新川帆立
しんかわ ほたて 新川 帆立 | |
---|---|
誕生 |
1991年2月![]() |
職業 |
ミステリー作家 弁護士 元プロ雀士 |
言語 | 日本語 |
国籍 |
![]() |
民族 | 日本人 |
教育 |
東京大学法学部 卒 法務博士(専門職) |
最終学歴 | 東京大学法科大学院 修了 |
活動期間 | 2020年 - |
ジャンル |
ミステリー小説 エンターテインメント小説 |
代表作 | 『元彼の遺言状』(2020年) |
主な受賞歴 |
『このミステリーがすごい!』大賞 (2020年、第19回) |
デビュー作 |
『元彼の遺言状』 (原題:「三つ前の彼」) |
新川 帆立(しんかわ ほたて、1991年〈平成3年〉2月 - )は日本のミステリー作家、弁護士。元プロ雀士。166cm、AB型[1]。
宮崎大学教育学部附属中学校卒業[2][3]。茨城県立土浦第一高校卒業[4]。東京大学法学部卒業、同法科大学院修了。
2020年10月、著書『元彼の遺言状』で宝島社主催第19回『このミステリーがすごい!』大賞受賞[5]。
2021年1月より弁護士を休職し、作家業に専念している[4]。ボストンを経てシカゴ在住[3]。
来歴[編集]
- アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身。
- 生後、半年ほどで宮崎県宮崎市に移住。
- 幼少期より「ハリー・ポッター」シリーズや『ナルニア国物語』などのファンタジー、『シャーロック・ホームズ』シリーズやアガサ・クリスティーの作品を愛読[6][1]。
- 集団生活に馴染めず、父親の単身赴任先であった茨城県の進学校茨城県立土浦第一高校に入学[7]。
- 高校時代は囲碁部所属、全国大会への出場経験あり[7]。
- 高校時代、麻雀を覚え、熱中する[7][8]。
- 高校生の頃読んだ夏目漱石の『吾輩は猫である』に感銘を受け、作家を志す[9]。
- 作家を志すも、長期戦となることを覚悟し収入に困らない専門職に就いておくことを目指す。
- 受験生時代は理系で東京大学前期試験では医学部を受験するも不合格、後期試験で合格し医学部以外への進学権を獲得、弁護士資格の取得できる法学部へ進学[10]。
- 東京大学法学部卒業[1][3]。
- 東京大学法科大学院を修了した年に24歳で司法試験に合格[7][8]。
- 司法修習中に最高位戦日本プロ麻雀協会プロテストに合格。1年間だけプロ雀士として活動[10]。
- 2017年1月に弁護士登録[10]。大手法律事務所に入所[10]。
- 残業が月150〜160時間のハードワークが続き、小説を書く時間を捻出できない中、体調を崩して倒れたことをきっかけに弁護士事務所を退所。
- 27歳より、山村正夫記念小説講座の受講を開始[8][11]。元編集者に添削してもらい、創作仲間と切磋琢磨する。
- 転職後、企業の法務部で勤務。契約書作成、契約交渉、紛争解決、コンプライアンス(法令順守)など、企業が直面する法的問題全般を幅広く担当[4]。
- 2020年10月1日、著書『元彼の遺言状』で宝島社主催第19回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞を受賞。賞金1,200万円[12]。
- 2021年1月より弁護士を休職、作家業に専念[4]。
- 2022年4月より、『元彼の遺言状』がフジテレビ「月9」枠でドラマ化(主演・綾瀬はるか)[13]。
- 2022年7月より、『競争の番人』がフジテレビ「月9」枠でドラマ化(主演・坂口健太郎、杏)。同枠で2クール連続のドラマ化となった。
家族[編集]
- 東大法科大学院の同級生で弁護士の夫と事実婚関係にあり、都内で二人暮らしをしている[2][4]。
- アメリカ合衆国ボストンに在住していたが、2021年8月、シカゴに引っ越した[14][3]。
- 両親や親戚が住む宮崎県には年に2、3回帰省。実家には愛猫4匹がいる[2]。
作品リスト[編集]
単行本[編集]
『元彼の遺言状』シリーズ[編集]
- 『元彼の遺言状』(宝島社、2021年1月 / 宝島社文庫、2021年10月)
- 『倒産続きの彼女』(宝島社、2021年10月)
- 『剣持麗子のワンナイト推理』(宝島社、2022年4月)
その他の小説[編集]
雑誌等掲載作品[編集]
- 小説
- 「ラスト・セックス」 - 『an・an』No. 2257(2021年7月14日号)
- 「接待麻雀士」 - 『小説すばる』2021年9月号
- 「さとねり」 - 『田舎暮らしの本』2021年11月号
- 「動物裁判」 - 『小説すばる』2021年12月号
- 「競争の番人」 - 『小説現代』2021年12月号 - 2022年3月号連載
- 「雪吊り殺人事件」 - 『北國新聞』2021年12月25日朝刊
- 「自家醸造の女」 - 『小説すばる』2022年4月号
- 「健康なまま死んでくれ」 - 『小説すばる』2022年6月号
- 「誰にも言えないお熱な物語」 - 『3分で読める! 誰にも言えない○○の物語』(宝島社文庫、2022年5月)
