『このミステリーがすごい!』大賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
『このミステリーがすごい!』大賞
主催 宝島社(第1回 - 現在)
NEC(第1回 - 第4回)
三菱商事(第1回 - 第3回)
メモリーテック(第4回 - 第9回)
NECビッグローブ(第5回 - 第9回)
日本の旗 日本
報酬 1,200万円(大賞)
200万円(優秀賞)
初回 2002年
最新回 2014年(第13回)
公式サイト konomys.jp
テンプレートを表示

『このミステリーがすごい!』大賞(このミステリーがすごいたいしょう)は、2002年宝島社NECメモリーテックの3社が創設したノベルス・コンテストである。略称は『このミス』大賞[1]『このライトノベルがすごい!』大賞日本ラブストーリー大賞、『このマンガがすごい!』大賞に並ぶ宝島社4大大賞の1つ[2]

概要[編集]

  • 賞金として大賞作品には1,200万円が、優秀賞作品には200万円が贈呈される。
  • 1次選考に進んだ作品や最終選考に残り受賞を逃した落選作の中に、編集部が「賞をとれなくても作品にしたい」という原稿を発見した時に与えられる『隠し玉』という宝島社賞(編集部推薦賞)を設けており、中には映画化された作品もある。
  • 受賞作と隠し玉は全て宝島社から出版される。出版時期は大賞作品は翌年の1月、優秀賞は2月から5月頃、隠し玉は5月以降である。隠し玉以外でも最終候補作が出版されることがあり、宝島社以外からの出版もある。
  • 募集対象として『エンターテイメントを第一義の目的とした広義のミステリー』を掲げている。一次選考は紙で行われるが、二次選考からはフロッピーディスクやCD-Rなどの記憶媒体が必要となる[3]

選考委員[編集]

  • 最終選考
    • 大森望(第1回 - )
    • 香山二三郎(第1回 - )
    • 茶木則雄(第1回 - )
    • 吉野仁(第1回 - )
  • 2次選考
    • 千街晶之(第1回 - )
    • 茶木則雄(第1回 - )
    • 村上貴史(第1回 - )
  • 1次選考
    • 杉江松恋(第1回 - )
    • 膳所善造(第1回 - )
    • 古山裕樹(第1回 - )
    • 村上貴史(第1回 - )
    • 北原尚彦(第5回 - )
    • 宇田川拓也(第8回 - )
    • 福井健太(第8回 - )
    • 土屋文平(第11回 - )

受賞・最終候補作一覧[編集]

