5pb.
5pb.(ファイブ・ピー・ビー)は、株式会社MAGES.が展開する音楽レーベル「5pb.Records」・ゲームブランド「5pb.Games」・通信販売サイト「5pb.Onlineshop」の総称である。
概要
2011年5月31日までは、株式会社5pb.として、5pb.Records・5pb.Gamesを中核として各種事業を展開する独立企業であったが、ドワンゴと文化放送の合弁会社株式会社AG-ONEと対等合併し、株式会社MAGES.となり、「5pb.」は、同社のブランド名として継続されることとなった。
5pb.Records
5pb.Recordsはゲーム・アニメ作品の関連音楽レーベルである。
所属アーティスト
- ※ 株式会社5pb.時代のみのアーティストも一部に含む
- Asriel
- ARTERY VEIN
- アフィリア・サーガ・イースト - 志倉代表と桃井はるこの共同プロデュースの下、結成されたサブカル系アイドルユニット。[1]
- 彩音
- Ayumu
- いとうかなこ[2]
- 今井麻美
- KAORI.(旧・KAORI)[3]
- Kicco
- Cyua
- 榊原ゆい[4]
- 志倉千代丸
- Zwei
- DG-10
- nao
- 野川さくら[5]
- 長谷川明子
- BETTA FLASH
- Velforest.
- 宮崎羽衣[5]
- ROMANXIA
5pb.Games
5pb.Gamesは、ゲーム開発部門。以前は「Five Games Kid」(略して「5gk.」)のブランド名で活動していたが、2007年12月にブランド名に社名を含めるようにするために、レコードレーベル名とともに現在の名称に変更。
この部門にはキッド(2006年12月倒産)やトンキンハウス、サイトロン・デジタルコンテンツに所属していたクリエイターが在籍している。
旧ブランド名に「Kid」の名を含むが、KIDのブランド資産を保有しているサイバーフロントとは独立して活動している。しかし一部において業務提携を行い、『Memories Off シリーズ』に関しては5pb.が独占的・排他的に利用する権利を有することになった。現在リリースされているADVの殆どは以前から評価の高かったADV専用エンジンであるKIDエンジンをベースに携帯機やHD据置機用に発展させたものを使用している。
家庭用への展開に際してはHD据置機はXB360、携帯はPSPおよびiOSを中心に移植している。XB360で移植されたゲームをほぼ1年空けて携帯機への移植を行うことが多い(科学シリーズなど)。
主なスタッフ
開発ソフト
- Steins;Gate(XB360版、2009年10月15日発売 製作協力:ニトロプラス)
- Steins;Gate(PSP移植版、2011年6月23日発売)
- Steins;Gate 比翼恋理のだーりん(XB360版、2011年6月16日発売。前作とのダブルパックも同日発売)
- 11eyes CrossOver(XB360移植版、2009年4月発売)
- Lの季節2 invisible memories(PS2、2008年7月発売)
- CHAOS;HEAD(PC、2008年4月発売、製作協力・販売:ニトロプラス)
- CHAOS;HEAD NOAH(XB360移植版、2009年2月発売)
- CHAOS;HEAD NOAH(PSP移植版、2010年6月24日発売)
- Chaos;Head らぶChu☆Chu!(XB360版、2010年3月25日発売)
- Chaos;HEAD らぶChu☆Chu!(PSP移植版、2011年1月27日発売)
- かのこん えすいー(PS2、2008年7月発売)
- キモかわE!(ニンテンドーDS、2009年3月発売)
- Que 〜エンシェントリーフの妖精〜(PS2、2007年6月発売、製作・販売:プリンセスソフト)
- ケメコデラックス!DS 〜ヨメとメカと男と女〜(ニンテンドーDS、2009年2月発売)
- ウミショー(PS2、2007年11月発売)
- 神霊狩/GHOST HOUND(ニンテンドーDS、2008年7月発売)
- スキップ・ビート!(PS2、2009年5月発売)
- 怒首領蜂 大往生 ブラックレーベル EXTRA(XB360移植版、2009年2月発売)
