仲多度郡

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仲多度郡(なかたどぐん)は、香川県中讃、または、西讃と呼ばれる地域に存在するの1つである。

仲多度郡()の県内位置図(2006年以降)
香川県仲多度郡の範囲(1.琴平町 2.多度津町 3.まんのう町 薄緑:後に他郡から編入された地域)

次の3つの自治体を含む。

人口45,640人、面積227.31km²、人口密度201人/km²。(2024年2月1日、推計人口

郡域[編集]

1899年に発足した当時の郡域は、上記3町に加えて、現在の行政区画では概ね以下の区域に相当する。

ただし、まんのう町長尾、炭所東、造田以東は、1950年代後半に綾歌郡より編入された地域である。

歴史[編集]

2.六郷村 3.南村 4.郡家村 5.竜川村 6.与北村 7.垂水村 8.高篠村 9.象郷村 10.琴平町 11.榎井村 12.神野村 13.吉野村 14.四条村 15.十郷村 16.七箇村 17.与島村 18.本島村 19.広島村 20.佐柳島村 21.高見島村 31.多度津町 32.豊原村 33.白方村 34.四箇村 35.吉原村 36.筆岡村 37.善通寺村 38.麻野村 39.吉田村(桃:丸亀市 紫:善通寺市 赤:坂出市 橙:多度津町 黄:仲多度郡琴平町 緑:仲多度郡まんのう町。1は発足時の丸亀市)

沿革[編集]

  • 1899年(明治32年)4月1日
  • 1899年9月30日 - 第1回郡会の議員選挙が行われ、30名の議員が選出[1]
  • 1901年(明治34年)11月3日 - 善通寺村・麻野村・吉田村が合併して、善通寺町が発足。(3町24村)
  • 1917年(大正6年)6月1日 - 六郷村が丸亀市に編入。(3町23村)
  • 1923年(大正12年)3月31日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 1926年(大正15年)6月30日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 1942年(昭和17年)5月10日 - 豊原村が多度津町に編入。(3町22村)
  • 1951年(昭和26年)4月1日 - 南村が丸亀市に編入。(3町21村)
  • 1953年(昭和28年)4月1日 - 与島村が坂出市に編入。(3町20村)
  • 1954年(昭和29年)
    • 3月31日(2町15村)
      • 本島村が丸亀市に編入。
      • 善通寺町・吉原村・与北村・龍川村・筆岡村が合併して善通寺市が発足し、郡より離脱。
    • 5月3日 - 四箇村・白方村が多度津町に編入。(2町13村)
    • 10月17日 - 郡家村が丸亀市に編入。(2町12村)
  • 1955年(昭和30年)
    • 4月1日(3町7村)
      • 十郷村・七箇村が合併して、仲南村が発足。
      • 琴平町・榎井村が合併し、改めて琴平町が発足。
      • 吉野村・神野村・四条村が合併して、満濃町が発足。
    • 7月1日 - 高篠村が満濃町に編入。(3町6村)
  • 1956年(昭和31年)
    • 3月31日 - 満濃町の一部(五條のうち西地区の一部)が琴平町に編入。
    • 9月30日(3町4村)
      • 満濃町が綾歌郡長炭村を編入。
      • 佐柳島村・高見島村が多度津町に編入。
  • 1957年(昭和32年)
    • 10月10日 - 満濃町の一部(五條のうち東地区の一部)が、琴平町に編入。
    • 11月1日 - 綾歌郡琴南村の所属郡が、当郡に変更。(3町5村)
  • 1958年(昭和33年)
    • 3月31日 - 象郷村の一部(下櫛梨の一部、現櫛梨町)が善通寺市、残部(苗田、上櫛梨および下櫛梨の一部)が琴平町に分割編入。(3町4村)
    • 5月1日 - 垂水村・広島村が丸亀市に編入。(3町2村)
  • 1962年(昭和37年)4月1日 - 琴南村が町制を施行し、琴南町が成立。(4町1村)
  • 1970年(昭和45年)1月1日 - 仲南村が町制を施行し、仲南町が成立。(5町)
  • 2006年(平成18年)3月20日 - 満濃町・琴南町・仲南町が合併してまんのう町が発足。(3町)

変遷表[編集]

