デイ・アフター・トゥモロー
| デイ・アフター・トゥモロー | |
|---|---|
| The Day After Tomorrow | |
| 監督 | ローランド・エメリッヒ |
| 脚本 | ローランド・エメリッヒ ジェフリー・ナックマノフ |
| 原案 | ローランド・エメリッヒ |
| 製作 | ローランド・エメリッヒ マーク・ゴードン |
| 製作総指揮 | ウテ・エメリッヒ ステファニー・ジャーメイン ケリー・ヴァン・ホーン |
| 出演者 | デニス・クエイド ジェイク・ジレンホール エミー・ロッサム イアン・ホルム セーラ・ウォード |
| 音楽 | ハラルド・クローサー |
| 撮影 | ウエリ・スタイガー |
| 編集 | デヴィッド・ブレナー |
| 製作会社 | セントロポリス・エンターテインメント ライオンズゲート マーク・ゴードン・プロダクションズ |
| 配給 | 20世紀フォックス |
| 公開 | |
| 上映時間 | 124分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 日本語 フランス語 |
| 製作費 | $125,000,000[1] |
| 興行収入 | $544,272,402[1] 52億円[2] |
『デイ・アフター・トゥモロー』(原題:The Day After Tomorrow)は、2004年に製作されたアメリカ映画の1つである。
概要[編集]
地球温暖化によって突然訪れた氷河期に混乱する人々を現実味を持って描いたパニック映画である。また、SF映画でもあるとも言えるものの、映画の公開より約2年前の2002年に実際に崩壊したラーセンB棚氷に大規模な亀裂が走る場面が出てくるように、フィクションではなく史実である部分も存在する。2005年11月30日付のAFP通信の記事では、実際にヨーロッパにおいて、映画ほどの急激さはないものの映画と同じ理論で、今後十年単位で平均気温が4度低下する恐れがあるとの科学者の見解を伝えている。
最新のVFXによって作られた竜巻や津波などのリアルな映像が話題を呼び、決して豪華とは言えないキャスティングにも関わらず興行収入が北アメリカでは1億8600万ドル、日本では3週連続1位、52億円、全世界では5億4400万ドルに達した[1]。なお、本作は地球温暖化を問題とした映画でありながら、映画制作においては、例えば自動車を使用するなどして温室効果ガスである二酸化炭素を排出した。ただし、映画制作に伴った排出したと考えられる二酸化炭素を吸収させるために、植林を行う資金として20万ドルを拠出した[3]。
ストーリー[編集]
地球温暖化により、南極大陸の棚氷が融け始めた。棚氷の調査中にその光景を見た気象学者のジャック・ホールは、温暖化によって極地などの氷が融解して真水が海へと供給されることで、海水の塩分濃度の変化が起こるなどした結果、海流の急変が発生し、これが将来的に氷河期を引き起こす可能性を考え、危機を訴えたが、ベッカー副大統領には相手にされなかった。
しかし、その数日後から世界各地で異常気象が頻発し始めた。東京ではゴルフボールサイズの巨大な雹が降り注ぎ、ロサンゼルスは巨大な竜巻によって壊滅し、イギリスではスーパー・フリーズ現象によってオイルが凍結して英軍のヘリが墜落、ジャックの息子サムと友人のいるニューヨークには豪雨と巨大な高潮が押し寄せた。そして、ジャックの予測した将来的に起こるはずだった氷河期が現代に到来するのであった。
映画の撮影[編集]
映画の撮影で日本に雹が落ちたシーンは、セット場で作成された発泡スチロールで作った雹だった[4]。
登場人物[編集]
- ジャック・ホール
- 本作の主人公である気象学のエキスパート。地球温暖化が深刻化する中、自らの調査のもと遠い将来の氷河期到来を警告する。
