サセックス大学

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University of Sussex
University of Sussex
校訓 Be still and know
創立 1961年
学校種別 公立
総長 Sanjeev Bhaskar
副総長 Professor Michael Farthing
教職員 843[1]
職員 2,169[1]
学生 11,841[1]
学部生 8,362[1]
大学院生 3,479[1]
所在地

Sussex House, Brighton BN1 9RH

北緯50度51分55秒 西経0度05分08秒 / 北緯50.86528度 西経0.08556度 / 50.86528; -0.08556
キャンパス 郊外
スクールカラー White and Teal            
所属提携 1994グループ
ウェブサイト

http://www.sussex.ac.uk

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サセックス大学英語:University of Sussex)はイングランドイースト・サセックス州ブライトン近郊、Falmer村にある1961年設立の総合大学。美しいキャンパスと学際教育が特徴の大学である。

2011年4月までにサセックス大学は3名のノーベル賞受賞者と1名の各国の元首大統領首相を輩出している。


沿革[編集]

  • 1958年:ブライトンに大学設置計画を政府が承認
  • 1961年:サセックス大学が正式に開学
  • 1993年:キャンパス内の建物が英国政府指定建築物 (Grade I or II)に認定される
  • 2002年:ブライトン大学と共同でメディカル・スクールを開設
  • 2004年:ロゴを現在のものに変更
  • 2010年:キャンパスを再開発。新しい学術棟や2つの学生寮が完成


キャンパス・学生生活[編集]

サセックス大学キャンパス (2004年撮影)
サセックス大学図書館前 (2002年撮影)
ブライトンのビーチ
キャンパス内の学生寮

キャンパス[編集]

サセックス大学で特筆すべきものの一つはその美しいキャンパスである。250エーカー(約1キロ平方)[1]という広大なキャンパスは英国政府が「傑出した自然美を持つ地域 (Area of Outstanding Natural Beauty)」に指定したSouth Downs国立公園内にある。イングランドに美しいキャンパスを持つ大学は数あれど、このように政府認定の美しい景観の中にキャンパスを構えるのはサセックス大学だけである[2]。大学周辺には日本の富良野を思わせるようなのびやかな丘陵地帯が広がり、そこで作物が育てられたり、牛や馬が草をはんでいる。実際、キャンパスの隣も牧場で乳牛が放牧されており、牛を間近に見ることができる。キャンパスの西隣はイングリッシュ・ヘリテッジが管理するStanmer Parkで、美しい草原、小道、教会などがあり、晴れた日の散策に最適である。

上記のような美しい自然に囲まれたキャンパスは、「浜辺のロンドン」と呼ばれるほど活気があり、ビーチ、音楽、パーティの街として有名なブライトン中心部からわずか6キロの地点にある。ブライトン中心部には多数のパブ、レストラン、ナイトクラブ、ショッピングセンターや遊園地、映画館などもある。また夏になるとビーチは海水浴客でごった返し、無料で映画上映がされたり、花火が打ち上げられたりと多数のイベントが開催される。サセックス大学のキャンパスは周辺の豊かな自然に囲まれつつ、都会的な文化施設にも簡単にアクセスできる素晴らしいロケーションにある。2006年秋、イギリスの大学40校に留学している学生の投票によってサセックス大学が「滞在するのに最良の場所」に選ばれた[3]ことも、このロケーションのすばらしさを証明している。

サセックス大学のキャンパスには、他のイギリスの郊外型大学と同様に、学生が住む寮と生活に必要な施設があり、一つの街を形成している。キャンパス内に居住する学生は全体の40%以上で約4000人である[4]。キャンパス内には2つの銀行支店、病院、薬局、郵便局、ジム、大学生協運営のスーパー、書店、カフェ、レストラン、パブなどがある。75万冊以上の蔵書を誇る図書館[5]やコンピュータ施設は学期中24時間オープンしており、このこともキャンパス内に住む利点となっている。なお、サセックス大学の学生寮は大半がキャンパス内にあるが、ブライトン市街地にも数カ所あり、そのうち最も大きなKings Road寮は目の前にビーチが広がるオーシャン・ビューの部屋や周辺にナイトクラブなどが多いことで学生に人気がある。

