突破口!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
突破口!
Charley Varrick
監督 ドン・シーゲル
脚本 ハワード・ロッドマン
ディーン・リーズナー
原作 ジョン・H・リース
製作 ドン・シーゲル
製作総指揮 ジェニングス・ラング
出演者 ウォルター・マッソー
音楽 ラロ・シフリン
撮影 マイケル・C・バトラー
編集 フランク・モリス
製作会社 ユニバーサル・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
日本の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ / CIC
公開 アメリカ合衆国の旗 1973年10月19日
日本の旗 1974年6月22日
上映時間 111分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
テンプレートを表示

突破口!』(とっぱこう、原題:Charley Varrick)は、1973年制作のアメリカ合衆国ギャングアクション映画ドン・シーゲル監督。ウォルター・マッソー主演。1973年度英国アカデミー賞主演男優賞受賞[1]

あらすじ[編集]

チャーリー・ヴァリックはかつて曲芸飛行パイロットだったが、今はニューメキシコ州の小さな村で農薬散布の仕事をしている、しがない中年男だ。彼には銀行強盗という別の顔があった。といっても、田舎の小さな銀行ばかりを狙い、せいぜい1万から2万ドル程度を奪うというもので、チャーリーはそれに満足していた。

ある日、彼はいつものように、妻ナーディン、相棒のハーマンともう1人の仲間と共に田舎の小さな銀行を襲撃した。しかし、この日はいつもとは違い、穏便には済まなかった。逃亡用の車で待っていたナーディンが警官と撃ち合いになって射殺、彼女も重傷を負ってしまう。チャーリーとハーマンは助かる見込みがないナーディンを車に残したまま火を放ち、逃げおおせた。隠れ家のトレーラーハウスに戻ったチャーリーは奪った金が75万ドルもある事に呆然とする。その金はマフィアの隠し金だったのだ。チャーリーたちはその大金を持ってメキシコへ高飛びしようとする。

警察、FBIとマフィアの両方から追われる立場となったチャーリーは巧みに身をかわしていくが、彼の背後にはマフィアの放った冷酷非情な殺し屋モリーが迫っていた。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹き替え(初回放送:1976年10月27日 日本テレビ水曜ロードショー』※BDに収録。)

位置づけ・評価[編集]

それまで雇われの職人監督であったシーゲルが『ダーティハリー2』の依頼を断り、自身のプロダクションを立ち上げて作った作品である[2][3]。 アメリカではクエンティン・タランティーノが『パルプフィクション』で台詞でオマージュを捧げている[4]日本でも井筒和幸[5][6][7][8]岩本克也[9]岡村尚人小林信彦渥美清[10]篠崎誠黒沢清などが絶賛している。

ライムスター宇多丸も本作のファンであり、前述の井筒と高村薫原作の井筒監督作『黄金を抱いて翔べ』に影響を与えた犯罪映画の名作5本に、本作やサム・ペキンパーゲッタウェイジャック・ベッケル現金に手を出すなウォルター・ヒルザ・ドライバーダリル・デュークサイレント・パートナー』を挙げており二人でラジオでトークした。[11]

脚注[編集]

  1. ^ Awards Database - The BAFTA site 1973
  2. ^ DVD『突破口!』DVDパケの裏面の解説
  3. ^ 伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう!2013年1月11日と2013年1月25日ゲストの井筒和幸のトークより。https://www.tbs.co.jp/radio/tsutaya/backnumber/20130111.html
  4. ^ 町山智浩「狼たちは天使の匂い 我が偏愛のアクション映画1964~1980 1 」
  5. ^ 井筒「アメリカの活動写真が先生だった」小学館, 1998.12
  6. ^ 井筒「サルに教える映画の話」バジリコ, 2005.10
  7. ^ 井筒「ガキ以上、愚連隊未満。」 ダイヤモンド社, 2010.5
  8. ^ 井筒「映画は喧嘩じゃ!」 vol.2 とことんやる『突破口』(73年・アメリカ)https://www.business-plus.net/business/columnist/cat-1/series/386112.shtml
  9. ^ 映画秘宝EX 究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10』35pで自身のベスト10にシーゲル『ダーティハリー』やジョージ・A・ロメロゾンビ』、ジョン・カーペンターニューヨーク1997スティーブン・スピルバーグJAWS』などを挙げた際のアンケートのプロフィールに「自分を映画ファンに変えたのは『突破口!』『ジャガーノート』『マルセイユ特急』という名画座の3本立てを中1の時に観たからだった。」と発言し、『映画秘宝2017年8月号』の91pでは本作とシーゲル『殺人者たち』のBDのレビューを書いている。
  10. ^ 小林信彦「新編 われわれはなぜ映画館にいるのか」2013,キネマ旬報社。同著でシーゲル論やアクション映画論は当然として、渥美と一緒に試写会で本作を見た逸話を披露。
  11. ^ ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフルの企画「<映画駄話 〜ザ・プレミアム〜> 井筒和幸 監督の<犯罪映画>大好き!」特集。とりわけ本作と『ゲッタウェイ』を「年に2,3回は見ますね」と井筒が発言。https://www.tbsradio.jp/utamaru/2012/10/24/

外部リンク[編集]