レゴリス
レゴリス(日: 表土[1]・英: regolith)は、固体の岩石の表面をおおう軟らかい堆積層の総称。
地球科学一般[編集]
地球科学一般の分野では、陸上の土壌、黄土、火山灰や岩屑、風化物などの堆積物を指すと考えられ、また日本の土木施工の現場では土壌を指して言うこともある。 個体の天体の表面にゆるく積もった岩石由来の粒子やかけら、小天体の衝突によって生成したガラス片、ダスト等の総称である。
惑星科学[編集]

アポロ11号での月面調査時に付けられた足跡
いっぽう惑星科学においては、月、惑星・小惑星などの天体の表面に分布する堆積層に対しても用いられ、これは流星物質の衝突破片や、宇宙風化作用によって砕けた岩盤などの細粒物からなる。
月面はほぼ全てが厚さ数cmから数十mのレゴリスに覆われていて、クレーターなどの若い地形ほど浅い。「月の石」と呼ばれるもののうち特に細かい砂礫がこれにあたり、月面基地計画における水・酸素の供給源や建築材料としての用途も考えられている。