上田丸子電鉄西丸子線

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西丸子線
概要
現況 廃止
起終点 起点:下之郷駅
終点:西丸子駅
駅数 11駅
運営
開業 1926年8月12日 (1926-08-12)
廃止 1963年11月1日 (1963-11-1)
所有者 上田丸子電鉄
使用車両 車両の節を参照
路線諸元
路線総延長 8.6 km (5.3 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 直流750 V 架空電車線方式
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
STR
別所線
BHF
0.0 下之郷
xABZgr
別所線
exBHF
0.4 宮前
exBHF
1.4 石神
exBHF
1.9 東塩田
exBHF
2.6 富士山
exBHF
3.0 馬場
exBHF
5.7 依田
exBHF
6.4 御岳堂
exBHF
6.8 上組
exBHF
7.1 川端
exSTR exSTR+1
丸子線
exBHF exSTR
7.5 寿町
exBHF exSTR
7.9 河原町
exSTR exHST
上丸子
exKBHFe exSTR
8.6 西丸子
exKHSTe
丸子

西丸子線(にしまるこせん)は長野県上田市の旧塩田町東部地区(東塩田村富士山村)と丸子町の旧依田村地区 - 旧丸子町西部を結んでいた、上田電鉄の前身、上田丸子電鉄の鉄道路線1963年(昭和38年)に廃止された。

現在の上田電鉄別所線下之郷駅を起点に南東へ進み、境界の二ッ木峠のトンネルと依田川の鉄橋を渡って丸子町の中心地の西、西丸子駅まで結んでいた。

路線データ[編集]

Nuvola apps kview.svg 地図外部リンク
上田丸子電鉄西丸子線
Searchtool.svg 減速進行「上田丸子電鉄西丸子線を訪ねて」
地形図上に表示/廃線跡の現況写真も
地図の不具合を報告
  • 路線距離(営業キロ):下之郷 - 西丸子間 8.6km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:11
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:全線電化(直流650V)

歴史[編集]

西丸子線は上田丸子電鉄の前身、上田温泉電軌(温電)によって開通した路線である。温電はもうひとつの前身、丸子鉄道(丸鉄)と違って経営が苦しかった。丸鉄との競合上、上田市の中心部から丸子町の中心部を結ぶ路線を計画。同じく上田市の中心部から丸子町の中心部を結ぶ路線を計画していた丸鉄より先に軌道敷設申請をし認可を受け工事を開始したが、トンネル工事や鉄橋工事が続く難工事のため丸鉄に開業は先を越された。開業当時から赤字が続き、「四十雀(しじゅうから)電車」と馬鹿にされていたという。

近代化も一番遅れ、軌道の依田窪線から地方鉄道に変更となり西丸子線と名称が変わってからも、青木線で使われていた木造四輪単車=チンチン電車が使われ、パンタグラフ化・全線ボギー車化が遅れ、廃止直前にはまだ木造車体の電車が主流という有様だった。補修予算も組むことすらままならず、大雨が降れば運休になったという。1961年(昭和36年)6月25日の梅雨前線豪雨によって二ツ木トンネルと依田川鉄橋が破損するなど、全線で被害が出たのをきっかけに休止。2年後の1963年(昭和38年)11月1日に全線廃止、バスに転換された。

  • 1923年(大正12年)6月16日 上田温泉電軌に対し軌道特許状下付(小県郡塩田村-同郡丸子町間)[1]
  • 1923年(大正12年) 依田窪線下之郷 - 西丸子間の軌道敷設認可により着工
  • 1926年(大正15年)4月6日 軌道特許失効(小県郡丸子町大字上丸子内 指定ノ期限内ニ工事施工認可申請ヲ為ササルタメ)[2]
  • 1926年(大正15年)8月12日 依田窪線が開通[3]
  • 1939年(昭和14年)3月2日 軌道法による軌道から地方鉄道法による鉄道に変更(許可)[4]
  • 1939年(昭和14年)8月30日 上田電鉄に社名変更。地方鉄道となり西丸子線と改称
  • 1943年(昭和18年)10月21日 上田電鉄と丸子鉄道が合併して上田丸子電鉄に、これに伴い上田丸子電鉄の西丸子線となる
  • 1953年(昭和28年) 鈴子を東塩田と駅名変更
  • 1960年(昭和35年)6月1日 老朽化のためダイヤの半分近くをバスで運行
  • 1961年(昭和36年)6月29日 同月25日の梅雨前線豪雨被害により電車の運行を休止[注釈 1]
  • 1963年(昭和38年)11月1日 - 全線廃止

駅一覧[編集]

駅名は廃止時点

下之郷駅 - 宮前駅 - 石神駅 - 東塩田駅 - 富士山駅 - 馬場駅 - 依田駅 - 御岳堂駅 - 上組駅 - 川端駅 - 寿町駅 - 河原町駅 - 西丸子駅

接続路線[編集]

路線名等は廃止時点

  • 下之郷駅:上田丸子電鉄(現上田電鉄別所線
  • 西丸子駅:上田丸子電鉄丸子線 - 西丸子駅から丸子線丸子町駅まで徒歩かバスで連絡が可能だった。

車両[編集]

上田丸子電鉄の西丸子線となってから運用された車両は以下の通りである。詳細は各項目を参照

幻に終わった和田峠 - 下諏訪町延伸[編集]

当線は上田温泉電気軌道の依田窪線として開業しているが、同社が描いていた構想によると西丸子駅から和田峠を越えて諏訪郡下諏訪町下諏訪駅を結ぶ路線であったという。しかしトンネル工事と金融恐慌の影響から計画の段階で延伸を断念され、鉄道線廃止後バス路線となった西丸子線が大門峠ルートに変更し延伸を実現させた。その後、国鉄バス(現:ジェイアールバス関東)と競合することからワンマン運行に移行され、国鉄バスに路線を譲る形で廃止になってしまったのである。

備考[編集]

現在運行されている上電バスの西丸子線は、1960年(昭和35年)6月1日に運行開始された西丸子線の代替バスが起源となっている。したがって西丸子線はバスという形で継続されている。また西丸子線は廃止後ワンマン運転化されるまで、別所線(および真田傍陽線)と共通の車内補充券で乗ることができた。西丸子線の線路があった場所は道路となっている。

下之郷駅には現在も西丸子線のホーム跡が残っている。駅舎は上田交通直営の鉄道資料館(イベント期間のみオープン)として2007年5月5日にリニューアルされた。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 今尾 (2008) では6月25日の休止

出典[編集]

  1. ^ 「軌道特許状下付」『官報』1923年6月21日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ 「軌道特許失効」『官報』1926年4月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ 『地方鉄道及軌道一覧 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 「軌道ヲ鉄道ニ変更許可」『官報』1939年3月9日(国立国会図書館デジタルコレクション)

参考文献[編集]