コンテンツにスキップ

荒馬と女

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
荒馬と女
The Misfits
監督 ジョン・ヒューストン
脚本 アーサー・ミラー
製作 フランク・E・テイラー
出演者 マリリン・モンロー
クラーク・ゲーブル
モンゴメリー・クリフト
音楽 アレックス・ノース
撮影 ラッセル・メティ
編集 ジョージ・トマシーニ英語版
配給 ユナイテッド・アーティスツ
公開 アメリカ合衆国の旗 1961年2月1日
日本の旗 1961年6月14日
上映時間 124分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $4,000,000
テンプレートを表示

荒馬と女』(あらうまとおんな、原題: The Misfits)は、1961年公開のアメリカ映画マリリン・モンローの遺作。クラーク・ゲーブルにとっても最後の作品。この映画の後、主演のゲーブル、モンロー、モンゴメリー・クリフトと出演者が相次いで亡くなった。

ストーリー

[編集]

30歳のロズリン・テイバーは、自分に構ってくれない夫レイモンドとの離婚のため、その要件である6週間の滞在をするためにネバダ州リノに来ている。離婚手続きを済ませた後、付き添ってくれている下宿の大家のイザベルがロズリンをカクテルラウンジに連れて行き、2人はそこで初老のカウボーイのゲイロード・ラングランドと、彼の友人でレッカー車の運転手をしているギドに会う。ギドは妻のために建てようとしたが妻が亡くなったために未完成になっている自宅のことを話し、一行はその家を訪れる。そこで酒を飲み、踊って夜を過ごした後、ゲイロードは酔ったロズリンをリノまで車で送る。

やがてロズリンとゲイロードは、ギドの未完成の家に移り住み、2人で完成させようとする。ゲイロードは、子どもたちと疎遠になっていることへの後悔をロズリンに打ち明ける。そして、庭で栽培していたレタスをウサギに食べられると、彼はウサギを探し出して銃で撃とうとするが、ロズリンは止めて欲しいと説得する。ギドとイザベルが訪ねて来た際、ギドは野生の馬を捕まえて金にしようと提案する。デイトンのロデオ会場で、彼らはゲイロードの友人パース・ハウランドに会い、ゲイロードがロデオへの参加費を払ったことで、パースも一行に加わる。

ロデオの最中、ロズリンは馬が腹帯によって締め付けられ、無理矢理に暴れさせられていることを知り、心がかき乱される。パースは二度の騎乗で負傷するが、治療を受けることを拒む。その後ロズリンは酒場の裏の路地で意識を失っている彼を見つけ、目を覚ましたパースは彼女の思いやりに感謝し、波乱に満ちた自分の過去を語る。そこへ酔ったゲイロードがやって来て、自分の子供らに会ったと言うが、店内に戻ると彼らが既に町を去ったことを知って動揺し、店の前で大声で騒ぐ。帰り道、ギドは酔った勢いでロズリンに言い寄る。家に戻ると、ギドは酔ったまま1人で大工作業を始め、ゲイロードはロズリンに「自分との間に子どもを持つ気はあるか」と尋ねるが、彼女は答えない。

翌日、ゲイロード、ギド、パースは野馬捕獲に向かい、ロズリンも気が進まないまま同行する。ギドは自分の複葉機で上空から野馬の群れを探す。捕まえた馬が業者に引き渡され、屠殺されドッグフードに加工されることになると知り、ロズリンは恐ろしくなる。数頭を捕獲した後、彼女は馬を放して欲しいと懇願する。ロズリンが金は自分が払うと言うと、ゲイロードは怒ってそれを拒否する。ギドは、彼女がゲイロードと別れて自分と付き合うなら馬を放すと持ちかけるが、ロズリンは応じない。そしてパースは独断で野馬を縄から放し、それを見たゲイロードは走って追いかけて馬を取り押さえるが、最終的には自分の手で放し、「誰かに決められたくなかっただけだ」と言う。

トラックで街に戻る途中、ロズリンは翌日ここを去るつもりだとゲイロードに告げる。ギドの複葉機に繋がれた飼い犬をトラックに乗せるために停止した時、2人は仲直りし、互いにまだ愛し合っていることを確認し、夜の闇の中、トラックを走らせる。

キャスト

[編集]
役名 俳優 日本語吹替
NET TBS
ゲイ・ラングランド クラーク・ゲーブル 納谷悟朗
ロズリン・ターベル マリリン・モンロー 向井真理子
パース・ハウランド モンゴメリー・クリフト 山内雅人 津嘉山正種
イザベル・スティアーズ セルマ・リッター 七尾伶子 京田尚子
グイド イーライ・ウォラック 鮎川浩 富山敬
グリズル ジェームズ・バートン英語版 西村淳二 増岡弘
レイモンド・ターベル ケヴィン・マッカーシー 阪脩 若本紀昭
老婦人 エステル・ウィンウッド 川路夏子 鈴木れい子
フレッチャー少年 デニス・ショー[1] 浅井淑子
スーザン マリエッタ・ツリー[1] 島美弥子 荘司美代子
ロデオのアナウンス N/A 作間功
不明
その他
N/A 緑川稔
石森達幸
高村章子
仲木隆司
野田圭一
石森達幸
吉田理保子
仲木隆司
郷里大輔
島香裕
日本語版スタッフ
演出 山田悦司
翻訳 字幕翻訳
(初公開)
清水俊二
戸田奈津子
森みさ
効果 芦田公雄
高橋偂
調整 樋口燎三
制作 東北新社
解説 淀川長治 関光夫
初回放送 1966年10月30日
土曜洋画劇場
21:00-23:00
1983年4月14日
名作洋画ノーカット10週
※DVD・BD収録

その他

[編集]

ファザーコンプレックスのモンローにはゲーブルが頼れる男性に見えたであろうことは頷ける。2人の親密ぶりは映画の中だけではなかった。[独自研究?]荒馬との格闘シーンで老体に鞭打ち、スタントをつけないで演じた末、ゲーブルはクランクアップ後に倒れ、亡くなった。モンローはゲーブル・ファンからはお前が殺したと責められ、失意に沈んだ。イーライ・ウォラックは、この頃のモンローをよく知る証言者の一人である。モンゴメリーも数年後、若くして不幸な死を遂げる。この映画の原題は"The Misfits"(ザ・ミスフィッツ=適合せざる者たち)であるが、原作者のアーサー・ミラーは撮影当時モンローの夫であったが、すでに2人の仲は冷却状態にあり、後に離婚。まさに出演者のそれぞれがなにか噛み合わない人生模様のなかで製作された作品であった。[独自研究?][要出典]

この映画の撮影の様子は、写真家のインゲ・モラス(1962年アーサー・ミラーと結婚)が撮影しており、それらの写真はマグナム・フォトの写真集などで見ることが出来る。[要出典]

出典

[編集]
  1. ^ a b ノンクレジット

参考資料

[編集]
  • The Misfits: Story of a Shoot (Phaidon Inc Ltd, 2000)

外部リンク

[編集]