「中央通り (高松市)」の版間の差分

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'''中央通り'''(ちゅうおうどおり)は、[[香川県]][[高松市]]中心部のメインストリート。寿町一丁目の''サンポート高松玉藻交差点''から栗林町一丁目の''栗林公園前交差点''までに至る[[国道30号]]及び[[国道11号]]の通称である。高松市のシンボルゾーンとして[[日本の道100選]]に選定されており、文字通り高松市の中央を南北に貫くメインストリートである。名称の汎用性から'''高松中央通り'''とも呼ばれる。
== 道路概況 ==
[[画像:Takamatsu Chuo-dori in Tenjinmae view north.jpg|thumb|250px|国税局前から市役所、サンポート方面を見る]]
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起点の[[サンポート高松玉藻交差点]]から[[中新町交差点]]までの幅員は36m、そこから[[栗林公園前交差点]]までは33mであり、全区間上下3車線である。うち幅員4mの中央分離帯には8m間隔で214本の[[クスノキ]]の大木が植えられている。


'''中央通り'''(ちゅうおうどおり)は、[[香川県]][[高松市]]のサンポート高松玉藻交差点から栗林公園前交差点に至る全長約2.4[[キロメートル|km]]における'''[[国道30号]]'''及び'''[[国道11号]]'''の愛称である。
片側3車線ではあるが、北へ行くほど違法駐車が多くなり、特に[[国道30号]]の区間である[[番町交差点]]以北は常に1車線がふさがっている。


文字通り高松市の中央を南北に貫く同市のメインストリート及びシンボルゾーンであり、そのオアシスロードとして[[日本の道100選]]に選定されている。名称の汎用性から'''高松中央通り'''とも呼ばれる。
毎年[[8月14日]]は「[[さぬき高松まつり]]」総踊りのため、[[高松市立中央公園|中央公園]]を中心に北は寿町交差点から南は中新町交差点まで通行止めとなるので注意されたい。


== 概要 ==
中央分離帯のクスノキには[[ムクドリ]]が生息しており、夏秋冬の非繁殖期には約3000羽のムクドリが騒音、糞害などを起こす。日中は自然の豊富な高松市郊外で活動しているため特に夕方の騒音が激しい。ムクドリは有害鳥獣の一種で[[カラス]]や[[ヘビ]]などの天敵のよりつきにくい市街地に巣を作り、日中は周辺に餌を取りに行く。そのことから、高松市周辺ではまだ自然が残されていることや、中央分離帯に生息しているため歩行者への糞害は少ないこと、自然との共存などを考慮し駆除は行われていない。
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* 起点のサンポート高松玉藻交差点から中新町交差点までの幅員は36m、そこから栗林公園前交差点までは33mであり、全区間上下3車線である。うち幅員4mの中央分離帯には8m間隔で214本の[[クスノキ]]の大木が植えられている。
* 片側3車線ではあるが、北へ行くほど違法駐車が多くなり、特に[[国道30号]]の区間である[[番町交差点]]以北は常に1車線がふさがっている。
* 毎年[[8月14日]]は「[[さぬき高松まつり]]」総踊りのため、[[高松市立中央公園|中央公園]]を中心に北は寿町交差点から南は中新町交差点まで通行止めとなるので注意されたい。
* 中央分離帯のクスノキには[[ムクドリ]]が生息しており、夏秋冬の非繁殖期には約3000羽のムクドリが騒音、糞害などを起こす。日中は自然の豊富な高松市郊外で活動しているため特に夕方の騒音が激しい。ムクドリは有害鳥獣の一種で[[カラス]]や[[ヘビ]]などの天敵のよりつきにくい市街地に巣を作り、日中は周辺に餌を取りに行く。そのことから、高松市周辺ではまだ自然が残されていることや、中央分離帯に生息しているため歩行者への糞害は少ないこと、自然との共存などを考慮し駆除は行われていない。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
[[ファイル:Kinen-Doro, Takamatsu.jpg|250px|thumb|戦前の現・高松駅前交差点付近]]
[[1925年]]に[[昭和天皇]]成婚の'''記念道路'''として寿町〜兵庫町まで整備され、[[太平洋戦争]]にかけて徐々に南に順延されていったと見られているが、戦時中の情報統制により資料が希薄なため正確な整備状況は未だ不明である。ところが[[2006年]]、高松空襲直後に米軍よって撮影された損害評価のための航空写真の公開でその当時の街路網がわかるようになると、戦時中には中央通りはすでに中新町交差点まで整備されていたことが確認された。その後、戦後復興事業の一つとして[[1954年]]に栗林公園まで順延され拡張再整備された。
[[1925年]]に[[昭和天皇]]成婚の'''記念道路'''として寿町〜兵庫町まで整備され、[[太平洋戦争]]にかけて徐々に南に順延されていったと見られているが、戦時中の情報統制により資料が希薄なため正確な整備状況は未だ不明である。ところが[[2006年]]、高松空襲直後に米軍よって撮影された損害評価のための航空写真の公開でその当時の街路網がわかるようになると、戦時中には中央通りはすでに中新町交差点まで整備されていたことが確認された。その後、戦後復興事業の一つとして[[1954年]]に栗林公園まで順延され拡張再整備された。

