アンゲリク・ケルバー
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アンゲリク・ケルバー | ||||||||||
基本情報 | ||||||||||
国籍 | ドイツ | |||||||||
出身地 | 旧 西ドイツ・ブレーメン | |||||||||
生年月日 | 1988年1月18日(36歳) | |||||||||
身長 | 173cm | |||||||||
体重 | 68kg | |||||||||
利き手 | 左 | |||||||||
バックハンド | 両手打ち | |||||||||
ツアー経歴 | ||||||||||
デビュー年 | 2003年 | |||||||||
ツアー通算 | 14勝 | |||||||||
シングルス | 14勝 | |||||||||
ダブルス | 0勝 | |||||||||
生涯獲得賞金 | 32,307,783 アメリカ合衆国ドル | |||||||||
4大大会最高成績・シングルス | ||||||||||
全豪 | 優勝(2016) | |||||||||
全仏 | ベスト8(2012・18) | |||||||||
全英 | 優勝(2018) | |||||||||
全米 | 優勝(2016) | |||||||||
優勝回数 | 3(豪1・英1・米1) | |||||||||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||||||||
全豪 | 1回戦(2008・11・12) | |||||||||
全仏 | 2回戦(2012) | |||||||||
全英 | 3回戦(2011) | |||||||||
全米 | 3回戦(2012) | |||||||||
国別対抗戦最高成績 | ||||||||||
BJK杯 | 準優勝(2014) | |||||||||
ホップマン杯 | 準優勝(2018・19) | |||||||||
キャリア自己最高ランキング | ||||||||||
シングルス | 1位(2016年9月12日) | |||||||||
ダブルス | 103位(2013年8月26日) | |||||||||
獲得メダル | ||||||||||
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2024年8月31日現在 |
アンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber, ドイツ語: [ʔan.d͡ʒɛˈliːk ˈkɛɐ̯bɐ] ( 音声ファイル) アンジェリーク・ケアバ、1988年1月18日 - )は、ドイツ・ブレーメン出身の女子プロテニス選手。身長173cm、体重68kg。左利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。「アンジェリック・ケルバー」という表記も見られる[1]。自己最高ランキングはシングルス1位、ダブルス103位。これまでにWTAツアーでシングルス14勝を挙げている。
2016年全豪オープン女子シングルス・2016年全米オープン女子シングルス・2018年ウィンブルドン選手権女子シングルスの優勝者。2016年WTAツアー年間チャンピオン。
来歴
[編集]ポーランド出身の両親の間に生まれたケルバーは3歳からテニスを始め、2003年にプロに転向。しばらくはITFのサーキット大会での下積みが続いた。
2007年の全仏オープンで4大大会に初出場。第13シードのエレーナ・デメンチェワに、3-6, 2-6 で敗れている。ウィンブルドンはアンナ・チャクベタゼ、全米オープンではセリーナ・ウィリアムズとシード選手と対戦し初戦敗退している。同年7月に日本の豊田市で開催されたフェドカップの「ワールドグループ・プレーオフ」では、森田あゆみに6-4, 4-6, 5-7 、高雄恵利加に3-6, 2-6で敗れている。試合は3勝2敗でドイツが日本に勝利してワールドグループ残留を決めた[2]。
