マキハタサイボーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マキハタサイボーグ
欧字表記 Makihata Cyborg
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2002年5月20日
登録日 2004年4月28日
抹消日 2012年6月9日
メジロブライト
シンミスアンサー
母の父 ノーザンアンサー
生国 日本の旗 日本北海道沙流郡
生産者 槇本牧場
馬主 (有)槇本牧場
調教師 新川恵栗東
厩務員 矢野賢一[1]
競走成績
生涯成績 39戦5勝
獲得賞金 1億3227万8000円
テンプレートを表示

マキハタサイボーグ日本競走馬。馬名は冠名の「マキハタ」とロボットより進んだ改造人間を意味する「サイボーグ」が由来となっている。デビュー以来1度も1番人気に支持されることがなかった。

経歴[編集]

2歳[編集]

2004年9月20日阪神競馬場で行われた2歳新馬戦でデビューを迎えるが、9番人気で7着だった。ちなみにこのレースにはピカレスクコートも出走しており3着となっている。続く2歳未勝利も同じく9番人気で7着だった。

3歳[編集]

2005年、デビュー3戦目となった7月の3歳未勝利戦は13番人気で12着、続く8月の未勝利戦も14番人気で10着と大敗が続いたが、9月の未勝利戦で初の掲示板内となる4着となり、続く未勝利戦も4着だったが、10月より未勝利戦の施行がなくなり、500万下のレースに出走することになる。500万下緒戦こそ9着だったが、続くレースを8番人気で制し、デビュー8戦目で初勝利を挙げた。

4歳[編集]

2006年去勢手術を受け、せん馬となったが500万下のレースを2連敗した。そして去勢後3戦目となった10月に500万下のレースで勝利し2勝目を挙げた。昇級緒戦の高雄特別(1000万下)で9着、そして八瀬特別(1000万下)を10番人気で制し、3勝目を挙げた。しかし1600万下クラス昇級緒戦となったオリオンステークスは9番人気で8着だった。

5歳[編集]

2007年、格上挑戦で初の重賞出走となった日経新春杯では、6番人気で5着となり、続く自己条件の松籟ステークスで2着、御堂筋ステークスで4着となったが、但馬ステークスと湾岸ステークスは11着という結果に終わった。そして迎えた烏丸ステークスを5番人気で制し、ようやくオープン馬となった。オープン緒戦は第48回宝塚記念に出走登録を行うものの、当初除外の対象馬だったが上位馬の回避があり出走に至った。しかしGI初挑戦となったレースでは、17番人気で10着だった。宝塚記念後は休養に入り、10月の京都大賞典から始動し9番人気で7着、続くアルゼンチン共和国杯は12番人気で9着と重賞で連敗が続いていたが、12月のステイヤーズステークスに出走し、レースでは7番人気と低評価だったが4コーナーで先頭に立ってそのまま押し切り、重賞初勝利を挙げた。なおこの勝利は同レース父仔制覇、亡き父にとっても産駒の重賞初勝利となった。レース後の疲労が軽ければ有馬記念に出走する見通しもあったが、結局出走せずに終わった。

6歳[編集]

2008年、2年連続出走となる1月20日の日経新春杯では7番人気で14着と大敗した。その後の日経賞では、7着だった。その後はせん馬に開放され出走可能となった天皇賞(春)を目標にしていたが、疲労が抜けきれず放牧に出された。秋初戦の京都大賞典では8着に敗れた。続くアルゼンチン共和国杯では12着に敗れた。次走は連覇がかかったステイヤーズステークスだったが、6着に終わった。

7歳[編集]

2009年、3年連続出走となる1月18日の日経新春杯では12番人気で9着だった。続く日経賞では6着だった。続くメトロポリタンステークスでは終始後方のまま11着と大敗した。続く目黒記念では8着だった。

8歳[編集]

2010年、1年ぶりのレースとなった目黒記念では中団のやや後ろを追走するも見せ場なく12着と殿負けを喫した。続く宝塚記念でも終始後方のまま人気通りの17着となり、2戦続けての殿負けとなった。小倉記念では中団追走も直線ではまったく伸びず14着に終わった。アルゼンチン共和国杯では後方追走のまま見せ場なく11着、ステイヤーズステークスでは10着だった。

9歳 - 10歳[編集]

2011年万葉ステークスでは先団で追走したが直線で一杯となり7着だった。その後は一度もレースに出走することなく2012年6月9日付で競走馬登録を抹消され、槇本牧場で乗馬となる[2]