=== 年表 ===
=== 年表 ===
*[[1925年]]寿町〜兵庫町間開通。
*[[1925年]] - 寿町〜兵庫町間開通。
*〜戦前兵庫町〜[[中新町交差点]]間開通。
*〜戦前 - 兵庫町〜[[中新町交差点]]間開通。
*[[1954年]]中新町交差点〜[[栗林公園前交差点]]間開通により全線開通。
*[[1954年]] - 中新町交差点〜栗林公園前交差点間開通により全線開通。
*[[1955年]]中新町交差点の通行方式が[[ロータリー交差点|ロータリー]]式から[[信号機]]式に変更。
*[[1955年]] - 中新町交差点の通行方式が[[ロータリー交差点|ロータリー]]式から[[信号機]]式に変更。
*[[1965年]][[12月7日]]四国初の横断歩道照明灯が設置される。
*[[1965年]][[12月7日]] - 四国初の横断歩道照明灯が設置される。
*[[1974年]]中新町交差点に地下道が完成。
*[[1974年]] - 中新町交差点に地下道が完成。
*1974年[[12月20日]]上り線[[バス優先レーン]]の設置。
*1974年[[12月20日]] - 上り線[[バス優先レーン]]の設置。
*[[1976年]][[2月15日]]上り線バス優先レーン延長。
*[[1976年]][[2月15日]] - 上り線バス優先レーン延長。
*1976年鍛冶屋町交差点に信号機設置。
*1976年 - 鍛冶屋町交差点に信号機設置。
*[[1977年]][[7月1日]]上り線バス優先レーン再延長。
*[[1977年]][[7月1日]] - 上り線バス優先レーン再延長。
*[[1982年]][[2月24日]]下り線バス優先レーン設置。寿町一丁目〜中央公園南交差点、1250m。
*[[1982年]][[2月24日]] - 下り線バス優先レーン設置。寿町一丁目〜中央公園南交差点、1250m。
*[[1983年]][[2月23日]]下り線バス優先レーン設置。中新町交差点〜室新町交差点、1450m。
*[[1983年]][[2月23日]] - 下り線バス優先レーン設置。中新町交差点〜室新町交差点、1450m。
*1982年景観を損なう理由から中央分離帯のクスノキの丸刈り剪定を廃止。
*1982年 - 景観を損なう理由から中央分離帯のクスノキの丸刈り剪定を廃止。
*[[1986年]][[日本の道100選]]に選定される。
*[[1986年]] - [[日本の道100選]]に選定される。
*[[1988年]]栗林公園東側の中央通り歩道部分において狭隘さによる自転車と歩行者の通行の危険性が認知され始める。
*[[1988年]] - 栗林公園東側の中央通り歩道部分において狭隘さによる自転車と歩行者の通行の危険性が認知され始める。
*[[1999年]][[2月23日]]バス優先レーンのカラー舗装。
*[[1999年]][[2月23日]] - バス優先レーンのカラー舗装。
*[[2002年]][[1月]]中央分離帯の開口部のうち、琴電高松築港駅前(開口幅員:6.1m)、法務局・裁判所前(10.3m)、中新町交差点北(9.4m、交差路線:市道天神前中野町線)、中新町交差点南(8.8m、市道中新町2号線)、栗林公園北(11.6m、市道栗林3号線)、公園前交番北(9.0m、市道栗林町13号線)の計6ヶ所を仮閉塞。
*[[2002年]][[1月]] - 中央分離帯の開口部のうち、琴電高松築港駅前(開口幅員:6.1m)、法務局・裁判所前(10.3m)、中新町交差点北(9.4m、交差路線:市道天神前中野町線)、中新町交差点南(8.8m、市道中新町2号線)、栗林公園北(11.6m、市道栗林3号線)、公園前交番北(9.0m、市道栗林町13号線)の計6ヶ所を仮閉塞。
*2002年4月土嚢で仮閉塞していた中央分離帯の開口部計6ヶ所をコンクリート縁石で完全封鎖。
*2002年4月 - 土嚢で仮閉塞していた中央分離帯の開口部計6ヶ所をコンクリート縁石で完全封鎖。
*2002年[[6月28日]]、栗林公園北交差点に新規信号機設置。それに伴い接続する北西側の一方通行道路の進行方向転換と東側接続路の新規一方通行指定。
*2002年[[6月28日]] - 中野町南交差点に新規信号機設置。それに伴い接続する北西側の一方通行道路の進行方向転換と東側接続路の新規一方通行指定。
*[[2004年]][[2月10日]]7:00〜9:00と17:00〜19:00に全線で[[公共車両優先システム]]を導入。
*[[2004年]][[2月10日]] - 7:00〜9:00と17:00〜19:00に全線で[[公共車両優先システム]]を導入。
*2004年[[6月10日]]中央分離帯の開口部のうち香川銀行本店前を封鎖。
*2004年[[6月10日]] - 中央分離帯の開口部のうち香川銀行本店前を封鎖。
*2004年6月10日中央公園南交差点上り線に右折レーン設置。それに伴い中央分離帯のクスノキ5本を裁判所前、美術館交差点前、中央公園前、NTTドコモ前、中新町交差点北へそれぞれ移植。うち3ヶ所が2002年及び2004年の開口部閉塞部で、残り2ヶ所の移植先にあったクスノキは芯枯れ、生育不良などで太田中央公園、さぬき空港公園へ移された。
*2004年6月10日 - 中央公園南交差点上り線に右折レーン設置。それに伴い中央分離帯のクスノキ5本を裁判所前、美術館交差点前、中央公園前、NTTドコモ前、中新町交差点北へそれぞれ移植。うち3ヶ所が2002年及び2004年の開口部閉塞部で、残り2ヶ所の移植先にあったクスノキは芯枯れ、生育不良などで太田中央公園、さぬき空港公園へ移された。
*[[2006年]][[6月1日]]市条例により[[サンポート高松]]地区、[[高松中央商店街]]の大部分と共に全線が''歩きタバコ禁止区域''に指定される。
*[[2006年]][[6月1日]] - 市条例により[[サンポート高松]]地区、[[高松中央商店街]]の大部分と共に全線が''歩きタバコ禁止区域''に指定される。
*[[2007年]][[11月12日]]〜[[12月9日]]7時〜19時歩行者・自転車分離柵の通行実験。実験区間は高松築港バス停から高松高等裁判所までと中央公園東の歩道それぞれ約200メートル。
*[[2007年]][[11月12日]]〜[[12月9日]]7時〜19時 - 歩行者・自転車分離柵の通行実験。実験区間は高松築港バス停から高松高等裁判所までと中央公園東の歩道それぞれ約200メートル。
*[[2008年]][[7月16日]]、寿町交差点〜中新町交差点1.4km区間において四国初となる歩行者・自転車分離柵の設置工事開始。事業費は約3000万円。
*[[2008年]][[7月16日]]、寿町交差点〜中新町交差点1.4km区間において四国初となる歩行者・自転車分離柵の設置工事開始。事業費は約3000万円。
*2008年[[8月29日]]歩行者・自転車分離柵の部分運用開始(番町交差点〜中新町交差点:500m)。
*2008年[[8月29日]] - 歩行者・自転車分離柵の部分運用開始(番町交差点〜中新町交差点:500m)。
*2008年[[10月3日]]歩行者・自転車分離柵の寿町交差点〜番町交差点完成で全区間運用開始。
*2008年[[10月3日]] - 歩行者・自転車分離柵の寿町交差点〜番町交差点完成で全区間運用開始。
*2008年12月歩行者・自転車分離柵を延長。中新町交差点〜栗林公園800メートルの区間においてレンガブロック舗装の撤去と花壇の撤去による歩道拡張工事が完了。
*2008年12月 - 歩行者・自転車分離柵を延長。中新町交差点〜栗林公園800メートルの区間においてレンガブロック舗装の撤去と花壇の撤去による歩道拡張工事が完了。
*[[2010年]]1月 中新町交差点~栗林公園交差点と室新町交差点~東紙町交差点で歩行者・自転車の分離柵の運用を開始。
*[[2010年]]1月 - 中新町交差点~栗林公園交差点と室新町交差点~東紙町交差点で歩行者・自転車の分離柵の運用を開始。