2008年全豪オープン1回戦で、マレット・アニを0-6, 6-3, 6-2で破り4大大会の初勝利を挙げた。6月のスヘルトーヘンボス大会のダブルスで準優勝した。2010年2月のボゴタ大会でツアー初のシングル決勝に進出。地元のマリアナ・ドゥケ・マリノに4-6, 3-6で敗れ準優勝となった。 2011年全米オープンではランキング92位のノーシードから、2回戦で第12シードのアグニエシュカ・ラドワンスカに 6-3, 4-6, 6-3 、準々決勝では第28シードのフラビア・ペンネッタを6-4, 4-6, 6-3で破るなどして勝ち上がりベスト4に進出する。全米オープンでのドイツ女子選手のベスト4進出は1996年大会で優勝したシュテフィ・グラフ以来15年ぶりの快挙であった。準決勝では優勝した第9シードのサマンサ・ストーサーに3-6, 6-2, 2-6で敗れ、決勝進出はならなかった。10月のHP・オープンでもベスト4に進出し、世界ランキング29位となりトップ30入りを果たした。
2012年は全豪オープンでは第30シードとなり初めて4大大会でシード選手になり、3回戦で第4シードのマリア・シャラポワに 1-6, 2-6 で敗れた。2月のパリ大会では準々決勝でシャラポワを6-4, 6-4、準決勝ではヤニナ・ウィックマイヤーを6-7(2), 6-3, 6-4で破りツアー2度目のシングルス決勝に進出する。決勝では地元のマリオン・バルトリを7–6(3), 5–7, 6–3で破りケルバーはツアー初優勝を果たした。4月のデンマーク・オープンでも決勝に進出し、地元のキャロライン・ウォズニアッキを6–4, 6–4で破りツアー2勝目を挙げた。
全仏オープンではベスト8に進出した。イーストボーン大会では決勝でタミラ・パシェクに7–5, 3–6, 5–7で敗れ準優勝となった。ウィンブルドンではベスト4に進出。準決勝でアグニエシュカ・ラドワンスカに3-6, 4-6で敗れた。7月のロンドン五輪でオリンピックに初出場した。シングルス3回戦でビーナス・ウィリアムズに7–6(5), 7–6(5)で勝利しベスト8に進出し、準々決勝でビクトリア・アザレンカに 4–6, 5–7 で敗れた。最終戦のWTAツアー選手権にも初出場を果たしたがラウンドロビンで3連敗して敗退した。
2016年全豪オープンでは1回戦で土居美咲にマッチポイントを握られるも逆転で勝利すると、その後はセットを落とさずに決勝に進出。決勝でセリーナ・ウィリアムズに6–4, 3–6, 6–4で勝利し、グランドスラム初タイトルを手に入れた[3]。翌週の世界ランキングで自己最高の2位となった。ウィンブルドン選手権でも決勝に進出するが、セリーナに5–7, 3–6で敗れた。リオ五輪のシングルスでは決勝でモニカ・プイグに4–6, 6–4, 1–6で敗れ、銀メダルを獲得した。全米オープンではセリーナが準決勝で敗退したため、世界ランキング1位になることが確定[4]。自身は決勝に進出し、カロリナ・プリスコバに6–3, 4–6, 6–4で勝利し、グランドスラム2勝目を挙げた[5]。ドイツ選手の女子シングルス世界ランキング1位はシュテフィ・グラフ以来で、史上2人目である。
連覇を狙った2017年全豪オープンでは4回戦でココ・バンダウェイに2-6, 3-6で敗れ、優勝したセリーナ・ウィリアムズに世界ランキング1位を奪還された。2017年は優勝はなくランキングも21位まで落とした。
2018年全豪オープンではベスト4に進出。準決勝でシモナ・ハレプに3-6, 6-4, 7-9 で敗れた。2018年全仏オープンでは6年ぶりにベスト8へ進出。優勝したシモナ・ハレプに7-6,3-6,2-6で敗れ、準決勝進出とはならなかった。2018年ウィンブルドン選手権では2年ぶりに決勝進出、決勝で2年前に敗れたセリーナ・ウィリアムズに6-3, 6-3で勝利し、ウィンブルドン初優勝、グランドスラム3勝目を挙げた[6]。また、最終戦のWTAファイナルズにも2年ぶりに出場を果たす。1勝2敗でラウンドロビン敗退となるが、昨年末の21位から大幅に順位を戻し、世界ランキング2位で2018年のシーズンを終えた。
2019年は2大会で決勝進出するも、優勝はなく、グランドスラムも良い成績を残せず、年間最終ランキングは20位に後退。
WTAツアー決勝進出結果
[編集]シングルス: 32回 (14勝18敗)
[編集]大会グレード | |
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2020年以前 | 2021年以後 |
