並里成

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並里 成
Narito Namizato
滋賀レイクスターズ  No.7
ポジション ポイントガード
背番号 7
身長 172cm (5 ft 8 in)
体重 72kg (159 lb)
血液型 O型
足のサイズ 27㎝
基本情報
ラテン文字 Narito Namizato
誕生日 (1989-08-07) 1989年8月7日(28歳)
日本の旗 日本
出身地 沖縄県
ドラフト 2012年bjリーグドラフト会議 1巡目 
選手経歴
2009-2011
2011-2015
2015-2016
2016.11-
リンク栃木ブレックス
琉球ゴールデンキングス
大阪エヴェッサ
滋賀レイクスターズ
受賞歴
代表歴
キャップ 日本の旗 日本(U-18)

並里 成なみざと なりと1989年8月7日 - )は、日本のプロバスケットボール選手である。身長172cm、体重72kgで、ポジションはポイントガード[1]Bリーグ・B1の滋賀レイクスターズに所属する。

スラムダンク奨学金の第1期生としてアメリカに留学、2009年に帰国しリンク栃木ブレックスと契約、プロ選手となる。JBL 2009-10シーズンは栃木で、bjリーグ 2011-12bjリーグ 2013-14の2シーズンは琉球ゴールデンキングスで優勝メンバーとなった。

来歴[編集]

沖縄県出身。バスケットボール選手の並里祐は実兄である。コザ中学校から福岡第一高校に進学。

1年時からポイントガードとしてスタメンに選出。ウィンターカップでは強豪の福大大濠高校を下して出場し優勝。1年ながらベスト5に選出され、その類稀な運動能力と度胸溢れるゲームコントロール力が話題となり一気に全国区の注目選手となる。

2年ではその福大大濠に敗れてウィンターカップ出場は逃すもののU-18日本代表に選ばれる。3年ではインターハイ、ウィンターカップいずれにも出場。ウィンターカップでは洛南高校に敗れ準優勝となるものの2度目のベスト5。インターハイでもベスト4まで進んだ。

本人は福岡第一高に進学した理由を「夢はNBA。その為に1年生の時から試合に出て経験を積めて、セネガル人留学生とコミュニケーションがとれる福岡第一に入学した」と語っており[2]月刊バスケットボールではプレイスタイル等から並里を「ファンタジスタ」と評した。

高校卒業後はスラムダンク奨学金の第1期生に選ばれ、アメリカのプレップスクールであるサウスケントスクールに留学する[3]。スクールのチームメイトにはアイザイア・トーマスがいた[1]。大学進学を目指した並里は、選手としては一定の評価を受けたが、学業面、特に英語能力が進学に必要なレベルに達しなかったため、進学を断念し、帰国[4]。2009年7月、リンク栃木ブレックスと選手契約を結び、プロ選手となった[3]。JBLでの高卒ルーキーは川村卓也に次いで2人目であり、平成生まれの選手もJBLでは初めてであった。

JBL 2009-10シーズンに栃木はJBL初優勝を果たすが、並里は出場試合数18、出場時間は1試合平均4.9分と、限られた出場機会しか得られなかった[5]

翌、JBL 2010-11シーズンも満足な出場機会を得られなかったため、並里は栃木との契約を更新せず、NBAに挑戦する。しかし当時、NBAはロックアウトが行われており、選手契約につなげるためのプレシーズンゲームさえ行われない状態だった[6]。並里はbjリーグでのプレイを希望したものの、bjリーグのチームと契約するためにはリーグ主催のトライアウトに参加する必要があり、bjリーグ 2011-12シーズンのトライアウトは既に終了していた。bjリーグのコミッショナー河内敏光は特例として並里のリーグ加入を認め、2011-12シーズンは入札によって所属を決定し、翌2012-13シーズンはドラフト会議で交渉権を決定することになった[7]。結果、並里は保有権を落札した琉球ゴールデンキングスと契約する[8]

2011-12シーズン開幕直前の9月に開催されたアジアバスケットボールリーグ・マルコポーロカップチャンピオンシップでベストファイブに選ばれた並里は[9]、レギュラーシーズン52試合に全てに出場し、1試合平均で11.0得点を挙げた。ファイナルでは浜松・東三河フェニックスを相手に15得点、5アシストを挙げ、勝利に貢献[6]。JBLとbjリーグの両方のリーグで優勝を経験することとなった。また2012年1月に行われたbjリーグオールスターゲームには、ファン投票ガード部門2位で選出された[10]