特記がなければ、初刊は宝島社、文庫は宝島社文庫刊。

回(年) 応募数 受賞・最終候補作 著者 初刊 文庫化
第1回(2002年) 163編 金賞 四日間の奇蹟 浅倉卓弥 2003年1月 2004年1月
銀賞
読者賞
逃亡作法 - TURD ON THE RUN[4] 東山彰良 2003年4月 2004年3月
優秀賞 『沈むさかな』 式田ティエン 2004年6月
隠し玉 そのケータイはXX(エクスクロス)で 上甲宣之 2003年5月 2004年5月
最終候補 『熱砂に死す』 島村ジョージ
『俄探偵の憂鬱な日々』 香住泰
第2回(2003年) 170編 大賞 パーフェクト・プラン 柳原慧 2004年2月 2005年1月
優秀賞
読者賞
ビッグボーナス ハセベバクシンオー 2004年2月 2005年2月
最終候補 『昭和に滅びし神話』 横山仁
『愛は銃弾』 島村ジョージ
『葡萄酒の赤は血のかほり』 浜田浩臣
第3回(2004年) 202編 大賞 果てしなき渇き[5] 深町秋生[6] 2005年2月 2007年6月
サウスポー・キラー[7] 水原秀策 2005年2月 2007年1月
最終候補 『血液魚雷』 町井登志夫 2005年9月[8]
『パウロの後継』 深野カイム
『オセロゲーム』 サワダゴロウ
第4回(2005年) 182編 大賞 チーム・バチスタの栄光[9] 海堂尊 2006年2月 2007年11月
特別奨励賞
読者賞
殺人ピエロの孤島同窓会 水田美意子 2006年3月 2008年5月
最終候補 『ツキノウラガワ』 多々忠正
『カメラ・オブスキュラ』 真仲恭平
『週末のセッション』 伊園旬
『人体愛好会』 方波見大志
第5回(2006年) 268編 大賞 ブレイクスルー・トライアル[10] 伊園旬[11] 2007年1月 2009年3月
優秀賞 シャトゥーン ヒグマの森[12] 増田俊也 2007年2月 2009年6月
当確への布石[13] 高山聖史[14] 2007年6月 2009年5月
最終候補 『オーレ・ルゲイエの白い傘』 黒澤主計
『野蛮人のゲーム』 阪東義剛
『大地鳴動し 霊山咆哮す』 平野晄弐
『偽りの夏童話』 卯月未夢
第6回(2007年) 229編 大賞 禁断のパンダ 拓未司[15] 2008年1月 2009年10月
優秀賞
読者賞
『呪眼連鎖』[16] 桂修司 2008年12月 2009年11月
隠し玉 林檎と蛇のゲーム 森川楓子 2008年5月 2009年9月
最終候補 魔女は甦る 中山七里 2011年5月[17] 2013年8月[18]
『彷徨える犬たち』 中村啓
第7回(2008年) 278編 大賞 屋上ミサイル 山下貴光 2009年1月 2010年2月
臨床真理[19] 柚月裕子 2009年1月 2010年3月
優秀賞 毒殺魔の教室 塔山郁 2009年2月 2010年4月
優秀賞
WEB読者賞
樹海に消えたルポライター〜霊眼〜[20] 中村啓 2009年3月 2010年5月
最終候補 『GoB』 春畑行成
第8回(2009年) 350編 大賞 トギオ[21] 太朗想史郎 2010年1月 2011年3月
さよならドビュッシー[22] 中山七里 2010年1月 2011年1月
優秀賞 パチンコと暗号の追跡ゲーム[23] 伽古屋圭市[24] 2010年2月 2011年5月
隠し玉 もののけ本所深川事件帖オサキ江戸へ[25] 高橋由太 2010年5月
死亡フラグが立ちました 七尾与史[26] 2010年7月
最終候補 連続殺人鬼カエル男[27] 中山七里 2011年2月
『太陽に向かって撃て』 森山五丈
第9回(2010年) 408編 大賞 完全なる首長竜の日 乾緑郎 2011年1月 2012年1月
優秀賞 ラブ・ケミストリー[28] 喜多喜久 2011年3月 2012年3月
ある少女にまつわる殺人の告白[29] 佐藤青南 2011年5月 2012年5月
最終候補 『ホークウッドの亡霊』 高山深雪
公開処刑人 森のくまさん 堀内公太郎
『ハナカマキリの変容』[30] 美輪宙 2013年10月[31]
第10回(2011年) 394編 大賞 弁護士探偵物語・天使の分け前[32] 法坂一広 2012年1月 2013年1月
優秀賞 僕はお父さんを訴えます[33] 友井羊 2012年3月 2013年3月
隠し玉 珈琲店タレーランの事件簿
また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を
[34]
岡崎琢磨 2012年8月
『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』[35] 矢樹純 2012年8月
公開処刑人 森のくまさん[36] 堀内公太郎 2012年8月[37]
保健室の先生は迷探偵[38] 篠原昌裕 2012年8月
最終候補 『空と大地と陽気な死体』 田中圭介
『鋼鉄の密林』 塚本和浩
第11回(2012年) 473編 大賞 生存者ゼロ 安生正 2013年1月 2014年2月
優秀賞 秘密結社にご注意を 新藤卓広 2013年2月 2014年4月
「童石」をめぐる奇妙な物語 深津十一 2013年3月 2014年4月
隠し玉 婚活島戦記 柊サナカ 2013年8月
『残留思念捜査
オレ様先生と女子高生・莉音の事件ファイル』
あいま祐樹 2013年8月
最終候補 『ポイズンガール』 藍沢砂糖
『梓弓』 堂島巡
第12回(2013年) 457編 大賞 警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官 梶永正史 2014年1月 2015年1月
一千兆円の身代金 八木圭一 2014年1月
隠し玉 『二万パーセントのアリバイ』 越谷友華 2014年8月
『泥棒だって謎を解く』 影山匙 2014年8月
最終候補 『ホテル・カリフォルニア』 村上暢
『幸せの戦略』 志門凛ト
『勇者たちの挽歌』 小池康弘
第13回(2014年) 427編 大賞 『女王はかえらない』 降田天 2015年1月
優秀賞 『いなくなった私へ』[39] 辻堂ゆめ 2015年2月
『深山の桜』 神家正成 2015年3月
隠し玉 『八丁堀ミストレス』 山本巧次
最終候補 『キラーズ・コンピレーション』 加藤笑田
『風俗編集者の異常な日常』 安藤圭

