ピコ (歌手)

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ピコ
生誕 (1988-03-11) 1988年3月11日(36歳)
出身地 日本の旗 日本, 兵庫県
ジャンル J-POP ヴィジュアル系
職業 ボーカル
活動期間 2009年 -
レーベル ハートフルエンタテインメント(2009年)
Ki/oon Records(2010年 - )
事務所 T-INFINITY
公式サイト ピコ official site

ピコ(PIKO、1988年3月11日 - )は、日本男性歌手Ki/oon Records所属。声域が広く男性と女性両方の声質を併せ持ち、「両声類」と呼ばれる[1]

概要

高校2年生の頃にコピーバンドのボーカルとして音楽を始め、大学時代には軽音楽部で活動[2]

インターネット上の動画共有サイトニコニコ動画にある「歌ってみた」カテゴリーの動画を見ていた際、母親から勧められ、2007年末よりニコニコ動画で自身の「歌ってみた」動画の発表を始め、ニコニコ動画で歌い手として広い人気を集めるようになる[3][2]。ピコという名前はニコニコ動画でアカウントを作る際に実家で飼っている愛犬の名前から付けたものだという[2]。ニコニコ動画では、同じ歌い手の赤飯と「赤ピコ飯まー☆」(あかピコはんまー[4])というユニットでの活動も行っている[2]

2009年7月22日にシングル「タナトス feat.ティッシュ姫」でインディーズデビュー。この作品当初からサポートメンバーとしてキーボードコンポーザーsamfree[5]が行なっている。2010年3月27日には渋谷AXで初のワンマン・ライブを行い、そのライブの場でKi/oon Recordsよりメジャーデビューすることを発表した[6]

メジャーデビューシングル「Story」は、2010年10月13日に発売。また同年12月8日、セカンドシングル「勿忘草」とともにピコの声を基にした歌声が合成できるソフト『開発コードPIKO「歌手音ピコ」』を発売した。翌2011年5月11日には、メジャーで初のアルバム『1PIKO』を発売した。

"ピω゚コ"という独自の顔文字を持っており、自身を表す際よく使用しているほか公式にロゴとしても使用されている。

シングルのカップリングには、恒例としてボーカロイドキャラクター(主に初音ミクなど)が歌唱されている楽曲のカバーが収録されている。

ディスコグラフィー

最高位は、オリコンウィークリーチャートに基づく。

シングル

インディーズ

レーベルは"ハートフルエンタテインメント"

発売日 タイトル 規格品番 収録曲
1st 2009年7月22日 タナトス feat.ティッシュ姫 HERJ1001
  1. タナトス feat.ティッシュ姫 
  2. 赤い花 -Extended ver.- 
  3. タナトス feat.ティッシュ姫 -instrumental- 
  4. 赤い花 -instrumental- 
  5. タナトス -姫抜き Track-

メジャー

発売日 タイトル 規格品番 最高位
1st 2010年10月13日 Story KSCL-1644〜KSCL-1645(初回盤)
KSCL-1646(通常盤)
12位
2nd 2010年12月8日 勿忘草 KSCL-1703〜KSCL-1704(初回盤)
KSCL-1705(通常盤)
KSCL-1706(期間限定盤)
18位
3rd 2011年3月9日  桜音 KSCL-1728〜KSCL-1729(初回盤)
KSCL-1730(通常盤)
10位
4th 2011年10月5日 ユメハナ KSCL-1863〜KSCL-1864(初回盤)
KSCL-1865(通常盤)
16位
5th 2012年4月25日 咲色リフレイン KSCL-2027〜KSCL-2028(初回限定盤)
KSCL-2029(通常盤)
KSCL-2030〜KSCL-2031(完全限定盤)
22位

アルバム

インディーズ

レーベルは"ハートフルエンタテインメント"

発売日 タイトル 規格品番 収録曲
1st 2009年9月9日 INFINITY HERJ-1002
  1. World’s End 
  2. 闇色アリス
  3. さよなら、愛してた 
  4. タナトス 
  5. Cube 
  6. Eternal Memory 
  7. YuiUi 
  8. Crazy for you 
  9. Lost… 
  10. LOVE PLANET 
  11. 「I」 
  12. Infinity space 