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2004 9. 20 阪神 2歳新馬 9 128.3 (9人) 7着 角田晃一 54 芝1600m(良) 1.38.6 (36.3) 1.6 インプレッション
10. 3 阪神 2歳未勝利 10 133.1 (9人) 7着 角田晃一 55 芝1600m(良) 1.38.2 (36.3) 1.2 ビッグホワイト
2005 7. 10 阪神 3歳未勝利 16 154.9 (13人) 12着 小牧太 56 芝1600m(稍) 1.39.8 (37.1) 2.7 マイネエストレヤ
8. 14 小倉 3歳未勝利 16 233.0 (14人) 10着 角田晃一 56 芝1800m(良) 1.49.5 (37.0) 1.7 ブロードキャスター
9. 3 小倉 3歳未勝利 18 60.3 (12人) 4着 渡辺薫彦 56 芝2000m(良) 2.02.4 (36.5) 0.3 マイネノビア
9. 24 阪神 3歳未勝利 16 21.3 (7人) 4着 渡辺薫彦 56 芝2200m(良) 2.17.8 (34.8) 0.4 メジロスカイレイ
10. 16 京都 3歳上500万下 15 63.5 (10人) 9着 渡辺薫彦 54 芝2400m(良) 2.28.0 (34.5) 0.8 バイロイト
11. 6 福島 3歳上500万下 11 21.4 (8人) 1着 芹沢純一 55 芝2600m(良) 2.42.0 (35.2) 0.0 (パープルファルコン)
2006 5. 14 京都 4歳上500万下 16 62.2 (10人) 12着 高井彰大 57 芝2000m(稍) 2.05.5 (35.6) 3.0 ディルシード
9. 17 中京 3歳上500万下 16 75.1 (15人) 4着 秋山真一郎 57 芝2500m(良) 2.33.3 (35.1) 0.3 マイネルリーデル
10. 14 京都 3歳上500万下 18 11.5 (6人) 1着 秋山真一郎 57 芝2400m(良) 2.28.5 (34.1) -0.3 (ダイシンハーバー)
10. 29 京都 高雄特別 1000万下 17 21.2 (8人) 7着 秋山真一郎 54 芝2400m(良) 2.26.4 (35.6) 1.0 トウカイエリート
11. 18 京都 八瀬特別 1000万下 18 65.7 (10人) 1着 武幸四郎 57 芝2400m(良) 2.25.7 (35.8) 0.0 (チョウカイサンデー)
12. 17 阪神 オリオンS 1600万下 12 21.2 (9人) 8着 武幸四郎 57 芝2400m(良) 2.28.9 (34.8) 0.6 トウカイエリート
2007 1. 14 京都 日経新春杯 GII 12 25.8 (6人) 5着 秋山真一郎 52 芝2400m(良) 2.27.7 (35.4) 0.3 トウカイワイルド
1. 28 京都 松籟S 1600万下 9 3.8 (2人) 2着 武幸四郎 55 芝2400m(良) 2.25.7 (35.2) 0.1 トウショウパワーズ
2. 24 阪神 御堂筋S 1600万下 14 6.1 (2人) 4着 武幸四郎 57 芝2400m(良) 2.26.7 (35.0) 0.6 ダークメッセージ
3. 18 阪神 但馬S 1600万下 12 6.3 (3人) 11着 武幸四郎 56 芝2000m(良) 2.02.8 (34.8) 0.7 テイエムテンライ
4. 7 中山 湾岸S 1600万下 15 10.6 (6人) 11着 川田将雅 57 芝2200m(良) 2.14.8 (34.9) 0.7 ユメノシルシ
5. 5 京都 烏丸S 1600万下 11 12.6 (5人) 1着 武幸四郎 56 芝2400m(良) 2.24.6 (34.4) 0.0 (ホーマンアラシ)
6. 24 阪神 宝塚記念 GI 18 174.5 (17人) 10着 和田竜二 58 芝2200m(稍) 2.15.1 (38.2) 2.7 アドマイヤムーン
10. 7 京都 京都大賞典 GII 10 86.9 (9人) 7着 小牧太 57 芝2400m(良) 2.25.5 (34.4) 0.7 インティライミ
11. 4 東京 アルゼンチン共和国杯 JpnII 18 26.3 (12人) 9着 吉田豊 53 芝2500m(良) 2.31.8 (35.4) 0.9 アドマイヤジュピタ