- ロサンゼルスの竜巻災害の甚大さとラプソン博士の研究結果から、自身が恐れていた大規模自然災害の序章である事を確信。サムがニューヨークで高潮に被災し、他の避難民とともにニューヨーク公共図書館で孤立している事を知り、大統領にメキシコへの避難計画を提示した後、チームメイトのジェイソンとフランクと共に、サム達を救出するためにスーパー・フリーズの迫るニューヨークへ向かう。
- サム・ホール
- 本作のもう1人の主人公でジャックの息子。高校生学力コンテストに参加するためにニューヨークへ向かう。
- コンテスト終了後、J.D.のチェックインしたホテルで天候の回復を待ったが、悪化していく天候を見て疑問を抱く。ローラ達を内陸の方へと避難するように促すも、突如発生した高潮の影響で図書館に避難し、他の避難民とともに孤立することとなってしまった。図書館に避難した民衆が南へ向けて移動を開始するという無謀な行為を必死で止めようとしたが結局叶わなかった。
- その後、図書館に留まったメンバー達のリーダー的立場となってグループを纏め上げ、必ず救助に向かうので暖房を絶やさず室内で寒波が落ち着くまで耐えろと言うジャックの言葉を信じ、救援を待ち続けることにする。
- ローラ・チャプマン
- サムが好意を抱く同級生。サム、ブライアンと一緒に高校生学力コンテストに参加する。
- 民衆の無謀行動には賛同せず図書館に留まることを選ぶ。図書館に向かう最中に車の破片で片足を負傷、応急手当をしなかったために敗血症を起こして生死の境をさまようこととなる。
- 彼女が居合わせたタクシーに閉じ込められた親子も同様に図書館に残る。
- ブライアン・パークス
- サムの同級生。サム、ローラと一緒にニューヨークへ行く。機械いじりを得意とし、オタクであることを自負している。
- ローラと同様、サムの意見に賛同して図書館に留まることを選ぶ。その後、彼の修理したラジオで受信できた1分間の情報からサムは北半球全体が吹雪いている事を知る。
- J.D.
- ニューヨークの高校生で、資産家の息子。高校生学力コンテストに参加していたローラに好意を持つが、図書館でサムの気持ちを察し、背中を押した。
- サムの意見に賛同して図書館に留まることを選ぶ。敗血症に陥ったローラを救うために、サムとブライアンと共に図書館近くまでに漂流してきたタンカー船から治療薬を取りに向かうも、動物園の檻から逃げ出しタンカー内を徘徊していた狼に襲われ足を負傷する。
- テリー・ラプソン
- スコットランドに研究室を構える海洋学者。北大西洋の海流と海水温度のデータを持つ。誰もジャックの主張に耳を貸さない中、彼の主張を支持してスコットランドから助力する。
- その後、ジャックの研究の結果で北半球全域が短期間でスーパー・フリーズによって氷河期になる事を知った際、避難が遅れてしまったことを悟り、ジャックに「1人でも多く救ってくれ」という言葉を最後に交信が途絶えてしまう。その後も研究所の暖房で同僚達と共に耐え凌いでいたが、遂に燃料も切れてしまい、隠していたスコッチで晩酌した。その後、スーパー・フリーズで凍死したと思われる[5]。
- ルーシー・ホール
- ジャックの妻。医師。息子サムの身を案じている。南への避難の際、人数オーバーで自身と障害を持った子供と共に病院に取り残されるも、病院の職員の連絡でやって来た救助隊に救助され、無事メキシコに避難する事に成功する。
- レイモンド・ベッカー
- アメリカ合衆国副大統領。ジャックの報告と避難の要請にまったく耳を貸そうとしない。結果として避難が遅れてアメリカの北半分の国民の生命が絶望的となってしまった。
- 大統領よりも早く南(メキシコ)に避難したことで生還するも、逆にギリギリまでホワイトハウスに留まった大統領がスーパー・フリーズに捕まって死亡したため、暫定的ながらも大統領に着任。着任後はどこか暗い影を落とすも、今回の災害を通じて自身の環境への価値観を見直し、生存者の救助作業を要請した。
- ジャネット・タカダ
- NASAのハリケーン研究者。ジャックの意見に賛同して彼に協力する。ジャックがニューヨークへ向かった後はトムと共にジャックのサポート及びハリケーンの動きを追う。
- リチャード・ブレイク