グランドスラム (3–1) | |
オリンピック (0–1) | |
WTAファイナルズ (0–1) | |
プレミア・マンダトリー (0–1) | WTA1000 (0–0) |
プレミア5 (0–4) | |
WTAエリート・トロフィー (0–0) | |
プレミア (7–6) | WTA500 (0–0) |
インターナショナル (2–4) | WTA250 (2–0) |
結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2010年2月21日 | ボゴタ | クレー | マリアナ・ドゥケ・マリノ | 4-6, 3-6 |
優勝 | 1. | 2012年2月12日 | パリ | ハード (室内) | マリオン・バルトリ | 7-6(7-3), 5-7, 6-3 |
優勝 | 2. | 2012年4月15日 | コペンハーゲン | ハード (室内) | キャロライン・ウォズニアッキ | 6-4, 6-4 |
準優勝 | 2. | 2012年6月23日 | イーストボーン | 芝 | タミラ・パシェク | 7-5, 3-6, 5-7 |
準優勝 | 3. | 2012年8月19日 | シンシナティ | ハード | 李娜 | 6-1, 3-6, 1-6 |
準優勝 | 4. | 2013年4月7日 | モンテレイ | ハード | アナスタシア・パブリュチェンコワ | 6-4, 2-6, 4-6 |
準優勝 | 5. | 2013年9月28日 | 東京 | ハード | ペトラ・クビトバ | 2-6, 6-0, 3-6 |
優勝 | 3. | 2013年10月13日 | リンツ | ハード (室内) | アナ・イバノビッチ | 6-4, 7-6(8-6) |
準優勝 | 6. | 2014年1月10日 | シドニー | ハード | ツベタナ・ピロンコバ | 4-6, 4-6 |
準優勝 | 7. | 2014年2月26日 | ドーハ | ハード | シモナ・ハレプ | 2-6, 3-6 |
準優勝 | 8. | 2014年6月21日 | イーストボーン | 芝 | マディソン・キーズ | 3-6, 6-3, 5-7 |
準優勝 | 9. | 2014年8月3日 | スタンフォード | ハード | セリーナ・ウィリアムズ | 6-7(1-7), 3-6 |
優勝 | 4. | 2015年4月12日 | チャールストン | クレー | マディソン・キーズ | 6-2, 4-6, 7-5 |
優勝 | 5. | 2015年4月26日 | シュトゥットガルト | クレー (室内) | キャロライン・ウォズニアッキ | 3-6, 6-1, 7-5 |
優勝 | 6. | 2015年6月21日 | バーミンガム | 芝 | カロリナ・プリスコバ | 6-7(5-7), 6-3, 7-6(7-4) |
優勝 | 7. | 2015年8月9日 | スタンフォード | ハード | カロリナ・プリスコバ | 6-3, 5-7, 6-4 |
準優勝 | 10. | 2015年10月18日 | 香港 | ハード | エレナ・ヤンコビッチ | 6-3, 6-7(4-7), 1-6 |
準優勝 | 11. | 2016年1月9日 | ブリスベン | ハード | ビクトリア・アザレンカ | 3-6, 1-6 |
優勝 | 8. | 2016年1月30日 | 全豪オープン | ハード | セリーナ・ウィリアムズ | 6-4, 3-6, 6-4 |
優勝 | 9. | 2016年4月24日 | シュトゥットガルト | クレー (室内) | ラウラ・シグムント | 6-4, 6-0 |
準優勝 | 12. | 2016年7月9日 | ウィンブルドン | 芝 | セリーナ・ウィリアムズ | 5-7, 3-6 |
準優勝 | 13. | 2016年8月13日 | リオデジャネイロ五輪 | ハード | モニカ・プイグ | 4-6, 6-4, 1-6 |
準優勝 | 14. | 2016年8月21日 | シンシナティ | ハード | カロリナ・プリスコバ | 3-6, 1-6 |
優勝 | 10. | 2016年9月10日 | 全米オープン | ハード | カロリナ・プリスコバ | 6-4, 3-6, 6-4 |
