青海川駅

青海川駅
	駅舎（2009年6月）
	おうみがわ; Ōmigawa;
	◄笠島 (2.2 km) (3.0 km) 鯨波►
所在地	新潟県柏崎市大字青海川北緯37度20分46.27秒東経138度29分9.80秒 / 北緯37.3461861度東経138.4860556度座標: 北緯37度20分46.27秒東経138度29分9.80秒 / 北緯37.3461861度東経138.4860556度
所属事業者	東日本旅客鉄道（JR東日本）
所属路線	■信越本線
キロ程	29.6 km（直江津起点）
電報略号	ミワ
駅構造	地上駅
ホーム	2面2線
開業年月日	1899年（明治32年）7月28日
備考	無人駅（乗車駅証明書発行機有）
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青海川駅（おうみがわえき）は、新潟県柏崎市大字青海川にある、東日本旅客鉄道（JR東日本）信越本線の駅である^[1]。

概要[編集]

同じくJR東日本の駅である鶴見線（海芝浦支線）海芝浦駅・仙石線陸前大塚駅等と共に、「日本一海に近い所にある駅」と言われる^[1]^[2]^[5]。プラットホームから見える、日本海に夕陽が沈む光景は、日本一美しいと謳われる。

エピソード[編集]

TBS テレビドラマ『高校教師』^[2]や『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』のロケーションにも使用されたのを始め^{[注釈 1]}、堀北真希出演のドキュメンタリー『その先の日本を見に。～少女と鉄道・一筆書きの夏～』（フジテレビ NONFIX 2004年（平成16年）7月9日放送）^[要出典]等、様々なジャンルの映像作品に登場している。

当駅開設間も無い1900年（明治33年）に制作された「鉄道唱歌」第4集北陸編でも、「みわたす空の青海川おりては汐もあみつべし」と歌われた。

なお、当駅には、臨時快速列車「越乃Shu*Kura」（ゆざわShu*Kura・柳都Shu*Kuraを含む）が停車するため^[2]^[6]、オリジナルデザインの駅名標が設置されている^[5]。

ホームから望む日本海
酒樽を模した越乃Shu＊Kuraの駅名標

歴史[編集]

1899年（明治32年）7月28日：北越鉄道の駅として開設^[3]^[4]。
1907年（明治40年）8月1日：北越鉄道が国有化され、帝国鉄道庁の駅となる^[4]。
1961年（昭和36年）10月1日：貨物取扱廃止^[4]。
1971年（昭和46年）12月1日：荷物扱い廃止^[7]、無人駅化^[8]。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅となる^[4]。
2007年（平成19年）7月16日：新潟県中越沖地震により、駅施設損傷^[1]。
2008年（平成20年）3月25日：新駅舎供用開始^[9]。

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を有する地上駅^[1]^[2]。両ホームは跨線橋で連絡している^[2]。

長岡駅管理の無人駅。ホームが海岸段丘下に沿って設置されているため狭い^[1]。下り線2番線側が日本海に面している。

のりば[編集]

番線	路線	方向	行先
1	■信越本線	上り	直江津・妙高高原方面^[10]
2	■信越本線	下り	柏崎・長岡方面^[10]

待合室
ホーム

旧駅舎時代
震災以前の風景
旧駅舎外観
震災以前の駅ホーム
「日本一海に近い駅」表示
中越沖地震による土砂崩れ（写真は復旧作業中のもの）

地震に伴う被災[編集]

2007年（平成19年）7月16日10時13分に発生した新潟県中越沖地震で、当駅に隣接した崖及び法面の大規模崩落が起こり、プラットホームの一部と線路、架線が土砂によって埋まる（または切断される）と言う被害を受けた^[2]。

この被災により、海側プラットホームの基礎が10数cmずれ、外側に歪んでしまった。復旧工事においては駅舎（待合室）を撤去した上で、セメントサイロを建てる等、かなり大規模となった。

復旧工事の完了に伴い、当駅を含む、最後まで不通となっていた柏崎 - 柿崎間の運行を9月13日より再開した^[11]。これに伴い中越沖地震による信越本線不通区間は全て解消された。

新潟県では当駅付近の崖崩れが起きた箇所について、鉄筋コンクリートで固めたり、線路脇に鉄柵を設置したりして線路への土砂侵入を防止する等、新潟県中越沖地震を受け、災害防止のための工事を本格的に進めた結果、2008年（平成20年）3月に全工事が完了した。

2008年（平成20年）3月25日に新駅舎が完成、使用を開始した^[12]。

駅周辺[編集]

