コンテンツにスキップ

TVピープル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。結牙 (会話 | 投稿記録) による 2022年1月16日 (日) 10:20個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (tmp)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

TVピープル
TV People
著者 村上春樹
イラスト 佐々木マキ
発行日 1990年1月19日
発行元 文藝春秋
ジャンル 小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 上製本
ページ数 187
コード ISBN 4-16-311510-2
ウィキポータル 文学
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

TVピープル』(ティービーピープル)は、村上春樹の短編小説集。

概要

1990年1月19日、文藝春秋より刊行された[1]。表紙の絵と挿絵は佐々木マキ。カバー題字は日本リテラル。1993年5月10日、文春文庫として文庫化された[2]

本書に収められた小説はすべて、著者のヨーロッパ長期滞在中に執筆されたものである。

また、収録された6編の作品のうち、「TVピープル」、「飛行機―あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか」、「我らの時代のフォークロア―高度資本主義前史」、「眠り」の4編がこれまでに英訳されている。現在それらは『The Elephant Vanishes』(クノップフ社、1993年)と『Blind Willow, Sleeping Woman』(クノップフ社、2006年)の2冊の短編集で読むことができる。

収録作品

タイトル 初出 英訳 備考
1 TVピープル 『par AVION』1989年6月号(終刊号) TV People
(The New Yorker. September 10, 1990)
雑誌掲載時のタイトルは「TVピープルの逆襲」だった。
2 飛行機―あるいは彼はいかにして詩を
読むようにひとりごとを言ったか
『NADIR』1987年秋号
ユリイカ臨時増刊 総特集村上春樹の世界』
1989年6月号
Aeroplane: Or, How He Talked to Himself as If Reciting Poetry
(The New Yorker. July 1, 2002)
同誌掲載時の挿絵は宇野亜喜良
3 我らの時代のフォークロア―高度資本主義前史 SWITCH』1989年10月号 The Folklore of Our Times
(The New Yorker. June 9, 2003)[3]
同誌掲載時の挿絵は山本容子
4 加納クレタ 書き下ろし 雑誌の編集者から掲載を断られたため書き下ろしとなった[4]
5 ゾンビ 書き下ろし 雑誌の編集者から掲載を断られたため書き下ろしとなった[4]
6 眠り 文學界』1989年11月号 Sleep
(The New Yorker. March 30, 1992)
のちに改稿され、新潮社より『ねむり』のタイトルで単独で出版された。

脚注

  1. ^ 『TVピープル』村上春樹 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
  2. ^ 文春文庫『TVピープル』村上春樹 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
  3. ^ ザ・ニューヨーカー』2003年6月9日号に掲載された "The Folklore of Our Times" はアルフレッド・バーンバウムが翻訳したものだが、短編小説集『Blind Willow, Sleeping Woman』に収められた "A Folklore for My Generation: A Pre-History of Late-Stage Capitalism" はフィリップ・ガブリエルが翻訳したものである。
  4. ^ a b 『村上春樹全作品 1990~2000』第1巻、講談社、2002年11月、解題。

関連項目