小日本

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小日本とは、

  1. 小日本(こにっぽん)は、山口県下関市旧菊川町に広がる菊川盆地の別称。
  2. 小日本(しょうにっぽん)は、新聞日本」の姉妹紙として正岡子規編集長を務めた家庭向けの新聞。女性や子供を読者対象した文芸新聞ながら、1894年2月11日から同年7月15日までの全130号、たった半年間で2度も発禁処分[1]を受けて廃刊になった。俳句革新運動を全国に波及させた幻の新聞。
  3. 小日本(しょうにほん)は、大正時代大日本主義に反対して三浦銕太郎らが主張した小日本主義における概念。経済的観点から植民地拡大を批判し、外地は独立させて内地のみの小日本に集約すべきとした。
  4. 小日本(日本語読み; しょうにほん、中国語読み; シャオリーベン、拼音: xiǎo rìběn)は、日本および日本人大和民族)に対する中国語の蔑称。差別用語。中華圏(中国台湾シンガポール)で使われる。
  5. 小日本(こひのもと、こにぽん)は、日本の萌え擬人化キャラクターの名前である。上記の蔑称に対抗してつくられたもの。小日本 (キャラクター)を参照。

ここでは 4. の小日本(シャオリーベン)について説明する。

シャオリーベンの由来[編集]

小日本
2012 Anti-Japan demonstrations7.jpg
2012年の反日デモ
各種表記
繁体字 小日本
拼音 xiǎo rìběn
発音: シャオリーベン
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中国文化の特徴には、人や国といった物事の関係を水平ではなく上下関係で見るという考え方が存在する。そのため、名前の前に「老」や「小」を付けることが多い[2]。一方、枕草子の「なにもなにも ちひさきものはみなうつくし」が受け継ぐべき教養とされる日本文化において「小」はかわいらしさや「萌え」に相当する意味、保護すべき対象との思惑が付与されるため、受ける印象は異なる。

「小」とは「小さい」、「度量の狭い」という意味を持つ蔑称である。日本と違い、中国語圏では小さいことは侮蔑の意味になりうる。または、同輩や目下の者の名前にかぶせて「〜ちゃん」といった意味を持たせる場合に用いる。「小日本」とすると「取るに足らない日本」、「度量の狭い日本」、「ケチな日本」、「小児的な日本」という意味になる。

日中戦争以前はめったに使っていなかった言葉である。日中戦争が始まってから、中国に侵攻する大日本帝国に対する抗日の機運とともに、一気に広がった。今日では日本を侮辱する場合や反日感情が高まるときによく使う。AFC アジアカップ 2004 で日本に敗れた事で中国人サポーターが「小日本死ね!!」などと発言したり、反日デモでも「打倒!小日本」と書いた紙が映され、日本のメディアに流れた[3]

現在の中国での反日教育の結果、中国の小学生が日本人の子供を「小日本」と呼んでいじめるということが、普通にあると言われる[4]

朝鮮語にも、日本人に対する蔑称として「小日本」とほぼ同じニュアンスの「ウェノム(倭奴)」などの言葉がある。

脚注[編集]

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  1. ^ 官報によると4月12日に第42号の発行停止・配布禁止処置。理由は治安妨害。同月18日に解除。6月7日の第94号号外も同様。11日に解除。
  2. ^ 天児慧「中国を考える 関係再構築へ 上」日本経済新聞 2010年10月26日 経済教室
  3. ^ 澤喜司朗「サッカーアジア杯での反日騒動とナショナリズム」山口經濟學雑誌53巻3号、2004年
  4. ^ 安田 2001

参考文献[編集]

  • 安田喜憲 『龍の文明・太陽の文明』 PHP研究所、2001年ISBN 4569617352 
  • 在中日本人108人プロジェクト編 『在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由』 阪急コミュニケーションズ、2013年ISBN 9784484132303 

関連項目[編集]