映像化作品[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

関連作品[編集]

このミステリーがすごい!大賞を受賞した作家が書き下ろした短編小説集。2014年12月29日、TBS系列で『このミステリーがすごい! ベストセラー作家からの挑戦状』のタイトルでドラマ化作品が放送[40]
【収録作品】安生正「ダイヤモンドダスト」 / 乾緑郎「黒いパンテル」 / 海堂尊「カシオペアのエンドロール」 / 中山七里「残されたセンリツ」

脚注[編集]

  1. ^ 『このミステリーがすごい』大賞公式サイトより
  2. ^ 宝島社が漫画賞主催、“大型新人”発掘に乗り出す理由とは? 日経トレンディネット
  3. ^ 第7回『このミステリーがすごい!』大賞 募集要項より
  4. ^ 『タード・オン・ザ・ラン』改題
  5. ^ 『果てなき渇きに眼を覚まし』改題
  6. ^ 「古川敦史」から改名
  7. ^ 『スロウ・カーブ』改題
  8. ^ 早川書房ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)刊
  9. ^ 『チーム・バチスタの崩壊』改題
  10. ^ 『トライアル&エラー』改題
  11. ^ 「伊薗旬」から改名
  12. ^ 『シャトゥーン』改題
  13. ^ 『暗闘士』改題
  14. ^ 「高山月光」から改名
  15. ^ 「拓未紀司」から改名
  16. ^ 『明治二十四年のオウガア』改題
  17. ^ 幻冬舎
  18. ^ 幻冬舎文庫
  19. ^ 『臨床真理士』改題
  20. ^ 『霊眼』改題
  21. ^ 『快楽的・TOGIO・生存権』改題
  22. ^ 『バイバイ、ドビュッシー』改題
  23. ^ 『カバンと金庫の錯綜劇』改題、文庫化に伴い『パチプロ・コード』改題
  24. ^ 「彼此屋圭市」から改名
  25. ^ 『鬼とオサキとムカデ女と』改題
  26. ^ 「古井盟尊」から改名
  27. ^ 『災厄の季節』改題
  28. ^ 『有機をもって恋をせよ』改題
  29. ^ 『羽根と鎖』改題
  30. ^ 『ハナカマキリの祈り』改題
  31. ^ 東京創元社
  32. ^ 『エンジェルズ・シェア』改題
  33. ^ 『僕がお父さんを訴えた理由』改題
  34. ^ 『また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』改題
  35. ^ 『Sのための覚え書き かごめ荘事件のこと』改題
  36. ^ 『森のくまさん―The Bear―』改題
  37. ^ 第9回の最終候補作だが、第10回の隠し玉として異例の形での出版となった。
  38. ^ 『殺人画家は、私です』改題
  39. ^ 『夢のトビラは泉の中に』改題
  40. ^ “「このミス」作家VS人気映画監督 短編小説のドラマ化で熱烈タッグ!”. 映画.com. (2014年12月7日). http://eiga.com/news/20141207/15/ 2014年12月10日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]