プラチナ」と「ブルー」が存在する。
    ディスプレイフィールドの高さが設定可能。
    ディスプレイフィールド演出用のライトとネオン管が標準装備されている。
    回転機能や下降停止機能は店側でOFFにすることも可能。
    BGMはZUNTATA(当時)の小倉久佳が担当。楽曲「French少女←→東京Girl」は、CD『ダライアスバースト リミックス ワンダーワールド』購入者特典CD"L'ab-normal Limited"に収録[1]
  • CAPRICCIO SESAME(カプリチオ・セサミ)
    子供の目線に合わせた高さの機種。1人用。2003年登場。
    移動ボタンは「←ボタン(左方向)」、「→ボタン(右方向)」、「↑ボタン(奥方向)」の3つ。ただし左右移動ボタンは1プレイ中はいずれか一方しか用いることは出来ない。左右どちらかのボタンを操作した後、奥方向へと移動させ、後は自動で動作する。
    回転機能及び下降停止機能は装備されていない。
  • FANTASY SESAME(ファンタジー・セサミ)
    「CAPRICCIO SESAME」のマイナーチェンジ版。1人用。登場時期不明。
    「CAPRICCIO SESAME」との違いはほとんどない。
    カラーバリエーションはオレンジとグリーンが存在する。
  • CAPRICCIO SPLASH(カプリチオ・スプラッシュ)
    「CAPRICCIO SESAME」の2人プレイ用。登場時期不明。
    「横移動ボタンと奥移動ボタン」の2ボタン操作式。
  • CAPRICCIO SESAME2(カプリチオ・セサミ2)
    「CAPRICCIO SESAME」のニューバージョン。1人用。2004年登場。
    景品配置スペースがすり鉢状へ変更になった。
    カラーバリエーションとして「ピンク」と「ブルー」がある。
  • CAPRICCIO LIFT W(カプリチオリフト ダブル)
    「CAPRICCIO LIFT」のダブルフックバージョン。2人用。2004年登場。
  • CAPRICCIO G-one HG(カプリチオジーワン ハイグレード)
    「CAPRICCIO G-one」のマイナーチェンジバージョン。2人用。2004年登場。
    「CAPRICCIO G-one」から「ピンク」や「ゴールド」などを使用した塗装へ変更となった。
    ディスプレイフィールドの床色が黄色に変更、演出用のネオン管がLEDに変更されている。
  • CAPRICCIO SESAME 2α(カプリチオ・セサミ2アルファ)
    「CAPRICCIO SESAME2」の系列機。1人用。2006年登場。
    移動方法が新たにスティック式の操作が可能となった。「CAPRICCIO SESAME2」と同じくボタン式にも設定可能。
    ピンク、ブルーの2色が存在。
    従来の「SESAME」系列機より移動速度が1.5倍になり、クレーン自体が「2本アーム仕様」から「3本アーム仕様」へ取り替えることも可能になった。
  • CAPRICCIO G-one+(カプリチオジーワン プラス)
    「CAPRICCIO G-one」のマイナーチェンジバージョン。2人用。登場時期は定かではないが2008〜2009年。
    コントロールパネル部分のラインの色が赤に変更された。
    演出用のネオン管やLEDが廃止された。
  • CAPRICCIO FORCE(カプリチオ フォース)
    カプリチオシリーズ初の4人プレイ用。2009年登場。
    ボタンで操作するものと、スティックで操作するものの2種類が存在する。
    基本は「円形4人用」で、切り離して「半円形2人用×2台」にすることも可能である。
  • CAPRICCIO SESAME 2α T(カプリチオ・セサミ2アルファ ティー)
    「CAPRICCIO SESAME 2α」の系列機。1人用。2009年登場。
    「CAPRICCIO SESAME 2α」との外見上の違いはほとんどない。
    ホワイトを基調に、ピンクを一部使用したカラーになっている。
  • CAPRICCIO SESAME W(カプリチオ・セサミ ダブル)
    「CAPRICCIO SESAME 2α」の2人プレイバージョン。2010年登場。
    従来のSESAMEシリーズの操作に加え回転機能も新たに追加された。
    BGMはZUNTATAの小塩広和が担当。楽曲「Let's be happy!」はボーカル曲で、CD『COZMO 〜ZUNTATA 25th Anniversary〜』初回限定版特典CD「Lab'-normal Limited2」に収録[2]
    ホワイトバージョンもある。
  • CAPRICCIO G-one T(カプリチオジーワン ティー)
    「CAPRICCIO G-one」のマイナーチェンジバージョン。2人用。登場時期は定かではないが2009年~2010年。
    コントロールパネル部分のラインが「ピンク」に変更された。
    「CAPRICCIO G-one+」同様、演出用のネオン管やLEDが廃止された。ボタンの点滅色が肌色から白色に変更された。

トラブル[編集]

2013年6月に、CAPRICCIO STAR並びにCAPRICCIO G-oneに使用されている専用クーラーから出火する恐れが判明し、タイトーは専用クーラーの稼働停止を指示した。同年10月にタイトーは専用クーラーの再稼働は技術的に困難と判断し、専用クーラーの自主回収を進めている[3]

出典[編集]

  1. ^ 「ダライアスバースト リミックス ワンダーワールド」購入者特典CD"L'ab-normal Limited"
  2. ^ ZUNTATA OFFICIAL SITE "Z-Field" - ZTTL-0068 COZMO 〜ZUNTATA 25th Anniversary〜
  3. ^ カプリチオスター「涼風」「涼風2007」並びに「クールヤード」について回収ご協力のお願い(再依頼)タイトー 2015年5月8日