メジャー

発売日 タイトル 規格品番 最高位
1st 2011年5月11日 1PIKO KSCL-1764〜1765(初回盤)
KSCL-1766(通常盤)
7位
2nd 2012年5月30日 2PIKO KSCL-2048〜2049(初回限定盤)
KSCL-2050(通常盤)
KSCL-2051〜2052(完全限定盤)
TBA

DVD

発売日 タイトル 規格品番 最高位
1st 2011年12月21日 ピコ LIVE TOUR 2011 〜1PIKO〜 "ピコの夏祭り" KSBL-5977〜KSBL-5978(初回盤)
KSBL-5979(通常盤)
106位

開発コードPIKO「歌手音ピコ」

開発コードPIKO「歌手音ピコ」
開発元 キューンレコード
初版 2010年12月8日
使用エンジン VOCALOID2
対応OS Windows XPVista7
種別 音声合成DTM
ボーカルシンセサイザー(歌唱合成)
公式サイト http://www.kioon.com/vocaloid/piko/
テンプレートを表示

『開発コードPIKO「歌手音ピコ」』は、ヤマハの開発した音声合成技術VOCALOIDを使用した音楽製作(DTM)用の音声合成ソフトウェア。ピコの声を録音し作成された歌声ライブラリを収録しており、メロディや歌詞を入力することでパソコン上でピコの声をもとにした歌声を合成することが出来る。2010年12月8日にキューンレコードより発売された。歌手音(うたたね)という名前は、「歌い手」と「歌の種」を重ねて付けられた[7]。声質としては広い音域と多彩な音色を売りとしている[8]。「両声類」ということから、男声と女性の両方を使えることを意識して制作されたという[7]。パッケージにはユキタによる本製品のイメージキャラクターのイラストが描かれている[9]。キャラクターはピコのイメージに似せるようデザインされたものではないが、髪型は若干ピコを意識しているという[7]

ピコはネット上でVOCALOIDを用いて発表された楽曲のカバーを歌うという活動を経てメジャーデビューしたVOCALOIDとの縁のある歌手であり、キューンレコードは「VOCALOIDオリジナル楽曲を歌ってきた『歌い手』がVOCALOIDになるという、初めての逆転現象」と紹介している[10]

2011年9月14日にVOCALOID RECORDSより発売されたアルバム『THE VOCALOID produced by Yamaha』に、本製品の歌唱による曲として「言葉メテオ」が収録されている。

ラジオ

脚注

  1. ^ “ニコ動の歌い手がVOCALOIDになった「歌手音ピコ」”. AV Watch (インプレス). (2010年12月1日). http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20101201_410866.html 2010年12月11日閲覧。 
  2. ^ a b c d 『歌ってみたの本を作ってみた』エンターブレイン、2010年、20-22頁頁。ISBN 978-4047267367  引用エラー: 無効な <ref> タグ; name "uta1"が異なる内容で複数回定義されています
  3. ^ “ニコニコ動画発の歌い手ピコが着うた配信スタート”. ナタリー (ナターシャ). (2010年1月5日). http://natalie.mu/music/news/25959 2010年3月30日閲覧。 
  4. ^ ニコニコ動画にアップされている作品の記述より。
  5. ^ インディーズ作品では「SAM」と表記されている。
  6. ^ ““両声類”アーティスト、ピコの初ワンマンに1200人”. BARKS (ITmedia). (2010年3月30日). http://www.barks.jp/news/?id=1000059718 2010年3月30日閲覧。 
  7. ^ a b c 『ボカロ Plus vol.2』徳間書店、2011年、66頁。ISBN 978-4197203437 
  8. ^ 「開発コードPIKO「歌手音ピコ」本日発売!」『DTM magazine』第18巻第1号、寺島情報企画、2010年12月、112頁。 
  9. ^ “キューンレコード、新ボーカロイド「歌手音ピコ」発売”. マイナビニュース. (2010年11月12日). http://news.mynavi.jp/news/2010/11/12/098/ 2011年12月17日閲覧。 
  10. ^ “ニコ動の歌い手がVOCALOIDになった「歌手音ピコ」”. AV Watch (インプレス). (2010年12月1日). http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20101201_410866.html 2010年12月11日閲覧。 

外部リンク