メルセデス・ベンツ・W221

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メルセデス・ベンツ・Sクラス
W221/V221
Sonderschutzfahrzeug des Bundespräsidenten-02-2.jpg
販売期間 2005 - 2013年
乗車定員 4 - 5人
ボディタイプ 4ドアセダン
エンジン

272型 V型6気筒 DOHC 3,497 cc
276型 V型6気筒 DOHC 3,499 cc
273型 V型8気筒 DOHC 5,461 cc
278型 V型8気筒 DOHC 4,663 cc ツインターボ

156型 V型8気筒 DOHC 6,208 cc
273型 V型8気筒 DOHC 5,461cc ツインターボ
275型V型12気筒 SOHC 5,513 cc ツインターボ
275M60型 V型12気筒 SOHC 5,980cc
275M60型 V型12気筒 SOHC 5,980 cc ツインターボ
駆動方式 FR4WD
モーター 20PS/16.3kg・m(S400 ハイブリッド)
変速機 7G-TRONIC
5速AT(S600L/S65L)
サスペンション 前:4リンク / 後:マルチリンク
全長 標準:5,100 mm - 5,130 mm
ロング:5,230 mm - 5,260 mm
全幅 1,870 mm
全高 1,485 mm
ホイールベース 標準:3,035 mm / ロング: 3,165 mm
車両重量 1,900 - 2,280 kg
ハイブリッド HV(S400 ハイブリッド)
先代 メルセデス・ベンツ・W220
後継 メルセデス・ベンツ・W222
-自動車のスペック表-
S350(前期型) インテリア

メルセデス・ベンツ・W221Mercedes-Benz W221 )は、ドイツ自動車メーカーであるダイムラーメルセデス・ベンツブランドで展開しているSクラスの、5代目モデルである。W221はそのコードネーム。2005年から2013年まで製造・販売された。

派生モデルとしてクーペタイプのCLクラス(C216)が登場している。なおロングボディ仕様には別途「V221」というコードネームがあるが、通常はそれも含め「W221」と呼ばれる。

概要[編集]

先代のW220が丸く、エレガントな外観を持っていたのに対し、W221(以下、V221も含む)は力強い印象の外観を持つ。大型のフロントグリルとオーバーフェンダーが特徴的である。

ホイールベースが拡大され、居住性が向上している。操作系はBMW7シリーズの影響を大きく受けており、コンソールには「COMANDシステム」と呼ばれるダイヤルが置かれ、ボタン類が少なくすっきりとした印象を与えている。

ダイレクトセレクト[編集]

ステアリングホイールを握ったまま、シフトレバーを用いて変速操作を行うことができる。シフトアップ、シフトダウンのほか、駐車、後退、ニュートラル、ドライブの切り替えが可能である。そのレバーはステアリングコラムの右側にある。

7G-TRONIC[編集]

7G-TRONIC(セブンジートロニック)とは電子制御7速ATで、スポーツ走行、通常走行、マニュアル走行の3パターンに切り替えが可能である。ただし、V型12気筒エンジン車には対応していないため、V型12気筒エンジンの「S600ロング」と「S65AMGロング」は電子制御5速ATが設定される。AMGを含め、MTの設定はない。

4MATIC[編集]

4MATICはフルタイム四輪駆動車であることを表し、駆動配分は前輪対後輪=45対55である。4MATICには専用設計の4ESP(横滑り防止装置)がつく。日本メーカーの後輪駆動系四輪駆動車ではディファレンシャルのため助手席の床が狭い車種が多いが、W221の4マチックは、助手席の床スペースを充分確保している。しかし左ハンドル仕様しかない点が、日本国内での販売の妨げとなっている。

ハイブリッドカー[編集]

2009年、メルセデス・ベンツの乗用車としては初のハイブリッドカーである「S400 HYBRID」がW221に追加された。このモデルはマイルド・ハイブリッド(ガソリンエンジン+モーター)であり、またリチウムイオン二次電池を搭載した世界初の量産車である。このモデルには標準仕様およびロングが用意され、右ハンドル仕様は製造されなかったものの、日本にも「Sクラス・ハイブリッド」として導入された。

日本市場での歴史[編集]