== 通過する自治体 ==
== 路線データ ==
* 起点:[[香川県]][[高松市]][[寿町 (高松市)|寿町一丁目]]・サンポート高松玉藻交差点
*香川県
* 終点:香川県高松市[[栗林町 (高松市)|栗林町一丁目]]・栗林公園前交差点
**高松市
* 総延長:2.4km
== 道路 ==
* 幅員:36m、33m([[中新町交差点]]~終点)
*通行区分:上下6車線
* 車線数:6車線
*制限速度:50km/h
* 制限速度:50km/h
*[[バス優先レーン]]:上り全線(7:30-8:30)、下り中央公園南交差点〜中新町交差点を除く全線(17:00-18:00)
* [[道路構造令]]による規格:[[道路構造令#第4種|第4種第1級]]
**対象車両:路線バス、通学通園バス、通勤送迎バス
**バス優先レーン適用時間帯は駐停車禁止となる。除外車は上記対象車両に加え緊急自動車・郵便収集車。タクシーは乗降時のみ停車可。なお中央公園南交差点〜中新町交差点を通る一般路線バスは現在存在しない([[高速バス]]と[[高松空港]]行きリムジンバスの一部のみ)。
*[[道路構造令]]による規格:[[道路構造令#第4種|第4種第1級]]


