筒石駅

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筒石駅
駅舎(2017年7月)
駅舎(2017年7月)
つついし
Tsutsuishi
能生 (7.5km)
(4.2km) 名立
所在地 新潟県糸魚川市大字仙納字大谷928[2]
所属事業者 えちごトキめき鉄道[1]
所属路線 日本海ひすいライン[1]
キロ程 40.9km(市振起点)
から50.3km
米原から335.4km
電報略号 ツツ[1]
駅構造 地下駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
23人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1912年大正元年)12月16日*[1]
備考 直営駅
* 1969年昭和44年)10月1日に現在地へ移転。
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筒石駅(つついしえき)は、新潟県糸魚川市大字仙納字大谷にある、えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインである[1]

歴史[編集]

駅構造[編集]

筒石駅上りホーム(JR西日本時代)

駅舎は地上にあり、駅員も地上で業務を行っているが、上下線のホームは全長11,353mの頸城トンネル内にある[1]。トンネル内のホームは相対式2面2線であるが、トンネルの断面積を小さくするため両ホームは互い違いに設置(千鳥配置)されており[1]、上りホームは下りホームの直江津駅寄りにある。分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。

駅舎の改札口からホームまでは階段で降りて行く(エスカレーターエレベーターも一切ない)。途中で上りと下りそれぞれのホームへと分岐しており、改札から下りホームまでは290段[1]176m、同じく上りホームまでは280段[1]212mである。駅舎とホームとの高低差は[1]。地上駅舎とトンネル内ホームを結ぶ階段は途中まではトンネル工事の際に使われた斜坑跡を流用し、ホームへ向かう階段が分岐している付近から先の斜坑跡の部分は作業通路として頸城トンネル内まで続いている[1]

長大トンネルの内部にあり、列車が通過する際ホームは風穴のようになるため、風圧によって非常に強い風が吹き抜ける。このためホームと通路とは頑丈な引き戸でしっかりと遮断されており、待合所もホームよりこの扉の内側にある[1]。1日の乗降客数は60人前後(主に学生)であるが、ホームがトンネル内にある特殊な構造となっていることから、JR時代は危険防止のためにジェイアール西日本金沢メンテックの委託駅員5名が交替で24時間年中無休で常駐し、窓口業務のほか列車到着ごとにホームでの安全確認や乗降客への案内と地上駅舎への連絡を行っていた(JR時代の管理元は糸魚川地域鉄道部)。普通列車到着時は、地上の駅員がホームまで降りて客を見送った。

えちごトキめき鉄道移管後もしばらくジェイアール西日本金沢メンテックの委託駅となっていた。それまで5名配置されていた駅員は3名に減らされ、1名の駅員が駅舎での出札業務とホーム上での集札業務を兼務した。その後、直営化されると同時に改札からホームへの通路上に監視カメラを設置したことから、駅員配置を終日から日中のみに変更された。同時に集札業務を取りやめ、ワンマン列車においては終日に渡り無人駅と同様に車内精算となっている。

のりば[編集]

ホーム 路線 方向 行先
西側 日本海ひすいライン 下り 直江津方面
東側 上り 糸魚川方面
  • 案内上ののりば番号は設定されていない。
  • 列車接近表示器から流れるメロディーは、各ホーム「デイドリーム・ビリーバー」である。

訪問客・愛好家向けの対応および顧客開拓(JR時代)[編集]

JR時代には、観光目的で来た客には待ち時間に駅員が資料を配り、当駅について説明してくれることがあった。「赤い青春18きっぷ」(常備券・ナマ券と言われる非マルス券)を販売している駅としてはJR北海道JR東日本管内から最も近い部類に属していた(4駅先の直江津駅からJR東日本管理)ので、販売シーズンになると切符を求めに訪れる客も多かった。特殊な駅構造を反映し、駅スタンプも「日本でも珍しいトンネル地下駅」であった。