キャンパス内の建物はBasil Spenceの設計で、英国政府指定建築物 (Grade I or II)に指定されており、法律によって保護されている[6]。特にFalmer Houseは第一級 (Grade I)建築物で、第二次世界大戦後建設された教育施設の第一級建造物指定は英国内で2例しかない。


アクセス[編集]

Falmer駅 (2005年撮影)

ブライトン市内からキャンパスへのアクセスには主に鉄道かバスが便利である。鉄道の場合、ブライトン駅 (Brighton station)からFalmer駅 (Falmer Station)まで Lewes行きの列車で約6分である。この列車には自転車も無料で積み込めるので大学内を自転車で移動する、または行き帰りのどちらかは自転車を使う時に便利である。Falmer駅からキャンパスまでは徒歩3分程度の距離であるが、駅の反対側にブライトン大学のキャンパスもあるので間違えないように注意する必要がある。バス利用の場合、ブライトン中心部からキャンパスまで約25分である。週末のバスは深夜1時過ぎまで営業をしているのでブライトンのナイトクラブなどで遊んだ後、キャンパス内の寮に戻る学生で賑わう。なお、キャンパス内にもバスの停留所が数カ所あり、キャンパス内での乗降は無料である。

ロンドンからブライトンへのアクセスは主に鉄道とコーチ(Coach)の2種類がある。鉄道の場合、ロンドン中心部ヴィクトリア駅からブライトン駅まで約50分、またはロンドン・ブリッジ駅 (London Bridge station)からブライトンまで約1時間で、どちらもSouthern鉄道のBrighton Main Lineである。またThameslinkを使うと、ユーロスターが発着するセント・パンクラス駅からロンドン・ブリッジ駅経由乗換えなしでブライトンへ行くこともでき、こちらは所要時間1時間20分程度である。コーチの場合は、National Express社の路線でロンドン・ビクトリア・コーチ駅 (Victoria Coach Station)からブライトンまで約2時間である。コーチは深夜でも運行しており、またブライトン市内数カ所に停車するので、鉄道を使うより便利な場合も多い。

ロンドン周辺の空港からブライトンへのアクセスは、ヒースロー空港の場合、コーチで所要時間約2時間である。鉄道を利用する場合は、いったんロンドン市内中心部に戻って上記いずれかの駅からBrighton Main Lineの列車に乗車する。ガトウィック空港の場合は、鉄道で約30分、コーチで約45分である。


学生[編集]

サセックス大学のキャンパスには120ヶ国以上から学生が集り、20%以上の学生が海外からの留学生である。留学生の出身地域別ではEU圏内、アジア、そしてアメリカとなる[7]。しかしながら国籍別の統計が公表されていないので、日本人がどの程度在籍しているのか定かではない。サセックス大学の学生の男女比は4:6と女性のほうが多い。またサセックス大学は「開かれた教育」や生涯教育に力を入れていることでも有名で、結果としてMature Student (学部入学年齢が21歳、大学院入学年齢が25歳以上の学生)が約20%と多い。障害を持つ学生や社会的に不利なバックグランドを持った学生もサセックス大学は広く受け入れている[5]


スクール・学部[編集]

サセックス大学は学部によってではなく、より大きな区分である「スクール」に沿って組織が編成されている。 「スクール」は13あり、その下にいくつかの学部が組み込まれている。「スクール」は下記の通り。

  • ビジネス・経営・経済学(School of Business, Management and Economics)
  • 教育・ソーシャルワーク (School of Education and Social Work)
  • 工業・デザイン (School of Engineering and Design)
  • 英語 (School of English)
  • グローバル研究 (School of Global Studies)
  • 歴史・美術史・哲学 (School of History, Art History and Philosophy)
  • 情報科学 (School of Informatics)
  • 法学・政治学・社会学 (School of Law, Politics and Sociology)
  • 数理物理学 (School of Mathematical and Physical Sciences)
  • ライフサイエンス (School of Life Sciences)
  • メディア・映像・音楽 (School of Media, Film and Music)
  • 心理学 (School of Psychology)
  • ブライトン・サセックスメディカルスクール (Brighton and Sussex Medical School)


他の教育機関との関係[編集]

イギリス国内[編集]

