ファイヤープロレスリング3 Legend Bout
ジャンル | プロレスゲーム |
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対応機種 |
PCエンジン (PCE) 対応機種一覧
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開発元 | ヒューマン |
発売元 | ヒューマン |
デザイナー | 浅古大輔 |
プログラマー |
生山正明 山田国広 柳田文樹 高橋信哉 |
音楽 | HELP |
美術 |
須山潔 小野崎武 |
シリーズ | ファイヤープロレスリングシリーズ |
人数 | 1 - 2(同時プレイ) |
メディア | 8メガビットHuCARD[1] |
発売日 |
1992年11月13日 |
その他 | 型式:HM92006 |
『ファイヤープロレスリング3 LegendBout』(-レジェンド・バウト、Fire Pro Wrestling 3 LegendBout)は、1992年11月13日に日本のヒューマンから発売されたPCエンジン用プロレスゲーム。
同社の『ファイヤープロレスリングシリーズ』第3作目(他機種版含め通算5作目)である。前作『ファイヤープロレスリング2nd BOUT』(1991年) より約1年3ヶ月振り、他機種版も含めるとメガドライブ用ソフト『サンダープロレスリング列伝』(1992年)以来約8ヶ月振りとなる新作となった。登場レスラーは前作の16名から32名と2倍になった他、レスラーのエディットモードが搭載された。
開発はヒューマンが行い、ゲーム・デザインはPCエンジン用ソフト『フォーメーションサッカーヒューマンカップ‘90』(1990年)を手掛けた浅古大輔が担当、タイトル・デザインはPCエンジン用ソフト『F1トリプルバトル』(1989年)や『バスティール』(1990年)を手掛けた小野崎武が担当している。
2008年にWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信された。
ゲーム内容
登場レスラー数は全28名(+隠しレスラー4名)と前作より大幅に増加しており、前作までと同様にすべて実在のプロレスラーをモデルとしている[2]。
前作からシステム面で大きな変更はされていないが、エディットレスラーモードが追加され、最大4名までオリジナルのレスラーが作成できるようになった他、隠しモードの追加、またPCエンジン版では初となるリーグ戦が追加、さらにダウン中の関節技に上半身、下半身の区別が追加された[2]。その他、イリミネーションマッチに軍団要素が追加された。
本作が正式なファイヤープロレスリングシリーズとしてはPCエンジン用ソフトで最後の作品となった[3]。
登場レスラー
名前 | ニックネーム | 生年月日 | 身長 | 体重 | 出身国 | モデルレスラー |
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ビクトリー・武蔵 | 闘いの伝説 | 1948年3月7日 | 186cm | 105kg | 日本 | アントニオ猪木 |
ファイター大和 | 不屈の飛龍 | 1953年5月18日 | 184cm | 105kg | 日本 | 藤波辰爾 |
ハリケーン・力丸 | 最後の志士 | 1951年6月7日 | 185cm | 110kg | 日本 | 長州力 |
旗本真也 | 破壊大王 | 1965年12月5日 | 183cm | 136kg | 日本 | 橋本真也 |
スーパー・カイザー | 時の皇帝 | 不明 | 170cm | 95kg | 不明 | 獣神サンダー・ライガー |
ダイナミック・ビリー | 猛爆野郎 | 1959年4月24日 | 178cm | 105kg | イギリス | ダイナマイト・キッド |
洸野将洋 | 狂乱の獅子王 | 1964年3月15日 | 187cm | 114kg | 日本 | 蝶野正洋 |
伊達弘 | 華麗な流星 | 1962年9月11日 | 182cm | 102kg | 日本 | 馳浩 |
冴刃明 | 世界の格闘王 | 1957年9月4日 | 190cm | 110kg | 日本 | 前田日明 |
グレート・パンサー | 夢幻のヒーロー | 不明 | 177cm | 98kg | 不明 | スーパー・タイガー |
梶原丈 | 関節技の闘神 | 1950年6月24日 | 182cm | 103kg | 日本 | 藤原喜明 |
飛垣誠 | 若き闘将 | 1968年9月12日 | 181cm | 100kg | 日本 | 船木誠勝 |
真田延久 | 戦乱の荒武者 | 1960年12月23日 | 188cm | 112kg | 日本 | 高田延彦 |
山本和輝 | 熱き蹴撃手 | 1960年3月21日 | 185cm | 102kg | 日本 | 山崎一夫 |
トミー・ボンバー | パワフル爆弾 | 1954年7月15日 | 193cm | 113kg | 日本 | ジャンボ鶴田 |
多神朗 | 未完のプリンス | 1960年8月23日 | 189cm | 118kg | 日本 | 田上明 |
氷川光秀 | 挑時代戦士 | 1961年10月3日 | 185cm | 110kg | 日本 | 三沢光晴 |
風魔利家 | 燃える闘士 | 1962年5月14日 | 181cm | 103kg | 日本 | 川田利明 |
テディ・ゴーリー | 人間核弾頭 | 1960年9月21日 | 198cm | 142kg | アメリカ | テリー・ゴディ |
スティル・ジェームス | 冷酷医師 | 1959年4月6日 | 189cm | 134kg | アメリカ | スティーブ・ウィリアムス |
スター・バイソン | リングの猛牛 | 1948年2月29日 | 200cm | 150kg | アメリカ | スタン・ハンセン |