シーズン終了後に行われたドラフト会議では、琉球が1巡目で指名した[11]。2012年9月17日、NBA挑戦と平行して選手活動を続ける条件で、沖縄と契約する[12]

2012-13シーズン、2012年11月17日の大分ヒートデビルズでは試合終了直前まで同点であった中、並里が残り1秒でスリーポイントを決め勝利[13]。並里は12月19日の浜松・東三河フェニックス戦でも、試合終了間際に決勝点となるスリーポイントを成功させた。このシーズン、並里は50試合に出場し、キャリア最高となる1試合平均11.5得点、6.2アシストを記録し、ベストファイブに選出された[14]。また、このシーズンもファン投票によってオールスターゲームに選出された[15]。チームはレギュラーシーズンを、開幕15連勝を含む42勝10敗で終え、リーグ歴代最高勝率を達成したものの、プレイオフでシーズン5位の京都ハンナリーズに敗れ、ファイナルズ進出さえ果たせなかった。

シーズン終了後、並里は契約を更新せず[16]、再びNBAに挑戦するため、アメリカへ渡った[17]。アメリカではNBA選手やアマチュア選手が参加するドリューリーグに参加し[18]NBAデベロップメント・リーグドラフト候補に名前があがったものの、指名されなかった。

2014年2月、琉球ゴールデンキングスと再び契約[19]bjリーグ 2013-14シーズンの大半を消化した状況での加入だったが、並里は16試合に出場し1試合平均5.0得点、2.9のアシストを記録した。チームはこの年2年ぶりにリーグ優勝を果たした。

bjリーグ 2014-15シーズン、並里は52試合に出場し、7.8得点、3.0アシストを挙げる。シーズン終了後、並里は琉球との契約を更新せず、かつて琉球を率いた桶谷大がヘッドコーチを務める大阪エヴェッサへ移籍した。

bjリーグ 2015-16シーズン、並里はレギュラーシーズン全52試合に出場し、平均8.0得点、4.3アシストを記録する。チームはレギュラーシーズンを6位で終えプレーオフに進出、ファーストラウンドでは3位の島根スサノオマジックを下すも、地区準決勝で古巣・琉球に敗れ、ファイナルズ進出を逃した。シーズン終了後、並里は大阪との契約を更新せず、NBA挑戦のため渡米する[20]

アメリカではBリーグの事業の一環として畠山俊樹高山師門と共にNBAデベロップメント・リーグのトライアウトを受験した[21]。その後もアメリカでトレーニングを続け、Dリーグ入りのドラフト指名候補になったものの、指名するチームは無かった[22]。並里は日本に戻り、11月11日に滋賀レイクスターズと選手契約を結んだ。滋賀でヘッドコーチを務める遠山向人は、並里が琉球に所属していた2012-13シーズンに、琉球のヘッドコーチを務めていた[23]

個人成績[編集]

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ    リーグリーダー    優勝シーズン
シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2009-10 栃木 18 0 4.9 43.3 0.0 66.7 0.7 0.7 0.1 0.0 0.9 2.3
2010-11 栃木 10 0 7.4 30.8 14.3 44.4 0.8 1.0 0.1 0.0 0.7 2.1
2011-12 沖縄 52 40 27.2 41.7 30.4 64.2 4.1 4.2 1.2 0.1 2.2 11.0
2012-13 沖縄 50 49 29.0 37.8 26.7 72.3 4.8 6.2 1.5 0.1 2.2 11.5
2013-14 沖縄 16 0 20.2 29.7 28.6 70.0 2.4 2.9 1.0 0.1 1.9 5.0
2014-15 沖縄 52 3 21.7 38.4 33.3 74.1 3.1 3.0 0.8 0.1 1.3 7.8
2015-16 大阪 52 25 24.6 39.5 25.6 70.9 3.2 4.3 1.3 0.1 1.7 8.0
2016-17 滋賀

|}

脚注[編集]

