早春物語
『早春物語』(そうしゅんものがたり)は、赤川次郎の小説。これを原作として1985年に映画が、1986年にTBSでテレビドラマが制作された。
小説
1985年に角川書店から出版された(カドカワノベルズ、角川文庫)。
映画
角川映画10周年記念映画。原作とはかなり違う内容となっている。
ストーリー
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
17歳の高校生・沖野瞳は、春休みに写真部の撮影で、ひとり地元の鎌倉を巡るうち、梶川という中年男と出会う。数日後、瞳は東京で、別れ際に教えられた梶川の会社を訪ねる。そして、誘われるままパーティに同伴し、梶川の大人の魅力にほのかな恋心を抱く。しかし、亡き母の命日に、母のアルバムから梶川の写真を発見してしまう。瞳の母はかつて、梶川に捨てられたのだった。瞳の中で、梶川への疑念と恋心が交錯する……。
キャスト
- 沖野瞳:原田知世
- 沖野修三:田中邦衛
- 大宅敬子:由紀さおり
- 牧麻子:仙道敦子
- 沢田真佐子:早瀬優香子
- 松浦純子:宮下順子
- 水江:一色彩子
- 石原貴子:秋川リサ
- 武藤:戸浦六宏
- 小野:津村鷹志
- 喫茶店マスター:小林稔侍
- 竹中夫人:岩崎加根子
- 竹中常務:平幹二朗
- 梶川真二:林隆三
スタッフ
- 製作:角川春樹、市村一三
- プロデューサー:黒澤満、伊藤亮爾
- 監督:澤井信一郎
- 助監督:藤沢勇夫
- 脚本:那須真知子
- 撮影:仙元誠三
- 音楽監督:久石譲
- 音楽プロデューサー:石川光
- 美術:桑名忠之
- 録音:橋本文雄
- 照明:渡辺三雄
- 編集:西東清明
主題歌
受賞
- 主演の原田知世は、1985年ヨコハマ映画祭主演女優賞を受賞。
- 監督の澤井信一郎は本作で日本映画監督協会新人賞を受賞。
同時上映
テレビドラマ
ドラマ |
『早春物語~私、大人になります~』(そうしゅんものがたり~わたし、おとなになります~)のタイトルで、TBS系列で1986年5月23日~7月18日に放送された。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
17歳の高校生・沖野瞳は、高校の部活を終えて帰宅した際に、とある男性よりかかってきた電話に出たことからストーリーが始まる。その男性こそ、梶川真二であった。実は真二は瞳の姉・光子と交際していたのだが、真二から光子への電話を、母・栄枝への電話と勘違いしたのである。沖野家の平和を守るため、母との交際を辞めさせるべく、真二と光子とのデートの待ち合わせ現場へと向かう。そこで真二に出会った瞳は、光子の妹であることを隠してしまう。梶川は大手建設会社のエリートサラリーマン。専務の覚えめでたく敏腕ぶりを随所に発揮していた。多忙を極めていた梶川にとって瞳との出会いは新鮮なものであった。そして瞳に魅かれ始めた梶川は、東京近郊のドライブや沖縄・札幌への仕事に瞳を誘い、瞳も梶川の大人の魅力にいつしかあこがれや恋心を抱くようになる。梶川が瞳に魅かれるようになったことを知った、梶川の前妻・美沙子は瞳の前に現れ、恋路の邪魔を図る。そんな折、瞳は同級生・真知子が、駅伝部の顧問・横谷と不倫の関係にあることを知る。また、梶川も恋人である瞳の姉・光子との交際に区切りをつけようとしていた。瞳は自分の恋心を確認するため、真二の自分への思いが愛なのかどうかを確認するため、梶川のマンションへと向かう……。
キャスト
- 沖野瞳:荻野目洋子
- 梶川真二:北大路欣也
- 沖野栄枝:星由里子
- 沖野順一:小林克也
- 大宅敬子:五月みどり
- 沖野光子:津田ゆかり
- 太田真知子:宮崎ますみ
- 木村芳子:中島唱子
- 牧邦子:堀江しのぶ
- 青田浩子
- 長谷川哲夫
- 坂西美沙子:柏木由紀子
- 杉原達夫:円谷浩
- 井上彩名
- 板東英二
- 横谷亮:佐藤B作
- 清水隆:江口洋介
- 金山一彦
- 川口薫:原田知世(特別出演。1985年の映画版では沖野瞳役)
主題歌
- 「Dance Beatは夜明けまで」荻野目洋子
- 挿入歌 - 「ベルベットの悪戯」荻野目洋子、「愛をそえて」柏木由紀子
スタッフ
サブタイトル
- ときめいて17歳
- このドアを開ければ…
- ファースト・キッス!
- あの人に逢いたい!
- 抱きしめられて…
- わたしを愛して!
- あのひとに愛人が!
- 私を連れて逃げて!
- 愛と青春の旅立ち
TBS系 金曜21時枠連続ドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
早春物語
(1986.5.23 - 1986.7.18) |