自治体の変遷
1889年以前 1890年2月15日
- 1926年
1927年
- 1944年
1945年
- 1954年
1955年
- 1988年
1989年 - 現在 現在
町村
那珂郡 與嶋 與嶋村 與嶋村 1953年4月1日
坂出市へ編入
坂出市 坂出市 坂出市
岩黒嶋
櫃石嶋
瀬居嶋
砂彌嶋
鹽入村 七箇村 七箇村 七箇村 1955年4月1日
仲南村
1970年1月1日
町制
仲南町
2006年3月20日
まんのう町
まんのう町
七箇村
十郷村 十郷村 十郷村 十郷村
佐文村
鵜足郡 川東村 美合村 1899年4月1日
綾歌郡美合村
綾歌郡
美合村
綾歌郡
美合村
1956年9月29日
綾歌郡琴南村
1957年11月1日
郡界変更
仲多度郡琴南村
1962年4月1日
町制
琴南町
中通村
勝浦村
造田村 造田村 1899年4月1日
綾歌郡造田村
綾歌郡
造田村
綾歌郡
造田村
長尾村 長炭村 1899年4月1日
綾歌郡長炭村
綾歌郡
長炭村
綾歌郡
長炭村
1956年9月30日
仲多度郡満濃町へ編入
満濃町
炭所東村
炭所西村
那珂郡 公文村 高篠村 高篠村 高篠村 1955年7月1日
満濃町へ編入
東高篠村
西高篠村
吉野上村 吉野村 吉野村 吉野村 1955年4月1日
満濃町
吉野下村 四條村 四條村 四條村
四條村
眞野村 神野村 神野村 神野村
岸上村
東七箇村
五條村 1956年3月31日
琴平町へ一部編入
琴平町 琴平町
1957年10月10日
琴平町へ一部編入
榎井村 榎井村 榎井村 榎井村 1955年4月1日
琴平町
金毘羅村 町制 琴平町 琴平町
苗田村 象郷村 象郷村 象郷村 1958年4月1日
琴平町へ編入
上櫛梨村
下櫛梨村 1958年4月1日
善通寺市へ一部編入(櫛梨町)
善通寺市 善通寺市
廣嶋 廣嶋村 廣嶋村 広島村 1958年5月1日
丸亀市へ編入
丸亀市 丸亀市
手嶋
泊浦 本嶋村 本嶋村 1954年3月31日
丸亀市へ編入
丸亀市
笠嶋浦
生濱浦
甲生浦
尻濱浦
大浦
福田浦
牛嶋
丸龜 丸龜町 1899年4月1日
市制
丸龜市 丸亀市
中府村
地方村
鹽屋村 六郷村 1917年6月1日
丸龜市へ編入
今津村
津森村
新田村
上金倉村
下金倉村
柞原村 南村 南村 1951年4月1日
丸亀市へ編入
山北村
田村
三條村 郡家村 郡家村 1954年10月17日
丸亀市へ編入
郡家村
垂水村 垂水村 垂水村 垂水村 1958年5月1日
丸亀市へ編入
金藏寺村 龍川村 龍川村 1954年3月31日
善通寺市
1955年3月10日
丸亀市へ一部編入
木徳村
善通寺市 善通寺市 善通寺市
原田村
與北村 與北村 與北村
多度郡 善通寺村 善通寺村 1901年11月3日
善通寺町
善通寺町
上吉田村 吉田村
下吉田村
稻木村
生野村 麻野村
大麻村
吉原村 吉原村 吉原村
碑殿村
弘田村 筆岡村 筆岡村
中村
多度津村 町制
多度津町
多度津町 多度津町 多度津町 多度津町 多度津町
新町村
葛原村 豊原村 1942年5月10日
多度津町へ編入
道福寺村
南鴨村
北鴨村
堀江村
東白方村 白方村 白方村 1954年5月3日
多度津町へ編入
西白方村
奥白方村
三井村 四箇村 四箇村
庄村
青木村
山階村
那珂郡 高見嶋 高見嶋村 高見嶋村 高見島村 1956年9月30日
多度津町へ編入
佐柳嶋 佐柳嶋村 佐柳嶋村 佐柳島村

行政[編集]

歴代郡長[2]
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 白石修太郎 1899年4月1日 1901年5月転任
2 松崎次郎 1901年5月 1906年1月転任
3 伊熊貞實 1906年1月 1908年9月27日 死去[3]
4 竹田定 1908年10月 1912年8月転任
5 植田行忠 1912年8月 1913年3月免官
6 乾貢 1913年4月 1914年3月転任
7 山口利文 1914年3月
1926年6月30日 郡役所廃止により、廃官

気候[編集]

仲多度郡は瀬戸内式気候の地域であり、日本において比較的降雨が少ない地域として知られる。そんな仲多度郡では、七夕の頃に降る雨には「七夕流たなばたながし」という特別な名称が用いられてきた[4]。参考までに、こちらは仲多度郡に限らないものの、陰暦の7月7日の七夕の日に降る雨には「洒涙雨さいるいう」という別な名称も存在する[5]

また、このような少雨の気候のために、仲多度郡には農業用水などの確保を目的とした溜め池が多く作られてきた歴史を有し、巨大な溜め池として知られる満濃池は、仲多度郡に存在する。

出典[編集]

  1. ^ 仲多度郡史(1918年)P340”. 香川県仲多度郡編纂 (1918年1月15日). 2019年1月1日閲覧。
  2. ^ 仲多度郡史(1918年)P454”. 香川県仲多度郡編纂 (1918年1月15日). 2019年1月1日閲覧。
  3. ^ 大植 1935, 1088頁.
  4. ^ 高橋 順子・佐藤 秀明 『雨の名前』 p.85 小学館 2001年6月20日発行 ISBN 4-09-681431-8
  5. ^ 高橋 順子・佐藤 秀明 『雨の名前』 p.81 小学館 2001年6月20日発行 ISBN 4-09-681431-8

参考文献[編集]

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 37 香川県、角川書店、1985年10月1日。ISBN 4040013700 

関連文献[編集]

関連項目[編集]