業務委託駅ではあるが、安全確保のため駅員の数が多く、人的な余裕があることや、駅付近の利用客だけでは収益にも限界があるため、顧客情報を熱心に収集しダイレクトメールを発送したり、赤い青春18きっぷに留まらず、通信販売による増収策にも取り組んでいた。一時期は手書きの切符補充券(駅窓口では指定券に限り、手書きの切符を販売していた)を郵送販売していたが、JR西側の方針転換による理由により受け付けを取りやめ、同様に郵送販売をおこなっていた青春18きっぷの郵送販売も中止された。これについてはJR側は正式な理由をホームページ・駅ポスター・パンフレットチラシですべて一切公表しておらず、大規模駅に自動改札が多数導入されたことによる券売機マルス端末発行による磁気切符化の推進、各ICカード乗車券の全国的な普及・さらには工場での印刷コストがかかる常備券撤廃のコストカットなどさまざまな諸説があり、切符鉄道ファンを困惑させている。

2007年(平成19年)4月からは入場券購入者に対し、絵はがき状の「入坑・入場証明書」を希望者に配布した。2009年(平成21年)4月頃は品切れで中止していたが、その後増刷して配布を再開した。以前はJRおでかけネット「糸魚川地域鉄道部からのお知らせ」に乗車券購入者も対象のように記されていたが、乗車券購入者でも別に入場券を購入しなければもらえなかったり、入場券を含まない通信販売での購入者に対して同封したり、対応はその時々で異なっていた。 なおえちごトキめき鉄道移管後も、「入坑・入場証明書」は同社によって新規作成され現在も配布されている。

赤い青春18きっぷについては、前述のとおりえちごトキめき鉄道移管に伴い、当駅での発売を終了した。2015年(平成27年)3月14日以降はえちごトキめき鉄道の駅となり、同社では使用できない。

利用状況[編集]

2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員23人である[9]

近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り[10]

年度 1日平均
乗車人員
2004年 68
2005年 67
2006年 62
2007年 57
2008年 59
2009年 60
2010年 49
2011年 46
2012年 42
2013年 39
2014年 37
2015年 29
2016年 28
2017年 23

駅周辺[編集]

北陸自動車道高架下より筒石漁港方面を望む

駅舎からしばらく曲がりくねった坂道を登ると数戸の人家がある。そこから北東方向に300メートルほど起伏のある道を進み、北陸自動車道高架をくぐったあたりで眼下には日本海が見えるようになる。そこからさらに北東方向へ下り坂を500メートルほど行った海辺に筒石の集落が開けている。 1969年(昭和44年)9月の移転前の筒石駅は集落から西に少々離れた海岸沿いにあり、跡地には石碑が建っている。

筒石の集落には小学校郵便局がある。また筒石の海辺には国道8号が走っている。

路線バス[編集]

筒石学校下バス停

隣の駅[編集]

えちごトキめき鉄道
日本海ひすいライン
能生駅 - 筒石駅 - 名立駅

その他[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 鉄道友の会新潟支部 『新潟県鉄道全駅 増補改訂版』 新潟日報事業社、2015年6月30日、246頁。ISBN 9784861326066
  2. ^ 沿線ガイド(筒石駅)<日本海ひすいライン|えちごトキメキ鉄道”. えちごトキメキ鉄道. 2016年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月6日閲覧。
  3. ^ 大正元年12月13日鉄道院告示第51号(『官報』第112号、大正元年12月13日、印刷局)
  4. ^ 大正2年3月26日鉄道院告示第14号(『官報』第194号、大正2年3月26日、印刷局)
  5. ^ 写真『鉄道物語』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ 『最近国有鉄道災害記録』鉄道省工務局 編 (鉄道技術者新聞社, 1936)
  7. ^ 鈴木文彦「北陸本線旧線跡を行く」、『鉄道ジャーナル』第33巻第2号、鉄道ジャーナル社1999年2月、 40-42頁。
  8. ^ 郡司武編、『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR13』(『週刊朝日百科』2009年(平成21年)10月11日号)、朝日新聞出版
  9. ^ えちごトキめき鉄道ご利用状況
  10. ^ 統計いといがわ (PDF) - 糸魚川市

関連項目[編集]

外部リンク[編集]