- アメリカ合衆国大統領。ジャックの意見に賛同して国民を南部へ避難させるも、自身は限界までホワイトハウスに留まったが、これが災いして国防長官と共に避難中に搭乗したヘリがスーパー・フリーズに捕まり死亡した。
- ルーサー
- ニューヨークのホームレス。ブッダという犬を連れている。南へ脱出する人たちを最初に発見するが、自身はサム達と図書館に残った。
- ジュディス
- 図書館の司書。サム達と図書館に残る。司書の立場から図書館の本を燃やすことに当初躊躇っていた。図書館にあった医学書から瀕死であったローラの治療方法を発見する。
- トム
- アメリカ気象庁の職員でジャックの上司であり良き理解者。ロサンゼルスの竜巻災害でジャックの警告が現実となった事を受け入れられず、当初はジャックのシミュレーション制作に対しても冷たかったが、大統領に国民の南への避難勧告を実行させるきっかけを作った。
- スーパー・フリーズ消滅後、ジャックの身を案じて先行救助部隊のヘリに同乗してサムたちと再会したジャックを迎えに行った。
- フランク
- 気象観測士でジャックとジェイソンとは同僚でチームメイト。ジャックからは南への避難を促されるも、ジャックと共にニューヨークへ向かう事を志願する。
- しかし、フィラデルフィアからニューヨークの間に位置する街のショッピングモールで、移動中にガラス天井から転落。ジャックとジェイソンに命綱を繋げていたため、3人全員死亡という最悪の事態を避けるために自らナイフで命綱を切断したことで転落死してしまう。
- ジャネットに鼻の下を伸ばしたジェイソンの頭をはたく等、チーム内では2人の父親的な存在だった。
- ジェイソン
- 気象観測士でジャックとフランクとは同僚でチームメイト。年齢的にも技量的にも3人の中で最も若い。ジャックからは南への避難を促されるも、共にニューヨークへ向かう事を志願する。途中で意識を失うが、ジャックのとっさの判断で命を拾った。
スタッフ[編集]
- 監督・原案:ローランド・エメリッヒ
- 脚本:ローランド・エメリッヒ、ジェフリー・ナックマノフ
- 製作:ローランド・エメリッヒ、マーク・ゴードン
- 製作総指揮:ウテ・エメリッヒ、ステファニー・ジャーメイン、ケリー・ヴァン・ホーン
- 共同製作:トーマス・M・ハメル
- 製作補:ローレンス・イングリー、キム・H・ウィンサー
- 音楽:ハラルド・クローサー、トーマス・ワンカー
- 撮影:ウエリ・スタイガー
- 編集:デヴィッド・ブレナー
- キャスティング:エイプリル・ウェブスター
- プロダクション・デザイン:バリー・チュウシッド
- 美術:マーティン・ジェンドロン、ほか
- セット:ビクター・J・ゾルフォ
- 衣装:レニー・エイプリル
- 助監督:キム・H・ウィンサー
- 特殊メイク:エイドリアン・モロ、シルバニア・ヤウ、ジョージ・トゥッチ
- VFXスーパーバイザー:カレン・E・グーレカス、ほか
- VFX:デジタル・ドメイン、ILM、ハイドラックス、Zoic Studiosほか全9社
- 特殊効果監修:ルイス・クレイグ、ジョン・パーマー
- 特殊効果:アラン・ヤング、ほか
- 字幕翻訳:戸田奈津子
- 吹替翻訳:原口真由美
- 日本語吹替版EDテーマ - day after tomorrow「more than a million miles」(avex trax)[6]
キャスト[編集]
| 役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | |||
|---|---|---|---|---|---|
| DVD・BD版 | テレビ朝日版 | ||||
| ジャック・ホール | デニス・クエイド | 原康義 | 江原正士 | ||
| サム・ホール | ジェイク・ジレンホール | 浪川大輔 | 野島健児 | ||
| ローラ | エミー・ロッサム | 小笠原亜里沙 | 坂本真綾 | ||
| テリー・ラプソン教授 | イアン・ホルム | 小林恭治 | 矢田耕司 | ||