12. 1 中山 ステイヤーズS JpnII 13 50.7 (7人) 1着 吉田豊 57 芝3600m(良) 3.44.9 (35.5) -0.1 ネヴァブション
2008 1. 20 京都 日経新春杯 GII 16 14.7 (7人) 14着 秋山真一郎 56 芝2400m(良) 2.29.4 (39.0) 2.0 アドマイヤモナーク
3. 29 中山 日経賞 GII 13 45.2 (9人) 7着 柴田善臣 58 芝2500m(良) 2.34.2 (35.5) 1.5 マツリダゴッホ
10. 12 京都 京都大賞典 GII 10 97.8 (9人) 8着 幸英明 58 芝2400m(良) 2.27.6 (34.9) 0.7 トーホウアラン
11. 9 東京 アルゼンチン共和国杯 JpnII 16 81.8 (14人) 12着 田中勝春 56 芝2500m(良) 2.32.6 (34.3) 1.8 スクリーンヒーロー
12. 6 中山 ステイヤーズS JpnII 16 16.6 (8人) 6着 吉田豊 58 芝3600m(良) 3.48.9 (35.9) 0.8 エアジパング
2009 1. 18 京都 日経新春杯 GII 16 41.5 (12人) 9着 幸英明 55 芝2400m(良) 2.28.2 (36.9) 1.6 テイエムプリキュア
3. 28 中山 日経賞 GII 14 139.4 (12人) 6着 吉田豊 57 芝2500m(良) 2.32.6 (36.1) 1.4 アルナスライン
4. 25 東京 メトロポリタンS OP 16 18.7 (8人) 11着 菊沢隆徳 55 芝2400m(不) 2.34.2 (37.1) 1.1 スノークラッシャー
5. 31 東京 目黒記念 GII 18 157.3 (18人) 8着 小牧太 54 芝2500m(不) 2.41.7 (39.3) 2.7 ミヤビランベリ
2010 5. 30 東京 目黒記念 GII 12 158.9 (12人) 12着 和田竜二 54 芝2500m(良) 2.36.5 (34.8) 1.7 コパノジングー
6. 27 阪神 宝塚記念 GI 17 402.8 (17人) 17着 太宰啓介 58 芝2200m(稍) 2.15.6 (38.0) 2.6 ナカヤマフェスタ
8. 1 小倉 小倉記念 GIII 17 176.5 (17人) 14着 国分恭介 53 芝2000m(良) 1:59.3 (35.8) 1.4 ニホンピロレガーロ
11. 7 東京 アルゼンチン共和国杯 GII 18 221.4 (18人) 11着 小野寺祐太 52 芝2500m(良) 2.31.5 (36.1) 1.5 トーセンジョーダン
12. 4 中山 ステイヤーズS GII 15 226.2 (12人) 10着 小野寺祐太 57 芝3600m(良) 3.45.0 (36.4) 1.6 コスモヘレノス
2011 1. 5 京都 万葉S OP 12 61.4 (11人) 7着 国分恭介 51 芝3000m(良) 3.09.3 (36.2) 0.8 コスモメドウ

血統表[編集]

マキハタサイボーグ血統ノーザンテースト系 / (Northern Dancer 5×5×3=18.75% (血統表の出典)

メジロブライト
1994 鹿毛
父の父
メジロライアン
1987 鹿毛
アンバーシャダイ * ノーザンテースト
* クリアアンバー
メジロチェイサー * メジロサンマン
* シェリル
父の母
レールデュタン
1982 鹿毛
マルゼンスキー Nijinsky II
* シル
ケイツナミ * ラディガ
ハイビスカス

シンミスアンサー
1981 鹿毛
* ノーザンアンサー
Northern Answer
1966 黒鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Windy Answer Windfields
Reply
母の母
ブラウンデージ
1975 鹿毛
* ボンモー Worden
Djebel Idra
コマンチ * ムーティエ
ケンエイ F-No.13-a


脚注[編集]

  1. ^ 【武蔵野S】矢野厩務員が渾身の勝負仕上げハヤブサナンデクン いざGIへ!”. netkeiba.com. 2023年1月21日閲覧。
  2. ^ マキハタサイボーグ引退、乗馬に”. netkeiba.com. 2022年4月24日閲覧。

外部リンク[編集]