B・G・ブル | 知性派の怪物 | 1951年5月27日 | 201cm | 145kg | アメリカ | ブルーザー・ブロディ |
アックス・モーガン | 無敵の超人 | 1959年6月10日 | 201cm | 145kg | アメリカ | ハルク・ホーガン |
サンダー・龍 | 雷鳴戦士 | 1952年12月8日 | 185cm | 105kg | 日本 | 天龍源一郎 |
ブレード・武者 | 妖忍者 | 1966年6月22日 | 188cm | 107kg | 日本 | グレート・ムタ |
マッド・タイガー | 血に飢えた虎 | 1944年8月12日 | 190cm | 115kg | インド | タイガー・ジェット・シン |
ヒットマン・セイバー | 魔王の刺客 | 1960年2月8日 | 205cm | 172kg | アメリカ | ビッグバン・ベイダー |
仁王田猛 | 炎のカリスマ | 1958年11月25日 | 179cm | 108kg | 日本 | 大仁田厚 |
- 隠しレスラー
移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | ファイヤープロレスリング3 Legend Bout | 2008年12月24日[4][5] |
Wii | ヒューマン | スパイク | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- |
スタッフ
- ゲーム・デザイン:浅古大輔
- インフォメーション・プログラム:生山正明
- エディット&パスワード・プログラム:山田国広
- バトル・プログラム:柳田文樹
- エンディング・プログラム:高橋信哉
- レスラー・デザイン:菊池博
- インフォメーション・レスラー:田村季章
- インフォメーション&BG・デザイン:須山潔
- タイトル・デザイン:小野崎武
- 音楽:HELP
- オリジナル・ゲーム・デザイン:増田雅人、笹沢英昭
- スペシャル・サンクス:林徹、きたむらただあき、高岡謙次、渡辺肇、飯田和憲、天野亮司、冬柴慎一、阿部賢一、熊谷一幸、米山輝之、戸川浩明、矢野了也、もろほしたつのり、やなぎまちじゅんいち
評価
評価 | ||||||||||||||
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- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では8・9・5・5の合計27点(満40点)[6]、『月刊PCエンジン』では75・85・80・85・80の平均81点(満100点)、『マル勝PCエンジン』では8・10・7・7の合計32点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.03点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で90位(485本中、1993年時点)となっている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 4.02 | 3.18 | 3.95 | 4.39 | 3.82 | 3.68 | 23.03 |
- ゲーム本『プロレススーパーゲーム列伝』(2001年、ソニー・マガジンズ)では、本作の発売後わずか1ヶ月でスーパーファミコン用ソフト『『スーパーファイヤープロレスリング2』が発売されたために「最悪のタイミングで発売されてしまった」と発売時期の悪さを指摘、「本作をプレイしなかった人の多くは『スーパーファイプロ2』を購入するために本作の購入を控えた人だろう」と推測した[7]。しかし同書では本作は良作であると主張し、スーパーファミコン版と比較しても遜色ない出来であり、色数や音色ではスーパーファミコン版に及ばないが当時人気の高かったレスラーが登場している事や、エディットモードが搭載されている点などに関して称賛した[7]。
脚注
- ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、113頁。
- ^ a b 「PCエンジンソフト完全カタログ 1992年」『懐かしゲーム機大百科 PCエンジン完全ガイド 1987-1999』スタンダーズ、2018年6月15日、147頁。ISBN 9784866362670。
- ^ 同システムの番外編として1995年2月3日にファイプロ女子 憧夢超女大戦 全女vsJWPが発売されている。
- ^ “バーチャルコンソールに『アトランチスの謎』や『沙羅曼蛇』登場” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2008年11月28日). 2020年2月19日閲覧。
- ^ “「バーチャルコンソール」「Wiiウェア」12月24 日配信開始タイトル” (日本語). iNSIDE. イード (2008年12月22日). 2020年2月19日閲覧。
- ^ a b “ファイヤープロレスリング3 レジェンドバウト まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年2月22日閲覧。
- ^ a b c 馬波レイ、大地将「'92年 ファイヤープロレスリング3 Legend Bout」『プロレススーパーゲーム列伝』ソニー・マガジンズ、2001年10月30日、45頁。ISBN 9784789717601。
外部リンク
- バーチャルコンソール ファイヤープロレスリング3 Legend Bout - ウェイバックマシン(2008年12月26日アーカイブ分)
- Fire Pro Wrestling 3: Legend Bout - MobyGames