ウド

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ウド
Aralia cordata SZ25.png
シーボルト『日本植物誌』に掲載のウド
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : キキョウ類 campanulids
: セリ目 Apiales
: ウコギ科 Araliaceae
: タラノキ属 Aralia[1][2]
: ウド A. cordata[3]
学名
Aralia cordata
Thunb. (1784)[3][4]
シノニム
和名
ウド
英名
oudo,[4] spikenard,[4] udo[4]
山菜として食べごろのウド(若芽)
成長したウド
ウドの花穂
ウド(茎、生)[7]
100 gあたりの栄養価
エネルギー 75 kJ (18 kcal)
4.3 g
食物繊維 1.4 g
0.1 g
飽和脂肪酸 0 g
一価不飽和脂肪酸 0 g
多価不飽和脂肪酸 0 g
0.8 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(0%)
(0) μg
(0%)
0 μg
チアミン (B1)
(2%)
0.02 mg
リボフラビン (B2)
(1%)
0.01 mg
ナイアシン (B3)
(3%)
0.5 mg
(2%)
0.12 mg
ビタミンB6
(3%)
0.04 mg
葉酸 (B9)
(5%)
19 μg
ビタミンB12
(0%)
(0) μg
ビタミンC
(5%)
4 mg
ビタミンD
(0%)
(0) μg
ビタミンE
(1%)
0.2 mg
ビタミンK
(2%)
2 μg
ミネラル
カルシウム
(1%)
7 mg
鉄分
(2%)
0.2 mg
マグネシウム
(3%)
9 mg
リン
(4%)
25 mg
カリウム
(5%)
220 mg
ナトリウム
(0%)
0 mg
亜鉛
(1%)
0.1 mg
他の成分
水分 94.4 g
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。
出典: USDA栄養データベース(英語)

ウド(独活、学名Aralia cordata)は、ウコギ科タラノキ属多年草。香りが強く、山菜野菜として好まれる。季語、晩春。

特徴[ソースを編集]

日本では北海道から本州四国九州までのほか、国外では朝鮮半島中国千島サハリンに分布する。林下や林縁、山野に自生するほか、畑に植えられて栽培もされている[8]。大型で丈が高く、高さ約1 - 1.5mに成長する草本である[9]

は円柱形で太く、緑色をしており毛が生える[10]

互生し、2回羽状複葉で三角形をしており、長めの葉柄がつく[10]小葉は卵型をしており細かい毛があり、葉縁にぎざぎざがある[10]

からごろ、8 - 9月にかけて茎の上部に球状の大きな散形花序を多数つけ、柄がある径3mmほどのもしくは薄緑色の小さなをたくさんつける[10]。花弁は5枚つき、上部は両性花、下部は雄花となる[9]雄しべが5本、下位子房に5本の花柱がある[10]

果実は、直径3mmほどの球状の液果が実り、熟すと黒紫色になる[9][10]。一果中に3 - 5個のゴマ状の種子をもつ。

初夏ゴールデンウィーク頃)に芽吹いた小さな苗は山菜として利用できる[10]

利用[ソースを編集]

食用[ソースを編集]

東京うど

若葉、つぼみ、およびの部分を食用になり、香りもよい[10]。つぼみや茎は採取期間が短いが、若葉はある程度長期間に渡って採取することができる。林の際など当たりのよい場所か半日陰の傾斜地などに自生するが、スーパーや八百屋などで見られる白いものは、日の当たらない地下の室(むろ)で株に土を盛り暗闇の中で栽培した軟白栽培によるもので、モヤシのように茎を白く伸ばして出荷する[8][11]

料理の分野では前者を山ウド、後者を白ウドと呼び区別することが多い。後者には立川市を中心とした東京都多摩地域特産品東京うど)や大阪府茨木市太田および千堤寺地区特産の「三島うど」などがある。

ウドは山菜として有名で、山ウドはややアクが強く、山菜として葉や先端を天ぷらなどにする他、ぬた、茹でたものを酢味噌和え、味噌汁の実とする。白ウドは前記の他、水でアク抜きをして煮浸しサラダとしても食べられる。また、皮も柔らかく、短冊切りにしてキンピラにすると美味しいため、白ウドは捨てるところがほとんどない。

一ヶ所から数本のウドの大木が生えている場合は、1本は切り倒してよい。茎の硬い皮を削ぎ取ると芯の部分はセロリのように美味である。ここまで大きくなると生のままでもほとんどアクがなく、雑味もない。また、先端の部分はまだ柔らかいので、若葉や花芽がまだ出ていないものは摘んで天婦羅にできる。

ただし、食物アレルギーがあるので、食べる際注意が必要。 山中に生える物は太く立派だが、平地の林等に生える物は成長しても細い事が多い。

薬用[ソースを編集]

根は土当帰(どとうき)、和独活(わどっかつ)と呼ばれ、薬用になる[8]。秋に根を掘り取って輪切りにし天日干ししたものを用いて、煎じて服用すると、体を温めるとともに頭痛や顔のむくみに効用があるとされる[8]。また、アイヌ民族はウドを「チマ・キナ」(かさぶたの草)と呼び、根をすり潰したものを打ち身の湿布薬に用いていた。ちなみにアイヌにとってウドはあくまでも薬草であり、茎や葉が食用になることは知られていなかった。

漢方で使う独活(どっかつ)は、セリ科シシウドの根で、昔は独活の代用品としてウドの根である和独活も使われた[8]

ウドの名前をもつ他の植物[ソースを編集]

慣用句[ソースを編集]

ウドの大木
(ことわざ)。前述の通り、ウドは1.5メートル前後の大きさに育つが、茎が太く育った頃には食用にもならず[9]、また茎が柔らかすぎて木材にも適さないということから[10]、転じて「図体はでかいが中身が伴わず、役に立たないもの」のたとえ。ただし、前述したようにウドは樹木ではなく、草本の一種である。

脚注[ソースを編集]

  1. ^ 米倉浩司 『高等植物分類表』 北隆館、2010年、重版。ISBN 978-4-8326-0838-2
  2. ^ 大場秀章(編著) 『植物分類表』 アボック社、2010年、第2刷。ISBN 978-4-900358-61-4
  3. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Aralia cordata Thunb.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月4日閲覧。
  4. ^ a b c d "'Aralia cordata Thunb.". Tropicos. Missouri Botanical Garden. 2012-08-04閲覧. 
  5. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Aralia taiwaniana Y.C.Liu et F.Y.Lu”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月4日閲覧。
  6. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Aralia cordata Thunb. f. biternata Nakai”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月4日閲覧。
  7. ^ 五訂増補日本食品標準成分表
  8. ^ a b c d e 貝津好孝 1995.
  9. ^ a b c d 山田孝彦 & 山津京子 2013.
  10. ^ a b c d e f g h i 内藤俊彦 1995.
  11. ^ 本山荻舟 『飲食事典』 平凡社、昭和33年12月25日、56頁。

参考文献[ソースを編集]

関連項目[ソースを編集]

外部リンク[ソースを編集]