  • 1994グループ
サセックス大学はイギリスの小規模研究志向大学連合1994グループの加盟校である。
IDSは参加型アプローチに基づく開発学の研究所として有名な機関。現在約200名の研究者と130名の学生が所属している[8]。研究所はサセックス大学キャンパス内にあり、IDS所属学生はサセックス大学から学位を授与されるが、研究所自体はサセックス大学から独立したものである。IDSは専用の図書館を持つが、サセックス大学の学生も利用可能である。なお、開発学のコースはサセックス大学にもあり、「サセックス大学の開発学」と言った場合、IDSを指す場合とサセックス大学の開発学コースを指す場合があるので注意が必要である。
ブライトン周辺にいくつかキャンパスを持ち、Falmerにもキャンパスを持つブライトン大学とFalmerが本拠地のサセックス大学は共同でメディカル・スクールBSMS (Brighton and Sussex Medical School)を運営している。2002年設立のこのメディカル・スクールは、ロンドンを除くイングランド南東部最初のメディカルスクールである。また両校は経営学に関する研究所 (CENTRIM)も共同運営するなど、非常に密接な関係にある。
世界遺産キュー・ガーデン付属の研究所とサセックス大学は2008年1月より植物学における相互研究、および学生の教育で提携している[9]


日本との関係[編集]

文部科学省が平成20年にまとめたデータ[10]によるとサセックス大学は以下の日本の大学と交流協定を結び、留学生や研究者の相互受け入れなどを行っている (文部科学省データ登場順)。

東北大学広島大学学習院大学聖心女子大学法政大学近畿大学京都女子大学

評価[編集]

サセックス大学に対する様々な評価を紹介する。ただし以下の記述の多くは大学全般に対するものであり、個別の学科・コースに関する評価ではないことにご注意ください。また本記事は最新情報ではない可能性があります。最新の情報は各自お調べください。

RAE[編集]

Research Assessment Exercise (RAE)とは、イギリス政府が研究機関に対して数年に一度行う研究成果の公的な調査および査定である。RAEではイギリスの研究機関で行われている研究を何十もの分野に分け、その分野の専門家がお互いの研究成果を査定している。 イギリス政府はRAEの結果に基づいて国内の研究機関への資金配分を決める。RAEはこれまで1992年、1996年、2001年、2008年の4回実施されている。

最新のRAE(2008年版)によると、総合ランキングで第28位であった[11]。査定方法が変更されているため正確な比較ではないが、この結果は前回、2001年の調査の36位[12]から改善している。

2008年のRAEでは、サセックス大学は26分野で査定を受けた。そのうち特に高い評価を得たのは、アメリカ学で1位[13]、ヨーロッパ研究で2位[14]、美術史で3位[15]だった。(サセックス大学のRAE2008全結果はこちら[1]をご覧ください。)

新聞社による評価[編集]

イギリスでは新聞各紙が独自の視点に基づいた大学ランキング(総合ランキングは下記の表を参照)を発表している。英国では分野別で大学が評価されることと毎年各大学・各分野の順位が変動することに注意したい。

イギリスの新聞社による大学ランキング
2012 2011 2010 2009 2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003
Times 14th[16] 21th[17] 35th[18] 38th[19] 35th[20] 27th[21] 37th 39th[22] 41st 44th[23] 43rd
Guardian 11th[24] 15th[25] 18th[26] 34th[27] 24th[28] 37th 37th[29] 37th[29] 16th[30] 28th 33rd
Sunday Times 21st 22nd[31] 30thth[32] 27th[33] 20th[33] 30th[32] 25th[32] 30th[32] 34nd[32] 31st[32]
Independent 19th[34] 19th[34] 29th[35] 26th[36]

関係者[編集]

ハロルド・クロトー

サセックス大学の主な関係者(創立者・教員経験者・卒業生・中退者)

学者[編集]

政治家[編集]

