井口和朋

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井口 和朋
北海道日本ハムファイターズ #29
2022年8月7日 京セラドーム大阪
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 神奈川県横浜市
生年月日 (1994-01-07) 1994年1月7日(30歳)
身長
体重
175 cm
78 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2015年 ドラフト3位
初出場 2016年3月30日
年俸 3600万円(2022年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

井口 和朋(いぐち かずとも、1994年1月7日 - )は、神奈川県横浜市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。北海道日本ハムファイターズ所属。

経歴

プロ入り前

小学1年の時に地元の野球クラブで野球を始めた。中学時代は横浜都筑ボーイズに所属し、この時期から投手を始めた。

神奈川・武相高等学校では2年秋からエースとなる。野球部には同期に塩見泰隆、1学年下に渡部おにぎり(お笑い芸人、金の国)がおり、渡部とバッテリーを組んでいた。3年夏の神奈川県大会は茂木栄五郎若林晃弘擁する桐蔭学園高校に延長12回の末敗れ[2]、甲子園への出場経験はない。高校卒業後、東京農業大学生物産業学部(東京農業大学北海道オホーツク)へ進学。

大学進学後は、1年春から北海道学生野球連盟の公式戦に出場。北海道六大学リーグでは1年春に新人王、2年春にベストナイン、4年春に最高殊勲選手。全国大会には全日本大学野球選手権大会に2度、明治神宮野球大会に1度出場。全国大会通算で6試合に登板し3勝、防御率0.98。4年次にユニバーシアード日本代表に選出、2試合に登板、準決勝のアメリカ戦では勝利投手になりチームの優勝に貢献した。野球部には1学年先輩に玉井大翔風張蓮、同期に樋越優一、2学年後輩に周東佑京がいる。

2015年のドラフト会議北海道日本ハムファイターズから3位指名を受け、契約金5,000万円、年俸900万円で入団[3]

日本ハム時代

2016年は、抑えの増井浩俊の不調、白村明弘の故障離脱などにより手薄になったリリーフ事情により、序盤から一軍に帯同した。ルーキーながら37試合に登板し、チームの優勝・日本一に貢献した。ルーキーイヤーは37試合に登板し、0勝1敗4ホールド、防御率3.86を記録した[4]。オフに700万円増となる推定年俸1,600万円で契約を更改した[5]

2017年も序盤から一軍に帯同したものの、被安打の半分近くが本塁打による失点など一発病に悩まされた。後半には様々な戦法を試すチーム事情により、白村と共に先発登板を経験した[6]。この年は17試合の登板で0勝1敗、防御率5.16だった[4]。オフに50万円減となる推定年俸1,550万円で契約を更改した[7]

2018年の序盤は二軍暮らしが続いていたが、中盤に昇格後、無失点登板を続けるなどして防御率が2点台となり被本塁打0でシーズンを終えた。また、7月22日の対福岡ソフトバンクホークス戦ではプロ初勝利も経験した[8]。この年は31試合の登板で1勝1敗1セーブ7ホールド、防御率2.48だった[4]。オフに500万円増の2,050万円で契約更改した[9]

2019年も中継ぎとして32試合に登板し、1勝0敗1セーブ7ホールド、防御率2.53だった[4]。オフに600万円増となる推定年俸2,650万円で契約を更改した[10]

2020年は、29試合の登板で1勝0敗2ホールド、防御率4.10だった[4]。オフに50万円減となる推定年俸2,600万円で契約を更改した[11]

2021年は開幕一軍を逃し、4月8日に一軍登録され[12]、9試合の登板で4ホールドを挙げていた。しかし5月10日に受けたPCR検査で新型コロナウイルス陽性反応が出たことで、翌5月11日に一軍登録を抹消された[13]。6月10日に一軍復帰を果たし[14]、ブルペンの一角を担っていた。シーズン終了まで登録抹消されることなく一軍のブルペンを支え、この年は1勝2敗11ホールド、キャリアハイとなる43登板・防御率1.86・WHIP0.88を記録し[15]飛躍の1年となった。オフに1,000万円増となる推定年俸3,600万円で契約を更改した[16]

選手としての特徴

走者がいないときは足を二度上げる二段モーションが特徴[17]ストレートと縦に鋭く落ちるスライダーのコンビネーションが武器であり[18]、変化球は他にフォークカーブカットボールを投じる[19][20]。ストレートの最速はアマチュア時代に149km/h[21]、プロ入り後は2021年6月13日のDeNA戦で153km/hを計測している[22]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2016 日本ハム 37 0 0 0 0 0 1 0 4 .000 174 42.0 39 6 10 1 2 27 3 0 18 18 3.86 1.17
2017 17 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 94 22.2 19 7 7 1 0 13 1 0 14 13 5.16 1.15
2018 31 0 0 0 0 1 1 1 7 .500 129 32.2 26 0 9 2 0 28 1 0 11 9 2.48 1.07
2019 32 0 0 0 0 1 0 1 7 1.000 131 32.0 28 3 7 1 2 19 0 0 9 9 2.53 1.09
2020 29 0 0 0 0 1 0 0 2 1.000 113 26.1 27 5 8 2 2 18 0 0 14 12 4.10 1.33
2021 43 0 0 0 0 1 2 0 11 .333 151 38.2 24 4 10 0 2 33 0 0 11 8 1.86 0.88
2022 23 0 0 0 0 2 0 1 6 1.000 112 24.1 34 3 4 1 2 27 1 0 14 14 5.18 1.56
通算:7年 212 1 0 0 0 6 5 3 37 .545 904 218.2 197 28 55 8 10 165 6 0 91 83 3.42 1.15
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手