  1. ^ a b 清水寿之 (2016年6月26日). “NBA挑戦、並里成の思い スラムダンク奨学金1期生”. 朝日新聞. http://digital.asahi.com/articles/ASJ614S65J61UTQP01X.html 2016年9月8日閲覧。 
  2. ^ 月刊バスケットボール2006年3月号より
  3. ^ a b スラムダンク奨学金 第1回奨学生の近況報告”. 集英社. 2014年3月22日閲覧。
  4. ^ 宮地陽子. “並里レポート vol.3 (PDF)”. 2014年7月21日閲覧。
  5. ^ 河合麗子 (2012年5月11日). “悩めるエース・並里成、覚醒なるか?=bjリーグプレーオフ スラムダンク奨学生第1期生の現在位置”. スポーツナビ. 2016年9月8日閲覧。
  6. ^ a b 河合麗子 (2012年5月28日). “覚醒したファンタジスタ・並里成=bjリーグファイナル スラムダンク奨学生第1期生の現在位置 完結編”. スポーツナビ. 2016年9月8日閲覧。
  7. ^ “選手契約における競争入札実施のお知らせ” (プレスリリース), bjリーグ, (2011年9月9日), http://bjleague.livedoor.biz/archives/51788501.html 2016年9月8日閲覧。 
  8. ^ “競争入札結果:沖縄が落札” (プレスリリース), bjリーグ, (2011年9月10日), http://bjleague.livedoor.biz/archives/51788725.html 2016年9月8日閲覧。 
  9. ^ “ABA大会結果 沖縄3位、並里選手ベスト5に選出” (プレスリリース), bjリーグ, (2011年10月4日), http://bjleague.livedoor.biz/archives/51794268.html 2016年9月8日閲覧。 
  10. ^ “オールスター、出場選手発表” (プレスリリース), bjリーグ, (2011年12月7日), http://bjleague.livedoor.biz/archives/51808555.html 2016年9月8日閲覧。 
  11. ^ “bjリーグ ドラフト会議2012の結果” (プレスリリース), bjリーグ, (2011年9月10日), http://bjleague.livedoor.biz/archives/51848437.html 2016年9月8日閲覧。 
  12. ^ 並里成キングスと契約”. 琉球朝日放送 (2012年9月17日). 2016年9月8日閲覧。
  13. ^ 先週の振り返りと今週のみどころ(11月21日)”. bjリーグ (2012年11月22日). 2016年9月8日閲覧。
  14. ^ 2012-2013シーズン アワード受賞者発表”. bjリーグ (2013年5月1日). 2016年9月8日閲覧。
  15. ^ オールスター、出場選手のお知らせ”. bjリーグ (2012年12月17日). 2016年9月8日閲覧。
  16. ^ 並里ら4選手契約満了 キングス”. 琉球新報 (2013年6月30日). 2014年3月22日閲覧。
  17. ^ 並里成、NBA挑戦 強い覚悟で渡米”. 琉球新報 (2013年7月4日). 2014年3月22日閲覧。
  18. ^ “bjリーグ屈指のポイントガード、並里成選手がLA Loopに参戦決定!NBA選手との対戦の可能性もあり。” (プレスリリース), ループスポーツマネジメント, (2013-07-014), http://www.loop-sports.com/ja/a-japanese-ace-narito-namizato-will-join-la-loop/ 2016年9月8日閲覧。 
  19. ^ “並里成、琉球キングスと再契約「チームに貢献する」”. 琉球新報. (2014年2月22日). http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-219988-storytopic-2.html 2014年3月22日閲覧。 
  20. ^ “並里 成選手契約期間満了のお知らせ” (プレスリリース), 大阪エヴェッサ, (2016年6月24日), http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000212.000005089.html 2016年9月8日閲覧。 
  21. ^ “トライアウトに高山師門ら3人 NBA下部Dリーグ”. 日刊スポーツ. (2016年8月15日). http://www.nikkansports.com/sports/news/1695241.html 2016年9月6日閲覧。 
  22. ^ 元キングス、エヴェッサの並里成は指名なし NBA下部リーグドラフト”. 沖縄タイムス (2016年11月1日). 2016年11月11日閲覧。
  23. ^ “並里成選手 契約(新規)締結のお知らせ” (プレスリリース), 滋賀レイクスターズ, (2016年11月11日), https://www.lakestars.net/news/15346.html 2016年11月11日閲覧。 

外部リンク[編集]