周辺には遊歩道が整備されており、恋人岬をはじめとした観光スポットが多く存在する。

青海川海水浴場^[2]^[5]
恋人岬
日本海フィッシャーマンズケープ
- ザ・ホテルシーポート
米山大橋^[2]
柏崎さけのふるさと公園
道の駅風の丘米山

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■信越本線

笠島駅 - 青海川駅 - 鯨波駅

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

^ この2作品で脚本を担当した野島伸司の出身地が柏崎市であることが関連しており、彼のほかの作品でも何度か新潟県が関連していた。

出典[編集]

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ 『週刊 JR全駅・全車両基地』 14号長野駅・新津駅・高田駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月11日、23頁。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j “日本海の白波が打ち寄せる、大迫力の無人駅新潟県・青海川駅”. 朝日新聞デジタルマガジン & Travel (2020年6月15日). 2021年12月3日閲覧。
^ ^a ^b 「停車場設置」『官報』1899年8月4日（国立国会図書館デジタル化資料）
^ ^a ^b ^c ^d ^e 石野哲（編）『停車場変遷大事典国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、583頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
^ ^a ^b ^c “「日本で一番海に近い駅」青海川で念願のアレを実行”. 日刊スポーツ (2019年10月3日). 2019年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月3日閲覧。
^ “JR東日本「越乃 Shu＊Kura」、新潟の「酒」がコンセプトの観光列車を導入!”. マイナビニュース (2014年1月27日). 2021年12月3日閲覧。
^ 「日本国有鉄道公示第460号」『官報』、1971年11月30日。
^ 「通報 ●信越本線上下浜駅ほか6駅の駅員無配置について（旅客局）」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年11月30日、6面。
^ 『中越沖地震による土砂崩壊現場の青梅川駅が生まれ変わります!』（PDF）（プレスリリース）東日本旅客鉄道新潟支社、2008年3月14日。オリジナルの2010年11月1日時点におけるアーカイブ。2021年1月8日閲覧。
^ ^a ^b “時刻表青海川駅”. 東日本旅客鉄道. 2019年8月11日閲覧。
^ 石川尹巳、2007、「信越線柿崎-柏崎間運転再開」、『鉄道ピクトリアル』57巻12号（797）、電気車研究会 pp. 86
^ 『中越沖地震被災地に新駅舎柏崎・JR青海川駅』産経新聞 2008年 3月25日^{[要ページ番号]}

外部リンク[編集]

駅の情報（青海川駅）：JR東日本

[6] この2作品で脚本を担当した野島伸司の出身地が柏崎市であることが関連しており、彼のほかの作品でも何度か新潟県が関連していた。

[zeneki14-1] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ 『週刊 JR全駅・全車両基地』 14号長野駅・新津駅・高田駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月11日、23頁。

[asaand-2] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j “日本海の白波が打ち寄せる、大迫力の無人駅新潟県・青海川駅”. 朝日新聞デジタルマガジン & Travel (2020年6月15日). 2021年12月3日閲覧。

[開業-3] 「停車場設置」『官報』1899年8月4日（国立国会図書館デジタル化資料）

[停車場-4] 石野哲（編）『停車場変遷大事典国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、583頁。ISBN 978-4-533-02980-6。

[nikkanspo-5] “「日本で一番海に近い駅」青海川で念願のアレを実行”. 日刊スポーツ (2019年10月3日). 2019年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月3日閲覧。

[7] “JR東日本「越乃 Shu＊Kura」、新潟の「酒」がコンセプトの観光列車を導入!”. マイナビニュース (2014年1月27日). 2021年12月3日閲覧。

[8] 「日本国有鉄道公示第460号」『官報』、1971年11月30日。

[9] 「通報 ●信越本線上下浜駅ほか6駅の駅員無配置について（旅客局）」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1971年11月30日、6面。

[10] 『中越沖地震による土砂崩壊現場の青梅川駅が生まれ変わります!』（PDF）（プレスリリース）東日本旅客鉄道新潟支社、2008年3月14日。オリジナルの2010年11月1日時点におけるアーカイブ。2021年1月8日閲覧。

[timetable/list0302-11] “時刻表青海川駅”. 東日本旅客鉄道. 2019年8月11日閲覧。

[12] 石川尹巳、2007、「信越線柿崎-柏崎間運転再開」、『鉄道ピクトリアル』57巻12号（797）、電気車研究会 pp. 86

[13] 『中越沖地震被災地に新駅舎柏崎・JR青海川駅』産経新聞 2008年 3月25日^{[要ページ番号]}

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[注釈 1]

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