2016 日本ハム 37 0 3 0 0 1.000
2017 17 2 3 0 0 1.000
2018 31 1 5 0 0 1.000
2019 32 3 2 0 0 1.000
2020 29 0 2 0 0 1.000
2021 43 3 3 0 1 1.000
2022 23 1 1 0 0 1.000
通算 212 10 19 0 1 1.000
  • 2022年度シーズン終了時

記録

初記録

背番号

  • 29(2016年 - )

登場曲

代表歴

脚注

  1. ^ 日本ハム - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2021年12月3日閲覧。
  2. ^ “桐蔭学園、逆転で接戦制す 4強出そろう 神奈川”. (2011年7月27日). オリジナルの2016年9月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160919233555/https://www.asahi.com/koshien/93/localnews/TKY201107260770.html 2021年8月20日閲覧。 
  3. ^ 日本ハム3位指名井口が仮契約、セットアッパー期待”. 日刊スポーツ (2015年11月9日). 2021年8月20日閲覧。
  4. ^ a b c d e 井口和朋 個人年度別成績”. 日本野球機構. 2021年8月20日閲覧。
  5. ^ 日本ハム井口700万円増「2年目、3年目が大事」”. 日刊スポーツ (2016年11月30日). 2021年8月20日閲覧。
  6. ^ 日本ハム井口プロ初先発も5回途中3失点白星ならず”. 日刊スポーツ (2017年7月8日). 2017年12月21日閲覧。
  7. ^ 増井ら退団は「間違いなくチャンス」 ハム2年目右腕が見据える飛躍への道筋”. Full-Count (2017年12月1日). 2021年8月20日閲覧。
  8. ^ 日本ハム井口3年目で初勝利ウイニングボールは親へ”. 日刊スポーツ (2018年7月22日). 2018年12月11日閲覧。
  9. ^ 日本ハム・井口 500万円UPでサイン 4年目の来季は「1年間1軍に」”. 日刊スポーツ (2018年11月29日). 2018年12月11日閲覧。
  10. ^ 日本ハム井口600万円増、来季は「年間通し活躍」”. 日刊スポーツ (2019年11月29日). 2021年8月20日閲覧。
  11. ^ 日本ハム井口は50万円減「1年間1軍で投げ抜く」”. 日刊スポーツ (2020年12月9日). 2021年8月20日閲覧。
  12. ^ 【パ・リーグ公示】4月8日 ソフトバンク・松本、日本ハム・井口が登録”. サンスポ (2021年4月8日). 2021年11月3日閲覧。
  13. ^ 日本ハム井口和朋がコロナ陽性 10日のPCR検査で判明”. 日刊スポーツ (2021年5月11日). 2021年11月3日閲覧。
  14. ^ 【6月10日プロ野球公示】ロッテ・佐々木朗希、巨人・北村拓己、西武・水上由伸&山野辺翔ら登録”. SPAIA (2021年6月10日). 2021年11月3日閲覧。
  15. ^ 【2021主力選手通信簿|日本ハム】東京五輪でも活躍の伊藤は納得の最高評価。だが、西川や大田らは不甲斐ない結果に<SLUGGER>”. THE DIGEST (2021年12月3日). 2021年12月8日閲覧。
  16. ^ 【日本ハム】井口和朋、ビッグボス流股関節で進化へ…1000万円増、契約更改”. スポーツ報知 (2021年12月4日). 2021年12月8日閲覧。
  17. ^ ハム井口、まさかの反則投球判定に「いろいろ考えながらやっていきたい」”. Full-Count (2017年8月19日). 2021年12月11日閲覧。
  18. ^ 第11回 【2015年 大学生投手編】将来の主力候補が揃った大学生投手をピックアップ!”. ベースボールドットコム (2015年10月16日). 2021年12月11日閲覧。
  19. ^ 日ハム井口、負け投手も上々の初先発「可能性を感じた」「十分やっていける」”. Full-Count (2017年7月9日). 2021年12月11日閲覧。
  20. ^ 日ハム井口、課題の左打者対策へ…カットボールの精度向上が鍵「武器に」”. Full-Count (2019年1月16日). 2021年12月11日閲覧。
  21. ^ 日本ハム3位井口「1年目から1軍で投げたい」”. 日刊スポーツ (2015年10月23日). 2021年12月11日閲覧。
  22. ^ 2021年6月13日 日本ハム vs DeNA 一球速報 - スポーツ報知”. スポーツ報知 (2021年6月13日). 2021年12月11日閲覧。

関連項目

外部リンク