- ナイトウィザード The VIDEO GAME 〜Denial of the World〜(PS2、2008年2月発売)
- 伯爵と妖精 〜夢と絆に想いを馳せて〜(PS2、2009年4月発売)
- ヒャッコ よろずや事件簿(PS2、2009年4月発売)
- プリズム・アーク -AWAKE-(PS2、2008年4月発売)
- Memories Off シリーズ
- Memories Off(PSP移植版、2008年5月発売)
- Memories Off 2nd(PSP移植版、2008年5月発売)
- 想い出にかわる君 〜Memories Off〜(PSP移植版、2008年8月発売)
- Memories Off After Rain(PSP移植版、2009年6月発売)
- Memories Off 〜それから〜(PSP移植版、2008年8月発売)
- Memories Off それからagein(PSP移植版、2009年8月発売)
- Memories Off #5 とぎれたフィルム(PSP移植版、2009年1月発売)
- Memories Off #5 encore(PS2版、2007年7月発売、製作・販売:キッド・サイバーフロント)
- Memories Off #5 encore(PSP移植版、2009年8月発売)
- Memories Off 6 〜T-wave〜(PS2版、2008年8月発売)
- Memories Off 6 〜T-wave〜(PSP移植版、2009年5月発売)
- Memories Off 6 〜T-wave〜(XB360移植版、2009年8月発売)
- Memories Off 6 Next Relation(PS2版・XB360版、2009年8月発売)
- Memories Off 6 Next Relation (PSP移植版、2010年10月14日発売)
- ユア・メモリーズオフ〜Girl's Style〜(PS2版、2008年1月発売)
- ユア・メモリーズオフ〜Girl's Style〜 PSP(PSP移植版、2009年2月発売)
- Memories Off ゆびきりの記憶(XB360版、2010年7月29日発売)
- Memories Off ゆびきりの記憶(PSP移植版、2011年5月26日発売)
- モノクローム・ファクター cross road(PS2、2008年11月発売)
- Lucian Bee's RESURRECTION SUPERNOVA(PS2、2009年7月発売)
- ITEM GETTER 〜僕らの科学と魔法の関係〜(ニンテンドーDS、2009年8月発売)
- Lの季節 ダブルポケット(PSP移植版、2009年11月26日発売)
- 大正野球娘。〜乙女達乃青春日記(PSP版、2009年10月29日発売)
- タユタマ -Kiss on my Deity-(XB360移植版、2009年11月5日発売)
- ケツイ〜絆地獄たち〜 EXTRA (XB360移植版、2010年4月22日発売)
- W.L.O. 世界恋愛機構(XB360移植版、2010年6月3日発売)
- コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー(PSP、2010年8月12日発売)
- 車輪の国、向日葵の少女 (XB360移植版、2010年10月28日発売)
- バレットソウル -弾魂-(XB360版、2011年4月7日発売)
- ファントムブレイカー(XB360版、2011年6月2日発売)
発売予定
![]() | この節は、発売前あるいは配信・稼働開始前のコンピュータゲームを扱っています。 情報が解禁されていくに従い、この項目の内容も大きく変化することがありますのでご注意ください。 |
- マブラヴ(XB360移植版、2011年10月27日予定)
- マブラヴ オルタネイティヴ(XB360移植版、2011年10月27日予定)
- マブラヴツインパック(上記2本のセット、2011年10月27日予定)
- DUNAMIS15(XB360版・PS3版、2011年9月15日発売予定)
- ROBOTICS;NOTES(XB360・PS3、2012年春発売予定)
- Ever17[6](XB360移植版、発売日未定)
旧株式会社5pb.
