竹内薫
竹内 薫(たけうち かおる、男性、1960年7月2日[1] - )は、日本のサイエンスライター、作家。東京都生まれ[1]。横浜市在住[2]。オフィス・トゥー・ワン所属[1]。湯川薫名義で小説も執筆している[2]。
経歴
- 1979年[要出典] - 筑波大学附属高等学校卒業[2]
- 1979年 - 東京大学教養学部文科I類入学[要出典]
- 1983年[要出典] - 東京大学教養学部教養学科卒業(科学史・科学哲学専攻)[2]
- 1985年[要出典] - 東京大学理学部物理学科卒業[2]
- 1992年 - マギル大学大学院博士課程修了(理学博士 Ph.D. 高エネルギー物理学専攻)[3]
- 1993年 - 成城大学非常勤講師(1993年-2000年)[2]
- 2002年 - 東京電力「都市・くらしとエネルギー研究会」委員 [2]
- 2003年 - 千葉大学非常勤講師(2003年-2004年)[2]
人物
- アメリカ合衆国とカナダに、合計8年半ほど住んでいた事がある帰国子女。そのため、幼少期に日本に戻ってきた時の竹内少年は、日本語の授業についていけず、苦労する。現在でも若干漢字に弱い(自身が出演したテレビ番組で露呈する)。[要出典]
- 留学を終えて帰国した直後、有名な科学誌の編集者に紹介されて科学書の執筆に携わった所、編集サイドから幾度かの指摘を首を傾げつつ修正。その執筆原稿が、本人の確認もなく改竄・修正された上に、相対性理論は間違っている、という前提の疑似科学本に掲載されている事が、出版後に判明した。折り悪く「と学会」で『トンデモ本』として取り上げられてしまい、疑似科学批判者から批判を受け、科学界から追放・放逐されたという[4]。なお、疑似科学批判者として有名な早稲田大学の大槻義彦は、竹内薫が「と学会」の関係者と思い込んで「と学会がオカルト本を出してオカルト肯定派の正体を現した」と書いている[5]。
- 愛猫家である[6]。
- 妻は、ヨガインストラクターの藤井かおり[要出典]}。妹は翻訳・文筆家の竹内さなみ[要出典]。
- 「ひ」と「し」の発音が弱い(ラジオ番組内で本人談)[要出典]。
- 巨人ファンであり、本球団の優勝祈願のために口髭を剃る(2007年9月、本人談)[要出典]。
- 茂木健一郎とは親友である[要出典]。
- 最も売れた著書は「ねこ耳少女の量子論」であるが、タイトルの萌えが何なのかは、イマイチ分からずに出版している[要出典]。
- 実子を授かり、50歳になったのを機に、科学界からは一定度の距離を置いて、文筆業に専念する旨を自著に記す[要出典]。
著書
竹内薫名義
- アインシュタインと猿―パズルでのぞく物理の世界(日経サイエンス社 1989年)ISBN 9784532062736
- 「相対論」はやはり間違っていた ―アインシュタイン 理性を捨てさせた魔力(徳間書店 1994年)ISBN 9784198600617
- ビッグバンには科学的根拠が何もなかった ―21世紀の革新的宇宙像双子の宇宙論(徳間書店 1996年)ISBN 9784198605476
- ジャン=ピエール・プチ (Jean‐Pierre Petit)、中島弘二翻訳、竹内薫著
- ペンローズのねじれた四次元 ―時空をつくるツイスターの不思議(講談社ブルーバックス、1999年)ISBN 4062572605
- 「場」とはなんだろう ―なにもないのに波が伝わる不思議(講談社ブルーバックス、2000年)ISBN 4062573105
- 熱とはなんだろう ―温度・エントロピー・ブラックホール……(講談社ブルーバックス、2002年)ISBN 4062573903
- 宇宙のエンドゲーム(徳間書店 2002年)ISBN 978-4198615499(筑摩書房 2008年)ISBN 978-4480091406
- アタマにしみこむ現代物理(サンマーク出版 2002年)ISBN 978-4763193896
- 『ネイチャー』を英語で読みこなす ―本物の科学英語を身につける(講談社ブルーバックス、2003年)ISBN 4062574136
- 超ひも理論とはなにか ―究極の理論が描く物質・重力・宇宙(講談社ブルーバックス、2004年)ISBN 4062574446
- 「ファインマン物理学」を読む: 量子力学と相対性理論を中心として(講談社サイエンティフィク、2004年)ISBN 4061532510