警視庁の警護車(S600L・右ハンドル防弾仕様)
  • 2005年10月 - 「S350」「S500」「S500ロング」が日本で発売開始となる。全車左・右ハンドル仕様を用意。
  • 2006年5月 - AMGモデルの「S65 AMGロング」を追加。左ハンドル仕様のみ。
  • 2006年6月 - 5,513ccV型12気筒エンジン搭載の「S600ロング」を追加。左ハンドル仕様のみ。
  • 2006年11月 - フルタイム4WD仕様の「S550 4MATIC」を追加。左ハンドル仕様のみ。同時に「S500」から「S550」に呼称変更。
  • 2007年3月 - AMGモデルの「S63 AMGロング」を追加。左・右ハンドル仕様を用意。
  • 2009年9月 - マイナーチェンジ。前後ライトの意匠を変更。LEDデイライトを装備。輸入車としては初[1]となるハイブリッドモデル「ハイブリッドロング」を発売。また「S550 4MATIC」を、「S550 4MATICロング」へと変更。
  • 2010年4月 - 先進の自動追従型クルーズコントロール「ディストロニック・プラス」を「S550」・「S550 ロング」・「S550 4MATIC ロング」・「S600 ロング」・「S63 AMG ロング」・「S65 AMG ロング」のオプションに追加。
  • 2010年11月 - ロングホイールベースのみのラインアップだったハイブリッドモデルに、通常ホイールベース車「ハイブリッド」を追加。合わせて、「S63 AMG ロング」のエンジン、エクステリアを変更し、再びマイナーチェンジ。
  • 2011年7月 - 「S350」「S550」「S550 ロング」「S550 4MATICロング」のエンジンが変更され、「S350ブルーエフィシェンシー」「S550ブルーエフィシェンシー」「S550ブルーエフィシェンシーロング」「S550ブルーエフィシェンシー 4MATIC ロング」に呼称変更[2]。なお、「S350ブルーエフィシェンシー」は「平成21年度排出ガス基準+75%(☆☆☆☆)」と「平成22年度燃費基準+25%」を同時に達成した。
  • 2011年11月 - 一部改良。ハイブリッドモデルを除く全グレードで、日本初となる天候や昼夜の影響を受けにくい24GHz帯超広帯域レーダーを前後左右に設置し、前方衝突の危険性を検知するとドライバーのブレーキ操作をサポートする「BAS(ブレーキ・アシスト・システム)プラス」・「PRE-SAFEブレーキ」、車線変更などで車両斜め後方の死角エリアをモニタリングし、衝突の危険性を検知すると各輪独立の自動ブレーキ介入によってコースを修正する「アクティブブラインドスポットアシスト」、渋滞追従機能を備えたクルーズコントロール「ディストロニック・プラス」、搭載されたカメラにより車線が外れていることを検知するとステアリングが微振動しドライバーに警告を促すとともに、各軸独立のブレーキの自動制御によって車線逸脱を回避する「アクティブレーンキーピングアシスト」で構成される予防安全システム「レーダーセーフティーパッケージ」を標準装備した(これに伴って、ハイブリッド車を除く車両本体価格が一律10万円値上げとなる)。
  • 2012年5月 - 「S550ブルーエフィシェンシーロング」、「S63 AMGロング」をベースに、ラグジュアリーシートパッケージ、AMGスポーツパッケージ(S550のみ)、20インチ AMG 5ツインスポークアルミホイール、パノラミックスライディングルーフ、designoフロアマットを特別装備するとともに、オプションのdesignoカラーを含む6色のボディカラー(有償4色あり)と4色から選べるdesignoフルレザーインテリアを採用した特別仕様車「designo Limited」を発売。60台(S550は40台、S63は20台)の台数限定で、受注生産での販売となる。納車は同年10月の予定である。
  • 2012年8月 - 「S350ブルーエフィシェンシー グランドエディション」、「S550ブルーエフィシェンシーロング グランドエディション」が発売。AMGスポーツパッケージを標準装備。「S550ブルーエフィシェンシーロング グランドエディション」はラグジュアリーパッケージを標準装備。「S350ブルーエフィシェンシー グランドエディション」は本革シート、メモリー付きパワーシートなど以外にもガラススライディングルーフを追加して55万でラグジュアリーパッケージをオプションで用意している。両者とも従来モデルより10万円高に抑えられている。

日本でのグレード一覧[編集]

グレード エンジン 変速機 駆動方式 備考 発売日 価格
S350 ブルーエフィシェンシー グランドエディション 276型 V型6気筒 DOHC
3,499cc(306PS/37.7kg・m)
7Gトロニックプラス FR 以前は272型 V型6気筒 DOHC 3,497cc(272PS/35.7kg・m)を採用していたが、2011年7月のマイナーチェンジに伴い変更。同時に「S350」から「S350 ブルーエフィシェンシー」に呼称変更。2012年8月、「S350ブルーエフィシェンシー」からAMGスポーツパッケージを特別装備した「S350ブルーエフィシェンシー グランドエディション」に変更・発売。 2011年7月 1085万円
S550 ブルーエフィシェンシー
S550 ブルーエフィシェンシー ロング グランドエディション
278型 V型8気筒 DOHC ツインターボ
4,663cc(435PS/71.4kg・m)
以前は273型 V型8気筒 DOHC 5,461cc(387PS/54.0kg・m)を採用していたが、2011年7月のマイナーチェンジに伴い変更。同時に「S550/S550 Long」から呼称変更。2012年8月、「S550ブルーエフィシェンシーロング」は、AMGスポーツパッケージ、ラグジュアリーパッケージを特別装備した「S550ブルーエフィシェンシーロング グランドエディション」に変更・発売。 1385万円