| ルーシー | セーラ・ウォード | 小山茉美 | 野沢由香里 | ||
| ジャネット・タカダ | タムリン・トミタ | 藤本喜久子 | |||
| フランク | ジェイ・O・サンダース | 土師孝也 | 宝亀克寿 | ||
| ジェイソン | ダッシュ・ミホク | 内田夕夜 | 山野井仁 | ||
| J.D. | オースティン・ニコルズ | 坂詰貴之 | 渋谷茂 | ||
| ブライアン | アージェイ・スミス | 日野聡 | 勝杏里 | ||
| トム | ネスター・セラーノ | 大塚芳忠 | 津田英三 | ||
| ルーサー | グレン・プラマー | チョー | |||
| パーカー | サーシャ・ロイズ | 加瀬康之 | |||
| ヒデキ | ラッセル・ユエン | 星野貴紀 | |||
| サイモン | エイドリアン・レスター | 古澤徹 | |||
| デニス | リチャード・マクミラン | 幹本雄之 | |||
| ブッカー | ヴラスタ・ヴラナ | 北川勝博 | |||
| ベッカー副大統領 | ケネス・ウェルシュ | 糸博 | |||
| ブレイク大統領 | ペリー・キング | 谷口節 | |||
| ピアス将軍 | チャック・シャマータ | 北川勝博 | |||
| キャンベル | フィリップ・ジャレット | 水野龍司 | |||
| ジェレミー | トム・ルーニー | 星野貴紀 | |||
| ジェフ・バフィン | ジャック・ローファー | 水野龍司 | |||
| ボブ | ケネス・モスコウ | 宇垣秀成 | |||
- その他の日本語吹き替え(ソフト版):楠見尚己/西村知道/多田野曜平/小野未喜/目黒未奈/奥田啓人/島宗りつこ/森本73子/池田恭祐/佐々木敏/岩崎ひろし/高宮俊介/江川央生/上田燿司/水落幸子/牧野光子/新垣樽助/麻上洋子/伊藤和晃/世古陽丸/志村知幸/成田剣/田村聖子/柴山平和/MAI/伊藤亜矢子
- テレビ朝日版:初回放送:2006年11月19日「日曜洋画劇場」
関連作品[編集]
この映画の原作というわけではないが、ホイットリー・ストリーバーおよびアート・ベルの共著「The Coming Global Superstorm」(1999年)は、この映画と同様に海流の急変による急激な寒冷化を扱っており、この映画の大きなヒントになったとされている。ホイットリー・ストリーバーは、2004年にこの映画のノベライズ本を出版している。
脚注[編集]
- ^ a b c “The Day After Tomorrow (2004)”. Box Office Mojo. 2009年11月6日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)640頁
- ^ THE DAY AFTER TOMORROW (2004年5月28日)
- ^ “Day After Tomorrow Behind the Scenes”. youtube. 2016年3月18日閲覧。
- ^ 劇中において明確な死亡シーンは描かれていない。
- ^ 映画タイトルと同名のバンド名であることから日本での公開時に使われ、映画のDVDには映画の映像とコラボしたMusic Videoが入っている。また、DVDの日本語吹き替えバージョンではこの曲がエンディングテーマとして流れる。
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト
- デイ・アフター・トゥモロー - allcinema
- デイ・アフター・トゥモロー - KINENOTE
- The Day After Tomorrow - AllMovie(英語)
- The Day After Tomorrow - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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