- 「ファインマン物理学」を読む: 電磁気学を中心として(講談社サイエンティフィク、2004年)ISBN 4061532553
- 「ファインマン物理学」を読む: 力学と熱力学を中心として(講談社サイエンティフィク、2005年)ISBN 4061532561
- ホーキング 虚時間の宇宙 ―宇宙の特異点をめぐって(講談社ブルーバックス、2005年)ISBN 406257487X
- 99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方(光文社 2006年)ISBN 9784334033415
- 頭がよみがえる算数練習帳(筑摩書房 ちくま新書 2006年)ISBN 9784480063212
- ねこ耳少女シリーズ(PHP研究所)竹内薫著、藤井かおり執筆協力、松野時緒漫画
- ねこ耳少女の量子論 萌える最新物理学(2009年) ISBN 456970560X ISBN 978-4569705606
- ねこ耳少女の相対性理論と超ひも理論(2010年) ISBN 978-4569776774
- バカヤロー経済学(晋遊舎 2009年)ISBN 978-4-88380-917-2
- 自分はバカかもしれないと思ったときに読む本(河出書房新社 2013年)ISBN 9784309616780 2015年に文庫化
- 体感する数学(エンターブレイン 2013年)ISBN 9784047288881
- 体感する宇宙(KADOKAWA 2014年)ISBN 9784047295629
推理小説
湯川薫名義で刊行していたが、2010年4月の文庫化時より竹内薫名義。
- ディオニシオスの耳 (徳間書店 トクマ・ノベルズ 1999年2月) ISBN 9784198504458
- ディオニシオスの耳 ―シュレ猫探偵 (徳間文庫 2010年4月)ISBN 978-4198931452
- 虚数の眼 (徳間書店 トクマ・ノベルズ 1999年9月) ISBN 9784198504717
- イフからの手紙 (徳間書店 トクマ・ノベルズ 2000年9月) ISBN 9784198505059
- Dの虚像 (カドカワ・エンタテインメント 2000年12月) ISBN 9784047881549
- 漂流密室 —世界遺産ミステリー〈1〉屋久島 (徳間書店 トクマ・ノベルズ 2001年7月) ISBN 9784198505325
- 百人一首 一千年の冥宮 (新潮社 新潮ミステリー倶楽部 2002年8月) ISBN 9784106027710
番組への出演
テレビ
- たけしのコマネチ大学数学科 番組特別顧問(フジテレビ)
- NEWS ZERO 火曜日担当キャスター(日本テレビ) ※2007年9月25日で降板
- サイエンスZERO ナビゲーター(2012年4月8日 - 、NHK Eテレ)
- ノーベル賞と最強の日本人〜世界に挑む科学者たち(2013年12月27日、BSフジ)
ラジオ
- Jam the WORLD 金曜日担当ナビゲーター(J-WAVE)
- FUTURESCAPE 臨時パーソナリティ[7](FMヨコハマ、2012年9月29日)
脚注・出典
- ^ a b c 竹内 薫|タレント|プロフィール|オフィス・トゥー・ワン
- ^ a b c d e f g h 竹内薫プロフィール
- ^ String theory and the early universe Takeuchi, Kaoru 1992
- ^ 【竹内薫の科学・時事放談】疑似科学での本人の言。ただし、竹内薫が出した疑似科学本は「相対性理論否定本」「ビッグバン否定論」「心霊科学本」など多数あるので、1冊だけが問題になったとは考えにくい[要出典]。
- ^ 岡田斗志夫のotaku weekly 97.8.27号「キョージュ、キョージュ、気を確かに!!」より。執筆者はと学会会員の唐沢俊一。なお、と学会は竹内薫とは無関係で、『トンデモ本の世界』シリーズで竹内の著作『「相対論」はやはり間違っていた』をトンデモ本として取り上げている。
- ^ NHKサイエンスZERO「ニャンとも不思議! 遺伝子が明かすネコの秘密」2015年8月2日放送
- ^ 小山薫堂が社員旅行により欠席した為
外部リンク
- 竹内薫オフィシャルサイト
- 薫日記(ブログ)
- 竹内薫 (@7takeuchi7) - X(旧Twitter)
- 竹内薫 - ブックスキャン