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
![]() 〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町28-11 NEST代官山B1 |
設立 | 2005年4月6日 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | ゲーム、アニメ、その他デジコンテンツ音楽製作 |
代表者 | 志倉千代丸(代表取締役社長) |
資本金 | 1000万円 |
従業員数 | 40人 |
決算期 | 7月末 |
主要株主 |
志倉千代丸 株式会社AG-ONE |
関係する人物 |
磯江俊道 阿保剛 さかりまさき |
外部リンク | http://5pb.jp/ |
特記事項:株式会社AG-ONEを通じて株式会社ドワンゴの持分法適用関連会社となっている。 2011年5月31日時点の情報 |
株式会社5pb.(5pb. Inc.)は、過去に存在したコンピュータゲームやアニメーションの音楽制作会社で、ドワンゴの持分法適用関連会社である。呼び方は「ファイブ・ピー・ビー」。[7]
旧株式会社5pb.概要
サイトロン・デジタルコンテンツ(現・ハピネット音楽企画部・ハピネットレーベル)から独立した志倉千代丸らによって、2005年4月6日に設立された。社名は「The Five powered & basics.」の略である。
TYOグループのひとつであったが、2009年4月15日にマネジメント・バイアウト(MBO)によってTYOの保有する全株式(160株)を1株1円にて志倉に譲渡したことにより同日付でグループを離脱した[8]。その後、2010年4月22日をもってAG-ONEへ一部株式を譲渡し、資本提携を締結、AG-ONEとグループを結成し、AG-ONE及びその株主であるドワンゴ、文化放送、グッドスマイルカンパニーから社外取締役・監査役を受け入れたと2010年5月13日に発表した[9]。その際、AG-ONEへの出資比率が高く上場企業であるドワンゴの持分法適用関連会社となった[10]。
2011年4月21日にAG-ONEと対等合併(同日付官報公告ではAG-ONEを存続会社として5pb.を吸収合併としている)すると発表、株主総会を経て同年6月1日付で合併、株式会社MAGES.が発足し、志倉が代表取締役社長に、AG-ONE社長の中西孝が副社長に就任した。合併後は5pb.、AG-ONE双方のブランドや事業が維持される[11]。なお公告に添付された5pb.の2010年7月期決算では、約7億円の債務超過となっている。
旧株式会社5pb.時代の不祥事・騒動
怒首領蜂大往生におけるソースコードの盗用問題
2009年6月19日、XB360版『怒首領蜂 大往生 ブラックレーベル EXTRA』において、開発を担当した株式会社アクアシステムがケイブおよびアリカが権利を持つ、PS2版怒首領蜂大往生のソースコードを盗用、意図的に改竄して制作した事実を発表、謝罪した[12]。さらにXB360版には多数の不具合があり、これを受けて5pb.は今後の同ソフトの生産、出荷を行わないと発表。アリカ側の主導で同ソフトの修正版が制作される事が決まり、タイトルアップデートで修正版を配信することが公表された。
また、これによりXB360移植版『ケツイ〜絆地獄たち〜 EXTRA』のライセンス契約が無効になったことが判明した[13]。後に別チームによって制作が行われ、当初の予定から大幅に遅れて2010年4月22日に発売されている。
なお、元プロデューサーであるさかりまさきは自身のブログにて、ソニー・コンピュータエンタテインメントのプレイステーション3用ソフト『グランツーリスモ5プロローグ』のバグに対し批判を行っていたが、皮肉にも自身が担当していた同製品に多数の不具合が発見される事態になってしまった。
その煽りを受けた結果かは不明であるが、同日にさかりがプロデューサーとして担当していた(後に開発スタッフから外されている)XB360版『タユタマ -Kiss on my Deity-』の発売日が2009年7月30日から11月5日に変更されている。
その後、最初の発表から11ヶ月にわたり音沙汰のない状況が続いたが、2010年5月12日に同ソフトの公式サイトにて、修正版は現在最終のチェック段階に入っており、準備が整い次第公開できる状況であることが公表され、2011年1月19日にようやくタイトルアップデートが行われ、一連のバグはおおむね修正された。
初音ミクライブにおける問題
![]() | この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