1545万円(ロング)

S600 ロング 275型 V型12気筒 SOHC ツインターボ
5,513cc(517PS/84.6kg・m)
5速AT 右ハンドル仕様の防弾車警視庁大阪府警察京都府警察に警護車として導入されている。 2009年9月 2060万円
S550 ブルーエフィシェンシー 4MATIC ロング 278型 V型8気筒 DOHC ツインターボ
4,663cc(435PS/71.4kg・m)
7Gトロニックプラス 4WD 以前は273型 V型8気筒 DOHC 5,461cc(387PS/54.0kg・m)を採用していたが、2011年7月のマイナーチェンジに伴い変更。同時に「S550 4MATIC Long」から呼称変更。 2011年7月 1595万円
Sクラス・ハイブリッド
Sクラス・ハイブリッド ロング
272型 V型6気筒 DOHC
3,497cc(272PS/35.7kg・m)
モーター(20PS/16.3kg・m)
7Gトロニック FR 欧州ではS400 HYBRID Long/S400 HYBRIDと名乗る。
なお、日本仕様の名称は「Sクラス・ハイブリッド」でありS400の呼称はつかないが、リアエンブレムは欧州仕様と同じく「S400 HYBRID」である。
2011年11月

2009年9月(ロング)

1270万円

1405万円(ロング)

S63 AMG ロング 157型 V型8気筒 DOHC ツインターボ
5,461cc(544PS/81.6kg・m)
AMGスピードシフトMCT-7 以前は156型 V型8気筒 DOHC 6,208cc(525PS/64.2kg・m)を採用していたが、2010年11月のマイナーチェンジに伴い変更。 2010年11月 2302万円
S65 AMG ロング 275M60型 V型12気筒 SOHC ツインターボ
5,980cc(629PS/102.0kg・m)
AMGスピードシフト 5速AT 以前は275M60型 V型12気筒SOHC 5,980cc(612PS/102.0kg・m)を採用していたが、2010年11月のマイナーチェンジに伴い変更。 2010年11月 3050万円

ドイツ本国グレード[編集]

S350(前期型) フロント
S350(前期型) リア
S400L ハイブリッド(後期型) フロント
S400L ハイブリッド(後期型) リア
グレード エンジン 変速機 駆動方式
S250 CDI ブルーエフィシェンシー 直列4気筒 150kW(204PS) 7G-TRONIC PLUS FR
S350 ブルーテック V型6気筒 190kW(258PS)
S350 ブルーテック 4MATIC 4WD
S350 V型6気筒 200kW(272PS) 7G-TRONIC FR
S350 ブルーエフィシェンシー V型6気筒 225kW(306PS) 7G-TRONIC PLUS
S350 4MATIC V型6気筒 200kW(272PS) 7G-TRONIC 4WD
S350 4MATICブルーエフィシェンシー V型6気筒 225kW(306PS) 7G-TRONIC PLUS
S400 ハイブリッド V型6気筒 205+15kW(279+20PS) 7G-TRONIC FR
S500 V型8気筒 285kW(388PS)
S500 ブルーエフィシェンシー V型8気筒 320kW(435PS)
S500 4MATIC V型8気筒 285kW(388PS) 4WD
S500 4MATIC ブルーエフィシェンシー V型8気筒 320kW(435PS) 7G-TRONIC PLUS
S250L CDI 直列4気筒 150kW(204PS) FR
S350L ブルーテック V型6気筒 190kW(258PS)
S350L ブルーテック
S350L ブルーエフィシェンシー V型6気筒 225kW(306PS)
S350L 4MATIC ブルーエフィシェンシー 4WD
S500Lブルーエフィシェンシー V型8気筒 320kW(435PS) FR
S350L V型6気筒 200kW(272PS) 7G-TRONIC
S350L 4MATIC 4WD
S400L ハイブリッド V型6気筒 205+15kW(279+20PS) FR
S500L V型8気筒 285kW(388PS)
S500L 4MATIC 4WD
S500L 4MATIC ブルーエフィシェンシー V型8気筒 320kW(435PS) 7G-TRONIC PLUS
S600L V型12気筒 380kW(517PS) 5速ティップシフト FR
S63 AMG V型8気筒 400kW(544PS) AMGスピードシフトMCT-7[3]
S63L AMG
S65L AMG V型12気筒 463kW(630PS) AMGスピードシフト5速AT

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ メルセデスベンツ Sクラス が大幅マイナーチェンジレスポンス(2009年9月4日閲覧)
  2. ^ 「Sクラス」、新V6/V8エンジン搭載で燃費向上”. 2011年7月22日閲覧。
  3. ^ MCTとは“マルチ・クラッチ・テクノロジー”の略である。

関連項目[編集]