準優勝 | 15. | 2016年10月30日 | シンガポール | ハード (室内) | ドミニカ・チブルコバ | 3-6, 4-6 |
準優勝 | 16. | 2017年4月9日 | モンテレイ | ハード | アナスタシア・パブリュチェンコワ | 4-6, 6-2, 1-6 |
優勝 | 11. | 2018年1月13日 | シドニー | ハード | アシュリー・バーティ | 6-4, 6-4 |
優勝 | 12. | 2018年7月14日 | ウィンブルドン | 芝 | セリーナ・ウィリアムズ | 6-3, 6-3 |
ダブルス: 2回 (0勝2敗)
[編集]結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2008年6月20日 | スヘルトーヘンボス | 芝 | リガ・デクメイエレ | ミハエラ・クライチェク マリーナ・エラコビッチ |
3-6, 2-6 |
準優勝 | 2. | 2016年1月 | ブリスベン | ハード | アンドレア・ペトコビッチ | マルチナ・ヒンギス サニア・ミルザ |
5-7, 1-6 |
4大大会優勝
[編集]女子シングルス
[編集]- 全豪オープン:1勝(2016年)
- ウィンブルドン選手権:1勝(2018年)
- 全米オープン:1勝(2016年)
年 | 大会 | 対戦相手 | 試合結果 |
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2016年 | 全豪オープン | セリーナ・ウィリアムズ | 6-4, 3-6, 6-4 |
2016年 | 全米オープン | カロリナ・プリスコバ | 6-3, 4-6, 6-4 |
2018年 | ウィンブルドン | セリーナ・ウィリアムズ | 6-3, 6-3 |
4大大会シングルス成績
[編集]- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
大会 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 通算成績 |
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全豪オープン | LQ | 2R | 1R | 3R | 1R | 3R | 4R | 4R | 1R | W | 4R | SF | 4R | 29–11 |
全仏オープン | 1R | 1R | LQ | 2R | 1R | QF | 4R | 4R | 3R | 1R | 1R | QF | 1R | 17–12 |
ウィンブルドン | 1R | 1R | LQ | 3R | 1R | SF | 2R | QF | 3R | F | 4R | W | 2R | 31–11 |
全米オープン | 1R | LQ | 2R | 1R | SF | 4R | 4R | 3R | 3R | W | 1R | 3R | 1R | 25–11 |
脚注
[編集]- ^ “THE TENNIS DAILY”. 2018年9月9日閲覧。
- ^ Fed Cup - Tie details - 2007 - Japan v Germany
- ^ “独のケルバー初優勝、グラフ以来の快挙 全豪OP”. nikkansports.com. 2019年12月8日閲覧。
- ^ “決勝進出のケルバー、世界ランク1位確定に「ずっとなりたかった」”. 産経ニュース. 2016年9月9日閲覧。
- ^ “ケルバーが全米OP初V! 自身2度目の四大大会制覇を達成”. www.afpbb.com. 2019年12月8日閲覧。
- ^ “ウィンブルドン優勝のケルバー、苦しかった2017年を糧に復活”. www.afpbb.com. 2019年12月8日閲覧。
外部リンク
[編集]- アンゲリク・ケルバー - WTAツアーのプロフィール
- アンゲリク・ケルバー - ビリー・ジーン・キング・カップのプロフィール
- アンゲリク・ケルバー - 国際テニス連盟
- アンゲリク・ケルバー (@AngeliqueKerber) - X(旧Twitter)
- 公式サイト(英語・ドイツ語・ポーランド語)
- ウィキメディア・コモンズには、アンゲリク・ケルバーに関するカテゴリがあります。