=== 通行規制 ===
==路線区分==
* [[バス優先レーン]](路線バス、通学通園バス、通勤送迎バス):上り全線(7:30-8:30)、下り中央公園南交差点〜中新町交差点を除く全線(17:00-18:00)
*サンポート高松玉藻交差点 - 番町交差点 [[国道30号]]([[国道436号]]重複)
バス優先レーン適用時間帯は駐停車禁止となる。除外車は上記対象車両に加え緊急自動車・郵便収集車。タクシーは乗降時のみ停車可。なお下り線のうち中央公園南交差点〜中新町交差点が規制されていないのは各交差点がことでん瓦町駅への流入・流出路となっているため、全便が同駅を経由している一般路線バスは同区間を通らないからである([[高速バス]]と[[高松空港]]行きリムジンバスの一部は経由しないため同区間を通る)。
*番町交差点 - 中新町交差点 [[国道11号]](国道30号・国道436号重複)

*中新町交差点 - 栗林公園前交差点 国道11号([[国道32号]]・[[国道193号]]・[[国道492号]]重複)
=== 路線区分 ===
* サンポート高松玉藻交差点 - 番町交差点 [[国道30号]]([[国道436号]]重複)
* 番町交差点 - 中新町交差点 [[国道11号]](国道30号・国道436号重複)
* 中新町交差点 - 栗林公園前交差点 国道11号([[国道32号]]・[[国道193号]]・[[国道492号]]重複)

== 都市計画道路指定 ==
[[都市計画道路]]高松港岩崎線は当道路と[[空港通り (国道193号)|空港通り]]の各全線からなる。かつては高松市寺井町を境に以北が高松港寺井線、以南が岩崎寺井線と別々に指定されていたが、[[2006年]][[6月2日]]の香川県告示第457号によって統合されて現路線名に改名された。高松港寺井線は[[1946年]][[6月5日]]<ref>[http://www.pref.kagawa.jp/toshikei/keikaku/toshikeikakusasshi/chapter4-1.pdf 香川県・土木部都市計画課「Ⅳ都市施設」]</ref>、[[戦災復興院]]告示第39号により指定。車線数・名称の変更などを除く最終決定日は[[1992年]][[12月11日]]<ref>[http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/2715.html 高松市・都市計画道路の指定状況]</ref>。岩崎寺井線は[[1984年]][[9月1日]]、香川県告示第655号により指定。車線数・名称の変更などを除く最終決定日は[[2001年]][[3月30日]]。
; 都市計画道路高松港岩崎線
* 指定部分:全線
* 路線番号:3・3・104
* 指定日:[[1946年]][[6月5日]]

