伊予市駅

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伊予市駅
駅舎(2015年7月)
いよし
Iyoshi
U04 鳥ノ木 (1.2 km)
(2.5 km) 向井原 U06・S06
地図上は郡中港駅
所在地 愛媛県伊予市米湊832
北緯33度45分19.72秒 東経132度42分8.56秒 / 北緯33.7554778度 東経132.7023778度 / 33.7554778; 132.7023778座標: 北緯33度45分19.72秒 東経132度42分8.56秒 / 北緯33.7554778度 東経132.7023778度 / 33.7554778; 132.7023778
駅番号 U05
所属事業者 四国旅客鉄道(JR四国)
所属路線 予讃線
キロ程 206.0 km(高松起点)
電報略号
  • イシ
  • クン(南郡中駅時代)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[1]
乗降人員
-統計年度-
1,084[2]人/日
-2019年-
開業年月日 1930年昭和5年)2月27日[3]
乗換 郡中港駅伊予鉄道郡中線
備考 無人駅[4][5]
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伊予市駅(いよしえき)は、愛媛県伊予市米湊にある四国旅客鉄道(JR四国)予讃線である[1]。駅番号はU05特急列車を含む、全列車が停車する。駅名標のコメントは「平家ゆかりの五色浜の駅」。

歴史[編集]

1930年昭和5年)2月27日、国鉄讃予線が松山駅から当駅まで延伸したのに伴い南郡中駅(みなみぐんちゅうえき)として開業した。開業当初は讃予線の終着駅であったがおよそ1か月後の4月1日には高松駅から当駅までと多度津駅から阿波池田駅の間が予讃線とされたため予讃線の駅となり、また開業からおよそ3年後の1932年(昭和7年)12月には当駅から伊予上灘駅までが延伸となったのでこの駅は終着駅ではなくなった。1933年(昭和8年)に予讃線は予讃本線に改称となる。

この駅を大きく変えたのが1986年(昭和61年)3月の向井原駅から内子駅までの新線の開通であった。旧来の予讃線と内子廻りの新線との分岐駅は隣の向井原駅とされたがこの駅は事実上予讃線旧線(長浜経由、愛称は愛ある伊予灘線)と新線(内子線内子経由)、そして松山方面と三方向の線路が集まる乗り換え駅となったのである。

その後、1987年(昭和62年)4月国鉄の分割民営化により四国旅客鉄道予讃本線の駅になって現在に至る。予讃本線は1988年(昭和63年)6月に予讃線に改称した。

なお駅名は1955年1月1日の、伊予郡郡中町北山崎村南伊予村南山崎村の合併により伊予市が誕生したおよそ2年後の1957年(昭和32年)2月27日に伊予市の代表駅として現在の伊予市駅(いよしえき)に改められている。

かつてはほとんどの特急列車が通過していたが、2008年3月15日のダイヤ改正により、すべての特急列車が停車するようになった。

年表[編集]

駅構造[編集]

ホーム(2015年7月)

単式ホーム島式ホーム混合2面3線を持ち単式ホームに接して駅舎のある地上駅である[1]。ホームに振られた番号は駅舎側から順番に1番線、2番線、3番線となっており1番線の線路が直線化された一線スルーの構造を持っている(速度制限はないが、すぐ西方にR300の曲線があるので下り列車は減速通過となる。しかし、当駅を通過する定期列車は現在設定されていない)。通常は上下線とも1番線に発着し、交換列車や折り返し列車のみ2,3番線を使用している。この駅は形式上は予讃線の非電化区間と電化区間の境目であり(大半の電車は伊予北条方面から来ると松山駅が終着)、当駅から西側(伊予長浜方面および内子方面)が非電化、東側(松山方面)が電化となっているため、架線は当駅のホーム末端先100mで途切れている。当駅には、信号扱所の跡など通票閉塞時代の遺物が残っている。

駅舎は大きく木造瓦葺である。古くからのものであるが前面などを改装して大切に使っている。無人駅[4][5]自動券売機が設置されている。1980年代中期に跨線橋が設置されるまでは、2,3番線から改札のある1番線にはホーム間の軌道上に設置された踏切板を直接渡っていた。

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先
1・2・3 予讃線 上り 松山今治高松岡山方面
予讃線(内子線経由) 下り 内子伊予大洲宇和島方面
予讃線(愛ある伊予灘線経由) 伊予長浜・伊予大洲・宇和島方面

利用状況[編集]

1日平均の乗車人員は以下の通りである[7]

年度 1日平均
乗車人員
2000年 780
2001年 758
2002年 690
2003年 695
2004年 688
2005年 695
2006年 675
2007年 688
2008年 662
2009年 625
2010年 624
2011年 617
2012年 605
2013年 585


駅周辺[編集]

伊予市駅前の国道378号と郡中港駅(左)

当駅西北方向に伊予市の中核施設や市街地が展開され市役所なども比較的近く、銀行などの施設もそちら側にある。また駅の周り、北西方向は最近リニューアルされて第三セクターの商業施設「手づくり交流市場 町家」ができ飲食店などが整然と立ち並んでいる。

駅前を通る国道378号を挟んで伊予鉄道郡中線郡中港駅と向かい合っている。

※一時ダイヤモンドフェリーによる高速船「スピーダー」が大分と結んでいたが、現在は定期航路なし(再開を検討中)。海上自衛隊練習艦寄港地である。

隣の駅[編集]

※当駅に停車する特急「宇和海」の停車駅は列車記事を参照のこと。

四国旅客鉄道(JR四国)
予讃線
鳥ノ木駅 (U04) - 伊予市駅 (U05) - 向井原駅 (U06, S06)

脚注[編集]

  1. ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 53号 松山駅・伊予西条駅・下灘駅ほか83駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月25日、25頁。 
  2. ^ 愛媛県 駅乗降客数”. 2021年3月11日閲覧。
  3. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、639頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ a b c 2024年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2023年12月15日。 オリジナルの2023年12月15日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20231215092756/https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2023%2012%2015%2003.pdf2023年12月15日閲覧 
  5. ^ a b c 駅業務体制の見直しについて』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2023年10月23日。 オリジナルの2023年10月23日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20231023110435/https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2023%2010%2023.pdf2023年10月23日閲覧 
  6. ^ “JR7社14年のあゆみ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 9. (2001年4月2日) 
  7. ^ 出典:愛媛県統計年鑑

関連項目[編集]

外部リンク[編集]