プシケ (小惑星)

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プシケ
16 Psyche
プシケの軌道。青がプシケ、 赤が惑星(一番外側の赤は木星)、 黒が太陽。
プシケの軌道。青がプシケ、
赤が惑星(一番外側の赤は木星)、
黒が太陽。
分類 小惑星
軌道の種類 小惑星帯
発見
発見日 1852年3月17日
発見者 A. デ・ガスパリス
軌道要素と性質
元期:2009年6月18日 (JD 2,455,000.5)
軌道長半径 (a) 2.924 AU
近日点距離 (q) 2.517 AU
遠日点距離 (Q) 3.330 AU
離心率 (e) 0.139
公転周期 (P) 5.00 年
軌道傾斜角 (i) 3.10
近日点引数 (ω) 227.14 度
昇交点黄経 (Ω) 150.30 度
平均近点角 (M) 300.10 度
物理的性質
直径 253.16 km
質量 ~1.7 ×1019 kg
平均密度 6.98 g/cm3
表面重力 0.0708 m/s2
脱出速度 0.1339 km/s
自転周期 4.196 時間
スペクトル分類 M / X
絶対等級 (H) 5.90
アルベド(反射能) 0.1203
表面温度
最低 平均 最高
~162 K ~280 K
色指数 (B-V) 0.729
色指数 (U-B) 0.299
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プシケ[1] (16 Psyche、ラテン語読み)、もしくは サイキ[2] (英語発音 /ˈsaɪkiː/ から)は、太陽系小惑星帯(メインベルト)にある小惑星のひとつ。火星木星の間の軌道を公転しており、小惑星帯の中では13番目に大きな天体である。

組成は純度の高いニッケルからなる金属であると推定されている。この種の金属を主成分とする小惑星はM型小惑星と呼ばれ、プシケはM型小惑星の中では最も大きい天体である[3]。プシケはかつてはコアマントルが分化した直径500km程度の通常の組成を持つ小惑星だった(このサイズと構造は現在のベスタに近い[3])が、太陽系の歴史の初期に大規模な天体衝突を起こしてマントルが吹き飛ばされて核のみが残った結果現在のような金属質の小惑星になったと広く考えらている[3]。しかし小惑星帯において大規模な天体衝突が起きた場合には小惑星族が形成されると考えられているにも関わらず[3]、プシケが属する小惑星族は確認されていないことから、それについての更なる説明が必要とされる。この説明としては、プシケにおける巨大衝突は太陽系の歴史のごく初期に起きたので、この時に生じた小惑星族は、その後の小惑星相互の衝突破砕により消滅したという説が唱えられている{[3]

命名[編集]

プシケは1852年にイタリアのアンニーバレ・デ・ガスパリスによって発見された。 この名前はギリシア神話に登場する女神(元人間)プシューケーに由来する。

探査[編集]

プシケは、鉄のコアがむき出しになった珍しい小惑星[3]だと考えられているため、太陽系初期の惑星形成プロセスを理解するうえで重要な知見が得られると考えられる。このため、2023年に打ち上げ予定のNASAの小惑星ミッションサイキにおいて探査が計画されている [4][5]

脚注[編集]

  1. ^ 小惑星日本語表記索引 : 1 - 50”. 日本惑星協会. 2019年3月9日閲覧。
  2. ^ 小天体探査の全体像を共有する -JpGUでのパネル討論会から- – MMX Mission News JAXA (2017年7月3日)
  3. ^ a b c d e f Donald (1999). “The Missing Psyche Family: Collisionally Eroded or Never Formed?”. Icarus 137 (1): 140-151. Bibcode1999Icar..137..140D. 
  4. ^ “Strange Metal Asteroid Targeted in Far-Out NASA Mission Concept”. Space.com. (2014年1月15日). http://www.space.com/24288-strange-metal-asteroid-psyche-nasa-mission.html 2014年1月26日閲覧。 
  5. ^ 【一部記述修正】NASA、新しい2つの小惑星探査計画を将来探査として選定”. 月探査情報ステーション (2017年1月5日). 2017年1月7日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]


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