== 通過する自治体 ==
* [[香川県]][[高松市]]


== 交差・接続する主な道路 ==
== 交差・接続する主な道路 ==
{| class="wikitable" style="text-align:center"
*国道30号([[水城通り]]) サンポート高松玉藻交差点
|- style="border-bottom: 3px solid #00f"
*[[香川県道173号高松停車場栗林公園線]] 高松駅前交差点
! colspan="2" | 接続する道路<br />西← <中央通り> →東
*[[さぬき浜街道]](瀬戸大橋通り) 寿町交差点
! colspan="2" | [[交差点]]
*[[香川県道159号高松港線]] 裁判所前交差点
|-
*[[高松市道五番町西宝線]]・国道11号[[高松北バイパス]] 番町交差点
| colspan="4" | ↑臨港道路([[サンポート高松]]・[[高松港]]方面)
*[[香川県道43号中徳三谷高松線]]([[香川県道155号牟礼中新線]]重複) 中新町交差点 - [[1969年]]まではこちらが国道11号、1989年までは香川県道15号高松空港線(ここで言う[[高松空港]]は旧空港)
|-
*[[香川県道33号高松善通寺線]] 中新町交差点 - [[1975年]]まではこちらが国道11号、[[1983年]]までは香川県道267号坂出国分寺高松線
| - || '''<[[水城通り]]>'''<br />[[国道30号]]
*国道11号[[高松南バイパス]]・[[香川県道280号高松香川線]](旧塩江街道:[[1995年]]までは国道193号)栗林公園前交差点
| サンポート高松玉藻
| rowspan="13" | [[高松市]]
|-
| [[香川県道173号高松停車場栗林公園線|県道173号高松停車場栗林公園線]] || -
| 高松駅前
|-
| colspan="2"| '''<[[瀬戸大橋通り]]>'''<br />市道高松海岸線
| 寿町
|-
| 市道寿町扇町線 || [[香川県道159号高松港線|県道159号高松港線]]
| 裁判所前
|-
| '''<[[高松中央商店街#兵庫町商店街|兵庫町商店街]]>'''<br />[[高松市道兵庫町西通町線|市道兵庫町西通町線]] || '''<兵庫町商店街>'''<br />[[高松市道片原町沖松島線|市道片原町沖松島線]]
|
|-
| colspan="2" | '''<[[美術館通り (高松市)|美術館通り]]>'''<br />市道二番町築地線
|
|-
| [[高松市道五番町西宝線|市道五番町西宝線]] || [[国道11号]][[高松北バイパス]]
| [[番町交差点|番町]]
|-
| colspan="2" | '''<[[菊池寛通り]]>'''<br />市道天神前瓦町線
| 中央公園南
|-
| '''<丸亀街道>'''<br />[[香川県道33号高松善通寺線|県道33号高松善通寺線]] || '''<[[観光通り (高松市)|観光通り]]>'''<br />[[香川県道43号中徳三谷高松線|県道43号中徳三谷高松線]]<br />([[香川県道155号牟礼中新線|県道155号牟礼中新線]]重複)
| [[中新町交差点|中新町]]
|-
| '''<[[八幡通り (高松市)|八幡通り]]>'''<br />市道馬場田町線 || 市道馬場田町線
| 旅篭町
|-
| - || 市道中野町御坊川線
|
|-
| - || 市道栗林上福岡線
| 栗林公園北
|-
| - || [[香川県道280号高松香川線|県道280号高松香川線]]
| 栗林公園前
|-
| colspan="4" | ↓国道11号[[高松南バイパス]]([[上天神町交差点|上天神]]方面)
|-
|}

== 脚注 ==
{{Reflist}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==

2010年4月10日 (土) 17:06時点における版

高松市内の通り
国道30号標識国道11号標識
中央通り
国道30号国道11号の愛称
路線延長 2.4km
道路の方角 北南
起点 香川県高松市寿町一丁目
サンポート高松玉藻交差点
終点 香川県高松市栗林町一丁目
栗林公園前交差点
接続する
主な道路
記法
香川県道173号高松停車場栗林公園線
香川県道159号高松港線
香川県道43号中徳三谷高松線
香川県道155号牟礼中新線
香川県道33号高松善通寺線
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

