痛快!河内山宗俊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。2400:4051:5a60:5700:fc52:d5c6:8f72:267b (会話) による 2022年8月31日 (水) 13:29個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎サブタイトル)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

痛快!河内山宗俊』(つうかい! こうちやまそうしゅん)とは1975年10月6日から1976年3月29日まで、フジテレビで放送された時代劇。製作は勝プロダクション

概要

1974年のテレビ作品『座頭市物語』で気を吐いた勝新太郎が、新たなる飛躍を目指して自ら率いる勝プロの製作で主演した作品。勝の実兄の若山富三郎が、勝演じる河内山宗俊を陰ながら支える遠山金四郎の役でセミレギュラー出演している。

あらすじ

時は老中・水野忠邦の天保の改革で倹約令がしかれ、市民が束縛されていた天保年間。力なき市民を牛耳る権力悪に対して、真っ向から挑んだ男がいた。権力者に対して強請り集りをして金儲けをしている数寄屋坊主の河内山宗俊である。宗俊は、力強い仲間たちを率いて法で裁けぬ巨悪を強請り集りで裁き、力なき庶民を救うべく大活躍する。

出演者

練塀小路に住む数寄屋坊主。剛胆で曲がったことの嫌いな性格だが、幕府の中では強請り集りをする厄介者扱いされている。
  • お滝:草笛光子(第8・10・13・16・19・21-22・24-25話を除く)
河内山と長いつきあいの女将。河内山に思いを寄せている。
河内山の手下で、旗本の出らしい元武士。普段は帯刀せず町人髷だが、たまに武家髷にしたりする場合もある。
河内山の手下。故郷に母親がおり、見栄を張って「士分に取り立てられて殿様になった」と嘘をついたこともある。第7話まではパーマをかけたような町人髷だったが、第8話からストレートの町人髷に変更された。
  • お千代:桃井かおり(第1-2・5・7・12・13・16・19・20-21・25-26話)
河内山が助けたことから仲間になる若い女性。茶屋女として働いている。
  • 金子市之丞:原田芳雄(第4・5・7・13・14-16・22・25話を除く)
河内山の敵にも味方にもなる浪人。河内山からは「金子市」と呼ばれている。
  • 森田屋清蔵:大滝秀治(第4・8・10・16・17・19・22・24-26話)
河内山の後ろ盾を買って出ている豪商。河内山の手助けをしたり、河内山に協力を依頼することもある。
河内山の上司に当たる人物。河内山が亡くなったという芝居を打った時には、香典を1両しか持ってこなかった。
老中・水野の腹心。
江戸北町奉行。河内山に助力をする。
時の筆頭老中。厄介者の河内山に目をかけ、うまく扱う。

スタッフ・挿入歌

サブタイトル

話数 タイトル 脚本 監督 ゲスト
第1話 一世一代の大芝居 直居欽哉 三隅研次 名和宏穂高稔須藤健長谷川弘浅香春彦中村錦司
第2話 ねり塀小路がひと肌脱いだ 東條正年 工藤栄一 小川知子江幡高志遠藤太津朗成瀬正孝
第3話 ここ一番の大勝負 笠原和夫 黒田義之 松山省二服部妙子草薙幸二郎阿藤海、弘松三郎、

堀勝之祐木村元

第4話 祭ばやしに男が賭けた 野上龍雄 森一生 高品格津山登志子小池朝雄林ゆたか
第5話 親孝行なさけのかけ橋 中村努
直居欽哉
三隅研次 小峰千代子常田富士男上野山功一、長谷川弘、橘家円平

志賀勝小林勝彦五味龍太郎星十郎

第6話 米が仇の八百八町 東條正年 太田昭和 睦五郎三条泰子伊藤高城所英夫山本清北町嘉朗
第7話 御祝儀放免 高橋二三 三隅研次 花沢徳衛須賀不二男鈴木瑞穂飯沼慧小林伊津子

高橋仁沖田駿一

第8話 三途の川は空っ風 直居欽哉 太田昭和 赤座美代子戸浦六宏村松克巳潮建志岡部正純
第9話 罠にはまった中仙道 星川清司 大洲斎 大谷直子河津清三郎井上博一八木喬、成瀬正孝
第10話 鬼より怖い奴がいた 岩元南 工藤栄一 川地民夫垂水悟郎柴田美保子松丸登志乃樋浦勉南祐輔
第11話 男が泣いたわらべ唄 桜井康浩 森一生 富田仲次郎剣持伴紀三浦リカ金井大遠山欽藤尾純小池雄介
第12話 ぬれ手に油の三万両 中村努 黒田義之 河原崎建三赤塚真人今井健二池田駿介山西道広
第13話 鯉が命の子守唄 太田昭和 吉沢京子、名和宏、高野真二谷口完松井康子牧冬吉海野かつを
第14話 鉄火肌一番まとい 直居欽哉 黒田義之 林与一本阿弥周子竜崎一郎田口計小瀬格
第15話 地獄に花をつみに行く 田口耕三 勝新太郎 緒形拳村上冬樹竹下景子川口恒山下雄大大塚吾郎
第16話 夜明けに消えた男星 安田公義 石原裕次郎富川澈夫外山高士、須賀不二男、沖田駿一
第17話 火と燃えよ恋のかよい路 尾中洋一 太田昭和 宇津宮雅代高橋長英、江幡高志、西田良石山雄大

志賀勝、灰地順

第18話 雪に舞う女の絵草紙 尾中洋一
直居欽哉
十朱幸代浜田寅彦松山照夫佐々木孝丸林孝一

北見唯一、成瀬正孝

第19話 見果てぬ夢の宝の山 中村努 斎藤武市 森本レオ渡辺外久子沼田曜一花岡秀樹下元年世
第20話 おれとあいつの忘れがたみ 星川清司 工藤栄一 小沢栄太郎蟹江敬三守田学哉丘夏子武周暢

中村錦司、野上哲也

第21話 妻恋い、母恋い風ひとつ 尾中洋一 太田昭和 藤村志保清水綋治中井啓輔杉野公子西山辰夫香月京子
第22話 桃の節句に雪を見た 田口耕三 黒田義之 由美かおる津川雅彦中村公三郎平井岐代子原良子、溝田繁
第23話 真っ赤に咲いた想い花 星川清司 勝新太郎 范文雀小俣真紀石橋蓮司富田浩太郎勝部演之

奈三恭子金井進二

第24話 手玉にとられた鬼三匹 安田公義 加賀まりこ和田幾子玉川伊佐男成瀬昌彦村田吉次郎
第25話 桜吹雪江戸の夕映え 尾中洋一 勝新太郎 野川由美子江見俊太郎浅香春彦、市村昌治、椎谷健治
第26話 無頼六道銭 直居欽哉
中村努
太田昭和 多々良純水森亜土、長谷川弘、大橋一元河野真由

放送局

ほか

備考

  • 実在する河内山宗俊(宗春)は文化文政時代の人物であるが、本作の時代設定はそれよりあとの天保年間であり、実在の宗春は本作の設定の時期にはすでに死去している(文政6年没)。
  • 本作の登場人物は、宗俊の死後に創作された『天保六花撰』(二代目松林伯圓・作)に登場する人物とほぼ同名である(三千歳を除く)。

脚注

  1. ^ a b c 『北國新聞』1975年10月6日付朝刊、テレビ欄。

関連項目

フジテレビ 月曜21時台
前番組 番組名 次番組
小春ちゃん
※21:00 - 21:55
痛快!河内山宗俊