2011年3月9日Zepp東京にて、同社主催の初音ミクライブを開催した。これは映画館やニコニコ生放送でもライブ中継されていた。
しかし、2010年度のセガ主催のライブの完成度に対し、2011年度の5pb.主催ライブへは一部のネットユーザーからの批判があった。[14]。 その影響で公演後から翌日10日午前10時20分まで5pb公式サイトがサーバー負荷によりアクセスできない状態となった。
2010年度のライブと比較して言及された点として
- 透過スクリーンの廃止[14]。(ただし、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長は鮮明度の低さから透過スクリーンの使用を取り止めたとtwitterで発言[15]している。また、透過スクリーンの廃止は運営スタッフの「選択した結果」であったと志倉社長が発言[16]している。)
- 30分に及ぶ長時間の休憩とCMの放送[14]。
- 前回はあったバンドメンバーの紹介がない。ゲスト出演P(40㍍PやDECO*27、dorikoなど)の紹介がない。
などの問題が指摘された。
初音ミクの制作メーカーであるクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長は、Twitterで「最後に出演者が全員ステージに上がることを、私でさえ当然に期待していた」[17]と、メンバー紹介の欠如の問題を指摘している。ただし、2011年度のライブは5pbが主催しているとは言え、クリプトン・フューチャー・メディアやセガのスタッフも前回同様に制作に参加しているとも発言[18]している。
以上の意見をふまえ、ライブ翌日の3月10日に志倉千代丸社長はtwitter上で謝罪した[19]。
関連項目
- ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- メディアファクトリー
- ランティス
- メディアワークス
- プリンセスソフト
- AKABEiSOFT2
- ブルームハンドル
- アルケミスト
- トンキンハウス
- サイバーフロント/キッド
- マーベラスエンターテイメント/マーベラスインタラクティブ
- ZIZZ STUDIO
- TYO
- FEG(長島☆自演乙☆雄一郎が参加するFEG関連興行ではマットスポンサーとして参加している)
外部リンク
脚注
- ^ 但し、桃井は同社とアーティスト契約を行っておらず、他の同業複数社(エイベックス・エンタテインメントおよびドワンゴ・ミュージックエンタテインメント)とアーティスト契約を行っている。
- ^ 過去にランティス(メインレーベル)・フロンティアワークスよりリリース。
- ^ サイトロン系から移籍。
- ^ ゲーム関連の場合は大半が所属事務所・LOVE TRAXよりメジャー流通(キング販売委託)を経てリリース。また、UHFアニメ版『乙女はお姉さまに恋してる』挿入歌・ED主題歌は販売委託元であるキングの一部門・スターチャイルドよりリリースしている。
- ^ a b ランティス(メインレーベル)より移籍。所属事務所・ラムズ系のインディーズレーベルなどでリリース後(野川のみ)、2010年より新設したFOXTROTの所属アーティストとして契約・リリース。
- ^ サイバーフロントとの共同開発である。
- ^ 『STEINS;GATE比翼恋理のだーりん』プロモーションビデオより
- ^ “5pb.がティー・ワイ・オーグループから独立”. ファミ通 (2009年4月16日). 4月17日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
- ^ 株式譲渡における企業グループ化のお知らせ (PDF)
- ^ ドワンゴ平成22年9月期 決算短信 (PDF)
- ^ 「新会社『株式会社MAGES.』発足のお知らせ」
- ^ http://5pb.jp/news/20090619.html
- ^ http://cave-game.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-e7c9.html
- ^ a b c 「初音ミク」コンサートに「金返せ!」 「期待はずれ、テレビと同じ」 J-CASTニュース
- ^ 4:21 PM Mar 10thのツイート
- ^ 志倉千代丸10:14 PM Mar 10thのツイートより
- ^ 4:55 PM Mar 10thのツイートより
- ^ 3:16 PM Mar 10thのツイートより
- ^ 10:17 PM Mar 10thのツイート