その他[編集]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f University of Sussex Fact and Figures 2010/11 (PDF)”. University of Sussex. 2011年7月23日閲覧。
  2. ^ Guardian University Guide http://www.guardian.co.uk/education/2007/may/01/universityguide.highereducation4
  3. ^ University of Sussex Bulletin - 26 January 2007 http://www.sussex.ac.uk/press_office/bulletin/26jan07/article9.shtml
  4. ^ New Staff (PDF)”. University of Sussex. 2009年4月18日閲覧。
  5. ^ a b The Complete University Guide - University of Sussex”. The Independent. 2009年4月18日閲覧。
  6. ^ Sussex Student Union NewsPaper 'The Badger' http://www.thebadgeronline.co.uk/news/gardner-arts-building-set-to-reopen
  7. ^ University of Sussex Stats http://www.sussex.jp/about/statis.html
  8. ^ IDS http://www.ids.ac.uk/go/about-ids
  9. ^ Kew Garden http://www.kew.org/msbp/news/sussex_uni.html
  10. ^ 海外の大学との大学間交流協定”. 文部科学省. 2011年7月23日閲覧。
  11. ^ RAE 2008 http://submissions.rae.ac.uk/results/outstore/RAEOutcomeFull.pdf
  12. ^ RAE 2001 http://195.194.167.103/Results/all/all.xls
  13. ^ http://www.guardian.co.uk/education/table/2008/dec/18/rae-american-studies-anglophone
  14. ^ http://www.guardian.co.uk/education/table/2008/dec/18/rae-2008-european-studies-degree
  15. ^ http://www.guardian.co.uk/education/table/2008/dec/18/rae-2008-history-art-architecture-design
  16. ^ John O'Leary (2011). The Times Good University Guide 2012. HarperCollins UK. ISBN 978-0007364558. 
  17. ^ John O'Leary (2010). The Times Good University Guide 2011. HarperCollins UK. ISBN 978-0007356140. 
  18. ^ John O'Leary (2009). The Times Good University Guide 2010. HarperCollins UK. ISBN 978-0007313488. 
  19. ^ Good University Guide 2009”. The Times. 2008年8月18日閲覧。
  20. ^ The Times Good University Guide 2008”. The Times. 03-11-2007閲覧。
  21. ^ The Times Good University Guide 2007 - Top Universities 2007 League Table”. The Times. 03-11-2007閲覧。
  22. ^ The Times Top Universities”. The Times. 03-11-2007閲覧。
  23. ^ Times Good University Guide 2003 - Ignore the 2002 typo in the doucument”. 04-21-2009閲覧。
  24. ^ Guardian 2012 http://browse.guardian.co.uk/education?SearchBySubject=true&FirstRow=&SortOrderDirection=&SortOrderColumn=&Subject=University+ranking&Institution
  25. ^ Guardian 2011 http://browse.guardian.co.uk/education?SearchBySubject=true&FirstRow=&SortOrderDirection=&SortOrderColumn=&Subject=University+ranking&Institution
  26. ^ Guardian 2010 http://browse.guardian.co.uk/education?SearchBySubject=true&FirstRow=&SortOrderDirection=&SortOrderColumn=&Subject=University+ranking&Institution
  27. ^ Guardian 2009 http://browse.guardian.co.uk/education?SearchBySubject=true&FirstRow=&SortOrderDirection=&SortOrderColumn=&Subject=University+ranking&Institution
  28. ^ University ranking by institution”. The Guardian. 2007年10月29日閲覧。
  29. ^ a b University ranking by institution”. The Guardian. 2007年10月29日閲覧。
  30. ^ “University ranking by institution”. The Guardian (London). http://education.guardian.co.uk/universityguide2005/table/0,,-5163901,00.html?start=40&index=3&index=3 2007年10月29日閲覧。 
  31. ^ The Sunday Times Good University Guide League Tables”. [The Sunday Times. 03-11-2007閲覧。
  32. ^ a b c d e f “University ranking based on performance over 10 years” (PDF). London: Times Online. (2007年). http://extras.timesonline.co.uk/pdfs/univ07ten.pdf 2008年4月28日閲覧。 
  33. ^ a b The Sunday Times University League Table (PDF)”. The Sunday Times. 03-11-2007閲覧。
  34. ^ a b the complete university guide”. The Independent. 2011年6月17日閲覧。
  35. ^ http://www.thecompleteuniversityguide.co.uk/single.htm?ipg=6524
  36. ^ http://www.thecompleteuniversityguide.co.uk/single.htm?ipg=6579

外部リンク[編集]