- 「シレーナの大冒険」 - 『小説すばる』2022年9月号
- エッセイなど
- 「受賞のコトバ」 - 『公募ガイド』2021年2月号
- 「私的偉人伝」 - 『小説すばる』2021年2月号
- 「著者に訊く 新川帆立『元彼の遺言状』」 - 『別冊文藝春秋』2021年3月号
- 「わたしの東京」 - 『小説新潮』2021年7月号
- 「第二の人生選んだ人」 - 『Maybe!』vol.11(2021年6月29日、小学館)
- 「公正取引委員会ってどんなところ?」 - 『小説現代』2021年12月号
- 「異色鼎談/弁護士になるか、作家になるか?」(五十嵐律人、織守きょうやとの鼎談) - 『小説現代』2021年12月号
- 「地図とは何か。建築とは何か。そして、小説とは何か。」(小川哲との対談) - 『小説すばる』2022年9月号
- 解説
受賞歴[編集]
- 2021年第19回『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞
メディア出演[編集]
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ a b c 「『元彼の遺言状』新川帆立氏が考える『このミス』大賞攻略の5要素」『NEWSポストセブン』株式会社小学館 ポスト・セブン編集局、2021年1月22日、3面。2021年10月17日閲覧。
- ^ a b c “「このミステリーがすごい!」大賞 新川さん(宮大付属中卒)”. 宮崎日日新聞 e-press (株式会社宮崎日日新聞社). (2020年10月2日) 2021年10月17日閲覧。
- ^ a b c d “冷静に現実を見つめて 神話 小説作りの参考に 「このミス」大賞作家 新川 帆立さん”. 宮崎日日新聞 (株式会社宮崎日日新聞社) (第29008号): p. 10【文化】. (2021年10月16日)
- ^ a b c d e “土浦一高出身弁護士のデビュー小説ヒット 新川帆立さん、「このミステリーがすごい!」大賞 「日常、少しでも明るく」”. 茨城新聞クロスアイ (株式会社茨城新聞社). (2021年2月2日) 2021年10月17日閲覧。
- ^ “新川さん(宮大付属中卒)大賞 「このミステリーがすごい」”. 宮崎日日新聞 e-press (株式会社宮崎日日新聞社). (2020年10月2日) 2021年10月17日閲覧。
- ^ “第19回「このミステリーがすごい!」の大賞に輝いた 新川帆立(しんかわ・ほたて)さん”. 宮崎日日新聞 e-press (株式会社宮崎日日新聞社). (2020年10月13日) 2021年10月17日閲覧。
- ^ a b c d ““異色の経歴”小説家・新川帆立に初密着 東大卒、元プロ雀士、現役弁護士…7つのルールとは”. ORICON NEWS (2021年2月23日). 2021年2月24日閲覧。
- ^ a b c yukigao (2020年12月6日). “小説家として生きていくために弁護士へ。新川帆立の原点とキャリア戦略”. U-29.com | ユニークドットコム. 2021年2月24日閲覧。
- ^ “元彼の遺言状|新川 帆立”. 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル. 株式会社宝島社. 2021年2月24日閲覧。
- ^ a b c d 猪谷千香 (2021年1月8日). “作家になるため弁護士に…異色キャリアの新川帆立さん 『このミス』大賞受賞作『元彼の遺言状』の舞台裏”. 弁護士ドットコム. 弁護士ドットコム株式会社. 2021年10月17日閲覧。
- ^ “『このミス』大賞!話題の新人・新川帆立「やる気が出たのは、夢を抱いてから10年後でした」”. やる気ラボ (2021年1月8日). 2021年2月24日閲覧。
- ^ “第19回『このミステリーがすごい!』大賞決定!大賞は東大法学部出身の女性弁護士” (プレスリリース), 株式会社宝島社, (2020年10月1日) 2022年1月17日閲覧。
- ^ “綾瀬はるか:“月9”初主演で初の弁護士役 「このミス」大賞作「元彼の遺言状」実写化で”. まんたんウェブ (株式会社MANTAN). (2022年1月17日) 2022年1月17日閲覧。
- ^ 新川帆立 [@hotate_shinkawa] (2021年8月28日). "「ボストン→シカゴに引っ越したのですが、家具付きと思っていたマンションに家具がなかった……。慌ててレンタル家具を申し込んだけど、届くまでヨガマット一枚で暮らしてる。修行僧かよ」" (ツイート). 2021年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。Twitterより2021年10月17日閲覧。
外部リンク[編集]
- 新川帆立 (@hotate_shinkawa) - Twitter
- 新川 帆立 しんかわ ほたて (@hotate_shinkawa) - Instagram