川越邦雄
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川越 邦雄(かわごえ くにお、1920年12月12日 - 1994年11月2日[1][2][3][4])は、日本の建築学者。専門は防災科学および防火[5]。日本火災学会会長などを歴任した。
経歴
[編集]東京府(現・東京都渋谷区)出身[1]。父の丈雄は大蔵次官、平和相互銀行会長を歴任した。母のタミは陸軍大佐の長女。建設省建築研究所第5研究部長を経て[6]、1969年に建設省建築研究所長となる[7]。
1973年に東京理科大学教授に就任し[8][9][10]、同大学火災科学研究所を主宰した[11][12]。1984年に、日本建築設備安全センター理事長となった。
著書に『新建築学大系 12. 建築安全論』[13][14]『建築施工』(建築士試験講座)[15]など。日本建築学会特殊コンクリート造関係設計基準の基準作成関係委員も務めた[16]。
1991年勲三等瑞宝章受章[1]。1994年に日本建築学会賞大賞受賞[17]。同年11月2日、肺癌のため死去[1]。
親族
[編集]- 父:川越丈雄(大蔵次官)
脚注
[編集]- ^ a b c d 『現代物故者事典 1994~1996』(日外アソシエーツ、1997年)p.179
- ^ 「火災」:日本火災学会誌. 44(6)(213)
- ^ 「建築の研究」 (108) 建築研究振興協会,1995
- ^ “追悼 川越邦雄先生〔含 肖像,略歴〕”. 火災 : 日本火災学会誌 / 日本火災学会 編 6: p1~5. (1994-12) .
- ^ 千華數位文化; 夏鵬翔; 消防設備士╱消防設備師 (2019-08-16) (ロシア語). 109年火災學(含概要). 千華數位文化. ISBN 978-986-487-774-4
- ^ “建築研究報告/国立研究開発法人 建築研究所 -- Building Research Institute --”. www.kenken.go.jp. 2019年12月9日閲覧。
- ^ 田中哮義「建築・都市における火災の性状とリスクの制御」『京都大学防災研究所年報. A』第55巻A、京都大学防災研究所、2012年9月、137-154頁、CRID 1050001335742469120、hdl:2433/161812、ISSN 0386-412X。
- ^ [1] (PDF)
- ^ [2] (PDF)
- ^ [3] (PDF)
- ^ [4] (PDF)
- ^ “COEをもたらした「火災科学研究所」の歩み”. TUS Alumni News. 2019年12月9日閲覧。
- ^ “建築・土木図書専門出版の彰国社”. www.shokokusha.co.jp. 2019年12月9日閲覧。
- ^ 川越邦雄、青木義次、若松孝旺『建築安全論』彰国社、1983年。ISBN 978-4-395-15012-0 。
- ^ 『建築施工 改訂版』 。
- ^ [5] (PDF)
- ^ SUT bulletin. 11(8)(122)1994 東京理科大学