中央通り(ちゅうおうどおり)は、香川県高松市のサンポート高松玉藻交差点から栗林公園前交差点に至る全長約2.4kmにおける国道30号及び国道11号の愛称である。

文字通り高松市の中央を南北に貫く同市のメインストリート及びシンボルゾーンであり、そのオアシスロードとして日本の道100選に選定されている。名称の汎用性から高松中央通りとも呼ばれる。

概要

国税局前から市役所、サンポート方面を見る
天神前周辺
  • 起点のサンポート高松玉藻交差点から中新町交差点までの幅員は36m、そこから栗林公園前交差点までは33mであり、全区間上下3車線である。うち幅員4mの中央分離帯には8m間隔で214本のクスノキの大木が植えられている。
  • 片側3車線ではあるが、北へ行くほど違法駐車が多くなり、特に国道30号の区間である番町交差点以北は常に1車線がふさがっている。
  • 毎年8月14日は「さぬき高松まつり」総踊りのため、中央公園を中心に北は寿町交差点から南は中新町交差点まで通行止めとなるので注意されたい。
  • 中央分離帯のクスノキにはムクドリが生息しており、夏秋冬の非繁殖期には約3000羽のムクドリが騒音、糞害などを起こす。日中は自然の豊富な高松市郊外で活動しているため特に夕方の騒音が激しい。ムクドリは有害鳥獣の一種でカラスヘビなどの天敵のよりつきにくい市街地に巣を作り、日中は周辺に餌を取りに行く。そのことから、高松市周辺ではまだ自然が残されていることや、中央分離帯に生息しているため歩行者への糞害は少ないこと、自然との共存などを考慮し駆除は行われていない。

歴史

戦前の現・高松駅前交差点付近

1925年昭和天皇成婚の記念道路として寿町〜兵庫町まで整備され、太平洋戦争にかけて徐々に南に順延されていったと見られているが、戦時中の情報統制により資料が希薄なため正確な整備状況は未だ不明である。ところが2006年、高松空襲直後に米軍よって撮影された損害評価のための航空写真の公開でその当時の街路網がわかるようになると、戦時中には中央通りはすでに中新町交差点まで整備されていたことが確認された。その後、戦後復興事業の一つとして1954年に栗林公園まで順延され拡張再整備された。

年表

  • 1925年 - 寿町〜兵庫町間開通。
  • 〜戦前 - 兵庫町〜中新町交差点間開通。
  • 1954年 - 中新町交差点〜栗林公園前交差点間開通により全線開通。
  • 1955年 - 中新町交差点の通行方式がロータリー式から信号機式に変更。
  • 1965年12月7日 - 四国初の横断歩道照明灯が設置される。
  • 1974年 - 中新町交差点に地下道が完成。
  • 1974年12月20日 - 上り線バス優先レーンの設置。
  • 1976年2月15日 - 上り線バス優先レーン延長。
  • 1976年 - 鍛冶屋町交差点に信号機設置。
  • 1977年7月1日 - 上り線バス優先レーン再延長。
  • 1982年2月24日 - 下り線バス優先レーン設置。寿町一丁目〜中央公園南交差点、1250m。
  • 1983年2月23日 - 下り線バス優先レーン設置。中新町交差点〜室新町交差点、1450m。
  • 1982年 - 景観を損なう理由から中央分離帯のクスノキの丸刈り剪定を廃止。
  • 1986年 - 日本の道100選に選定される。
  • 1988年 - 栗林公園東側の中央通り歩道部分において狭隘さによる自転車と歩行者の通行の危険性が認知され始める。
  • 1999年2月23日 - バス優先レーンのカラー舗装。
  • 2002年1月 - 中央分離帯の開口部のうち、琴電高松築港駅前(開口幅員:6.1m)、法務局・裁判所前(10.3m)、中新町交差点北(9.4m、交差路線:市道天神前中野町線)、中新町交差点南(8.8m、市道中新町2号線)、栗林公園北(11.6m、市道栗林3号線)、公園前交番北(9.0m、市道栗林町13号線)の計6ヶ所を仮閉塞。
  • 2002年4月 - 土嚢で仮閉塞していた中央分離帯の開口部計6ヶ所をコンクリート縁石で完全封鎖。
  • 2002年6月28日 - 中野町南交差点に新規信号機設置。それに伴い接続する北西側の一方通行道路の進行方向転換と東側接続路の新規一方通行指定。
  • 2004年2月10日 - 7:00〜9:00と17:00〜19:00に全線で公共車両優先システムを導入。
  • 2004年6月10日 - 中央分離帯の開口部のうち香川銀行本店前を封鎖。
  • 2004年6月10日 - 中央公園南交差点上り線に右折レーン設置。それに伴い中央分離帯のクスノキ5本を裁判所前、美術館交差点前、中央公園前、NTTドコモ前、中新町交差点北へそれぞれ移植。うち3ヶ所が2002年及び2004年の開口部閉塞部で、残り2ヶ所の移植先にあったクスノキは芯枯れ、生育不良などで太田中央公園、さぬき空港公園へ移された。
  • 2006年6月1日 - 市条例によりサンポート高松地区、高松中央商店街の大部分と共に全線が歩きタバコ禁止区域に指定される。
  • 2007年11月12日12月9日7時〜19時 - 歩行者・自転車分離柵の通行実験。実験区間は高松築港バス停から高松高等裁判所までと中央公園東の歩道それぞれ約200メートル。
  • 2008年7月16日、寿町交差点〜中新町交差点1.4km区間において四国初となる歩行者・自転車分離柵の設置工事開始。事業費は約3000万円。
  • 2008年8月29日 - 歩行者・自転車分離柵の部分運用開始(番町交差点〜中新町交差点:500m)。
  • 2008年10月3日 - 歩行者・自転車分離柵の寿町交差点〜番町交差点完成で全区間運用開始。
  • 2008年12月 - 歩行者・自転車分離柵を延長。中新町交差点〜栗林公園800メートルの区間においてレンガブロック舗装の撤去と花壇の撤去による歩道拡張工事が完了。
  • 2010年1月 - 中新町交差点~栗林公園交差点と室新町交差点~東紙町交差点で歩行者・自転車の分離柵の運用を開始。

路線データ

通行規制

  • バス優先レーン(路線バス、通学通園バス、通勤送迎バス):上り全線(7:30-8:30)、下り中央公園南交差点〜中新町交差点を除く全線(17:00-18:00)

バス優先レーン適用時間帯は駐停車禁止となる。除外車は上記対象車両に加え緊急自動車・郵便収集車。タクシーは乗降時のみ停車可。なお下り線のうち中央公園南交差点〜中新町交差点が規制されていないのは各交差点がことでん瓦町駅への流入・流出路となっているため、全便が同駅を経由している一般路線バスは同区間を通らないからである(高速バス高松空港行きリムジンバスの一部は経由しないため同区間を通る)。

路線区分

都市計画道路指定

都市計画道路高松港岩崎線は当道路と空港通りの各全線からなる。かつては高松市寺井町を境に以北が高松港寺井線、以南が岩崎寺井線と別々に指定されていたが、2006年6月2日の香川県告示第457号によって統合されて現路線名に改名された。高松港寺井線は1946年6月5日[1]戦災復興院告示第39号により指定。車線数・名称の変更などを除く最終決定日は1992年12月11日[2]。岩崎寺井線は1984年9月1日、香川県告示第655号により指定。車線数・名称の変更などを除く最終決定日は2001年3月30日

都市計画道路高松港岩崎線
  • 指定部分:全線
  • 路線番号:3・3・104
  • 指定日:1946年6月5日

通過する自治体

交差・接続する主な道路

接続する道路
西← <中央通り> →東
交差点
↑臨港道路(サンポート高松高松港方面)
- 水城通り
国道30号
サンポート高松玉藻 高松市
県道173号高松停車場栗林公園線 - 高松駅前
瀬戸大橋通り
市道高松海岸線
寿町
市道寿町扇町線 県道159号高松港線 裁判所前
兵庫町商店街
市道兵庫町西通町線
<兵庫町商店街>
市道片原町沖松島線
美術館通り
市道二番町築地線
市道五番町西宝線 国道11号高松北バイパス 番町
菊池寛通り
市道天神前瓦町線
中央公園南
<丸亀街道>
県道33号高松善通寺線
観光通り
県道43号中徳三谷高松線
県道155号牟礼中新線重複)
中新町
八幡通り
市道馬場田町線
市道馬場田町線 旅篭町
- 市道中野町御坊川線
- 市道栗林上福岡線 栗林公園北
- 県道280号高松香川線 栗林公園前
↓国道11号高松南バイパス上天神方面)

脚注

関連項目